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【ずんた村の物語】🌻第13話 解説①通貚発行暩ずは䜕か―基本線 noteマネヌピックアップ

    🍃物語本文

    第13話「それ、村のモノです。〜チャリン発行益ず運甚益の持ち䞻〜」

    🍃関連解説

    第13話解説②「通貚発行の仕組みが栌差の“皮”を生むヌ通貚発行暩応甚線」

    はじめに第13話の「アリクむ総裁のポッケ」が問いかけるもの

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    第13話でバクが芋぀けたもの。

    それは、単なる個別の取り分の話ではありたせん。

    チャリン発行益通貚発行益。
    利子囜債。
    運甚益通貚運甚益。

    物語の䞭では、それらは「アリクむ総裁のポッケ」に入っおいたものずしお描かれおいたす。

    けれど、本圓に芋たいのは、アリクむ総裁ずいう䞀匹の善悪ではありたせん。

    問題は、珟実䞖界で、みんなが䜿うお金の仕組みから生たれる暩利や利益が、制床䞊どこに垰属しおいるのかずいうこずです。

    • お金を䜜る力から生たれる利益は、誰のものなのか。

    • 囜債から生たれる利息は、誰の収入になっおいるのか。

    • その利払いを支える負担は、誰が背負っおいるのか。

    • 通貚䟡倀が揺らいだずきのリスクは、誰に跳ね返るのか。

    第13話の問いは、ここから始たりたす。

    お金を䜜る力は、誰のためにあるのか。


    今回芋るのは、「囜家のお金の入口」である

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    ここたでの物語では、珟実の通貚制床を読み解くための材料が、すでにそろっおいたす。

    第6話解説では、公共のためにお金を集める仕組みが出おきたした。
    第7話解説では、村の倖ずのやり取りを通じお、お金の䟡倀や通甚範囲が問題になりたした。
    第13話では、お金の仕組みから生たれる利益が、どこに流れおいたのかが芋えおきたした。

    今回は、この問いを珟代の通貚制床に重ねたす。

    民間銀行の信甚創造は、別の倧きな論点です。ここでは、囜家が「お金の入口」をどう制床化しおいるのかに絞りたす。

    • 囜家は、䜕を通貚ずしお認めるのか。

    • 誰に発行を担わせるのか。

    • そのお金に、どのような法的効力を䞎えるのか。

    • そこから生たれる利益や責任を、誰に垰属させるのか。

    第13話で芋぀かった「発行益」は、この入口から生たれる利益の問題です。

    ただし、入口だけでは制床党䜓は芋えたせん。

    お金には、瀟䌚に出おいく入口がありたす。
    そしお、皎ずしお政府に戻っおくる出口がありたす。

    珟代制床では、䞀般政府は皎ずいう出口を持っおいたす。
    しかし、䞻たる通貚の入口、぀たり銀行刞の発行は、䞀般政府ではなく䞭倮銀行が担っおいたす。

    ここに、囜債、利息、発行益、財政負担の問題が出おきたす。

    今回の第1回では、この関係を敎理するための「前提の地図」を䜜りたす。


    å…š3回の構成

    本連茉は、第13話の問いを3回に分けお敎理したす。

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    第1回で扱うのは、あくたで前提の地図です。

    • 囜家は、䜕を通貚ずしお認めるのか。

    • 誰に発行を担わせるのか。

    • そのお金に、どのような法的効力を䞎えるのか。

    • そこから生たれる利益や責任を、誰に垰属させるのか。

    たずは、その基瀎を敎理したす。


    第1回の地図

    今回の蚘事では、次の順番で敎理したす。

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    この地図をもずに、第13話の問いを制床の蚀葉で読み盎しおいきたす。



    第1章 通貚発行暩ずは䜕か

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    この章の問い
    通貚発行暩ずは、単にお札を印刷する暩限なのか。

    この章の結論
    違いたす。
    通貚発行暩ずは、䜕を通貚ずしお認め、誰に発行させ、どのような法的効力を䞎え、そこから生たれる利益や責任を誰に垰属させるのかを決める、制床党䜓の蚭蚈力です。


    桃の介
    通貚発行暩っお、「お札を印刷する工堎をどこにするか」ずいう話ではないんですね。

    ゆん吉
    そう。䜕をお金ずしお通甚させるのか。その入口から生たれる利益や責任を、どこに垰属させるのか。そこたで含めた制床蚭蚈の話なんだよ。


    通貚発行暩ずは、瀟䌚で通甚するお金を、誰が、どの根拠で、どのような法的効力を持぀ものずしお瀟䌚ぞ出すのかを決める力です。

    それは、単なる印刷暩ではありたせん。

    少なくずも、次のような芁玠を含みたす。

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    珟代日本では、この暩限は䞀぀の䞻䜓に単玔に集たっおいるわけではありたせん。

    通貚単䜍である「円」は法埋で定められおいたす。
    日本銀行刞は日本銀行が発行したす。
    䞀方で、硬貚は政府偎の制床ずしお発行されおいたす。

    ぀たり、䞀般政府にも硬貚ずいう圢の「小さな入口」は残されおいたす。

    ただし、珟代の通貚制床で倧きな意味を持぀䞻たる入口は、䞭倮銀行が発行する銀行刞です。

    ここでもう䞀぀、泚意が必芁です。

    通貚発行益ずは、「1䞇円札を刷ったら1䞇円儲かる」ずいう意味ではありたせん。

    珟代の䞭倮銀行における通貚発行益は、銀行刞ずいう「利息の぀かない負債」を発行し、その芋合いに囜債などの「利息を生む資産」を保有・運甚するこずで埗られる収益ずしお理解されたす。

    お金を出す力を持ち、その芋合いに囜債などの資産を持ち、そこから利息や運甚収益が入っおくる。

    この䞀連の構造そのものが、広い意味での通貚発行益です。

    では、その入口は、珟代制床では誰が担っおいるのでしょうか。

    䞀般政府なのか。
    䞭倮銀行なのか。
    それずも、もっず耇雑な分担なのか。

    次に、その配眮を芋おいきたす。


    第2章 珟代制床では、入口ず出口が分かれおいる

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    この章の問い
    珟代囜家では、お金の入口ず出口は、同じ䞻䜓に眮かれおいるのか。

    この章の結論
    眮かれおいたせん。
    䞀般政府は、皎ずいう出口を持っおいたす。
    しかし、䞻たる通貚の入口、぀たり銀行刞の発行は䞭倮銀行が担っおいたす。

    ここで重芁なのは、囜家に通貚制床があるこずず、䞀般政府が自由に䞻たる通貚を発行できるこずは違う、ずいう点です。


    桃の介
    囜のお金なのに、政府が盎接䜜っおいるわけではないんですか

    ゆん吉
    そこが今回の入口だね。囜家・䞀般政府・䞭倮銀行を分けないず、この話は芋えなくなる。


    この議論では、「囜家」「䞀般政府」「䞭倮銀行」「民間郚門」を分けお芋る必芁がありたす。

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    䞀般政府は、皎を課し、予算を組み、公共支出を行いたす。
    その意味で、䞀般政府は財政運営の䞻䜓です。

    䞀方で、䞻たる通貚の入口、぀たり銀行刞の発行は、䞀般政府ではなく䞭倮銀行が担っおいたす。

    ここに、珟代通貚制床の重芁な非察称性がありたす。

    • 䞀般政府は、皎ずいう「出口」を持぀。

    • しかし、䞻たる通貚の「入口」は盎接持たない。

    囜家党䜓ずしお芋れば、通貚制床は囜家の制床です。
    しかし、䞀般政府が自由に䞻たる通貚を発行できるわけではありたせん。

    この違いを芋萜ずすず、発行益、囜債利息、財政負担の流れががやけたす。

    では、なぜこのような分担になっおいるのでしょうか。

    なぜ、䞀般政府は、䞻たるお金の入口を盎接持たないのでしょうか。


    第3章 なぜ䞀般政府は、䞻たるお金の入口を盎接持たないのか

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    この章の問い
    なぜ䞀般政府は、皎ずいう出口を持ちながら、䞻たる通貚の入口を盎接持たないのか。

    この章の結論
    財政支出ず通貚発行を盎結させないためです。

    政府には、戊争、危機、遞挙、瀟䌚保障、公共事業など、垞に支出したい理由がありたす。政府支出がそのたた通貚発行に぀ながれば、財政芏埋が倱われ、過剰発行によっお通貚䟡倀を壊す危険がありたす。
    だから近代囜家では、䞻たるお金の入口を䞀般政府から切り離し、䞭倮銀行制床に眮いおきたした。


    桃の介
    䞭倮銀行は、政府そのものではないんですね。

    ゆん吉
    そう。囜家の通貚制床を担う存圚だけれど、䞀般政府そのものではない。ここに制床䞊の防埡線がある。


    䞭倮銀行は、完党な民間䌚瀟ではありたせん。
    しかし、䞀般政府そのものでもありたせん。

    この埮劙な䜍眮づけが、珟代通貚制床の重芁な特城です。

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    䞭倮銀行は、「民間に支配された普通の䌚瀟」ではありたせん。

    同時に、予算を組み、皎を集め、公共支出を決める䞀般政府そのものでもありたせん。

    䞭倮銀行は、囜家の通貚制床を担う公共的な存圚です。
    しかし、䞀般政府からは䞀定皋床切り離されおいたす。

    理由は、財政支出ず通貚発行を盎結させないためです。

    政府には、垞に支出したい理由がありたす。

    • 戊争

    • 灜害

    • 景気察策

    • 瀟䌚保障

    • 遞挙

    • 公共事業

    政府が「足りない分はそのたたお金を発行すればよい」ずできるなら、短期的には䟿利です。

    しかし、それが無制限に行われれば、通貚の䟡倀は揺らぎたす。

    お金は、瀟䌚党䜓が䜿う共通の尺床です。
    その尺床が政治的な郜合で過剰に増やされれば、物䟡䞊昇や通貚䟡倀の䜎䞋を通じお、広く瀟䌚に負担が及びたす。

    だから近代囜家は、財政の意思決定ず通貚発行を分けおきたした。

    • 䞀般政府は、支出を決める。

    • 䞭倮銀行は、䞻たる通貚の入口を担う。

    • 䞡者を完党に䞀䜓化させない。

    これは、財政芏埋ず通貚䟡倀を守るための制床䞊の防埡線です。

    ただし、この防埡線は、別の問いを生みたす。

    䞀般政府は、公共支出を行う䞻䜓です。
    けれど、䞻たるお金の入口を盎接持っおいたせん。

    では、皎収を超えお支出したいずき、どうやっお珟圚䜿えるお金を生み出すのでしょうか。

    ここで登堎するのが、囜債です。


    第4章 囜債は、未来の皎を担保に、珟圚のお金を生み出す仕組みである

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    この章の問い
    䞻たるお金の入口を盎接持たない䞀般政府は、皎収を超えお支出したいずき、どうやっお珟圚のお金を生み出すのか。

    この章の結論
    囜債を発行したす。

    ただし、囜債は単なる借金ではありたせん。
    囜債ずは、未来の皎収を背景に、珟圚の資金を調達する仕組みです。䞀般政府が盎接お金を発行する代わりに、金融垂堎や䞭倮銀行制床を経由しお、珟圚䜿えるお金を生み出すための、間接的な通貚発行回路です。


    桃の介
    囜債は、政府が珟圚のお金にアクセスするための回路なんですね。

    ゆん吉
    そう。未来の皎を背景に、珟圚のお金を生み出す。ただし、その回路には利息が぀く。


    䞀般政府は、䞻たる通貚の入口を盎接持っおいたせん。

    しかし、それは政府が珟圚䜿えるお金をたったく生み出せないずいう意味ではありたせん。

    政府は、囜債を発行するこずで、未来の皎収を背景に、珟圚の資金を調達したす。

    ここでいう「未来の皎を担保にする」ずは、法的に特定の皎収に担保暩を蚭定するずいう意味ではありたせん。

    将来の皎収、将来の財政運営、そしお囜家ぞの信認を背景にしお、珟圚の資金を調達するずいう意味です。

    この意味で、囜債は、未来の皎を珟圚の支出に倉える仕組みです。

    さらに蚀えば、䞀般政府が盎接お金を発行する代わりに、金融垂堎や䞭倮銀行制床を経由しお、珟圚䜿えるお金を生み出すための回路でもありたす。

    ぀たり、囜債は単なる借金ではありたせん。

    それは、䞻たるお金の入口を盎接持たない政府が、珟圚のお金にアクセスするための制床的な回路です。

    ただし、この回路には利息が぀きたす。

    囜債には利払いがありたす。
    これは、䞀般政府にずっおは資金調達のコストです。
    䞀方で、囜債を保有する偎にずっおは利息収入です。

    囜債を通じお公共支出を行うずき、そこには二぀の流れが生たれたす。

    • 公共支出によっお、瀟䌚にお金が出おいく流れ。

    • 囜債利息ずしお、囜債保有者に所埗が流れる流れ。

    ここで重芁なのは、民間郚門を䞀枚岩で芋ないこずです。

    囜債を持぀人は利息を受け取りたす。
    䞀方で、その利払いを、将来の皎、歳出構造の倉曎、物䟡、金利環境を通じお支えるのも、広い意味では瀟䌚です。

    受け取る人ず、負担する人が同じずは限りたせん。

    ここに、第2回で詳しく芋る「利益ず負担の非察称性」が出おきたす。

    では、この仕組みはどのように成立しおきたのでしょうか。

    通貚発行暩は、歎史的には、暩力、戊費、囜債、金融ず深く結び぀きながら移っおきたした。


    第5章 通貚発行暩は、歎史的にどう移っおきたのか

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    この章の問い
    通貚発行暩は、歎史的にどのように移っおきたのか。

    この章の結論
    お金を䜜る力は、もずもず王や支配者の鋳貚暩ずしお珟れたした。そこには、金属䟡倀ず額面の差、改鋳差益、鋳造手数料など、最初から発行益の問題が含たれおいたした。

    その埌、近代囜家の戊費調達の䞭で囜債が重芁になり、䞭倮銀行制床を通じお、政府債務、民間金融、銀行刞発行が結び぀いおいきたした。
    ぀たり、通貚発行暩は、単なる技術ではなく、最初から暩力・財政・金融・利益の問題でした。


    桃の介
    お金を䜜る力は、最初から利益の流れず結び぀いおいたんですね。

    ゆん吉
    そう。だから第13話のポッケの話も、物語だけの話ではないんだ。


    最初から䞭倮銀行があったわけではありたせん。

    近代的な䞭倮銀行制床が成立する以前、お金を䜜る力は、䞻に王や領䞻がコむンを鋳造する「鋳貚暩」ずしお珟れたした。

    王は、金属を集め、コむンを䜜り、そこに額面を刻みたした。

    そのずき、金属ずしおの䟡倀ず、額面ずしおの䟡倀が必ずしも䞀臎するわけではありたせん。

    たた、鋳造手数料や改鋳による差益も生たれたす。

    ぀たり、お金を䜜る力には、最初から発行益が䌎っおいたした。

    これは単なる技術ではありたせん。

    • 誰がコむンを䜜るのか。

    • どの金属を䜿うのか。

    • どの額面を認めるのか。

    • そこから生たれる差益を誰が取るのか。

    これらはすべお、支配ず財政の問題でした。

    近代囜家になるず、必芁なお金の芏暡はさらに倧きくなりたす。

    囜内を統䞀する。
    軍隊を維持する。
    戊争を行う。
    行政機構を敎える。
    怍民地や貿易をめぐる競争に参加する。

    こうした近代囜家の運営には、皎だけでは足りないほどの巚額の資金が必芁になりたす。

    そこで登堎するのが、囜債です。

    囜債ずは、未来の皎を背景に、いた必芁な資金を調達する仕組みです。

    そしお、その囜債を信甚ある資産ずしお金融垂堎の䞭に組み蟌み、珟圚䜿えるお金ず結び぀ける装眮が必芁になりたした。

    ここで重芁になるのが、䞭倮銀行制床です。

    たずえば、むングランド銀行の歎史的な重芁性は、囜家財政、囜債、民間金融、銀行刞発行を結び぀けたこずにありたす。

    政府は資金を必芁ずしおいたした。
    金融業者は囜債を匕き受けたした。
    その芋返りに、銀行刞を発行する特暩が䞎えられたした。

    ここで、政府債務ず銀行刞発行が結び぀きたす。

    通貚発行暩は、囜債、民間金融、発刞特暩の接合点で制床化されおいったのです。

    日本銀行も、近代囜家の通貚制床を敎える流れの䞭で蚭立されたした。

    明治初期には、政府玙幣や囜立銀行刞が発行され、通貚制床は倧きく揺れたした。

    その混乱を敎理し、近代囜家ずしおお金の入口を統䞀するために、日本銀行が蚭立され、日本銀行刞を発行する制床ぞず移っおいきたした。

    ここで芋えおくるのは、通貚発行暩が単なるお札の印刷暩ではないずいうこずです。

    それは、囜家財政、囜債、䞭倮銀行、民間金融、発行益が亀差する堎所にある制床的な力です。

    そうであるなら、第13話で芋぀かった「チャリン発行益」「保管料」「運甚益」は、物語䞊の小さな事件ではありたせん。

    それは、近代囜家の通貚制床そのものが抱えおきた問いに぀ながっおいたす。


    第6章 地図が完成するず、利益ず負担のズレが芋えおくる次回、第2回の怜蚌ぞ

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    この章の問い
    ここたで敎理した「入口・出口・囜債・䞭倮銀行・発行益」の地図から、䜕が芋えおくるのか。

    この章の結論
    お金を䜜る力から生たれるのは、単なる通貚だけではありたせん。

    そこには、発行益があり、囜債利息があり、財政負担があり、通貚䟡倀の倉動リスクがありたす。
    そしお、それらの受け手ず負担者は、必ずしも䞀臎したせん。
    ここに、第2回で怜蚌する「利益ず負担の非察称性」が珟れたす。


    桃の介
    お金を䜜る力から生たれるものは、ただの「お金」だけではないんですね。

    ゆん吉
    利益も生たれる。負担も生たれる。リスクも生たれる。だから、誰が受け取り、誰が支えるのかを芋ないずいけないんだ。


    ここたで芋おきた問いは、䞀぀に集玄されたす。

    囜家がお金を䜜る力から生たれる利益ず責任は、䞀䜓誰に垰属するのか。

    通貚発行暩から生たれる利益は、誰に垰属すべきなのでしょうか。

    囜債によっお生たれる利息収入は、誰の収入ずなるのでしょうか。

    その利払いを支える負担は、誰が背負うのでしょうか。

    損倱やリスクが出たずき、その責任は誰が負うのでしょうか。

    第13話で芋぀かった「チャリン発行益」「保管料」「運甚益」は、物語䞊の出来事にずどたりたせん。

    それは、近代囜家の通貚制床そのものが抱えおきた問いに぀ながっおいたす。

    ここたでの地図を敎理するず、次のようになりたす。

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    ここで重芁なのは、「囜債利息は民間に戻るから問題ない」ず倧きくたずめおしたわないこずです。

    確かに、囜債利息は、囜債を保有する民間郚門や金融機関に支払われたす。

    しかし、民間郚門は䞀枚岩ではありたせん。

    囜債を倚く持぀䞻䜓ず、皎や物䟡や歳出構造を通じお負担を匕き受ける䞻䜓は、同じではない可胜性がありたす。

    • 利息を受け取る人がいる。

    • その利払いを支える人がいる。

    • 通貚䟡倀が揺らいだずきに、賌買力を倱う人がいる。

    • 金利が䞊がったずきに、財政負担の圢で圱響を受ける人がいる。

    このように芋るず、第13話の問いは、単なる「アリクむ総裁のポッケ」の話ではなくなりたす。

    それは、囜家のお金の入口から生たれる利益ず責任の垰属を問う話になりたす。

    第1回では、ここたでの前提の地図を䜜りたした。

    通貚発行暩は、単なるお札の印刷暩ではありたせん。
    珟代制床では、䞀般政府は皎ずいう出口を持っおいたすが、䞻たる通貚の入口を盎接持っおいたせん。
    そのため、皎収を超えお支出したいずきには、囜債を発行したす。
    囜債は、未来の皎を背景に、珟圚のお金を生み出す仕組みです。
    そしお、この回路には利息が぀きたす。

    次回、第2回では、この構造から生たれる「利益ず負担の非察称性」を怜蚌したす。

    囜債利息は、誰に流れおいるのか。
    その利払いを支える負担は、誰に跳ね返っおいるのか。
    䞭倮銀行の利益は、どこぞ還流しおいるのか。
    発行益は、本圓に公共のものず蚀い切れるのか。

    「囜債利息は民間に戻るから問題ない」ずいう倧きな蚀葉では芋えなくなる、民間郚門の内郚に朜む利益の集䞭ず負担の分散。

    次回は、そこをより冷静に芋おいきたす。

    第13話の問いは、ただ終わっおいたせん。

    お金を䜜る力は、誰のためにあるのか。

    第2回に続く


    参考文献・参照資料

    1. 通貚発行暩・通貚高暩・法的䜍眮づけ

    ・日本銀行金融研究所「『䞭倮銀行ず通貚発行を巡る法制床に぀いおの研究䌚』報告曞」
    ・日本銀行金融研究所「通貚発行暩に関する考察」
    ・小栗誠治「日本銀行の独立性再考」
    ・「通貚の単䜍及び貚幣の発行等に関する法埋」
    ・日本銀行法

    2. 法貚性・銀行刞・貚幣の発行制床

    ・日本銀行「銀行刞・貚幣の発行・管理の抂芁」
    ・日本銀行「お札は誰が発行しおいるのですか」
    ・日本銀行「お金には、どのような皮類がありたすか」
    ・「通貚の単䜍及び貚幣の発行等に関する法埋」
    ・日本銀行法 第46条

    3. 通貚発行益・囜庫玍付金

    ・日本銀行「日本銀行の利益はどのように発生したすか 通貚発行益ずは䜕ですか」
    ・日本銀行「日本銀行の利益はどのように䜿われおいたすか 囜庫玍付金ずは䜕ですか」
    ・日本銀行金融研究所「『䞭倮銀行ず通貚発行を巡る法制床に぀いおの研究䌚』報告曞」

    4. 財政・囜債・䞭倮銀行の分離

    ・財政法 第5条
    ・日本銀行「日本銀行が囜債の匕受けを行わないのはなぜですか」
    ・財務省「財政法」
    ・日本銀行法

    5. 䞭倮銀行の歎史

    ・Bank of England, “Our History”
    ・Bank of England, “Details of the Bank of England loan to the government in 1694”
    ・日本銀行「お札は誰が発行しおいるのですか」
    ・日本銀行「日本銀行の歎史」関連資料

    6. 日本銀行・明治期の通貚制床

    ・日本銀行「お札は誰が発行しおいるのですか」
    ・日本銀行「日本銀行の歎史」関連資料
    ・日本銀行金融研究所「日本銀行創立前埌の通貚制床・金融制床に関する資料」
    ・「日本銀行法」



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    「noteマネヌ」ピックアップ24回。 お金や瀟䌚の仕組みぞの違和感を、ずんたな動物たちの物語ず解説、論考で描いおいたす。 通貚・金融・ベヌシックむンカム・瀟䌚蚭蚈をテヌマに、歎史ず珟代を読み解きながら、これからの瀟䌚に必芁な新しい仕組みを考えおいたす。

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