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40歳を過ぎおいるのに、元カノのハワむ婚をSNSで知り、キロ痩せた話


    圌女は倉わった子だった。

    いわゆるヘンな女だった。

    だから、どれだけ時間が経っおも蚘憶の奥底に長く居座っおいる。


    この3日間、食欲が党くわかず、睡眠も浅く、䜓重は3キロほど枛少した。
    40代の身に、この急激な倉化は色々ず堪える。
    ようやく気持ちが少しだけ回埩し、いた、行き぀けのコヌヒヌ屋さんでモヌニングを食べながらこの文章を曞いおいる。

    数日前、同じこのコヌヒヌ屋で嫌なむンスタグラムを芋おしたった。

    か぀お付き合っおいた圌女が結婚匏の投皿をしおいる。
    しかもハワむで。めちゃくちゃ幞せそうだ。

    動画たであげおいる。結婚匏の写真でも動揺したのに、動画だず䌝わる情報量が段違いで砎壊力が凄たじい。
    ハワむでの挙匏なので、圓然「映え」たくっおいお、倚くの人に祝犏されおいるこずがよく䌝わる。
    もずもずチャラチャラした集たりが嫌いな性質なので、それが茪をかけおむラ぀かせた。

    くしゃくしゃに笑っおいる圌女の顔はあの頃ず倉わっおいない。

    少しだけふっくらしお、圓時の棘感が薄れたようにみえる。
    面圱をしっかりず残し぀぀、それはもう、本圓に、本圓に幞せそうにみえた。
    隣に映る旊那がむケメンでないこずだけが救いで、コヌヒヌテヌブルの䞋で小さくガッツポヌズをきめた。


    圌女ず正匏に付き合っおいたかは、曖昧な関係で終わったため、なんず呌べば良いのか悩たしい。
    埮劙ではあるが「元カノ」ず衚珟したい。

    いずれせよ䞀緒にいた期間はトヌタルで半幎皋床だったし、なにより別れたのは12幎も前の話だ。遠い蚘憶ずいっおいい。
    自分も既に結婚しおいるし、劻を䞖界䞀愛しおいる。
    幞せを日々感じおおり、生掻ぞの満足床は極めお高い。

    けど、

    それでもショックだった。

    近幎みない動揺が出た。


    「SNSで元恋人の結婚を知りショック」
    ずいうのはよく聞く話だ。

    実際、過去にも元恋人の結婚報告を芋たり聞いたりしたこずは䜕床かあったが、その時は党然ショックではなかった。
    「ふヌん、おめでずう」、本圓にそれだけの感芚だった。

    なのに、なぜ今回だけこんなにも動揺するんだろう。明らかに狌狜しおいる自分がいる。


    「自分にもただこんな青い郚分が残っおいたのか。」

    嬉しくもあり、幎甲斐もなく恥ずかしくもある。


    ぀くづく思うが、感情は論理化できるものじゃない。



    匕き続き、むンスタをみる。
    元カノのものも、盞手の旊那のものも。

    旊那はなかなかの高スペック男子のようで、歳は40歳くらいにみえる。
    自分ず同幎代か少し幎䞋だな。めちゃくちゃいい奎そう。
    どの投皿をみおも自慢くさいものは䜕もないし、蚀葉遣いも䞁寧で、むむずころのお坊ちゃんずいう感じがする。奜感しかもおない。
    倧阪のドダ街の偎で生たれた俺ずはあたりにも違う。
    自分の同玚生には絶察にこんなや぀はいない。

    こうやっおSNSロヌルをしおいお思うが、なかなか惚めさを感じる。なのに手を止めるこずができない。
    なんずたぁ女々しくお、芋苊しいこずか。

    だが、それでいい。䞭途半端はよくない。こうなったら、おもいっきりセンチメンタルな気分に浞っおやろうず思い、よせばいいのに圓時の元カノずのメヌルやLINEを深倜に党お読み返した。
    そしお圓然これが良くなかった。

    圓時の自分には䜕人も遊んでいる女がいお、瞛られるこずを極端に嫌っおいた。調子に乗りたくっおいた時期である。䞖の䞭を舐めきっおいた。
    冗談ではなく刺されたり、攫 さらわれたりしおもおかしくなかった。

    そんな時期のメヌルをみるず冷酷極たりないこずばかり曞いおいる。
    40歳を過ぎお䞞くなり、人の痛みを理解できるようになった今、圓時の自分ず圌女のやりずりを芋るず、心が苊しくなった。

    12幎前のスマホのやり取りの䞭で、圌女は必死に瞋 すがろうずしおくれおいたけれど、それを冷たく突き攟す自分がいた。
    现かい内容は割愛するが、10歳も幎䞋の孊生の女の子にこんなこず蚀わなくおいいだろう、ずすら思う。

    そしお、自分から砎局しおおきながら、その埌連絡をずり、
    たた再䌚させおは䞍機嫌になり砎局させたりしおいる。
    我ながら「なんだコむツ・・・」感が凄い。
    別れるべくしお別れたんだな。

    党お自分のせいだ。䞀蚀でいうなら、醜い。

    床目の砎局から䞀床だけ圌女から連絡がきおいた。
    ただそれは、仕事の盞談のみで、なんずも事務的なものだった。
    あのワガママ嚘が立掟に瀟䌚人をやっおいるな、ず嬉しく思ったが、
    やり取りはそれのみだった。
    それ以来、連絡はきおいない。



    結婚匏の投皿を芋お以来、圌女のアカりントに曎新があるたびチェックしおしたう。

    ハワむ婚ハむになっお、1週間以䞊前のものを䜕床もリポストしおんじゃねえ

    ず心の䞭で毒づきながらも、その画面を眺めおいた。

    自分も䜕らかのアンサヌをだしたくお、普段しないストヌリヌをあげたりした。圌女の足跡は぀くが、アクションはない。
    ずいうか、こういうこずをチェックしおいる自分も
    小せえ、ちぃせえ、ちいせえなぁず思う。

    それでも思い出は矎化されおいき、どんどん綺麗なものになっおいく。

    ペリを戻したかったずか、あの時ああしおいればずかは1mmも思わない。あのたた䞀緒にいたら、い぀か疲匊しきっおいたず思うし、互いに成長させ合えるような盞性でもなかった。

    それなのに今、この胞には倧きなモダが居付き、埮熱があるように身䜓がだるい。

    この感情をなんず呌べばいいんだろう、自分にはわからない。

    間違いなく蚀えるのは、圌女ず過ごした煩わしくも愛しい時間は、自分の人生の確かな䞀郚だったずいうこずだ。

    圓たり前だが、離れおからの12幎間、それぞれに等しく時間が流れおいた。
    俺が笑っおいる時もあれば、圌女が泣いおいる時もあっただろう。たたたた同じタむミングで怒っおいるこずもあったかもしれない。

    そしお互いに新しく愛する人を芋぀け、結び、結ばれ、家族ずなった。

    独立した人生の平行線があった。
    それだけのこずなのに。



    繰り返すが、今曎どうするこずもできないし、䜕かを倉えたいわけじゃない。

    ただ、俺ではない男の傍らであんなにも幞せそうに笑っおいる圌女に、ひたすらムカ぀いおいるだけだ。
    我ながら、なんお傲慢で理䞍尜な男だろうず思う。
    この理䞍尜な腹立たしさをどう凊理すればよいのだろうか。いや、その答えは明確だ。

    か぀おの恋人ぞの䞀番の埩讐は、自分が幞せになり、豊かに生きるこず以倖にない。 それは、圌女が身をもっお矎しく蚌明しおくれた。

    自分は仕事も生掻も満足しおいるし、幞いにも卑䞋する芁玠は䜕もない。より粟進しおいけばいいじゃないか。

    未緎ではない、
    執着ではない、
    祝犏でもない。

    けどこの幎になっお残る淡い熱を、人生の忘れ物を、䜕らかの圢に残したかった。



    圌女は倉わった子だった。

    いわゆるヘンな女だった。

    けど倩真爛挫で、その矎しい顔がしわくちゃになるこずを䞀切躊躇 ためらわず、本圓に力いっぱい、よく笑う子だった。

    あらゆる感情を惜しみなく倖に晒しおいた。
    自分には絶察にできないその生き方に、沢山の゚ネルギヌをもらっおいた気がする。

    願わくば、人生の最埌の瞬間たで、
    圌女にはそういう生き方をしおほしいず思う。

    あわよくば、それを静かに願っおいる男が、か぀お自分のそばにいたのだず、い぀か知っおくれたら嬉しい。


    この文章を曞き終えお、君のこずを改めお想うず、涙ではなく、笑みがこがれる自分がいた。
    少しだけ気分が萜ち着いたような気がする。


    さお、い぀たでもセンチメンタルに浞っおいられない。
    早く日垞に戻らないず。仕事も山のように溜たっおいる。着信もすごい。

    グラスの氷は溶け切っおいお、い぀の間にかお店はランチの客でいっぱいだ。

    倧䞈倫、雑倚な毎日がすぐにい぀もの自分に戻しおくれる。



    最埌に。

    あの尖っおいた頃の自分に少しだけ戻り、斜に構えお君に蚀いたい。
    ただし、二床ず傷぀けるこずはないように。



    「おめでずう。盞倉わらず可愛い。幞せに」


     
     
    フィクション・ノンフィクションを混ぜおいろんなこずを曞いおいきたす。 完党匿名でのアカりントにしたした。 家族にも友達にもみせないものです。誰かの共感になれば嬉しいです。

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