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「誰とも話さなかった…」と思う夜に読んでほしい話。

    静かな夜のはじまり


    今日は、誰とも話さなかった。

    メッセージの通知も鳴らず、電話も来ない。

    部屋の中には、時計の音と、自分の息づかいだけ。

    「寂しい」とまでは言わないけど、
    ふと、世界の音が全部止まったような気がした。

    静けさの中で、私は小さな点みたいに浮かんでいる。


    つながらない時間


    友達はいる。

    たまにLINEをしたり、ランチをしたりもする。

    でも、毎日話すわけじゃない。

    会話がない日があっても、それが嫌なわけじゃない。

    むしろ、誰にも気を遣わない時間は
    少し安心するような、やさしい疲れの抜け方をしてくれる。

    けれど、SNSを開くと、

    「今日も楽しかった」「みんなで乾杯」
    そんな言葉がたくさん流れてくる。

    笑顔の写真を見るたびに、
    胸の奥で小さな波が立つ。

    “あの人たちは、いつも誰かとつながってるんだな”

    そんなふうに思うと、
    ひとりでいる自分が、少しだけ取り残されたような気がする。


    自分と話す時間


    でも、ふと気づいた。

    今日の私は、誰とも話さなかったけれど、
    ずっと“自分と”話していた。

    買い物の途中で「これ、ほんとに必要かな?」と考えたり、
    夕食を作りながら「もう少し頑張れるかも」とつぶやいたり。

    誰かに聞かせるつもりのない言葉を、
    私は一日中、自分に向けて投げかけていた。

    そう思ったら、
    静けさの意味が少し変わって見えた。


    一人の夜に見つけたやさしさ


    誰かと話さない夜は、
    自分の声が一番よく聞こえる夜でもある。

    外の音がないからこそ、
    心の奥のほうにある“本当の声”が響いてくる。

    「もう少しゆっくりしよう」

    「それでも、ここまでやってきたね」

    そんなやわらかな言葉が、
    自分の中から静かに流れてくる。

    話さなかった夜も、

    ちゃんと生きていた。

    ちゃんと、感じていた。

    誰にも見せないその時間が、
    私の中のやさしさを少しずつ育てている気がした。


    静けさの中で眠る前に


    明日になったら、また誰かと笑えるかもしれない。

    でも、今夜はこのままでいい。

    言葉のない静けさに包まれながら、
    自分の声に耳を傾けよう。

    今日も誰とも話さなかったけど、
    ちゃんと自分と話してた。
    それだけで、もう十分。

    written by Yururi

    ここまで、読んでいただいて、ありがとうございます。
    少しでも、あなたの明日が楽になりますように…

    また、夜に読んでほしい話。でお会いしましょう。


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