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起業して6年。頑張り続けられる理由と、これからのこと。

早いもので、大学4年生の時に起業してから6年が経ちました。
昨年のnoteで創業から5年間のことは丁寧に振り返ったので、今年は事業のことというよりは私自身のことを書いてみようと思います。フォロワーさんやスタッフの子からよく聞かれるテーマは「なんでそんなに頑張れるのか」と「これからはどんなことを考えているか」。実はきちんと言語化したことがないテーマだったので、この機会にゆっくり綴ってみようと思います。


私について

私のことを知らない方もいらっしゃるかと思うので、簡単に自己紹介をさせてください。
年齢:27歳(1999年2月)
MBTI:INFP(仲介者)
長所:努力する、真面目  
短所:考え込む、ネガティブ思考  
好きなこと:ひとり旅、Netflix 
苦手なこと:大人数での交流、アウトドアアクティビティ 
仕事で大切にしていること:常に期待値を超えること 
運営ブランド:
①出版社ブルーモーメント:大学4年生の時に立ち上げた、小さな出版社です。刊行部数は多くはありませんが、1冊1冊丁寧に制作しています。来月にもまた新刊が出ます!お楽しみに。
②香水ブランド「Libroaria(リブロアリア)」:出版社から派生した「本を読むひとときに重ねる香り」がテーマのブランドです。
③カラーコンタクト「Urumia(ウルミア)」:今年の6月に始めたので、まだ2〜3ヶ月。想像以上に大変ですでに疲弊していますが、数字だけを見たら順調な事業です。

それでは本題へ。
頑張り続けられる理由とこれからについて。

1.マインドの話:根底となる「好き」の強さ

私には、ずっと「大志」がなかった

起業してからずっとコンプレックスだったことがあります。それは「大きな夢や志がないこと」。起業家たちのインタビューを見ると、誰もが「日本を変える企業になる」や「アパレルに革命を起こす」といった大志を掲げています。私にはずっとそれがありませんでした。起業して叶えたい夢がないこと。「何を成し遂げたいのか」と問われた時に答えられるものがない。それは起業家として非常に致命的なものに思えて、特に創業してから4年くらいまでは、論理武装で偽りとも思える夢を掲げたりしたりもしました。

見えてきた二つの要素 

ただ創業当初からずっと、「もっと頑張りたい、もっと頑張らなければならない」と言う、いわば焦燥感に近いものがあって、それが私を突き動かしていました。その正体とは何か、2年ほど前に丁寧に自己分析した結果見えてきたのは、2つの要素でした。
1つ目は「とにかくものづくりが好きである」ということ、2つ目は「人を喜ばせることが好き」ということです。
思い返せば、この2つの要素が詰まっているエピソードが多々あります。小学生〜中学生の頃には、制作漫画や自分へのインタビューを載せた「ゆめこ便り」なるものを制作し、親戚に1部50円で販売し、漫画代を稼いでいました。高校生になると毎週末に可愛いお菓子を作っては、週明けに学校で配り歩いていたりしました。友人の誕生日となれば、徹夜で豪勢なケーキを作ったりすることも。
とにかく、「可愛いものを作って、それを届けて喜んでもらうこと」が昔から大好きでした。

それがずっと変わっていなくて、「もっと可愛いものを」「もっとたくさんの人に」「もっと喜んでもらうには…」を永遠に繰り返しているのだと思います。そのためならなんでもできる気がしてしまう。「好きの熱量」も大志に匹敵するパワーだと信じられるようになってから、少し心が軽くなった気がします。

高校生の時に作っていたお菓子

アーティストではなく「ビジネス」を選んだ理由

可愛いものを作って満足、という1つ目の要素のみだったら、私はアーティストを目指していると思います。そうではなくビジネスの道を選んだのは2つ目の要素が大きいと思います。
自分自身でちゃんと届けて、ちゃんと喜んでもらうということ。その上で届ける人の数も、喜びの度合いも最大化したい気持ちがとっても強いです。絶対にがっかりさせたくないから、POPUPの内装や商品のクリエイティブも常に期待値を超えていきたい。そのためにはお金が必要。そのためには売上と利益をしっかりあげていく必要がある。

ブランド立ち上げ初期は特に「作りたい世界観があるのに、もっと喜んで欲しいのに、お金がないからできない」というフラストレーションが大きくありました。何度も「届けたい可愛い」とお金とのギャップに悩まされる経験を繰り返して、お金を稼ぐこと、ビジネスとして成功していくことの大切さを実感したのです。

2.マインド以外の話:走り続けるために

ビジネスとしてしっかり成功しながら、可愛いものを作って届け続ける。ブランドを長期的に続けていくためには、精神論だけに頼らずに、継続して高い出力を維持するための工夫が必要だと考えています。
もちろん頑張り続けられるベースのマインドは1で伝えた通りですが、そのマインドを維持するため、そして動き続けるために大切にしていることもお話しします。

1)徹底的に自分を知ること

ここまで頑張ってこれた一番の秘訣と言っても過言ではないのが、徹底的な内省です。私は感情に支配されやすくメンタルの乱高下が激しいタイプで、特に忙しくプレッシャーのかかる毎日を過ごしていると、気づいた時にはもう立ち直れないくらい消耗していることも多々ありました。頑張りたいのに体も心も言うことを聞いてくれない、あるいは頑張りたいと言う気持ちそのものも湧いてこない…。このままでは我が子のようなブランドに支障をきたしてしまう。自分のためにも、大切なブランドのためにも、傷つきやすい部分も含めて自分で自分をコントロールできるようになりたくて、最低1週間に1回は数時間ほど内省をして、自分の気持ちに向き合っています。

具体的には6つのカテゴリの感情をノートに書き出します。
嬉しかったこと、楽しかったこと、悲しかったこと、怒ったこと、反省したこと、ワクワクしていること。そしてその1つ1つについて、なぜ嬉しかったのか、なぜ悲しいのかを深掘っていきます。そうするとだんだん、どんな時にメンタルが崩壊するのか、いつどのように休めば回復するのか、無理をしてでも頑張る時と頑張らないときの見分け方…などなど、さまざまなことがわかってきます。

今も落ち込む時は、実際本当に落ち込んで辛いのですが、どこかで「これは明日には治りそうな落ち込みだな」とか「1週間くらい続きそうだから、一回感情を処理する時間を作った方がいいな」と客観視している自分が存在するようになりました。何度も繰り返す中で、「ここで自分は確実に燃え尽きるから、1ヶ月くらい重要な予定は入れないようにしよう」と事前調整までできるようになってきました。繊細で傷つきやすい。ブランドについて語るときは、絶対にそれを免罪符にしたくありません。

内省はアナログ派。すでに40冊以上あります。

2)常に新しいときめきに触れ続ける

「こんなものを作って届けたい」という創作意欲がなくなった瞬間に私のブランドは終わる。このことを分かっているからこそ、常にときめきの栄養補給を怠らないようにしています。
新しいもの、可愛いものに触れ続けることは、何よりのエネルギー。常に新しいものに触れられるSNS、映画やドラマなどのエンタメコンテンツ、雑誌や小説、旅行が大好きです。特に海外旅行から得られるインスピレーションは大きく、年に数回は日本にまだ上陸していないブランドの店舗に足を運んで商品デザインや内装を研究したり、可愛いカフェを巡りをしに旅行へ行きます。ただどうしても、想像を超えるような圧倒的に可愛すぎるものに触れてしまうと、あまりの悔しさにしばらく創作できなくなるので、比較的仕事にゆとりがある時に行くようにしています。

3)現場主義を大切にする

「あなたは一体いつまでPOPUPの店頭にいるの?もっと他の人にはできない経営者の仕事をしないと」と去年先輩の経営者に言われたことを覚えています。この指摘の意図は理解できるし、多くの経営者にはためになるアドバイスだと思います。ただ私にとっては、POPUPで肌で感じられる学びが多すぎる。ロジカルに何かを分析し、頭の中だけで意思決定ができるタイプではないからこそ、店頭で肌で感じる空気感、ブランドの温度、お客さんの熱量、スタッフの表情…。何とは言語化はできないけど、自分にとって大切にしている情報の宝庫だと思っています。

もし店頭に全くいなかったら、自分の作った作品が喜んでもらえているのか、どんな表情で喜んでいるのか、スタッフからの反響はどうか、このブランドのどんなところが刺さっているのか、といった大事な一次情報を直感で感じることが出来なくなってしまう。
POPUPは今まで累計30回以上開催していますが、規模の大小を問わず、初日は必ず店頭にいること、できれば設営〜数日は店頭に立つようにしています。

30回近く開催したPOPUP、今でも新しい学びの連続

4)コンディション最大優先

「身体が資本」とはよく言いますが、私はそれに追加して「自分の好きな自分でいること」を最優先事項においています。以前、忙しさのあまり自分のメンテナンスを後回しにした結果、肌は荒れ果て、髪の毛はボロボロに。そんな自分のことが好きになれなくて、頭の中は自己否定的なことでいっぱいになり、ポジティブな感情が枯れていきました。美しいものを美しいと、嬉しいできことを嬉しいと感じるためには、そしてそれをブランドに還元するには、体調だけではなく最低限好きな自分でいることは私にとって必要不可欠なのです。
睡眠をしっかりととることはもちろん、3週間に1回のネイル、2週間に1回のホワイトニング、マッサージ…などなど、コンディションを整えることは優先度高く行っています。私にとってこれは美容というより、最大火力でものづくりを続けるためのメンテナンスです

以前大阪POPUP出張の前日の夜に、荷造りの途中でネイルに行ったことがあります。その時周りからは「こんな時にネイル!?余裕あるね」と言われましたが、私にとっては、伸び切ったネイルでPOPUPを迎えることの方が心の余裕をなくすのです。

3.これからのこと

「こうなりたい」はないけれど

冒頭で書いた通り、私には「これを達成したい」という大きな夢はありません。ただこれからもずっと大切にしていきたいのは、「ずっとこの仕事をしていきたい」ということと、「周りの人を幸せにしたい」ということです。
まず、私はこの仕事が天職だと思っています。仮に100億円あげるから仕事辞めてもいいよと言われても、絶対に断って今の仕事を続けます。0から作りたいものを作り、それを届けて喜んでもらい、それで得たお金でもっといいものを作っていく。そしてその過程で周りの人を幸せにしていく。人生で天職と断言できる仕事と出会える人が少ない中で、20代で出会えたということは、とんでもなく幸運だと思っています。理想の経営者にはなれなくても、どんな形であれ、ずっとこの仕事をしていきたいです、まだまだ作りたいもの、届けたいものがあります。

それでも見えてきた「こうなっていくのかな」

ここ最近見えてきたのは、「もしやこうなっていくのではないか」という会社の未来。それは、さまざまなときめきあふれるブランドがぎゅうぎゅうに詰め込まれた、宝箱のような会社。どこかでずっと、今の1つのブランドをがむしゃらに大きくしていくことには、あまりときめきを感じないなと思っていました。それよりは、とんでもなく可愛いものをテイストやカテゴリはさまざまに展開していことの方が、私の性には合っていると感じています。
出版やコスメ、香水に止まらずに、自分がその時の感性でピンときたカテゴリや世界観で、色々なブランドを作っていきたいです。世の中に色々なときめきを届けて、元を辿れば「えっ!これら全部同じ会社だったの!?」となるような未来が訪れたら幸せです。

(その一つとして今年新しく生まれたのが、カラーコンタクトブランドのUrumiaです。まだ3ヶ月の赤ちゃんブランドだけど、すでにたくさんの人にときめきを届けられている気がして、嬉しいです!)

夢がないなりに、好きを最大化する、私の戦い方だと思います。

もっとお金を稼ぎたい

そして私はもっとお金を稼ぎたいです。
タワーマンションに住みたいとか、ブランド品を買い漁りたいからではありません。
ただ、お金があれば、POPUPで妥協せずに世界観を作れる。頑張ったスタッフに差し入れができる。もっともっと可愛いを作れる。
本気でブランド運営に向き合っていると、「稼げなくても作りたいものを作れたらそれで良い」なんて口が裂けても言えません。世の中を魅了するものを作るには、それをより多くの人に届けるためには、沢山のお金が必要です。

今では、スタッフの士気が上がること、今後ブランドの資産になること、自分自身の出力を高めることには、「投資」だと思ってお金を惜しまなくなりました。けれど、それ以外の無駄なお金には今でもかなり厳しいです。

創業から数年は、仕事に使う備品から発送用の段ボールまで、クオリティに差が出ないものであれば10円でも安いものを血眼になって探していました。カフェで仕事する時もスタバやタリーズは選ばず、マックかベローチェ、宅急便の送料を浮かせるために友達に車を出してもらったこともあります。そういう10円や100円の積み重ねで今がある、という自負があります。だからこそ、ミスによって生まれた出費や、「これは本当に必要だったのかな」と思う経費には、今でもものすごく嫌悪感があります。
お金があるなら、少しでもブランドや人への投資に使いたい。もっと稼いで、もっと素敵なブランドにしていきたい。これが、私のお金に対する考え方です。

ビジネスが上手くいって一番嬉しいことは、ときめきに投資できること

不確実な未来にワクワクしている

6年前の今日起業した時には、今のようにブランドを複数やって、国内外出張で飛び回って、POPUPを開催すれば長蛇の列で…なんてことは1mmも想像できませんでした。そして今将来のことを考えてみても、決まっているのは半年後くらいのことまでで、1年後、ましてや数十年後のことなんて全く想像できません。いつ会社が潰れるかもわからないし、自分がずっと健康かどうかも確証がない。たまにそれがひどく恐ろしいことに感じられる時はあるけれど、無限の可能性があるという意味でワクワクしています。
この先どんな会社になるのか、私自身にもまだわかりません。
ただ、いつか振り返った時に、「この会社、本当にときめくものばっかり作ってきたな」と思えたら、それが私にとって一番幸せな未来なのかもしれません。

7年目も、まだ見たことのないときめきをたくさん作っていきます。





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