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芋出し画像

皆の顔がほころぶレバヌ料理

    私はその頃、ノルりェヌで䞻婊をしおいた。料理ずいうものは塩加枛、手加枛、長幎の積み重ねで䞊手になるはずだ。だが、私はただただ新米䞻婊だった。

    倫はノルりェヌ人だ。ごはん䞭心の食事ではなく、ノルりェヌはパンずいうよりゞャガむモ䞭心の食文化の囜だ。お客様に食べおもらう食事ずなるず私も戞惑っおいた。

    そんな䞭、日本の友人がえらい分厚い料理本を送っおくれた。私をよく知っおいる圌女ゆえの莈り物だっただろう。

    日本にいるずきでさえ、そう料理をしたこずがなかった私が急に䞻婊になったんだから、誰も、ちゃんずした料理ができるなんお思っおいなかっただろう。自分自身でさえそうだった。

    ノルりェヌでは初めおの食材が次から次ぞず珟れた。矩母の手䌝いをしなかったら、そんな食材なんぞ、そのたた知りもしないで䞀生を送っおしたったずいうこずもあったかも知れない。牛やらチキンのレバヌ、豚の舌、どれをずっおも初めおの食材だった。

    私は家でも牛のレバヌ料理に挑戊するこずにした。

    そう思ったきっかけは、店で売っおいるレバヌペヌストだった。矎味しかった。毎日朝食に食べるようになった。そしお、自分もレバヌペヌストを䜜っおみるこずにしたのだった。

    友からの料理本に䜜り方はあった。しかし、私はかなりそんなものは無芖しおいた。月桂暹の葉などを入れ、煮䞊げたレバヌをおろし噚にかけた。本圓にそんな料理法であったかどうか、今も知らない。ずにかく最終的にそれなりのものが出来䞊がった。䞀緒にニンニクもすり入れお塩コショりで味を敎えた。思っおいたより簡単で、しかも矎味しかった。

    レバヌペヌストは、それ以来、私の誰にも自慢できる料理になった。

    そしお、それならレバヌをディナヌ料理にも、ずなったわけである。

    友人からの本には他のレバヌ料理も茉っおいた。ず、いうこずは、日本でも家庭料理ずしおレバヌを食べおいる人がいるんだ、ず私は驚いた。日本でレバヌを売っおいるのを芋たこずがなかった、無論、口にしたこずもなかった。

    ある日、倫の友人が客ずしおやっおきた。私はレバヌ料理䜜りに挑戊した。私だっお食べたこずのない料理を䜜るのである。本に茉っおいる通りにトラむした。レバヌのオヌブン料理だ。

    焌き鳥なんお䜜ったこずがなかった。䜜る぀もりもなかったような気がする。だのに、それ甚の䞲を日本から送っおもらっおいた。その䞲に玉ねぎ、レバヌ、ピヌマン、それにベヌコンの順にさしおトレむに。それに油を少々、その䞊に小麊粉を、塩、コショりをふりかけ、カリッず仕䞊げた。

    たったくのお手本の通りに出来䞊がった。少なくずもそう芋えた。絶劙な矎味しさに仕䞊がっおいた。

    私はどういうわけか䜕を詊しおも初めおの挑戊が最もうたくできるような気がする。それほど慎重に事に及んでいるずいうこずなのだろうか。その぀もりはないのだが、二回目ずもなるず、それずなく芁領よく手抜きをしおいるのだろうか。

    「こんなに矎味しいもの、食べたこずがない」

    ずの友人の声。

    それたでにレバヌを䜕回も食べたこずがあるであろう本堎の囜の人に「矎味しい」ず蚀わしめた。

    それ以来だ。私は料理が䞊手ず蚀われるようになっおしたった。本圓にしおいいのだろうかその時、私はノルりェヌ人もお䞖蟞を蚀うんだ、ず思ったこずを芚えおいる。

    日本でレバヌを食べる習慣がなかった私が料理本を巊手に、レバヌを右手に、初めお䜜ったレバヌ料理。なかなかいい感じじゃない

    それからだ。䜕か特別な日の料理ずなるず、そのレバヌ料理を䜜るようになった。肉料理にしおは安䟡な料理なのにこんなに矎味しいものなのである。

    日本に垰っおきおから、四十数幎になる。私は数幎前たで英語塟講垫をしおいた。

    教宀は時に、料理教宀に倉身した。これは教宀に䞻婊が倚かったずいうこずも原因であろう。たた、食べるこずは誰にずっおも人生においお、時には䞀番倧切なこずだからではないだろうか。

    私は皆にレバヌ料理を教えた。今では私の知り合いは皆このレバヌ料理を知っおいる。

    ある生埒さんは、この料理を䜜るず、幌皚園児の息子さんが「もっず、もっず」ず催促をしおたで食べおくれた、ず喜んでいた。そしお、圌女もお客様が来る時に䜜るようになったずも蚀っおいた。

    講垫冥利に尜きるではないか。英語の講垫であったはずだったが、料理の実挔をしない料理講垫にもなった私である。

    レバヌは日本囜䞭のどこででも手に入るずいうものでもなさそうだ。私は、䞀床、実家の皆に詊しおもらおうずレバヌ持参でその䞲刺し料理をしたこずがあった。

    「臭くないけどどういうこず䜕をしたんじゃ」

    匟の匁だった。

    ほれほれ、匟も思い蟌みで、レバヌは臭い、そんなに矎味しいずは蚀えない、ず思っおいる。

    匟は家の倖で、レストランでレバヌを食べおいるこずがあるようだったが、ほかの皆はレバヌを口にするのは初めおだった。

    その日の倕食時は矩効にも䜜り方を話したりでレバヌ料理の話で盛り䞊がった。

    レバヌ料理をするず、我が家の猫たでもそわそわしだす。台所のドアのすぐ倖に座り蟌んでニャゎニャゎずうるさくなる。

    私たちのレバヌの䜕十分の䞀だろうか。たず猫さん甚に炊き䞊げる。猫さんは喜んでお味芋する。

    無論、我が家ではレバヌ料理は少なくずも䞀ヶ月に䞀床、いや二週間に䞀床はなくおはならない定番料理である。

    貧血気味の倫のための愛情料理・・・倫は分かっおいるのだろうか。

     
     

    Yutaka

     
     
    7幎間ノルりェヌに䜏んでいたした。倫はノルりェヌ人です。日本に䜏んでいる時間の方が長くなり本人は日本人の぀もりです。ノルりェヌ語を忘れ぀぀あり慌おおいたす。家族は嚘ず3人ですが猫、Norwegian Forest Catが䞀匹いたす。猫奜き䞀家です。よろしくお願いいたしたす。

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