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解説『科学的根拠に基づく最高の勉強法』を試してみたら効果抜群すぎた

    おいおい、大学受験の前に教えてくれよ。。。
    「高校時代の自分に読ませたい本を一冊あげなさい」と言われたら、僕はこの本を選びます。

    ・この本の勉強法、何がそんなにすごいのか?
    ・試してみてどうだったか?
    ・突っ込みどころはないか?(他の研究を照らして)

    さっそく語ってまいりましょう。

    『科学的根拠に基づく最高の勉強法』とは?

    本書は、「学習科学」の知見に基づいた効果的な勉強法を紹介した本でして。
    著者の「医学部受験や国家試験合格の実践知」と「最新の認知心理学や教育学の研究データ」が掛け合わっています。

    その辺の「私はこうやって東大に合格しました」という体験談偏重の記事や、「海外の論文はこうだ!(どや)」で終わっている学術論文寄せ集め本とは一線を画す本。
    ・・・ってことで、何度か読んでますが、これ、めちゃくちゃすげー本なんですよ。

    では、どんな科学的根拠が提示されているかというと、メインは認知心理学です。
    例えば
    ・「ある勉強法を行ったグループと、別の方法を行ったグループとで、テスト成績に差が出るか」という実証研究でしたり
    ・記憶の保持率を測定した実験データでしたり
    こういった、客観的なエビデンスに基づいて議論が展開されている、なんとも安定感のある本です。

    最強のインプット法「白紙勉強法」と「精緻的質問」を掛け合わせたら、すごかった

    本書では様々な勉強法が紹介されているわけですが、試してみて特に効果を実感したのが「白紙勉強法」「精緻的説明」の2つです。

    白紙勉強法とは?

    まずは白紙勉強法について。
    この勉強法を説明するためにも、「アクティブリコール」と「分散学習」というキーワードを押さえておかねばなりません。

    ■アクティブリコール(積極的想起)とは?

    自分の頭で思い出す作業を中心とした勉強法です。

    逆に
    ・繰り返し読むだけの再読
    ・教科書を書き写すだけのノートまとめ
    ・重要箇所に線を引くだけのハイライトする
    …といった受動的な勉強法は、研究上ほとんど成績向上につながらないため非効率だと本書では主張されています。

    そうではなく、
    ・テスト形式で自分を試す
    ・白紙に内容を書き出す
    ・人に教える
    …など、知識を思い出してアウトプットする行為が記憶定着に極めて有効だと述べられています。

    ■分散学習とは?

    もう一方の分散学習とは、間隔を空けた復習のことです。
    一度に詰め込むのではなく、3日とか1週間とか時間をおいて、何度も復習することで長期記憶に定着しやすくなる。
    そんなことが、記憶研究の分野で言われています。

    ■白紙勉強法とは?

    これら「アクティブリコール」と「分散学習」を掛け合わせたものが、白紙勉強法です。
    具体的な手順を引用しますと、次のとおりです。

    手順①:覚えたいことを元の情報を見ないで書き出す
    ・ポイント1:あとに残すためのものではないので書きなぐりでOK
    ・ポイント2:覚えにくいものは声に出しながら書く(プロダクション効果)
    ・ポイント3:誰かに教えているフリをしながらアウトプットする(プロテジェ効果)

    手順②:わかっていないこと、忘れていることについて教科書を見直し情報を確認する

    手順③:①と②を繰り返す

    手順④:時間をおいてまた、①~③を繰り返す

    『科学的根拠に基づく最高の勉強法』

    僕も実際に、この『科学的根拠に基づく最高の勉強法』の読書メモを書き出す際に、白紙勉強法をやってみました。

    • 本書を閉じた状態で、本書の学びを「他人に説明するつもり」でブツブツ言いながら書き出す

    • どうしても思い出せないポイントがあれば、本を開いて確かめる

    • 3日後と1週間後に、同じように白紙に学びメモを思い出せる範囲で書き出す

    こんなことを、有益な本を読んだ際は必ず試しています。
    ですので、他の方から「この場合どの本がオススメですか?」「どんな内容の本ですか?」と聞かれても、何も見ずに内容をスラスラ話せます。

    このnoteも、引用を書く際は本を見ながら一言一句間違わないよに書き写していますが、それ以外の箇所は基本的に何も見ずに書いております。
    嘘だと思う方は、「この前Xで紹介していた○○の本を要約して喋ってみ」と言ってみてください(お会いできる人は、だいぶ限られると思いますがw)。
    割とスラスラ、noteに書いてあるレベルで話せる自信はあります。
    そんな自信と知識をもたらしてくれるのが、本書『科学的根拠に基づく最高の勉強法』の魅力でもあります。

    精緻的質問とは?

    さて、最強のインプット法が2つあると書きましたが、1つ目が「白紙勉強法」。
    2つ目は「精緻的質問」です。
    漢字が5文字続くと何だか国語アレルギーが発症しそうですが、ちゃんと説明しますのでご安心を。

    精緻的質問とは、学習中に「なぜそうなるのか?」「どうしてそう言えるのか?」と自問したり、自分の言葉で説明したりする方法です。
    こうした能動的思考により理解が深まり、知識同士の関連づけが強化されるため記憶に残りやすくなるとされています​。

    この精緻的質問を応用しまして、僕は読書メモを書く際に、次の問いについて自問自答しています。

    • 筆者が本書を通して最も白黒決着をつけたがっている「問い」を一言でいうと?

    • ↑の問いに対する筆者の答えを一言でいうと?(3つあれば3つとかでもいいです)

    • ↑の答えを支える根拠とかポイントを3つくらい挙げるとすると?


    例えば、私が大好きな本『もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法』を先ほどの流れでメモすると以下の通り。

    ■問い
    「ハタから見ると、さして苦労していないのに仕事がうまくいっている人」は何が違うのか?

    ■答え
    ・仕事で早く楽して成果を出すには「仕事をコツで覚える」のが大事。100個のハウツーを覚えるよりも、汎用的なたった1つのコツを見抜くのに集中する
    ・「わかる=理解する×こなれる」の方程式を意識する

    ■根拠となる方法論
    ・見本となる人を観察して、自分なりの気づきを得て、実践を繰り返して血肉と化す
    ・例えば、筆者が、見本となる人を観察して見つけた「プレゼンのコツ」は以下3点
     ①大きな声で話す
     ②前を見る
     ③メリハリをつける

    このように問いを自問自答しながら本を読んで、問いに沿って学んだことをメモしていくと、知識が定着しやすくなります。

    「再読するのは不効率」って本当?

    本書の内容には概ね納得いくものの、一部「本当か?」と思えるものがあったので、議論しておきたいなと。

    「再読するのは不効率」は本当か?
    この論点です。

    例えば、本書『科学的根拠に基づく最高の勉強法』では次のように述べられています。

    コロラド大学の大学生たちを対象とした研究では、約1500~1700語の文章を再読するグループと、再読しないグループに分け、内容をできるだけ思い出してもらう試験や短答形式の試験を2日後に受けてもらいました。文章を続けて2回読んだ学生と、1回読んだ学生では、2日後の試験の成績に有意な差(統計学的な分析に基づいて評価された差)はありませんでした。

    『科学的根拠に基づく最高の勉強法』

    本書の第1章は「科学的に効果が高くない勉強法」なのですが、1つ目の勉強法として「再読」が取り上げられています。
    本書によると、再読は非効率な側面があるとのこと。

    「再読の効果はとんでもなく高い」と信じてやまなかった私からすると、衝撃的すぎる内容でした。
    にわかには信じがたい。
    以下の記事に書かれているように、「一読しただけでは何が書いてあるのmかサッパリ理解できない」分野は、とてもじゃないですが、再読しないと理解が進みません。

    本当に再読に意味はないのだろうか?
    他の論文や、私のほうで実際に試した結果を書いておこうかと。

    ※ちなみに本書も含めて20冊読み漁った結果、僕が行きついた勉強法を2万字で書きなぐった渾身の記事・・・みたいな記事もメンバーシップに入ると80本以上読めますので、よろしければ1か月でいいので、↓から購読してもらえると嬉しいなと。
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    株式会社Shikumuというコンサル会社(データ活用、マーケティング、生成AI活用をお手伝い)の代表。 元PwCコンサルタント。 グロービスで論理思考・データ分析の講師してます。 会社員と自営業を兼ねた「自由気ままな働き方」を発信します。 『投資としての読書』著者。 福岡在住。

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