メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

私的『A Room of One's Own』| 退屈しおいたわけではない、創䜜空間が欲しかったんだ

    䜕だか刺激が足りない、退屈だ。普段は出瀟が倚い倫ず䟋倖的に䞀緒に家で長時間過ごすこずが連日続き、どこか窮屈に感じおいた。圌には申し蚳ないけれど、少しひずりきりの自由を味わいたくなった。䞀人暮らしの頃には気たたに本を携えおカフェや公園に行ったり、週末はゆっくり矎術通や芳劇に行ったりしたものだ。「自由ず孀独は二぀でセット」なんお竹内たりやの『幞せのものさし』の歌詞が沁みる。

    倧郜垂ロンドンに䜏んでいた頃にはなかった田舎暮らし特有の倊怠感だず思った。自然豊かな散歩は日垞的にしおいるけれど、䜕だか文化的な刺激が欲しいずいう感芚だった。村暮らし自䜓は気に入っおいる。ずおも静かで自然豊かだし、車で15分皋の䞀番近くの街に行けば、最䜎限の買い物のみならず英囜の歎史も文化も味わうこずができる。ある皋床倧きい垂街は治安が良くないずころが倚いむギリスではずおも有難いこず。

    実甚的な甚事で出かけるこずが倚いその街に、目的もなく䞀人で出かけようず思った。電車でロンドンやオックスフォヌドたで行くのもいいかなず思ったけれど、電車代も時間もかかるから我慢。
    久しぶりに幎間パスを䜿っお倧聖堂をゆっくり芋お回るのもいいし、お気に入りだけどなかなか行けないカフェに行くのもいいし、読みたい本はたくさんあるけれど奜きな本屋に行くのはい぀でも楜しいし、なんお可胜性を秘めながら。こんな時にはずりあえずノヌトずペンず読んでいる本ずKindleを持っお出かける。ず蚀い぀぀、ただ運転に䞍安があるので倫に送っおもらった。こういうずころも自立感がなくおがっかりするのだけれど。

    街に到着したころには小雚が降っおいお、ずりあえず本を読むか思考を綎ろうずカフェに萜ち着いた。どうしおだろう、たくさんの魅力的なカフェがある䞭で私が遞んだのはむギリスではあたり人気がない寄りず私は思っおいるのスタヌバックス。ロンドンに䜏んでいた頃も、東京で働いおいた時も、受隓勉匷をしおいた時もお䞖話になったスタバ。本を読んだり、友達ずおしゃべりしたり、勉匷したり、小さなタスクを片付けたり。私にずっお安心感のある堎所。この街でスタヌバックスに来たのは初めおだった。

    箄7ポンドもしたアむス抹茶バニラプロテむンラテ(日本円だず1400円越え。プロテむンが入っおいるからか高すぎる 。)をお䟛に、ノヌトを取り出した。ずにかく雑倚に色んなこずが綎られたノヌトなので、朝から感じおいた耐え難い退屈さず窮屈さを曞いおみようず思っお。するず、その気持ちに぀いおは党然曞くこずがない。䞀人で䜕でもできるなず思っお曞き始めたのはnoteのこずだった。

    noteの英語版のようなものもやっおみたいな。もう少しテヌマに統䞀性を持たせたいな。新しいスタむルでの文章を曞いおみたいな。プロフィヌル文も倉えたいな。マガゞンのアむコンは違うデザむンにしたいな。読んだ本のレビュヌをもう少し曞きたいけど、読曞メヌタヌの方がいいかな。掋曞を少しず぀読めるようになったこずに぀いお曞きたいな。むギリスで流行っおいる日本文孊に関する蚘事党然曞いおいないな。私がnoteに蚘事を投皿する理由は䜕だろう。自分の考えをたずめたい、蚘録したいずいう自己満足がメむンだけれど、誰かに読んでもらえるず嬉しいな。
    そんな感じで今たで堰き止めおいたかのように「曞くこず」や「創るこず」に関する考えずアむデアが溢れ出しおきた。止たらなくお気が付いたら䞀時間半も曞き続けおいたこずにはっずしお店舗を出た。

    雚脚が匷たっおいたのでドラッグストアずスヌパヌにだけ寄っお垰ろうず、心も足取りもすごく軜くなっおいたこずに気が付く。
    ああ、私は退屈しおいたずいうか、䞀人の空間でアりトプットしたいこずが沢山あったんだ。曞きたい、創りたいが溜たっおいたんだ。
    ここでタむトルに぀ながるわけで、ノァヌゞニア・りルフの有名な著䜜A Room of One's Own邊題『自分だけの郚屋』の有名な䞀説が思い出された。

    A woman must have money and a room of her own if she is to write fiction.

    Virginia Woolf, A Room of One's Own

    "物語を曞くのであれば、女は経枈的な自立ず自分だけの空間が必芁である"
    きっず日本語翻蚳版は違う颚に蚳しおいるず思うけど、私ならこう蚳す。この蚀葉の真意は、家族や生掻感がある空間で創䜜に専念するのは難しいずいうこずだず私は受け取った。党身を集䞭できる空間があっお初めおクリ゚むティビティが源泉から溢れ出しおくるのだず。そしお自立した女性でないずそういった空間を持぀のは特に圓時は難しかったのであろう。積読から取り出しお早く読みたいものである。りルフの英語は私にずっおいい意味で難解なのでただ読めおいない。

    創䜜空間ずいえば、移動䞭に思考が冎え枡るのも同じ珟象だ。電車や飛行機、フェリヌなんかで䞀人のずきは䜕をしおいおも぀い぀いノヌトに䜕かしらを曞く手がずたらなくなる。移動䞭は読む本も聎いおいる音楜も芳おいる䜜品も、普段の䜕倍もの感床で吞収できる。職業ラむタヌでもないけれど、アりトプットしたい内容に぀いおアむデアがどんどん浮かんでくるのは本圓にアドレナリンが攟出されお気持ちがいい。クリ゚むティブが爆発する感芚は他のものずは眮き換えられないだろう。

    これに気が付いお身も心も軜くなった私は、街のひず぀ひず぀を芳察しおみた。私は人々の家を芋お圌らの暮らしを想像するのが倧奜き。特にむギリスは魔法䜿いが䜏んでいそうなファンタゞヌな家ず庭に溢れおいるし、私が奜きなのは二階郚分の窓から感じる空気。暖かい色の照明に照らされた机や本棚などたるでおしゃれな映画やゞブリのよう。

    そうしお物語を想像しおいるず䞀芋普通の家のような歯医者から50代くらいの女性が出おきた。かっこいい癜めのブロンドのショヌトカットに県鏡、明らかにミドルクラス以䞊の䜙裕がある足取りにファッション。䞁床17時過ぎだったので、医垫の退勀かな、ず。もしかしたら患者だったのかもしれないけれど。圌女には圌女の物語がある。切笊を買っお駅の構内に入るず地べたに座っお倢䞭に本を読んでいる20代前半くらいの女性が目に入る。ヘッドホンをしおデニムのゞャケットを矜織り、ヘアカラヌは淡いピンク。䜕を読んでいるのかたではわからなかったが、圌女にも圌女の物語がある。たぁたぁな日なのか最高な日なのか、はたたた最䜎な日だったのかもしれない。䞀目ではわからないそれぞれの人生の深みがある。隣の芝生は青く芋えるし、簡単に生きおいるように芋えるけれどみんな酞いも甘いもあるだろう。プラットフォヌムを繋ぐ橋の䞊で立ち止たっおいる圌は䜕をしおいるのだろう。この電車に乗る人達はどこぞ行くのだろう、誰ず䌚うのだろう。どんな気持ちなんだろう。

    創䜜ずはものを䜜るこずだけれど、぀たりは想像力だず思う。そんな想像力が止たらなくなる快感に酔いしれながら垰路に着く。これからも退屈や窮屈さを感じたら、想像力をひずりで思う存分に攟出できる空間が必芁だ。自分自身の取り扱い説明曞の項目がたた䞀぀増えた。

    倫が䞀駅先の駅に迎えに来おくれるこずになっおいる。圌もきっず自分だけの空間で目いっぱいゲヌムを楜しんだこずだろう。

     
     
    むギリスの村で暮らす本奜きの䌚瀟員。読曞や日垞生掻の䞭で生たれる思考や断片を綎っおいたす🫖📚🍁🍃本の感想は読曞メヌタヌ: https://bookmeter.com/users/501996

    あなたぞのおすすめ