
LINEに自分のAIを常駐させる方法|必要なもの・設定の順番・費用
こんにちは、ゆっきーです。
「この連絡、どう返そう」「思いついたことを、短い文章にまとめたい」
仕事をしていると、ちょっとAIに相談したくなる場面がありますよね。でも、移動中だったり、ほかの作業をしていたりすると、わざわざAIのアプリを開いて聞くのが面倒で、後回しにしてしまうこともあります。
そんなとき、いつも使っているLINEから、そのままAIに頼めたらどうでしょうか。
友だちにメッセージを送るように「お礼のメールを考えて」と送ると、同じトークに返事が届く。パソコンを開いていない外出先でも、スマホから相談できます。
今回は、そんな「LINEからいつでも使える、自分のAI」を作る方法を紹介します。

この記事の読み方
前半:PC・クラウドサービス・VPSのどれで動かすか、どのAIを使うか、必要な費用を比べます。
同じ「LINEでAIを使う」でも、使いたい場面によって準備するものが変わります。
仕事中だけ使いたい:PCを使っている間に、LINEから文章の下書きや調べものを頼む。
外出先や夜間にも使いたい:PCを閉じていても質問でき、朝には予定の通知が届く。
会話の後の作業も任せたい:商談の録音を要約して保存する、請求書を作ってGoogleドライブに置く。
それぞれの目的に応じてどういう風に接続できるのかがわかるようになります。
後半:私が使っているHostingerのVPS+OpenClaw+ChatGPT Plusを例に、LINEへつなぐ設定を順番に進めます。
後半は実際に私がいつも使っている方法をご紹介したいと思います。具体的に進めたい人はこちらもご参照ください。
※ちなみにこの記事をCodexやClaudeなどに読み込ませれば、導入までのハードルは下がりますので、試してみてください。
前半|LINEでAIが動く仕組み
LINEからAIに質問できるようにするには、メッセージを受け取る窓口と、LINEとAIのやり取りをつなぐプログラムが必要です。全体を次の三つに分けると、それぞれの役割が分かりやすくなります。
LINE公式アカウント:質問を送る窓口になります。作成した公式アカウントを友だちに追加すると、普段使っているLINEアプリからメッセージを送れます。
中継役:LINEに届いた質問をAIに渡し、AIが作った返事をLINEへ送り返すプログラムです。Openclawなどのサービスを活用することができます。記事後半ではOpenclawにフォーカスしています。
AIの頭脳:質問を読み、回答を作る部分です。GPTやClaude、Geminiなどがあります。
ここで考える必要があるのが、中継役をどこで動かすかです。
基本的にPCを中継役にすることが多いですが、そうするとPCを閉じたときにはその機能もオフになってしまいます。
手元のパソコンを閉じている間も返事を受け取るには、その間も動き続ける場所を用意します。

使い方に合う動かし方
そこで、「仕事をしている間だけでいいか」「PCを使っていない時間も頼みたいか」で、選ぶ方法が変わります。
仕事中だけ使うなら、手元のPCで動かす
たとえば、仕事中にスマホのLINEから「この文章を短くして」と頼みたい。PCを使わない夜間には返事が来なくても困らない。こうした使い方なら、手元のPCに中継役を入れる方法があります。
よいところ:別のサーバーを借りずに始められます。ファイルを扱う機能と権限を設定すれば、そのPCにある資料も使えます。
気をつけるところ:PCのスリープ・電源オフ・通信切断で処理が止まります。LINEから届くメッセージを受け取る接続設定も必要です。
いつでも使いたくなったら:PCを起動し続ける必要があります。電気代に加え、更新による再起動やアプリ停止後の確認も自分で行います。
管理を任せていつでも使うなら、クラウドサービス
「移動中にLINEで質問したい。でも、PCは起動していないときでも使いたい」。そんな場合は、MakeやDifyのクラウド版など、サービス会社の環境で処理を動かす方法が候補になります。
必要な処理を画面上で組み合わせたり、プログラムを置いたりして、LINEのメッセージをAIに渡します。
よいところ:手元のPCを閉じても処理でき、サーバー自体の保守をサービス会社に任せられます。
費用:サービスの月額料金や実行回数に応じた料金に、AIの利用料が加わる場合があります。
気をつけるところ:LINEとの接続設定は必要です。写真・音声・定時通知・ファイル保存への対応や、無料で使える回数はサービスによって異なります。
いつでも使えて、機能も増やしたいならVPS
「外出先から質問するだけでなく、朝の通知やGoogleドライブへの記録も少しずつ追加したい」。そんな使い方には、VPSを借りてOpenClawなどを動かす方法があります。VPSは、インターネット上で借りる、自分でソフトを入れられるコンピューターです。
よいところ:手元のPCの電源やスリープに左右されず動かせます。OpenClawに使いたいサービスを順に接続できます。
費用:サーバー代とAIの利用料が基本です。機能を追加すると、接続先の料金が増える場合があります。
気をつけるところ:ソフトの更新や、止まったときの復旧は自分で行います。VPSを契約するだけで、PC内の資料まで自動で使えるようにはなりません。
私が実際に使っているのは、HostingerというVPSにOpenClawを入れる構成です。LINEのメッセージを受け取る処理がVPS上で動くため、手元のPCを閉じてもやり取りを続けられます。
私も最初は文字で質問して返事をもらうところから始めました。その後、写真や音声の送信、決まった時刻の通知、Googleドライブなどとの連携を一つずつ追加しています。

必要なものと費用
どの方法でも、質問を送る「LINE公式アカウント」、LINEとAIをつなぐ「中継役」、返事を作る「AI」を用意します。違うのは、中継役を動かす場所と、その場所を維持する費用です。
まずは、先ほどの三つの使い方に沿って整理しましょう。
手元のPCで動かす場合
仕事をしている間だけ使うなら、今あるPCから始められます。OpenClawなどの中継役をPCに入れ、LINEからのメッセージを受け取れるように設定します。
用意するもの:インターネットにつながるPC、中継役のソフト、AIのアカウント。
かかる費用:AIの利用料とPCの電気代。今あるPCを使えば、サーバーのレンタル代はかかりません。
追加で確認する費用:LINEからPCへ通信を届ける接続サービスを使う場合は、その料金。常時動かすために専用PCを買うなら、購入費も必要です。
「まずは自分で試したい」という人には候補になります。ただし、PCがスリープすると返事も止まるため、外出中も使いたくなったら、動かす場所を改めて考えます。
クラウドサービスで動かす場合
PCを閉じている間も使いたくて、サーバーの管理は任せたい。そんな場合は、MakeやDifyのクラウド版などを使い、サービスの画面でLINEとAIをつなぐ処理を組みます。
用意するもの:利用するサービスのアカウントと、接続するAIの利用設定。LINEとの接続に別の中継サービスが必要な構成もあります。
かかる費用:サービスの月額料金や処理量に応じた料金と、AIの利用料。AIのお試し枠が含まれる場合も、自分のAPIキーで使う分は別料金になるかを確認します。
ここでいうクレジットは、処理に使うポイントのようなものです。「LINEの質問を受け取る→AIに渡す→返事を送る」と複数の処理を動かすため、質問1回が必ず1クレジットで済むわけではありません。普段頼みたい作業を何度か試し、1日分でどれくらい使うかを見ると、必要なプランを選びやすくなります。
VPSで動かす場合
私が使っているのは、HostingerというサービスでVPSを借り、そこにOpenClawを入れる方法です。OpenClaw自体の利用料はかからず、主な費用はサーバー代とAIの利用料になります。
用意するもの:VPSの契約、OpenClaw、接続するAIのアカウント。
かかる費用:VPSの料金とAIの利用料。質問をしない日も、VPSを契約している間はサーバー代がかかります。
参考として、2026年9月20日に確認したHostingerの米ドル表示では、KVM 2が月額換算8.99ドル、更新時は2年契約で月額換算14.99ドルでした。
LINE公式アカウントは無料プランから
LINE公式アカウントは無料プランで始められます。ただし、メッセージの送り方によって、無料枠の数え方が変わります。
届いた質問に返事をする:返信用の仕組み(Reply API)で送る分は、月の配信通数に含まれません。
AIから先に通知する:朝の予定などを通知用の仕組み(Push API)で送る分は、配信通数に含まれます。日本の無料プランでは月200通までです。
時間のかかる作業の結果を後から送る場合も、Push APIを使えば通数に含まれます。「質問への返事だからすべて無料」とは限らない点だけ覚えておきましょう。詳しくはLINEの料金説明で確認できます。
AIは、まずChatGPTの契約に含まれる利用枠から
私がOpenClawで使っているのは、ChatGPT Plusの契約に含まれるCodexの利用枠です。すでにChatGPTに課金しているなら、その枠でどれくらい使えるかを試せるので、最初の選択肢として勧めています。
AIの料金を考えるときは、次の二つを分けると分かりやすくなります。
ChatGPTのアカウントでログインする:OpenClawが対応しているCodex経由の接続を使い、契約に含まれる利用枠を使います。後半はこちらの設定を紹介します。
APIキーを登録する:外部のソフトからAIを呼び出す窓口が「API」です。こちらは使った量に応じた料金で、ChatGPTの月額料金とは別に請求されます。
前者の月額契約でも無制限には使えません。長い資料を何度も読ませたり、連続して作業を頼んだりすると上限に達することがあります。
APIを使う場合は、最初は短い質問で消費額を確かめ、利用額の通知を設定しておくと管理しやすくなります。予算の通知と自動停止は別なので、上限に達したときの動作も確認します。
ほかのAIは、頼みたい作業で比べる
OpenAI以外にも選択肢はあります。まずは「普段頼む文章の下書き」「写真の内容を読む」など、同じ作業を試すと、自分に合うかを比べやすくなります。
Google Gemini:文章・写真・音声などを扱いたいときの候補。APIには無料で試せる範囲と従量料金があり、対象モデルや上限が異なります。
Anthropic Claude:文章の下書きや資料の要約などで、回答の書き方を比べたいときの候補。
Ollama:AIモデル自体を自分のPCやサーバーで動かす方法。手元で動かすモデルなら外部AIへの従量料金を抑えられますが、動かせる性能のPCやサーバー、電気代が必要です。

※参考 中継役とAIをセットにする方法
Manus
「まずは難しい設定をせずに、LINEからAIに頼んでみたい」という人には、Manusの公式LINE連携があります。中継役やAIを自分で用意する代わりに、Manusが用意した仕組みを使う方法です。
始め方は、Manusの公式LINEボットを友だちに追加し、最初のメッセージに返ってくるリンクから自分のManusアカウントでログインするだけです。その後は、同じトークから質問や作業を依頼し、結果やファイルを受け取れます。公式の接続手順はこちら。
用意するもの:普段使っているLINEとManusのアカウント。自分でLINE公式アカウントを作ったり、OpenClawを入れたり、VPSを借りたりする必要はありません。
よいところ:サービス側で処理が動くので、手元のPCを閉じていても使えます。まずLINEからAIを使う感覚を試したい人に向いています。
費用の見方:利用するプランの料金とクレジットを確認します。作業の複雑さや処理時間によって消費量が変わるため、普段頼みたい作業を何件か試して、継続して使える量かを見ておきます。
その他の費用
サーバー代や会話用AIの料金に加えて、使う機能や接続先によって次のような費用がかかる場合があります。
音声の処理:会議やインタビューの文字起こし、外国語音声の翻訳、回答の読み上げなど。音声の長さや処理量に応じた料金がかかる場合があります。
画像・動画の生成や加工:SNSの投稿画像、商品の紹介画像、サムネイル、短い動画など。生成回数や画質、動画の長さによって料金やクレジットの消費量が変わります。
保存容量とバックアップ:画像・録音・動画・作成した資料・会話履歴などの保存。無料容量を超えた場合のストレージ料金や、バックアップ先の料金を確認します。
接続先サービスの有料プラン:メール配信、予約管理、顧客管理、会計ソフトなど。普段の利用は無料でも、外部のAIから操作するための連携機能に有料プランが必要な場合があります。
自動処理の回数や通信量:定期的な情報収集、大量のファイル処理、複数サービスへの一括登録など。自動化サービスの実行回数や転送量が無料枠を超えると、追加料金や上位プランが必要になる場合があります。

後半|LINEから返事が届くまでの設定
ここからは、私が使っているHostingerのVPS+OpenClaw+ChatGPT Plusで進めます。完成の目安は、PCを閉じたあとも、スマホのLINEから質問して返事を受け取れることです。
私がこれを採用している理由としては、もともと私がChatGPTユーザーなので、AIを追加で課金する必要がないという点と、PCを閉じていても機能させたいという点がありました。
そのため、Manusよりはこちらがいいなと思って接続しています。
私のかかっているコストとしては月額のVPSのサーバー代と、ChatGPTのPlusプランの月額費用のみになります。
この先は専門用語や設定項目が出てくるので、難しそうに見えるかもしれません。でも、全部を一人で理解して、作業する必要はありません。この記事をAIに渡して「この方法でLINEとAIをつなぎたいので、設定を手伝って」と頼めば、手順の案内や必要なコードの作成などを手伝ってくれます。
画面操作に対応したAIなら、設定作業の一部を任せることもできます。途中で分からなくなったら、今どこまで進んだか、どんなエラーが出たかを伝えて相談してみてください。ログインや契約内容の確認などは自分で行いながら、AIと一緒に一つずつ進めていきましょう。
1. LINEの手順
① 公式アカウントを作成する
LINE公式の開始手順から進み、LINEビジネスIDでログインして公式アカウントを作成します。作成後、LINE Official Account Managerで対象のアカウントを開きます。
② Messaging APIを有効にする
管理画面の「設定」から「Messaging API」を開き、有効にします。Messaging APIは、OpenClawなどの外部ソフトがLINEのメッセージを受け取り、返事を送るための機能です。
途中でプロバイダーを求められたら、今回のアカウントを管理するものを選ぶか、新しく作成します。プロバイダーは接続設定をまとめる管理単位です。
③ 接続に使う二つの情報を控える
次にLINE Developersへ移り、先ほどのプロバイダー内に作られたMessaging APIチャネルを開きます。以下の二つは、手順4でOpenClawへ登録します。
チャネルシークレット:「チャネル基本設定」で確認します。
チャネルアクセストークン:「Messaging API設定」の「チャネルアクセストークン(長期)」から発行します。
どちらも接続用の大切な情報なので、人に送ったり、スクリーンショットに載せたりせず保管してください。トークンの公式説明も参考になります。この時点では、まだAIから返事が来なくて大丈夫です。
2. HostingerでOpenClawを起動する
次は、PCを閉じている間も働く場所を用意します。ここで契約するのは、OpenClawをVPS上で動かすプランです。Hostingerには管理を任せる別のプランもあるため、申し込み先を確認します。
① VPSを契約し、OpenClawを導入する
Hostingerの導入手順を開き、新規VPSの申し込みでOpenClawを選びます。公式にはKVM 2以上が推奨されています。
設定画面に表示される「OPENCLAW_GATEWAY_TOKEN」を控え、「Deploy」で起動します。このトークンはOpenClawの管理画面に入るための鍵で、先ほどのLINEのトークンとは別のものです。
今回はChatGPTのログインを使うため、追加のAIクレジットやAPIキーはこの段階では用意しません。
② HTTPSで管理画面を開く
「Docker Manager → Projects」でOpenClawが「Running」になったら、「Access」欄の「Open」を押します。「https://」で始まるURLで開ければ、そのアドレスを控えておきます。後でLINE側の設定に使います。
「http://」のアドレスになっている場合は、HostingerのSSL設定手順に沿って「Deploy Traefik」を開き、証明書の連絡用メールアドレスを入力してDeployします。TraefikがRunningになったら、OpenClawの「Open」から開き直します。
③ OpenClawへログインする
ログイン画面に、控えたGateway tokenを入力します。見失った場合はDocker ManagerのOpenClawの行にある「Gateway token」からコピーできます。管理画面への入り方も参照してください。
OpenClawのチャット画面が開けば、AIを接続する準備ができました。
3. ChatGPTのアカウントでAIにつなぐ
ここでは、ChatGPT Plusで使っているアカウントにログインします。
① OpenClawのターミナルを開く
Hostingerの「Docker Manager → Projects」に戻り、OpenClawの「Access」欄にある「Terminal」を開きます。ターミナルは、文字で操作の指示を入力する画面です。ここで開くのは、VPSの中で動いているOpenClaw用の画面です。詳しい場所はHostingerのプロジェクト管理手順でも確認できます。
② ログイン用のコードを発行する
ターミナルに次の1行を貼り付け、Enterを押します。これは、別のブラウザーでChatGPTにログインするための指示です。
openclaw models auth login --provider openai --device-code画面に表示された認証用URLをブラウザーで開き、表示されたコードを入力します。ChatGPT Plusを契約しているアカウントでログインし、認証を終えたらターミナルに戻って完了を確認します。
③ 使うモデルを選び、短い質問で試す
次の指示で、選べるOpenAIのモデルを確認できます。
openclaw models list --provider openaiOpenClawの管理画面に戻り、「Agents」で使うエージェント(通常はmain)を開きます。「Overview → Model Selection → Primary model」で、利用可能なOpenAIのモデルを選び、変更を保存します。モデルは、返事を考えるAIの種類です。
「Chat」で「お礼のメールを3行で考えて」と送ってみましょう。ここで返事が届けば、OpenClawとAIの接続はできています。さらに「/codex status」を送ると、Codex側の接続状況を確認できます。
この段階で返事が出ない場合は、先にログイン状態や選んだモデルを確認します。LINEの設定へ進む前にAIだけで試しておくと、問題の場所を絞れます。コマンドはOpenClawの現行のOpenAI接続手順に沿ったものです。古いバージョンで表示が違う場合は、公式手順の対応箇所を確認してください。
4. OpenClawにLINEの接続情報を登録する
AIから返事が出るようになったら、次はLINEとの橋渡しを設定します。手順1で控えた、チャネルアクセストークンとチャネルシークレットを使います。
① LINE連携機能を追加する
先ほどのOpenClaw用ターミナルを開き、次の指示を実行します。LINEとの連携に必要な追加機能を入れる操作です。
openclaw plugins install @openclaw/line② 接続情報と、利用できる人の設定を入れる
続けて次の4行を、1行ずつ実行します。「ここに〜」の部分を自分の情報へ置き換え、前後の半角の引用符は残します。入力内容には接続用の鍵が含まれるため、この画面をそのまま共有しないでください。
openclaw config set channels.line.enabled true
openclaw config set channels.line.channelAccessToken "ここにチャネルアクセストークン"
openclaw config set channels.line.channelSecret "ここにチャネルシークレット"
openclaw config set channels.line.dmPolicy pairing最後の「pairing」は、初回に承認した人だけがAIを使える設定です。自分用として始めるので、まずは自分のLINEだけを承認して使います。
入力後、HostingerのDocker ManagerでOpenClawの「⋮」から「Restart」を選び、Runningに戻るのを待ちます。再起動後に管理画面が開けることを確認してください。設定項目はOpenClawのLINE連携資料にも載っています。
5. LINEにメッセージの送り先を登録する
今度はLINE側へ戻ります。「この公式アカウントに届いた質問を、どこへ渡すか」を指定する作業です。この送り先をWebhook URLと呼びます。
① Webhook URLを作る
手順2で控えたHTTPSのアドレスの末尾に「/line/webhook」を付けます。管理画面の「/chat」などの画面名や、ログイン用のトークンは含めません。
https://自分のOpenClawのホスト名/line/webhookこれは形式の例です。「自分のOpenClawのホスト名」を、実際に発行されたアドレスへ置き換えて使います。
② LINE Developersで保存し、接続を検証する
手順1のMessaging APIチャネルを開き、「Messaging API設定 → Webhook設定」のURL欄へ登録します。保存後に「検証」を押し、接続に成功するかを確認してから「Webhookの利用」をオンにします。
ここで確認しているのは、LINEからOpenClawへ通信が届くかどうかです。検証に成功しても、AIの返事まで確認できたわけではないので、最後に実際のトークでも試します。
③ 定型文の自動応答を止める
LINE公式アカウントの管理画面で「応答設定」を開き、Webhookをオンにします。テスト中は「応答メッセージ」と「あいさつメッセージ」をオフにしておくと、LINEの定型文とAIの返事を見分けやすくなります。操作の詳細はLINEのボット作成手順で確認できます。
6. 自分のLINEを承認し、PCを閉じて試す
最後は、いつも使っているスマホのLINEアプリで確認します。
① 公式アカウントを友だちに追加する
LINE Developersの「Messaging API設定」にあるQRコードなどから、作成した公式アカウントを追加します。トークを開き、「お礼のメールを3行で考えて」と送ってみてください。
② 初回の承認コードを登録する
手順4でpairingを選んだため、最初はAIの回答の代わりに承認用のコードが届きます。HostingerでOpenClaw用ターミナルを開き、次の「CODE」を届いたコードに置き換えて実行します。
openclaw pairing approve line CODE承認できたら、LINEからもう一度質問を送ります。同じトークにAIの返事が届けば、LINEとAIがつながりました。
③ PCをスリープさせて、もう一度送る
今度は手元のPCをスリープさせ、スマホだけで質問を送ります。それでも返事が届けば、PCを閉じている間もVPS上のOpenClawが動いていることを確認できます。
ここまでで、外出先からLINEで文章の下書きや相談を頼める状態になります。私もこの構成で、自分のLINEから質問し、返事を受け取るところまで動かしています。
返事が来ないときは、止まっている場所を確認する
すべての設定をやり直す前に、次の順に確認すると探しやすくなります。
OpenClawのChatでも返事が出ない:AIへのログイン、選んだモデル、利用上限を確認します。
Chatでは返事が出るのに、Webhookの検証が失敗する:HTTPSで開けるか、URLの末尾が「/line/webhook」になっているか、LINEの接続情報が正しいかを確認します。
検証は成功するのに、LINEで返事が来ない:Webhookがオンか、初回のコードを承認したか、承認後に質問を送り直したかを確認します。
エラーの詳細はHostingerの「Docker Manager → Projects」でOpenClawの「⋮ → View logs」から見られます。人に相談するときは、トークンやシークレットを隠し、エラー文と「どこまで成功したか」を伝えると状況を説明しやすくなります。
まとめ
今回は長くなりましたが、LINEからAIを使うための選択肢と、私が使っているHostingerのVPS+OpenClaw+ChatGPT Plusでの設定方法を紹介しました。
始めるときは、次の三つを考えると、自分に合う方法を選びやすくなります。
いつ使いたいか:仕事中だけなら手元のPC、PCを閉じている間も使うならクラウドサービスやVPSが候補になります。
何を頼みたいか:まずは質問や文章の下書きから。音声やファイルも扱いたい場合は、その機能に対応した接続方法を選びます。
どれくらい使うか:月額料金だけでなく、契約に含まれる利用枠や、使った量に応じて増える費用も確認します。
設定で迷ったら、この記事をAIに渡して相談しながら、一つずつ進めてみてくださいね。