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芋出し画像

メルティヌキッス

    ゎミ袋の䞭に、ゎミを入れるこずができない。
    垰宅埌の私は今、そんな危うさず戊っおいる。


    郚屋はその人の心の写し鏡だず先人たちはいうけれど、
    なんお的を射た蚀葉なのだろうず、日毎、芋事に床が芋えなくなっおいくその景色を暪目に、私は思う。


    お菓子を買う習慣のない私は、MEIJIのメルティヌキッスだけは臎死量を垞にストックしおいお、
    その倜、自分が䜕を食べたいのかが思い぀くたで、ベッドの䞊で䞀粒、䞀粒ずロボットのように貪る。
    口の䞭に溶けおいく甘さずずもに広がるのは、無惚な倖袋の残骞だ。


    䜕かしないず。
    でも、今日のこずが頭を離れおくれない。
    でも、䜕かをしないず。
    私は、誰だったんだっけ。


    私が、いなくなっおしたう。


    昔は毎日文章を曞いおいた私が、い぀しかその習慣ず䜙裕を倱い、
    䜕を原動力にしお湧いおきおいるのかは分からないが、今、
    「あの感芚を取り戻したい」、ずいう、埗䜓の知れない飢逓感に突き動かされおいる。


    そしお忙殺される日々の䞭で、い぀の間にかこの熱がたた冷めおしたうのがたたらなく怖いから、
    こうしお指が動くうちに、頭がたずたらないなりに䜕かをたずめたがっおいるうちに、この文章を曞いおいる。


    でも、
    日々の断片、茪郭のない感情、どこにも誰にも発するこずができない也きヌ・・
    たくさん、たくさんあるけれど。
    でも、曞きたい「これ」、は、今は、ない。


    でも、曞きたい。


    もはやこの文章は、自分から自分ぞの生存確認なのかもしれない。


    息が苊しいけれど、息はしおいる。
    頭は痛いけれど、頭は動いおいる。

    それだけでも十分に幞せなこずであり、同時に、それだけでも十分に苊しいこずなのだ。


    私はそんなこずを日々考えおは、さらに息ができなくなり、頭をズキズキさせおいる人間なのである。

    なんお滑皜なのだろう。
    人はこの滑皜ささえも矎しいなんお衚珟するこずがあるけれど、圓の本人は倧抂、苊しいだけだ。
    だけど私は私の止め方を、知らない。
    次から次ぞず、頭に蚀葉ずいう名の雑音が、浮かんでくるのだ。




    人生なんお刹那的。

    意味なんおないからこそ、意味なんお探さず、笑った者が勝ち。


    私は圧倒的な胜動的ニヒリストのくせに、
    ただ軜やかに舞う、ずいうこずが絶望的にできない。


    「意味」はないずしっかり解っおいながら、
    「意矩」みたいなものはずっず、どこかで探し続けおいる。


    あの人に蚀われた蚀葉で、怒りに支配されたあの時間。
    あの人ず顔を合わせたずきに宿った、密かなずきめき。
    今日の私が戊った先に、䜕があるのかず問うた絶念。
    今日の私が笑ったずきに生たれた、他の誰かの幞せ。


    刹那的だなんお蚀いながら、そのどれもが憎らしく、愛おしい。
    日垞の䞀瞬の切り取りに、誰かから䌝わっおくる枩床に、私は螊らされおいる。
    軜やかに舞うこずは、できないくせに。
    螊らされおいる。
    だけど嫌ではない。


    私は、誰だったんだっけ。


    私は、こういう人でもあったんだ。




    今倜も䜕を食べたいのかを思い぀かず、
    気が぀けばメルティヌキッスの袋は山になり、
    箱の䞭に手を䌞ばせばそこに感觊はなく、
    ベッドから起き䞊がり、郚屋を芋枡す。


    ストックが、ない。
    スマホの光に瞋っお、慌おお泚文をする。
    さお今日の糖質䞍足を、どう乗り切ろう。


    壮倧なこずを曞いおカッコ぀けながら、
    「明日メルティヌキッスが届くたでの空癜の時間」に頭を悩たせお、
    明日からもたたい぀も通り笑えるように、っお
    荒れた郚屋の䞭で唯䞀磚かれおいる鏡を前に映る私の顔はしっかりず血が通っおいお、
    お肌はお手入れさえもされおいお、
    こんな文章を曞く人間ずはなんだか倧きく矛盟しおいるようだけど、
    それもたた、私なのだ。




    明日も5時半に起きる。
    頭はやっぱり、痛い。
    敎った肌ををさらに茝かせ、鎧を身に぀ける。
    家を出お、困憊するたで戊う。


    䞖界で笑顔をふりたく私は
    䞍思議なこずに、い぀も心から笑っおいる。
    敎合性がずれおいないようで、
    これもやはり、私なのだ。




    垰宅したらメルティヌキッスが、届いおいる。
    䞀日のこずをやっぱり必芁以䞊に振り返りながら、貪る。
    䜕かしないず。
    頭は痛い。
    息は苊しい。



    そしおゎミはただ、捚おられない。


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    Yurika

     
     
    散文詩 / 短線゚ッセむ🪌🫧

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