
あの子の頭 創作大賞2026 〈エピローグ〉
魂と心と体が一体になる、とはどういうことなんだろうか。
悩みがないのか?
それとも過去世がわかるのか?
違う。自分の外に何かを求めることができることなんじゃないか。
自分以外の他人が必要だと知っている感覚なんじゃないか?と思う。
広義の意味ではそのようなことを知ると矛盾の苦しみから解かれると話す人が多いだろう。
しかし、今回のその話を狭めて考えていくと己の若い体に過去世の体験を下ろした彼女は苦しんでいるではないか。
人生は今が一番若い。失敗してしまったことは熟成させるしかできない。
異なる二つの世界線の両方で愛を失ったように思える彼女が代わりに何を手に入れたように思えるのか、読者にご想像をお任せする。
柿原結実