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Sunny Days 第14話「定義」

    ― YURAN誕生の記録 ―
    — Season Finale —

    飯田・レンタルオフィス 昼

    LITメンバーが集まっていた。空気は静か。アオイが前に立つ。
    「……東京に戻る前に。どうしても聞いてほしくて。集まってもらいました」
    全員、視線を向ける。リアは何も言わない。ただ、聞く顔をしている。
    ———

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    「BOSSの言ってたこと、正しかったと思います」
    少し間。
    「私たちが考えてたのは、設備でした。ヨガルームとか、椅子とか」
    「でもそれって、違いであって、価値じゃなかった」
    静かな空気。誰も否定しない。
    ———

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    「……みんなに聞きたいんですけど」
    少し間。
    「既存のよもぎ蒸しって、どんなイメージですか?」
    少し間。
    「……私は。蒸されてる時間、することもないから。スマホ触ってたかな。通知来てないのに、何回も画面見ちゃったり」とユナが言う。軽く苦笑。
    「わかる。何もしてない時間に耐えられない感じな」とレンが続けた。
    アオイ、静かに頷く。
    ———

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    「……それって、普通なんですよね」
    少し間。
    「でも。なんか、違う気がして」
    視線が変わる。
    ———

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    「奈良で。何もない時間を過ごして」
    「初めて、自分の中が静かになった気がして」
    少し間。
    「……それって。すごく贅沢な時間かも」とユナが静かに言う。
    空気が少し変わる。レンがメモを開く。
    ———

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    「だから思ったんです」
    「よもぎ蒸しの時間って。何かを足す時間じゃなくて」
    「削る時間なんじゃないかって」
    「削る……か」とレンが静かに繰り返す。納得の表情。言葉は少ないが、受け取っている。
    ———

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    「スマホも、雑誌もいらない」
    「ただ、自分と向き合う時間」
    少し間。
    「……暗闇の中で。ランタンの灯りだけで照らされて。静かな音だけが流れてる空間で」
    少し間。アオイの中で、奈良の記憶が重なる。
    「……安心できそう。何も求められない場所って感じ」とユナが言う。
    アオイ、頷く。
    ———

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    「それを作る場所があってもいいと思うんです」
    一拍。
    「それが」
    「YURANの体験価値です」
    少し間。
    「心が整う場所。それが、YURANです」
    ———

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    誰もすぐに話さない。空気が変わっていた。言葉にならない納得。静かに受け入れられていく。
    リア、ゆっくり立ち上がる。何も言わない。一度だけ、アオイを見る。小さく頷く。部屋を出る。
    ———

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    ドアが閉まる。静かな空間。リア、スマホを耳に当てる。
    ……はい。
    少し間。
    大丈夫です。
    さらに小さく。
    ……乗り越えました。
    表情は変わらない。でも、確信がある。
    ———

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    元の部屋。アオイが立っている。チームが揃っている。言葉はない。でも、同じ方向を見ていた。
    四人は、窓の外を見ていた。飯田の街。遠くの山。空に広がる光。
    最初にアオイがこの街に来た時に見た景色と、同じ場所だった。でも、何かが違う。
    ここから、始まる。
    静かな時間が、流れていた。
    ———
    第14話 「定義」 了

    この物語は、現実の中で続いている。

    YURAN
    Sunny Days Season 1
    「はじまりの指令」から「定義」まで 全14話
    Season 1 — Complete

     
     
    会社員を続けながら、地方で事業を立ち上げています。 🌿店づくり・ブランドづくり 📍地方起業のリアルと試行錯誤 「想い」を「事業」に変えていく過程を発信。

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