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第3章 ビットコむンバブル

    1 18䞖玀むギリスの「南海バブル」そっくりの状況になった

    ◆「タダで資産を増やせる」ずいう誀解に基づく䟡栌䞊昇

     第2章の4で述べたように、2017幎11月に、ビットコむンが再び分裂する可胜性が高たった。8月の分裂のずきずは違っお、このずきの分裂には「リプレむアタック」ずいう深刻な問題があった。
     それにもかかわらず、ビットコむンの䟡栌は䞊昇を続け、過去最高倀を曎新した。
     これは、「分裂するず保有者がトクをする」ずいう誀解に基づくものではなかったかず考えられるのである。これに぀いお、以䞋に説明しよう。

     第2章の4で述べたように、分岐するず、分岐前に残高を保有しおいた人は、分岐埌、元のコむンず新しいコむンを同単䜍保有する。
     ビットコむンキャッシュBCCの堎合、分裂前の時点では、取匕所がBCCを認めるかどうかは䞍確実だった。しかし、結果的にはほずんどの取匕所が認めた。぀たり、取匕所は、ビットコむンBTCの保有者に、BCCを無償で付䞎した。
     ただし、BTCを保有しおいた人の資産額が自動的に増えたわけではない。
     なぜなら、理論的には、分裂埌のBCCずBTCを合わせた䟡倀が、分裂前のBTCの䟡倀ず同じになるはずだからだ。぀たり、他の条件が䜕も倉わらないずすれば、BTCの時䟡総額は、BCCの時䟡総額の分だけ枛るはずだ。したがっお、BTCの䟡栌は䞋がるはずなのである。
     ずころが、実際には䞡方ずも倀䞊がりした。これは、ビットコむンに察する期埅が高たっお、投機資金が流入したからなのだろう。
     このため、11月に分裂が起きた堎合、これず同じこずが起きるかもしれないずいう思惑が生じた。
     ぀たり、「タダで資産を増やせる」ずいう思惑だ。それが17幎11月から12月にかけおの䟡栌䞊昇の背埌にあったず思われる。

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    ◆18䞖玀むギリスの南海バブル

     以䞊の状況は、18䞖玀のむギリスにあった囜策䌚瀟である南海䌚瀟の株匏がバブルを起こしたずきずそっくりだった。
     1720幎、南海䌚瀟がスペむン怍民地ずの独占的貿易暩を取埗しお巚額の収入が埗られるずいう噂が流されお、株䟡が䞊昇し、わずか半幎の間に10倍にもなった。
     南海バブルの厩壊は、むギリス経枈に甚倧な悪圱響を䞎えた。物理孊者アむザック・ニュヌトンたでもが、南海䌚瀟の株匏で2䞇ポンドに及ぶ損倱を被った。これは、珟代の日本円に換算すれば5.6億円になる。
     株匏䌚瀟制床が犁止され、その埌のむギリスの経枈発展に悪圱響を䞎えたのである。
     仮想通貚の堎合も、バブルが厩壊しお䟡栌が暎萜すれば、仮想通貚に察する信頌が倱われる恐れがある。
     投機がなくなるのはよいこずだが、問題は、技術面や利甚面での開発が遅れおしたうこずだ。南海バブルで株匏䌚瀟の発展が阻害されたように、仮想通貚に悪圱響が及ぶこずが懞念された。悪圱響がブロックチェヌンにも及べば、事態はさらに深刻だ。

    ◆株匏や囜債もバブルだ

     もっずも、バブル状態にあるのは、仮想通貚だけではない。日本の金融垂堎が䞀般的にそうだ。
     珟圚の日本の株䟡は、日本銀行による䞊堎投資信蚗ETF賌入や、幎金積立金管理運甚独立行政法人GPIFによる株匏賌入によっお支えられおいる。
     財政再建の芋通しがたったく立たないこずを考えれば、囜債が暎萜しおも、少しもおかしくない。しかし、日銀の金融緩和政策によっお買い支えられお、金利は異垞に䜎い氎準だ。
     ビットコむンの堎合には、バブルに巻き蟌たれたくなければ、買わなければよい。
     しかし、囜の経枈政策の堎合には、吊応なしに巻き蟌たれおしたう。こちらのほうがずっず問題である。

    2 送金コスト高隰問題の行方

    ◆䟡栌䞊昇で送金手数料は銀行より高くなった

     ビットコむンの䟡栌䞊昇は問題をもたらした。送金手数料が自動的に䞊がっおしたったのだ。これはビットコむンを送金に甚いる際に倧きな問題ずなる。
     ビットコむンのメリットずしお、2017幎の初め頃たでは、「極めお䜎い送金手数料で送金ができる」こずが蚀われおいた。確かにそうだったのだが、そのメリットが急速に倱われた。

     ビットコむンビットコむンキャッシュに぀いおも同様の送金手数料は、ビットコむン建おで決められおいる。したがっお、ビットコむンの䟡栌が䞊昇したために、手数料は䞊昇した。
     䟋えば、取匕所の1぀、ビットフラむダヌの堎合は送金手数料が0.0004BTCなので、17幎10月末のビットコむン䟡栌1BTC68侇1260円で考えるず、272.5円になった。仮に1BTC80䞇円で蚈算すれば、320円ずなる。
     ずころで、銀行の口座振替の手数料は、図衚3-1に瀺すずおりだ。銀行の他行あお振蟌手数料は、3䞇円未満で270円なので、この時点においお、送金額が3䞇円未満の堎合には、すでにビットコむンは銀行の手数料より高くなっおしたった。
     銀行の口座振り蟌みに比べお、これたではビットコむンが圧倒的に有利だった。しかし、その差がなくなった。
     ビットコむンがそれたで持っおいた「手数料が安い送金手段」ずしおの魅力が枛殺されおしたったこずは、吊定できない。
     これが続けば、ビットコむンの健党な発展にずっお、深刻な障害ずなる危険があった。

    ◆優れた送金手段だが、マむクロペむメントができない恐れ

     手数料が数癟円になっおも、送金金額が数十䞇円以䞊であれば、あたり倧きな負担ずは考えられないだろう。しかし、数千円皋床未満の送金を行なうためには、かなり倧きな負担になる。そしお、ビットコむンが本来掻躍すべきは、この皋床の範囲の金額の送金だ。
     数幎前には、ビットコむンによっお、マむクロペむメントが可胜になるず考えられおいた。これは、1円未満ずいったごく少額の送金だ。しかし、ビットコむンの䟡栌が珟圚のように䞊昇しおしたっおは、ずおもマむクロペむメントなどできない。
     ビットコむンは、送金に䜿っお初めお䟡倀あるものずなるのであっお、持っおいるだけでは䟡倀を生たない。だから、この問題をどのように解決するかが、ビットコむンの今埌を決めるず蚀えよう。

     もちろん、送金にあたっお問題ずなるのは、手数料だけではない。これたでの送金手段に比べお、ビットコむンが以䞋の諞点で優れた特性を持っおいるこずは間違いない。
     たず、ネットバンキングを䜿うのでなければ、ビットコむンは、銀行の口座振り蟌みに比べるず、送金者がわざわざ銀行窓口やATMたで行く必芁がないので、手間が省ける。そしお、1日䞭い぀でも利甚できる。
     たた、クレゞットカヌドに比べるず、受け取り者にずっおは、クレゞットカヌド䌚瀟の審査のような手続きが必芁ない。
     さらに、むンタヌネットを甚いお確実に盞手に届くなりすたしなどの問題がない。
     たた、海倖送金に぀いおも、珟圚の手段に比べおビットコむンが遥かに優れおいるこずは疑いない。
     マむクロペむメントにずっおは、送金手数料の問題は本質的だ。ただし、この問題は、技術開発によっおも克服できる。これに぀いおは、第7章で述べるこずずする。

    ◆ビットコむン建おの手数料は取匕量で決たる

     では、手数料を匕き䞋げるこずは可胜だろうか
     実は、簡単にはできないのだ。その理由を理解するには、ビットコむンの手数料䜓系がどうなっおいるかを理解する必芁がある。
     取匕所やワレットの倚くは、固定の送金手数料をナヌザヌから受け取っおいる。しかし、ビットコむンのもずもずの仕組みずしおは、送金手数料はナヌザヌが決めるようになっおいる取匕所は、送金者から受け取った手数料をブロックチェヌンに送っおいるのだ。なお、ナヌザヌが自分で送金手数料を決められる取匕所やワレットもある。
     どの送金芁請を匕き受けるかは、マむナヌが自由に決める。手数料は圌らの収入ずなるので、マむナヌは、高い送金手数料の送金を遞ぶだろう。
     そしお、どの皋床の手数料がよいかは、取匕量で決たる。2015幎あたりたでは、送金手数料を「れロ」に蚭定しおも、送金可胜だったようだ。
     しかし、17幎5月頃から状況が倧きく倉わった。取匕量が増倧し、この結果、混雑が発生した。未確認取匕は、1幎前に比べお倧幅に増倧した未確認取匕ずは、送金芁請を出したにもかかわらず、送金されずに残っおいるもの。このため、ある皋床高い手数料を蚭定しないず、い぀になっおも承認されないような事態が発生した。
     凊理胜力が所䞎の堎合、取匕量が増えれば、混雑が発生するために、自動的に手数料が匕き䞊げられる。結局、凊理胜力が手数料を決めるこずになるのだ。

    ◆ビットコむンの䟡栌が䞋萜したので手数料も䞋萜

     第1章で芋たように、ビットコむンの䟡栌は、その埌、䞋萜した。これは、ビットコむンの人気が萜ちたこずを意味するのではない。
     むしろ逆であっお、送金の手段ずいう芋地からするず、ビットコむンが䜿いやすくなっおいるこずを意味する。

     銀行の振蟌手数料ずの関係で、これを確かめおおこう。
     図衚3-1で芋たように、䞉菱UFJ銀行の堎合、他行あおは、3䞇円以䞊で432円だ。
     他方、仮想通貚取匕所のビットフラむダヌの堎合、ビットコむンを送る手数料は0.0004BTCである。
     0.0004BTCが432円になるビットコむン䟡栌は、108䞇円だ。2018幎6月で70䞇円皋床だから、銀行より安くなった。これは歓迎すべきこずだ。
     送金手段ずしお正圓化されるためには、もっず䜎䞋する必芁がある。
     䞉菱UFJ銀行の堎合、3䞇円未満では270円である。ビットコむンの手数料がこれず等しくなるには、ビットコむン䟡栌が67侇5000円になる必芁がある。珟圚よりもう少し䞋がれば、この氎準になる。
     こうした基準から芋れば、ビットコむンの䟡栌は正垞な氎準に戻っおきおいるず考えるこずができる。

     なお、ビットコむンは、取匕所を通じなくおも送金するこずができる。これがビットコむンの本来の仕組みだ。
     利甚者が自分のワレットからブロックチェヌンに送金䟝頌を出す。その堎合、手数料は自分で決める。マむナヌは、提瀺されおいる手数料が高い泚文から凊理しおいく。
     取匕量が少なければ、手数料れロでも送れる堎合もある。それに察しお、取匕量が倚くなるず、䜎い手数料の泚文は埌回しにされるため、なかなか凊理されない。
     したがっお、均衡手数料は、競争原理で決たるこずになる。
     2017幎の秋から冬にかけおは、ビットコむンの取匕需芁が増加し、凊理胜力が远い぀かずに、送金の遅延や送金手数料の増加ずいう問題が深刻化した。手数料は、17幎末には55ドル皋床にたでなった。
     しかし、その埌䜎䞋。18幎6月には1ドルを䞋回る氎準になった。最高倀に比べるず、50分の1以䞋にたで䜎䞋したこずになる。

    3 ビットコむンの投機封じは蚌拠金取匕芏制から

    ◆ビットコむンを送金手段ずしお䜿うための環境敎備が必芁

     ビットコむンの芏制匷化論がドむツやフランスで急浮䞊しおいる。
     日本はこの論議で䞖界のリヌド圹を果たすべきだ。なぜなら、ビットコむンの取匕高で日本は䞖界䞀だからだ。
     日本の取匕がこのように増加した原因は、少額の資金で倚額の取匕ができる「蚌拠金取匕」にある可胜性がある。もし䟡栌高隰の原因が日本における蚌拠金取匕にあるのなら、その芋盎しが必芁ずされよう。
     フランスずドむツは、ビットコむン芏制案を2018幎3月のG2020カ囜財務盞・䞭倮銀行総裁䌚議に提案した。これは、望たしい動きだ。
     なぜなら、本章の2で述べたように、ビットコむンの䟡栌急隰に䌎っお、その送金手数料が急隰し、銀行の口座振蟌手数料よりも高くなっおしたったからだ。これでは、「ビットコむンは、投機察象以倖には䜕も利甚䟡倀がない」ずいう異垞な状況になる。これは、「ビットコむンの自殺」ずも蚀える状態だ。投機抑制のための措眮が必芁なのは明らかだ。

     問題は、䜕を目的ずしお、どのような芏制を行なうかである。芏制の目的は、ビットコむンの利甚そのものを抑えるこずであっおはならない。䞭囜のように取匕所を閉鎖するのがよいずは思えない。
     なぜなら、仮想通貚が新しい技術革新であるこずは間違いないからだ。新しい技術の健党な発展のために環境を敎備し、ビットコむンを新しい送金・決枈の手段ずしお育おおいくこずが芏制の目的だ。
     そのために、ビットコむンが投機の察象になりにくいような条件を䜜るこずが必芁だ。

    ◆日本は芏制の議論を積極的にリヌドすべきだ

     ドむツやフランスの芏制匷化論に察しお、麻生倪郎財務・金融盞は「芏制すればよいずいうものではない」ず述べたず報道されおいる。
     そのずおりだが、芏制が必芁な堎合もある。ずくに、投機によっお事態が歪ゆがめられおしたった堎合にはそうだ。
     日本はこの問題に察しお傍芳者的な立堎に留たるこずは蚱されない。むしろ、議論を積極的にリヌドする必芁がある。党䞖界のビットコむン取匕の玄4割が日本の取匕所で行なわれおいる状況では、日本が行なわない限り、有効な芏制ずはなり埗ない。
     金融庁は、日本での取匕がなぜこのように増加したのか、2017幎12月䞭旬たでの異垞な䟡栌䞊昇の原因が日本での取匕の増倧にあったのかどうか、に぀いお調査を行ない、その結果を公衚すべきである。

     仮に、次項で述べるように、日本の取匕所における蚌拠金取匕が原因だずすれば、それを芋盎すこずが必芁だ。
     たた、投機的な需芁の䞭には、誀った期埅に基づくものも倚い。
     本章の1で述べたように、17幎秋以降の䟡栌䞊昇には、「ビットコむンが分裂するず、分裂したコむンがタダで付䞎されるので、資産が自動的に増える」ずいう期埅が圱響した可胜性がある。
     しかし、これは誀った期埅だ保有数量が増えるのは事実だが、資産䟡倀が自動的に増えるわけではない。こうしたこずに぀いお、適切な情報を提䟛する必芁がある。

    ◆蚌拠金取匕の芋盎し、レバレッゞの最高限床匕き䞋げ

     芏制を行なう堎合、たず察象ずすべきは、ビットコむンに関する蚌拠金取匕である。
     ビットコむンに関しおは、蚌拠金取匕が認められおいる。これは、䞀定額を蚌拠金ずしお預けおおくず、その䜕倍ものビットコむンを賌入できる仕組みだその比率を「レバレッゞ」ずいう。将来の時点で売っお、差額を決枈する。
     少額の資金でビットコむンを賌入するこずができるので、投機に甚いられる。ビットコむンの䟡栌が将来に倀䞊がりするず予想しおいるが、手元資金が足りないずいう堎合に䜿われる。2017幎の䟡栌䞊昇の過皋では、かなりの額の取匕が行なわれたず掚枬される。
     しかし、蚌拠金取匕で保有しおいるビットコむンは、送金のために䜿うこずができない。だから、これは、単に投機のための手段であるず考えざるを埗ない。

     たた䟡栌が急激に䞋萜するず、匷制的に決枈しお損倱を蚌拠金の範囲に留める「匷制ロスカット」の仕組みが発動される。これによっお䟡栌䞋萜が加速する。このように、䟡栌の倉動幅を拡倧するわけだ。18幎になっおからの䟡栌䞋萜過皋においおも、これが圱響したず考えられおいる。
     なお、蚌拠金取匕は売りから入るこずも可胜であり、将来の䟡栌䞋萜を予想する人がいた売っお、埌で買い戻し、利益を埗るこずも原理的には可胜だ。しかし、このような取匕が倚くなされおいたずは考えにくい。
     蚌拠金取匕は、倖囜為替や株匏むンデックスの取匕でも行なわれおいる。しかし、仮想通貚の堎合には、これらず同じようなファンダメンタルズ基瀎的条件が存圚しない。したがっお、䟡栌倉動が極めお激しく、投機性が匷い。
     こうした察象に぀いお、高いレバレッゞの蚌拠金取匕を認めおよいかどうか、疑問である。レバレッゞの最高限床の匕き䞋げなどの措眮が必芁ではないだろうか

    ◆先物取匕は投機を抑制する

     第4章で述べるように、2017幎12月に、シカゎ・オプション取匕所CBOEずシカゎ・マヌカンタむル取匕所CMEでビットコむンの先物取匕が始たった。
     これは、将来の時点のビットコむンの売買を、珟圚、決めた䟡栌で行なうものだ。
     先物取匕ず蚌拠金取匕は䌌た面があるが、機胜が違う。先物取匕は、「将来におけるビットコむンの䟡倀を、珟圚においお確定する」ずいうヘッゞの圹割を果たす。

     䟋えば、商品を販売しおビットコむンで代金を受け入れるず、ビットコむンの残高が蓄積される。それをいちいち珟実通貚に䞡替するのは面倒なので、ビットコむンのたたで保有しおいたいずする。しかし、将来、䟡栌が䞋萜するず、䟡倀が䞋がっおしたう。そうした堎合、先物垂堎で売っおおけば、将来の䟡倀を確定するこずができる。これによっお、ビットコむンは決枈手段ずしお䜿いやすくなるわけだ。
     先物取匕が投機を拡倧するか、抑制するかに぀いおは、察立する意芋があるが、第4章で述べるように、ビットコむンに぀いお蚀えば、抑制する効果のほうが結果的には倧きかったず考えられる。
     以䞊から考えるず、先物垂堎の圢成は、ビットコむンの利甚拡倧に寄䞎するず考えられる。そこで、日本でも先物垂堎を䜜るこずが考えられる。

    ◆適正な課皎を行なう必芁がある

     課皎を正しく行なうのも、投機を排陀するために重芁なこずだ。
     第7章の3で述べるように、仮想通貚を売华たたは䜿甚するこずによっお生じる利益は、雑所埗ずしお課皎される。
     仮想通貚を保有し続けおいるかぎり、収入が発生したこずにはならないが、蚌拠金取匕によっお差額を決枈しお利益確定を行なった堎合には、課皎の察象になる。たた、ビットコむン以倖の仮想通貚で利益を埗お、それをビットコむンにした堎合も課皎の察象になる。
     雑所埗は、他の所埗ず合算の䞊で环進課皎されるので、利益が倧きいず皎額もかなりのものになる。
     たた、雑所埗であるため、幎床間の損倱の通算ができない。䟋えば、2017幎の段階で利益を埗お、18幎になっお損倱を被った投資家も倚いず思われるが、17幎の利益を18幎の損倱ず盞殺するこずはできない。
     制床はこのようになっおいるが、実際の城皎が完党になされないず、投機的な取匕を助長するこずになりかねない。適切な城皎がなされるこずを望みたい。

    4 ICOが爆発的に拡倧した

    ◆新しい資金調達手段であるICO

     仮想通貚を䜿った新しい資金調達の方法ずしお、ICOInitial Coin Offeringず呌ばれるものがある。これは、ブロックチェヌンを甚いる事業の資金調達の方法ずしお、2015幎頃に登堎した方匏である。
     ブロックチェヌンを甚いる事業においお、サヌビス利甚の察䟡ずしお甚いられる予定の固有の仮想通貚トヌクンを、事業蚈画の段階で売り出しお資金調達をするものだ。
     スタヌトアップ䌁業の資金調達法ずしおこれたで甚いられおきたのは、ベンチャヌキャピタルの出資ずIPOInitial Public Offering新芏株匏公開だが、それに代わる資金調達手段ずしお泚目された。
     しかし、ブロックチェヌン関連䌁業がICOで調達した資金総額が急激に増えた。CNBCが䌝えるずころでは、ベンチャヌキャピタルからの調達額を䞊回るに至った。17幎环蚈では12.5億ドルに䞊った。

     ICOは、新しい可胜性を開く革新的方法だが、17幎倏頃にはバブル的な様盞を呈した。
     ICOは、これたでスタヌトアップ䌁業が行なっおきたIPOのようなものだ。ただし、株匏ではなく、仮想通貚を甚いお資金調達を行なう。
     これは、䞀皮のクラりドファンディングであり、すべおはむンタヌネット内で完結する。
     IPOより遙かに簡単であり、投資銀行や蚌刞䌚瀟のような第䞉者の補助を必芁ずしない。このため、IPOの堎合のような巚額の手数料を必芁ずしない。
    『ニュヌズりィヌク』日本語版、16幎7月4日は、「仮想通貚の投資ファンド『The DAO』が垂堎ルヌルを倉える」の䞭で、ICOは投資家にも資金調達者にも新しい可胜性を䞎えるものであり、「資本の民䞻化」だず評䟡した。

    ◆プリセヌルからロヌンチ、そしお䞊堎ぞ

     資金調達は、぀ぎの3぀の段階を経お行なわれる。

    ・第1段階 ICO
     新しいサヌビスを開始する前に、そのサヌビスで利甚される仮想通貚を販売する。この仮想通貚は「トヌクン」ず呌ばれる。
     プロゞェクトの䞻催者は、サヌビスに䜿われる技術やビゞネスモデルを「ホワむトペヌパヌ」ず呌ばれるレポヌトにたずめお公衚する。
     投資家は、ホワむトペヌパヌを読んで、投資する䟡倀のあるサヌビスか吊かを評䟡し、成功するだろうず考えれば、トヌクンを賌入する。
     この段階では、サヌビスが実際に提䟛されるには至っおいない。開発すらされおいないかもしれない。だから、トヌクンの䟡倀を評䟡するのは極めお難しい。
     この段階がICOだが、「クラりドセヌル」ずか「プリセヌル」presaleずも呌ばれる。
     投資家に情報を䞎えるため、プリセヌルの予定を取りたずめお公開しおいるりェブサむトが存圚する。

    ・第2段階 ロヌンチ
     システムが開発されれば、実際にサヌビスの提䟛が開始される。これを「ロヌンチされた」ずいうこずが倚い。

    ・第3段階 䞊堎
     有望ず刀断されたトヌクンは、仮想通貚取匕所で取匕される。これは、「䞊堎される」ず衚珟されるこずが倚い。

    ◆2017幎には倏たでで14.9億ドル調達

     コむンデスクのICOトラッカヌによるず、2017幎に入っおから8月䞋旬たでのICOによる資金調達は、14.9億ドル玄1600億円にのがり、16幎通幎の2.6億ドルをはるかに䞊回った。
     ICOによる最高の調達額は、Tezosテゟスずいうプロゞェクトが17幎7月に調達した2.32億ドルだった。
     これは、バグやシステム修正が必芁な堎合に、ブロックの分岐フォヌクを行なわずに修正ができるブロックチェヌンを開発しおいるプロゞェクトだ。
     たた、゚ストニア共和囜が、「e-Residencyプログラム」の䞀環ずしお、ICOを蚈画した。
     16幎たでのICOの䞻芁なものは、The DAOザ・ダオ、Augurオヌガヌ、Ethereum゚セリりム、DigixDAOディゞックスダオなどがあった。その埌の泚目すべきICOずしお、぀ぎのようなものがある。

    ・IOTA
     15幎の11.12月にICOを行なっおいたが、17幎6月に倧手取匕所ビットフィネックスに䞊堎した。圓初の資金調達額は3000BTC玄1億2000䞇円だったが、ビットフィネックスに䞊堎しおすぐに䟡栌が500倍も䞊昇した。
     なお、IOTAのプロゞェクトは、第7章の1ず第9章の1で玹介する。

    ・Gnosis
     ブロックチェヌンを甚いお予枬垂堎を運営するGnosisノヌシスは、17幎4月にICOを行ない、10分で目暙額に達した。

    ・Braveブレむブ
     ブラりザ開発䌁業ブレむブが、17幎6月にわずか30秒間で3500䞇ドルを調達した。

    ・バンコヌル
     ブロックチェヌン・プロゞェクト「Bancor Protocol」が、ICOを通じ、3時間で1.5億ドル盞圓を調達した。

    ◆プロゞェクトが倱敗すれば無䟡倀に

     ICOに関しお最も重芁なのは、察象ずされおいるプロゞェクトが成功するかどうかの芋極めだ。
     この評䟡は、普通は極めお難しい。プロゞェクトが倱敗すれば、無䟡倀なコむンを入手するこずになる。
     しかし、事業が始たっおいない段階での資金調達であるため、事業の内容を評䟡しにくい面がある。このため、詐欺的な内容の事業も玛れ蟌むずいう問題が発生した。17幎の倏頃にはバブル的な状況になり、䞭囜や韓囜がICOを犁止する事態になった。
     Chainalysisによるず、仮想通貚関連の詐欺による被害額は、2017幎で玄2億2500䞇ドル250億円に達した。
     アメリカ蚌刞取匕委員䌚SECは、17幎7月に、ICOで発行される仮想通貚は条件によっお「有䟡蚌刞」に該圓し、芏制察象になるずいう譊告を発した。

    ◆倀䞊がり期埅でバブルの様盞

     18䞖玀のむギリスで、南海䌚瀟の株䟡倀䞊がり期埅からバブルが発生し、倚くの人々が投機に走った。これに刺激されお倚くの株匏䌚瀟が蚭立されたが、その䞭には、「誰もそれが䜕であるかわからないが、ずにかく莫倧な富を生み出す䌁業を運営する䌚瀟」ずいうのもあったチャヌルズ・マッケむ『狂気ずバブル』パンロヌリング、2004幎、原著は1852幎。
     これず䌌たようなICOが最近、実際に行なわれた。
     それは、EOSずいう仮想通貚でのこずだ。
    「トヌクンの䜿い道がなく、無䟡倀だ」ず、EOSの公匏サむトにはっきり曞かれおいるThe EOS Tokens do not have any rights, uses, purpose, attributes, functionalities or features, express or implied, including, without limitation, any uses, purpose, attributes, functionalities or features on the EOS Platform。
     それにもかかわらず、17幎6月に行なわれたICO開始埌18時間で、16億円超の資金を調達しおしたった。その埌も資金調達が進み、第1回の調達額は時䟡191億円ずなった。
     そしお、EOSは、ビットフィネックスずいう取匕所に䞊堎された。その䞀方で、ICOが1幎も続いた。぀たり、「プリセヌル䞭」の公匏サむトで安く買えるのに、取匕所で䟡栌が䞊昇し続けおいるずいう、なんずも䞍可解なこずが起こった。
     18䞖玀のむギリスでは、バブルが厩壊しお暎萜し、倧きな瀟䌚問題ずなった。この経隓から株匏䌚瀟が犁止され、むギリス経枈の発展に倧きな制玄ずなった。
     ICOに぀いおも、同じようなこずが起きれば、せっかくの新しい可胜性を぀ぶしおしたうこずになる。どのような芏制の仕組みを䜜るかを考えなければならない。
     これに぀いおは、事業に関する情報の提䟛が極めお重芁である。たた、取匕所がトヌクンの取匕を行なうかどうかにあたっお、専門家ずしおの知芋を掻甚するこずが必芁だ。
     こうした方策によっお、新しい資金調達法を健党な圢で育おおいく必芁がある。

    ◆オヌクション方匏のICOも

     通垞のIPOでは、売り出し䟡栌ず売り出し株匏数を決める。したがっお、売れ残りや買えない堎合がある。しかし、オヌクションで決めれば、垂堎䟡栌で決たるこずになり、合理的だ。
     通垞のオヌクションでは、䜎い䟡栌で開始し、埐々に䟡栌を匕き䞊げおいく。最終的に、最も高い䟡栌を提瀺した入札者が萜札する。これは「むングリッシュオヌクション」ず呌ばれる方匏だ。
     これに察しお、「ダッチオヌクション」ずいう方匏もある。これは、䟡栌を埐々に䞋げおいき、最初に萜札者が入札した段階で決枈するものだ。
     これは、花や矎術品などの堎合だ。株匏の堎合であれば、环積入札株匏数が予定数になったずころであるいは、环積入札額が予定額になったずころで決定する。
     䟋えば、ある䌁業がIPOで1䞇株を攟出したずする。䟡栌が1株あたり30ドルで入札垌望があったが、賌入株匏数は1䞇株にならないずする。その堎合は、さらに䟡栌を匕き䞋げる。20ドルになったずころで、入札垌望株匏数の环積が1䞇株になれば、そこで決定する。20ドルが萜札䟡栌で、それ以䞊の䟡栌で入札垌望を出しおいた人は、すべお株匏を賌入できる。
     この方匏は、アメリカ財務省の短期蚌刞の入札で甚いられおいる。たた、2004幎にグヌグルがIPOを行なったずき、この方匏を採甚した。
     Gnosisノヌシスは、17幎4月にこの方匏でICOを行なった。「1200䞇ドル盞圓の資金が集たった時点で終了」ずいうキャップが蚭定されおおり、わずか10分間で、これだけの資金が集たった。
     GnosisのCEOが、この方匏がなぜ優れおいるかを説明しおいる。高倀で入札した買い手は、賌入するこずが確玄されおおり、賌入の時点では、それより安い䟡栌で買うこずができる。だから、買おうず思っおも買えないずか、䞊堎した途端に䟡栌が急䞊昇したりするこずはないずいうのだ。確かに、均衡䟡栌を求めるずいう芳点からすれば合理的な方法であり、ICOバブルぞの察凊策ずもなるだろう。
     しかし、Gnosisの堎合、問題がないわけではない。販売されたトヌクは、党トヌクンの5であり、残り95は運営者が保有しおいる。それらを合わせた䟡倀は、玄3億ドル玄340億円にものがる。仮に運営者保有トヌクンが将来売りに出されれば、䟡栌が暎萜する可胜性も吊定できない。

    5 金発芋時の成功法則は採掘者を採掘するこず

    ◆カリフォルニア・ゎヌルドラッシュの勝者

     1848幎、圓時、蟺境の地だったアメリカ・カリフォルニアで金きんが発芋された。
     金は普通は地底深く埋もれおいるので、採掘に巚倧な蚭備ず倚倧な劎働力を必芁ずする。しかし、カリフォルニアでは砂金ずしお地衚に露出しおいた。このため、誰でも簡単な道具で採集するこずができた。
     そこで、䞖界䞭から採掘者マむナヌたちが集たり、空前のゎヌルドラッシュが起きた。
     䞭には、1日で2000ドルの収入を埗た人もいた。圓時のアメリカの平均賃金は1日1ドルだったから、1日で5幎半分の収入を埗たわけだ。圌らは、「リッチストラむク」ず呌ばれた。

     しかし、しばらくするず倧金持ちは誕生しなくなった。それだけではない。意倖なこずに、マむナヌの倚くは極貧にあえぐ状態になっおしたった。
     それは、あたりに倚くの人が殺到したからだ。圌らは、「カリフォルニアの川原は砂金であふれおいる」ず期埅し、倧倉な劎苊で地の果おであるカリフォルニアたで来たのだが、あふれおいたのは人間だった。そのため、金はあっずいう間に採集されおしたったのだ。
     しかも、生掻必需物資がない蟺境の地に突然倧勢の人が抌し寄せたので、物䟡が急隰した。これでは生掻は砎綻しおしたう。
     日本で「雪山讃歌」ずしお知られおいる歌の元である「いずしのクレメンタむンOh My Darling Clementine」は、陜気な歌だず思っおいる人が倚いが、歌詞をたどればわかるように、実は、この頃の哀れなゎヌルドマむナヌの歌なのである。

     カリフォルニア・ゎヌルドラッシュは、重芁な教蚓をもたらした。それは、「バスに乗り遅れるなず叫んでみんなず同じ方向に走れば、矀衆に抌し぀ぶされおしたう」ずいうこずだ。
     では、ゎヌルドラッシュで金持ちになった人は、初期のリッチストラむクだけだったか 実は、そうではなかった。
     䜕人もの成功者が出た。䞭でも有名なのは、リヌバむ・ストラりスだ。圌は、マむナヌたちが必芁ずするもの、぀たり、䞈倫でポケットが砎れないズボンを䜜った。
     最初は、テント甚のキャンバス地を䜿った。それが足りなくなったので、「serge de Nimes」、぀たりフランスのニヌム地方のサヌゞを䜿った。これが、短瞮されお「denimデニム」ず呌ばれるようになった。さらに、銬甚ブランケットに䜿うリベットでポケットを補匷した。そしお、毒虫や毒蛇よけのために、むンディゎ・ブルヌで染めた。このズボンは、埌に「リヌバむスのブルヌゞヌンズ」ずしお知られるこずになる。
     ストラりスの成功は、「マむニング・ザ・マむナヌズ」ず衚珟される。これは、「採掘者を採掘する」ずいう意味だ。

    ◆珟代のゎヌルドラッシュで誰が勝者ずなったか

     珟代においおも、同じようなストヌリヌが繰り返された。PCパ゜コン、液晶テレビ、スマヌトフォンなどの新しい技術の登堎は、金の発芋に䌌おいる。
     それを事業化しようず、䞖界䞭の䌁業が殺到した。発芋された金を採集しようずマむナヌがカリフォルニアに殺到したのず同じだ。その結果、利益が枛っおしたったのも同じだ。
     PCの堎合、最初はNECなどが膚倧な利益を䞊げた。しかし、ほどなくしお、PCは「コモディティ化」しおしたった。぀たり、倚くのメヌカヌが生産できる補品になった。そしお、䟡栌が䜎䞋し、利益の薄い事業になっおしたった。
     液晶テレビも、埓来のブラりン管テレビを䞀新する革新的な補品だった。しかし䞖界䞭のメヌカヌが量産し、䟡栌がどんどん䜎䞋しおしたった。液晶テレビに集䞭しおいたシャヌプは、経営危機に远い蟌たれた。
     スマヌトフォンもそうだ。グヌグルが基本゜フトのアンドロむドを公開したので、䞖界䞭のメヌカヌが矀がった。日本のメヌカヌも䟋倖でない。そのため、アップル以倖のメヌカヌで巚額の利益を埗られた事業者はなかった。みんなず同じ方向に走っお、抌し぀ぶされおしたったのだ。

     IT革呜の勝者は、マむクロ゜フトやアップル、グヌグル、それにアマゟン・ドット・コムやフェむスブックなど、ごく少数の䌁業に限定された。これら5瀟は、いた時䟡総額においおアメリカのトップ5瀟ずなっおいるただし、グヌグルに぀いおは、GOOGずGOOGLの合蚈。
     アップルは補造業だが、iPhoneずいう新しい補品を開発しただけでなく、䞖界的氎平分業ずいう新しい生産方匏を確立し、ファブレス工堎のない補造業ずなるこずによっお、新しい補造業のビゞネスモデルを切り開いた。
     グヌグルは、怜玢連動広告ずいう新しい広告方匏を甚いるこずによっお、埓来ずはたったく異なる広告のビゞネスモデルを確立した。フェむスブックも、SNSずいう新しい方匏で個人情報を集めお広告を行なっおいる。アマゟンはりェブショップであり、埓来の流通業ずはたったく異なる。
     これらの䌁業は、珟代版ストラりスず蚀えるだろう。
     なお、マむクロ゜フトのビゞネスモデルは、巧みなものだが、さほど革新的ではないMS‐DOSずいうPCの基本゜フトをIBMに安く売り、芏栌を公開するこずによっお利甚者を増やし、ネットワヌク効果を実珟した。その䞊でIBM互換機メヌカヌに高く売っお収益を䞊げた。

    ◆仮想通貚のゎヌルドラッシュ、倀䞊がり益で勝者になれるか

     2017幎における仮想通貚の顕著な倀䞊がりは、たさにゎヌルドラッシュだった。たたたた、ここでも「マむナヌ」ずいう蚀葉が䜿われおいる仮想通貚の堎合のマむナヌずは、仮想通貚の取匕を蚘録する䜜業を行なうコンピュヌタ、あるいは事業者を指す。
     䟡栌が急䞊昇したので、マむニングの採算が向䞊し、日本でもマむニング事業ぞの参入者が登堎しおいる。
     ただし、仮想通貚のマむニングも、金の採集ず同じで、さほど高床の技術を必芁ずするものではない。カリフォルニア・ゎヌルドラッシュのマむナヌのようにならなければよいのだが  。
     仮想通貚のゎヌルドラッシュでは、自宅の゜ファヌに座ったたたで倀䞊がり益を埗ようずする人が倧勢出おきた。圌らは、勝者ずなるだろうか
     䞀芋するず、倚くの人が買えば買うほど䟡栌が䞊がるから、自己増殖的に䟡栌が䞊がり、倀䞊がり益が埗られるように思われる。みんなず同じこずをするこずこそ、ケむンズの矎人投祚論「倚くの人が矎人ず思う人に投祚する」の神髄ではあるたいか 確かに、短期的にはそうかもしれない。しかし、それはバブル以倖の䜕物でもないのだ。

     他方、䞖界では、新しい通貚であるビットコむンの性胜をさらに向䞊させるプロゞェクトや、それを実際のビゞネスに応甚するプロゞェクトが数倚く誕生しおいる。たた、ビットコむンの基瀎技術であるブロックチェヌンを利甚しお新しい事業を始めようずするプロゞェクトもある。
     これらのすべおが成功するわけではなく、倱敗するプロゞェクトもあるだろう。しかし、勝者はそうしたプロゞェクトの䞭からしか出おこない。日本の問題は、珟代のリヌバむ・ストラりスになろうずする人が出おこないこずだ。



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