
もしも何も制限がなかったら?
朝、カーテンの隙間から入る光で、ゆっくり目を覚ます。朝食は、焼きたてのパンに淹れたてのコーヒー。誰にも急かされず、静かに時間が流れる。
午前中はパーソナルジムで身体を鍛え、昼は友達とランチ。
夕方、自宅に帰り、のんびり過ごす。
夜は家族で居酒屋へ。
新鮮なお刺身や焼き鳥をつまみながら、お酒を飲む。
——そんな日が、毎日続く。
きっと最初は、夢みたいだと思う。
こんな生活ができたら、幸せだと思う。
でも、どこにも「解放」がない。
頑張ったご褒美だったはずの時間が、
ただのルーティンになっていく。
満たされているのに、満たされない。
人はきっと、
少しの不自由や、少しの我慢を燃料にして、
「楽しい」を感じている。
だから、すべてが整いすぎると、
何も感じなくなる。
贅沢って、量じゃない。
たまにだから、いい。
そう思うと、
今日のちょっとしたストレスも、
悪くない気がしてくる。