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『青のモノローグ』          ー言葉にならない夜のための物語ー


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    最後までお読みいただき、ありがとうございます。

    この作品は、私自身が生きてきた過程の中で、
    大切にしてきた、“絵を描くことについての想い”を
    絵にしたエッセイです。

    昔から、絵を描く事が大好きでしたが、
    大学受験の際に、私は美大受験に失敗した過去があります。

    経済的な理由から、国公立の美大を目指していましたが、
    画塾に通うタイミングも遅く、
    人に絵を見せるのも苦手だった私は、ずっと不安定な精神状態でした。

    また、本当に進学したかったのは、漫画やイラストを学べる学校でしたが、
    親にその事を言えずに、ずっと絵画やデザインを学びたいと嘘をついていました。(漫画では食べていけないと昔から言われていたので…)

    2回目の受験で選んだのは、絵を描けなくても入れる美大の文系学科でした。その頃には、私は「描くのは趣味でいい」と言い聞かせて、
    自分の好きな事を少しでも職業に活かせればと、
    親や周囲に認められる夢(学芸員や教職員)を目指していました。

    大学に通う中で、私は、好きなものを通して大切な仲間ができたり、
    勉強を初めてちゃんと頑張る事もできて、
    偽りだった夢を本当に叶える為の努力をしました。
    その結果、少しの間ですが、教員として子どもたちに
    美術を教える事もできました。

    そして、頑張ってきた先で
    大切な人にも出会う事ができ、不安定だった
    気持ちが満たされたことで、ようやく自分を顧みるようになりました。

    私は、過去の自分が夢見てきた事を、
    封印して「誰かの望む自分」になろうとしていました。

    例えば、
    友達になりたいと思ってもらえる自分、
    好きな人に愛される自分、
    親を安心させられる自分、
    安定した職業についている自分、
    結婚をする自分、
    子どもを持つ自分…

    ただ、一番最後の夢は、
    叶えられないと…結婚して10年経って、思うことになるのですが。

    そんな時に、実家の押し入れから、昔描いていた
    絵を見つけました。
    漫画みたいな絵や、たくさん描いていたスケッチブックやノート達…。

    自分が頑張っていた事や好きだった事を、
    もう叶わないからと、見ないようにダンボールに入れてしまい込んでました。

    それを開くのは、過去の情けなくて、恥ずかしい自分と
    向き合う事になるから、見たくないと、そう思っていたはずなのに…

    開いて、見つけたのは、
    がむしゃらに描いていた、
    描くのが楽しくて仕方なかった、
    『かけがえのない』自分のカケラたちでした。

    好きだったのに、大切だったのに、
    見て見ぬフリをしていた。

    誰にも求められていないと思っていた。

    でも、
    私の絵を一番求めていたのは、
    他の誰でもなく、私だった ー

    その事に気がついて、私は、初めて
    自分の過去ごと、自分を抱きしめる事ができたのです。

    この作品では、その事をイラストと共に、
    文章を添えて表現してみました。

    最後の方に出てくる色付きのページでは、
    大人になって、また絵を再開した自分が、
    SNSで「いいね」をもらえたり、
    旦那さんや仲間が私のイラストを使って
    新しい事を始めたり…

    そんな、今の自分のよろこびを描いています。

    その傍らには、いつも寄り添ってくれた、
    自分の子どものような存在の猫も、
    いてくれましたー
    (りくという猫で、昨年11月に亡くなっていますが、本当に支えてくれた子でした。りくちゃんの話でもエッセイいつか描きたいです)

    今、私は、言葉にならない様々な感情の波、
    夜の中にいるような、心細い気持ちを超えて、

    ようやく、あたたかな光を感じる事ができています。

    今はまだ、
    夜の中にいるような、
    誰かの心にもー
    このような光を 少しでも灯したいと思って、

    私は、絵を描いています。

    これから先も、描いていきたいと思っています。







     
     
    2024年からイラストレーターとして活動を開始しました。美大卒でも絵に関係ない仕事に長くついていましたが、コロナ禍に一念発起して“本当にやりたかった”事に向き合い始めています。

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