推しの配信を開けなかった夜から~心の息継ぎが教えてくれたこと~
夏の暑さが少しやわらいで、夜の風が涼しくなってきた、9月の終わりのことでした。
いつものように、21時に通知が鳴ります。
推しの配信開始のお知らせ。
スマホを手に取って、アプリを開こうとして…
でも、なぜか指が止まりました。
「今日は、ちょっと疲れてるかもしれない」
そう思った瞬間、胸の奥に、小さな罪悪感がじわりと広がります。
だって、推しのことは好きなはずなのに。
夏の間は、あんなに楽しみにしていたはずなのに。
結局その夜、私は配信を開かないまま、早めに布団に入りました。
SNSのタイムラインには
「今日も尊かった」
「幸せすぎて眠れない」
そんな言葉が流れてきて、それを見るたびに
「私だけ、みんなと違う場所にいる」
そんな気持ちになっていました🌙
あの夜から、季節は進みました。
街にはクリスマスのイルミネーションが灯り始めて、コンビニのBGMも、いつの間にか冬仕様になっています。
今なら分かるんです。
あの「開けなかった夜」は、私の心が、小さく息継ぎをしていたサインだったんだって💫
配信を開けなかった、あの夜のこと
その日は、特別に大きな出来事があったわけではありませんでした。
仕事はいつも通りに忙しくて、
18時半に帰宅して、慌ただしくご飯とお風呂を済ませる。
そして21時、推しの配信が始まる――はずの時間。
夏のあいだ、私はほとんど毎日みたいに画面を開いていました。
VCRの大型企画、コラボ、耐久配信。
「追いつけない」と言いながら、それでも必死に追いかけていた日々。
でも、あの9月の夜は違いました。
ソファに座ったまま、スマホを握りしめているのに、
アプリのアイコンをタップすることができない。
「疲れてるだけだよね」
そう自分に言い聞かせながら、少し横になってみても、
心の奥のざわざわは、まったくおさまりませんでした。
見たい気持ち と、
もう今日は無理かもしれない という正直な感覚。
「見なきゃ」「みんな見てるのに」という焦りと、
「今の自分には受け止めきれない」という本音が、
胸の中でずっとせめぎ合っている感じ。
その夜、私は配信を開かないまま眠りました。
次の日も、その次の日も。
気づけば一週間、推しの配信を開けないままの日々が続いていました。
「私、もう推しのこと、そこまで好きじゃなくなったのかもしれない」
そんな考えがよぎったとき、胸の奥がずきんと痛んで、
私は布団の中で、そっとタロットカードの箱に手を伸ばしました🌙
月が教えてくれた「感情の潮汐」
占星術を学びはじめてから知ったことがあります。
月星座は「感情の動き方」や「心が安心するリズム」を表すとされていて、
私の月星座は「おとめ座」でした。
おとめ座の月は、丁寧で、真面目で、
「ちゃんとしたい」という気持ちが強くなりやすいと言われています。
その言葉を読んだとき、思い当たることがありすぎて、
なんだか苦笑いしてしまいました。
推し活でも、私はどこかでいつも
「全部追いかけたい」
「アーカイブを溜めたくない」
「ちゃんと応援できている自分でいたい」
そうやって、自分に小さな「宿題」を出し続けていたのかもしれません。
でも、ふと空を見上げれば、月はいつだって満ち欠けしています。
まんまるの満月の夜もあれば、
ほとんど姿の見えない新月の夜もある。
明るく照らす日も、
静かに闇と馴染んでいる日もある。
どちらかが「良くて」、どちらかが「悪い」わけじゃなくて、
どちらも含めて、月のリズム。
それなのに、私は自分の心には
いつも「満月でいてほしい」と望んでいたのかもしれません。
ときめきでいっぱいの夜もあれば、
少し距離を置きたくなる夜もある。
推しへの気持ちにも、
本当はちゃんと「潮の満ち引き」があるのに、
「ずっと同じテンションじゃなきゃいけない」
「前より熱量が下がったら、それは悪いこと」
そんなふうに決めつけてしまっていたのかもしれないな、と
今は思います🌙
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