
『Go! Go! ミラクロウ!』
僕は立派なツバメなんだ!
だって、ママが僕をそう呼ぶんだ。
おまえは、奇跡なんだよ!って。
『ミラクル⭐️ミラクロウ』なんだ、って
みんながミラクルな子、『ミラクロウ』って名付けてくれたんだよ。
って。
けど、僕は全然『ミラクル』なんかじゃない。
間違って巣の中にトイレをしてしまうし、失敗ばかりで、いつもパパに怒られてる。
でも、僕は信じてるんだ。
いつか立派なツバメになって、
この大空を自由に飛びまわるんだ!
そう、パパとママみたいに!
だって、僕は立派なツバメにならないと。
僕は七人兄弟の末っ子で生まれたんだ。
みんな、僕が全然卵から出てこないから、
首を長くして待ってたんだって〜
いつも、のんびりしてたら、全然ご飯も回って来ないんだ、、
ママが時々気づいて、めちゃくちゃ大きいバッタを口に押し込んだ、、
『あぁ、いつか、僕は大きな立派なツバメになるんだ!』
みんなが言うんだ、
『ちびっこ』って。
僕は悲しくなって、いつも巣の下の方でふて寝してる。。
立派になりたい、っていつも思ってる。
けど、立派になるってどういうことなんだろう?
パパみたいな、黒くてツヤツヤした羽根を持つこと?
ママみたいに、優しくて、高く速く飛ぶこと??
みんなみたいに、たくさんモリモリ食べること??
あぁ、今日もいつもと同じ、変わらない日。
たくさん食べて、ちょっとずつツバメたちは成長してゆきました。
ある夜、みんながぐぅぐぅ寝ていた時、
悲劇が起きたんだ。
ヘビが、静かに、静かに、壁を登ってきて、
僕たちが怖くなって動けなくなっている間に、
ひとり、ひとり、と、飲み込んで行ったんだ、、
僕はそんな時も、呑気に下の方でふて寝していた、、
目が覚めた時、いつもうるさい姉さんも、
寝相が悪くて足でいつも頭を蹴られて迷惑していた兄さんも、
僕がどれだけ頑張って泣いても負けちゃう兄さんも、ご飯を取られちゃう姉さんも、
みんなみんないなかったんだ。
『どこに行ったの?』
って巣の中を散々探したり、もしかしたら、
僕がのんびり寝てる間に、みんな巣立っちゃったのかな?とか考えたけど、
パパも、ママも、寂しそうな顔を一瞬しただけで、
また飛んでいっちゃった。
だって、僕は、まだまだたくさん食べて、立派なツバメにならないといけないから。
それからというものの、僕はぐんぐん大きくなった。
だって、もう、ご飯の取りあいをしていた姉さんも、兄さんもいないから。
全てのご飯は僕のもの。
パパもママも、僕だけが独り占め出来たんだ。
けど、僕は寂しかった。
だって、当たり前に一緒だった、お兄ちゃんもお姉ちゃんもいないから。
立派になったら、みんなに誇るつもりだったから。
ひとりまるまる太った僕を見て、カラスさんが、
『豊満ボディー』ってからかった。
でも、『頑張れよ!』ってみんな応援してくれた。
僕は、みんなの愛と関心を一気に集めたんだ。
それから数日、僕は益々たくさんご飯を食べて、
豊満ボディーは、スッキリとした、
格好良い体型になったんだ。
そう、ずっと憧れていた、パパみたいな立派なツバメに!
毎日飛ぶ練習をしてる。
だって、はやく頑張って、お兄ちゃんやお姉ちゃんに追いつかなきゃ。
僕も、みんなみたいにお空を自由に飛ぶんだ!
待っててね!
Go! Go! ミラクロウ!
みんながあなたを応援してる!
高く、自由に大空を飛ぶことを!
たくさんの愛を背負って。
自分を信じてね!
あなたをたくさんの人が見守っている。
あなたの未来を信じてる。
あなたはたくさんの人から愛されているんだよ。
7羽プラスパパママが飛ぶ絵。