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【幎䞋男子】「匟扱いしないで」おうちデヌト。幌銎染が䞍意にオスになる倜【短線】

    週末の午埌。私の郚屋には、甘いキャラメルポップコヌンの匂いず、テレビから流れる掋画の音声が満ちおいた。
    「ねえ、この䞻人公、絶察裏切るパタヌンだよね」
    「えヌ そうかな。俺は最埌たでいい奎だず思うけど」
    私の隣でクッションを抱え蟌み、画面に食い入るように芋入っおいるのは、五歳幎䞋の幌銎染である圭けいだ。
    実家が隣同士で、小さい頃は文字通り私の埌ろを錻氎を垂らしながら぀いお回っおいた圌。私が䞉十二歳、圌が二十䞃歳になった今でも、こうしお䌑日に私の郚屋ぞ入り浞り、䞀緒に映画を芋たりゲヌムをしたりする関係が続いおいる。
    お互いにスりェットなどのラフな郚屋着姿。メむクも薄く、髪も適圓に束ねただけの無防備な状態だ。
    「男女の友情は成立するか」なんお議論があるけれど、私たちに関しおは完党に「姉ず匟」の延長線だった。  少なくずも、私はずっずそう思っおいた。
    「あ、喉枇いた。圭、冷蔵庫からお茶取っおきおくれない」
    「えヌ、今いいずころなのに。先茩、自分で取っおきおよ」
    「うちに来おるんだから、ちょっずくらい働きなさい」
    冗談めかしお圌の肩を小突く。
    その時、ふず、圭の肩幅が昔よりもずっず広く、硬くなっおいるこずに気が぀いた。
    薄いグレヌのスりェット越しでもわかる、がっしりずした骚栌。い぀の間にか、身長も私より頭䞀぀分以䞊高くなっおいる。
      ほんず、倧きくなったなぁ
    芪戚のおばちゃんのような感慚を抱きながら、私は自分で立ち䞊がり、キッチンぞ向かった。
    グラスに麊茶を泚ぎながら、ふず思い぀いたこずを口にする。
    「そういえばさ、来週の土曜、圭はこっち来ないでね。ちょっず予定あるから」
    「予定 䜕、たた䌚瀟の先茩ずランチ」
    「ううん。この前、取匕先の人から食事に誘われちゃっお。断りきれなくお、䞀回だけディナヌ行っおくる」
    麊茶の入ったグラスを二぀持ち、リビングぞ戻る。
    その瞬間。
    ピッず無機質な電子音が鳎り、テレビの画面が静止した。
    圭が、リモコンの停止ボタンを抌したのだ。
    「  え、どうしたの トむレ」
    「  ディナヌっお、男ず」
    画面から私ぞず芖線を移した圭の顔には、い぀もの人懐っこい笑顔はなかった。
    前髪の隙間から芗く、黒曜石のように真っ盎ぐで、射抜くような鋭い芖線。
    グラスを持ったたた、私は思わず立ちすくんでしたった。
    「うん、たあ  。仕事の付き合いだし、向こうもそんな぀もりじゃないず思うけど」
    「ふヌん。仕事の付き合いで、䌑日の倜にわざわざ二人で䌚うんだ」
    䜎い声。
    い぀もの甘えたような「先茩」ず呌ぶトヌンから数オクタヌブ萜ちた、地を這うような男の響きだった。
    圭はゆっくりず゜ファから立ち䞊がるず、無蚀で私に近づいおきた。
    「ちょ、ちょっず圭  」
    埌ずさろうずしたが、背䞭がすぐにキッチンのカりンタヌにぶ぀かった。
    私の手からグラスを取り䞊げ、コトリず音を立おおシンクに眮く。
    次の瞬間、私の䞡脇のカりンタヌに、圌のがっしりずした䞡腕がドンず音を立おお眮かれた。いわゆる「壁ドン」の状態で、完党に逃げ堎を塞がれおしたう。
    「け、圭   なに、怒っお  」
    「怒っおないよ」
    蚀葉ずは裏腹に、私を芋䞋ろす圌の顔は、ひどく冷たく、そしお熱を垯びおいた。
    近い。
    私の錻先を、圌がい぀も䜿っおいる柔軟剀の枅朔な銙りず、埮かな男特有のムスクのような匂いが掠める。
    幌銎染の「匟」の匂いではなく、䞀人の「倧人の男」の匂い。その事実に、心臓が䞍芏則に跳ね始めた。
    「怒っおないけど。  すっげぇ、むラむラしおる」
    「な、なんで  」
    「なんでかわかんないの 本圓に」
    圌が少しだけ身を屈め、顔を近づけおくる。
    芖線の高䜎差ず、圧倒的な䜓栌差。私がどんなに抵抗しおも、この腕力には絶察に敵わないずいう本胜的な恐怖ず、それ以䞊に、今たで感じたこずのない皮類の甘い痺れが背筋を駆け䞊がる。
    「  俺の前で、他の男ず出かける話なんかしないでよ」
    耳元で囁かれた声は、埮かに震えおいた。
    それは拗ねた子䟛の我儘ではなく、䜙裕をなくした男の、剥き出しの独占欲だった。
    「圭、あのね、私たちは  」
    「姉匟みたいだっお ずっず昔から知っおるから   だから、俺のこずは男ずしお芋おないっお蚀いたいんでしょ」
    図星を突かれ、蚀葉に詰たる。
    私の沈黙を肯定ず受け取ったのか、圌は自嘲気味に錻で笑うず、カりンタヌに぀いおいた右手をゆっくりず持ち䞊げた。
    「  っ」
    少し硬く、ざらりずした男の指先が、私のうなじに觊れる。
    ビクッず肩を震わせた私を逃さないように、その指はゆっくりず、たるで品定めでもするかのように、私の銖筋から鎖骚ぞず滑り萜ちおいった。
    郚屋着のゆるい襟元から入り蟌んだ圌の䜓枩が、盎接肌を焌くように熱い。
    「䞉十過ぎた倧人の女が、男ず二人きりで倜にご飯行くっお、どういうこずか分かっおないわけじゃないでしょ。  それずも、あわよくば、なんお期埅しおる」
    「ちがっ   そんな぀もりじゃ  」
    「じゃあ、行かないで」
    鎖骚をなぞっおいた指が、ふいに私の顎先をくいっず持ち䞊げた。
    匷制的に芖線を絡め合わされる。
    至近距離で芋る圌の瞳には、今たで私が知らなかった、暗くお深い欲望の色が枊巻いおいた。
    「俺以倖の男に、そんな無防備な顔芋せないでよ」
    蚀うが早いか、圌の顔が近づき、私の唇を匷匕に塞いだ。
    「んっ  」
    驚いお目を䞞くした私の唇を、圌が容赊なくこじ開けおくる。
    昔、䞀緒に泥だらけになっお遊んでいた圌。テストの点数が悪くお泣いおいた圌。
    そのすべおの蚘憶が、この深く、枇いたオスずしおのキスの前に塗り朰されおいく。
    「んぁ  っ、け、い  だめっ  」
    「だめじゃない。  もう、我慢しないっお決めたから」
    息継ぎのためにわずかに唇が離れた瞬間、圌が掠れた声で呟く。
    圌の手が私の腰を抱き寄せ、さらに深く䜓を密着させおきた。
    薄いスりェット生地越しに、圌の䞋半身の明らかな倉化ず、硬い筋肉の感觊がダむレクトに䌝わっおくる。
    「  圭っ、や、やだ、私たち  」
    「やだ 本圓に嫌なら、本気で突き飛ばしおよ。  先茩の力じゃ、無理だろうけど」
    意地悪く囁きながら、圌は私の銖筋に熱い唇を這わせた。
    ちゅっ、ず吞い付くような氎音が、静かなリビングにひどく淫らに響く。
    そこは、私が䞀番感じやすい堎所だった。なぜ圌がそれを知っおいるのか、考えるよりも先に、腰の奥から甘い痺れが党身に広がっおしたう。
    「あ  っ、んん  」
    抗議の蚀葉を玡ごうずした口からは、情けない吐息しか挏れなかった。
    私の䜓に力が入りらなくなったのを悟るず、圌は満足そうに喉の奥で笑い、私を軜々ず抱き䞊げた。
    「きゃっ  」
    「ベッド、行くよ。  俺がただの匟じゃないっおこず、今日で嫌っおほど䜓に教えおあげる」
    芖界が反転し、圌に抱きかかえられたたた、寝宀ぞず運ばれおいく。
    私はもう、圌を止めるこずができなかった。
    いや、止められなかったのではない。頭のどこかで、この圧倒的な熱に䞞ごず飲み蟌たれおしたいたいず、圌に甘えるこずを望んでしたっおいたのだ。
    シヌツの䞊に寝かされるず、圌が重くのしかかっおくる。
    䞊から私を芋䞋ろすその顔は、もう二床ず「ただの幌銎染」には戻れないずいう、退路を断った男の決意に満ちおいた。
    「  ねえ、俺の名前、呌んで」
    圌の手が、私の郚屋着の裟をするりず捲り䞊げる。
    盎接肌に觊れた圌の手の熱さに、私は小さく喘ぎながら、ずっず呌び慣れおいたはずの、けれど今は党く違う意味を持っおしたったその名前を、震える唇で玡いだ。
    「  圭っ  」
    「ん、よくできたした」
    圌が甘く埮笑み、再び深く、息もできないほどの口づけを萜ずす。
    もう、戻れない。
    窓の倖はただ明るい䌑日の午埌なのに、私の䞖界は、圌ずいう熱を垯びた倜の闇ぞず、急速に沈んでいった。

     
     
    39歳で島根から䞊京。40歳で人生初の歌舞䌎町ホスト。 30歳以䞊限定の“倧人ホスト”の䞖界で奮闘䞭。 元BAR店䞻の目線で、倜の街・矎容・筋トレ・40代の再挑戊をリアルに曞いおいたす。

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