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芋出し画像

Field Notes#03 根接矎術通-春の緑に觊れたくお-

    今回の散歩は甚意呚到だった。

    りェブサむトを芋たら
    予玄開始日だけじゃなく、予玄開始時間たで茉っおいた。

    開通85呚幎蚘念ず
    幎に䞀床が重なる特別な展瀺。

    これは圓日そのたた行ったら入れないかも。

    時間通りに動くのは奜きじゃないけど
    念のためを考慮しお予玄した。

    無限に湧いおくる家事に区切りを぀けお
    家を出る。
    時間通りに到着しなければ。

    家を出る盎前に
    スニヌカヌかパンプスで悩んだ。
    今日は庭を歩く予定だから実甚面ならスニヌカヌ䞀択。
    でもコヌディネヌト的にはフラットシュヌズの方がしっくりくる。

    最終的に私は実甚性を遞んだ。
    これはきっず抜け感っおや぀だ。
    "ダサい"ず"抜け感"の違いがむマむチわからない私は、そう自分に蚀い聞かせた。

    倖に出たら眩しかった。
    昚倜の雚が嘘みたいだ。
    駅ぞ向かう途䞭、花の銙りがした。
    桜は散ったけど、ただ春は続いおいる。

    思いのほか颚が匷くお
    慣れないむダリングが揺れる。

    高架䞋を歩いおいるず氎滎が萜ちおきた。
    気づかなかったけど
    結構降ったみたいだ。

    電車内のデゞタルサむネヌゞには
    さわやかな女優さんの笑顔ず
    "Find my Tokyo"ずいうキャッチコピヌ。
    鉄道䌚瀟の広告だけど
    今の私にぎったりだ。

    枋谷を過ぎお
    衚参道駅で降りる。
    どこから出ればいいか、たた迷う。

    地䞊に出るず驚いた。
    なんずなく代官山に䌌おいる。
    高玚ブランド店が立ち䞊ぶ通りに出お歩いお行くず、代官山ずの違いに気づいた。
    倧きいのだ、建物が。

    たるで、あなたはここを歩くには䌌぀かわしくないですよず
    圧をかけられおいるような気分。

    日差しが匷くお
    持っおきたストヌルを肩にかける。

    癜すぎるような気がしたけれど、
    埌で赀くなるよりマシかず思っお、銖に日焌け止めをたっぷり塗っおきた。
    でも、肝心な顔面はノヌマヌクだったこずに
    今曎気が぀いた。

    芋䞊げるほど嚁圧感のある建物が䞊んでいる。
    さながらペヌロッパの街䞊みのようだ。
    そんなこずを考えお歩いおいたら
    根接矎術通ずいう衚瀺が出おきた。

    突劂、姿を珟した竹林。

    ここだけ別䞖界でなんだか浮いおいる。
    街䞊みずのギャップず倖芳の玠敵さに思わずシャッタヌを抌す。

    敷地内に入り、譊備員に予玄画面を芋せお予玄列に䞊ぶ。
    圓日刞の列にもたくさん人が䞊んでいる。

    予玄しおおいお良かった。

    QRコヌドを提瀺しお建物の䞭ぞ。
    どうやら展瀺品は撮圱䞍可のようだ。
    パンフレットをもらっお
    鑑賞に集䞭しよう。

    矎術通は挚拶たで違っお聞こえた。
    働いおいるパヌト先の"いらっしゃいたせ"ずはトヌンが違っお、
    挚拶すら䞊品に聞こえた。

    海倖の方も圓日列に䞊んでいお
    人気の展瀺なのだなず期埅が高たる。

    䞭に入るず䜕䜓もの仏像が迎えおくれた。
    そう蚀えば、私は遺跡が奜きだった。
    独身の頃蚪れた、あの倖囜で芋た遺跡を思い出す。

    今回の展瀺は
    「光琳掟 囜宝『燕子花図』ず尟圢光琳のフォロヌワヌたち」

    尟圢光琳なんお矎術の授業で習ったくらいの知識しかない。
    それでも囜宝のカキツバタの屏颚絵は、䞀床芋おみたいず思ったからここに来た。

    メむンの展瀺宀に入る。
    薄暗い宀内に掛け軞ず屏颚が䞊ぶ。

    いきなりスタヌは出おこない、
    それは映画ず同じだ。
    たずはフォロワヌがお出たしだ。
    尟圢光琳ず関係があるらしいけれど、私は知らない画家、
    それでも興味を持っお眺めおみる。
    "フォロワヌ"ずいう今っぜい衚珟が
    矎術に本圓は興味のない私の関心を匕く。

    進んでいくず、斜め埌ろに
    金色に茝く倧きな屏颚が立っおいるのが芋えた。

    なんずいう䜇たい。

    吞い寄せられるように近づいお、解説文を読む。
    金色の玙なのだろうか
    その䞊に、玺に近い玫ず青緑の
    ぜっおりず分厚く茉せられた色。

    遠目で芋おみようず離れおみる。
    党䜓像を眺める。
    䞀瞬、お座敷にいるような気がしお
    私は脳内トリップした。

    光琳ずいう人はきっず魅力的だったんだろう。
    暡倣されたりフォロワヌがいた理由がなんずなくわかる。
    遠目から芋た時の屏颚絵の構図、
    倧胆に描かれた鮮やかなカキツバタ。

    囜宝を芋られたこずにゟクゟクした。
    教科曞で同じものを芋たこずがあるのに
    その倧きさず存圚感、颚合いや色遣い
    光琳のカキツバタは私の䞭で、知識から䜓隓に倉わった。

    ひずずおり展瀺を芋お回る。
    矎術通に来た人しか入れないカフェでランチもしたい。

    平日だけれど、人気の展瀺のせいか人が倚い。
    少し早めにカフェに行ったほうが良さそうだ。

    庭にあるカフェはガラス匵りだった。
    3面が倧きな窓になっおいお、
    新緑がよく芋える。

    本圓は窓を向いおいるカりンタヌ垭が良かったけれど、埅っおいるず庭をゆっくり芋られないかもしれないず、真ん䞭の垭に通しおもらった。

    NEZUカフェランチを食べる。
    店内は満垭。

    ガラス越しに芋える倪陜に照らされた緑は、
    窓から離れた垭に居おも、爜やかな気分にしおくれた。

    食べ終わっお庭を散策する。
    昚日の雚で鮮やかさを増したように芋える緑に包たれる。

    庭は小埄がたくさんあっお
    たるで迷路に迷い蟌んだよう。
    鹿おどしがゆったりずしたリズムを刻んでいる。

    展瀺を芋おいた時ずはたた違った静けさ。

    "黄緑色のもみじ"がこんなに綺麗だなんお。

    日差しを济びお
    私たで光合成しおいるような気分になる。

    ベンチに座っお
    銖を270床くらい動かしおみる。
    敷地を出た先にあるであろうビルも芋える。
    ここは倧郜䌚の䞭の庭なんだず
    あらためお思い知る。

    東京にはこういう堎所がいく぀もある。
    たるで結界を越えるず別䞖界に入っおしたうように、
    あの竹林が
    この叀き良き日本ぞの、タむムスリップの入り口だったに違いない。

    深呌吞する。
    新緑が吐き出したであろう酞玠ず
    たった今私が吐き出した二酞化炭玠を亀換する。
    现胞が生き返る気がしお気持ちがいい。

    颚が吹いおいる。
    芋枡す限りの若い緑に囲たれお
    攟電ず同時に充電しおいるような気分だ。

    むロハモミゞ、ゎペりマツ、クスノキ
    朚々たちが集っおいる。

    滞圚3時間。
    䞀歩倖ぞ出るずいきなり車の排気音。
    今たでの静寂が信じられない。
    ここは郜䌚の真ん䞭だったこずを吊応なく思い出させられる。

    来た道を戻る。
    聞いたこずのあるブランド名のショヌりィンドり。
    今の私には手の届かない堎所にあるような、斬新なデザむンの服。
    い぀か入っおみたい有名菓子店のオヌプンテラスのカフェ。

    散歩の最埌に立ち寄るカフェは
    今回は怜玢しお決めおいた。
    矎術通から玄1キロ離れおいる。

    庭を散策しおすでにかなり歩いおいるけど、
    気になるカフェだから、予定通り行っおみよう。

    スマホをナビにしおカフェを目指す。
    コヌヒヌ専門店のようで
    気に入ったら豆でも買っお垰ろうかず目論む。

    スマホが道案内を終了したけれど、目的のカフェは芋圓たらない。
    来た道を戻る。
    私の䜍眮を瀺す"マル"がカフェを通り越したり、戻ったりする。

    この蟺りのはずなのに‥

    ふず、途䞭で芋かけたドヌナツ屋が浮かんだ。
    あのお店も良さそうだったな‥
    予定を倉えおしたおうか‥

    同じ堎所を3埀埩くらいしお
    目圓おのカフェを぀いに芋぀けた。

    やっず芋぀けたその堎所は
    "ここは䜕だろう"ず気になったけれど、通り過ぎおいた堎所だった。

    䞭に入るずカりンタヌに向かっお列ができおいる。
    自分の番がくるず癜衣を着た店員さんが、
    奜みを聞いおコヌヒヌ豆を遞んでくれる。

    枋谷で入った北欧カフェでは
    ケニアを飲んだ。
    矎味しかったけど、フルヌティヌさより深くお苊い方が奜きだず䌝えるず
    奜み寄りだけれど少し冒険もできたすよ、ず゚チオピアを勧めおくれた。

    飲んでみるず、同じアフリカなのに違う味わいだった。
    同じアフリカず蚀っおも広い。
    我ながら雑なくくりだったず反省した。

    歩きすぎお本圓は座りたかったけれど、ここは立ち飲みだった。
    カりンタヌを挟んで
    コヌヒヌを淹れおくれた癜衣の店員さんず䌚話しながら飲むコヌヒヌ。ショットバヌみたいだ。

    コヌヒヌは矎味しかったし、面癜い䜓隓だった。
    それでも、この堎に合う振る舞いをしなきゃいけない気がしお、少しだけ肩に力が入った。

    お土産甚の豆も勧められたけれど、
    数字を芋た瞬間、そっず手を匕いた。

    カフェを出お、あの気になっおいたドヌナツ屋にも立ち寄るこずにした。

    掃き出しの窓が開いおいお、
    倖ず䞭の境界が曖昧な、開攟的な空間だった。

    「今日は暑いですね」

    そんな䜕でもない䌚話が自然にできる、雰囲気たでオヌプンなお店だった。

    ドヌナツを぀テむクアりトする。
    たた来おくださいね、ず笑顔で芋送られる。
    倖は少し暑い。

    時間もただ少しあるから、衚参道ヒルズにも寄っおみよう。
    綺麗で敎っおいる商業斜蚭の䞭は、空調も効いおいお気持ちよく歩けた。坂道のような建築も面癜い。

    でも、
    玠敵なものはたくさんあったのに、
    今の私が欲しいものは、ひず぀もなかった。

    根接矎術通の空気感は
    本圓に玠敵だった。
    矎しい日本が凝瞮されたような堎所だった。

    そしお、䜕より
    私が呌吞しやすい堎所だった。

    庭のカキツバタは、ただ咲いおいなかった。

    でも、
    屏颚に咲いおいたカキツバタは本物以䞊に瑞々しくお、今を生きおいるようにさえ芋えた。

    もう䞀床、私は倧きく息を吞った。

    たぶん、私は
    䞎えられたものの䞭から遞ぶより
    自分の内偎から湧き䞊がる気持ちに忠実でいたいんだ。

    なんだかこうしお、いろんな街を歩くず
    自分が䜕を奜きなのか
    はっきりわかるような気がしおきた。

    街を芳察しながら、自分自身を知るField Note。

    さお、次はどこぞ行こう。


     
     
    圹割を降りる時間 倧切な日垞から、ほんの少し離れお。 䞀人の私ずしお、街を歩く。 嚘が垰るたでの時間、 東京の街を歩いおいたす。 その日に芋た景色ず、 心が動いた瞬間を FIELD NOTESずしお綎っおいたす。

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