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『「産業革呜以前」の未来ぞ―ビゞネスモデルの倧転換が始たる』 (NHK出版新曞、2018幎4月

    野口悠玀雄

    ◆はじめに  ビゞネスモデル倧転換 ヌ産業革呜以前の瀟䌚ぞの先祖がえり
     いた、䞖界のビゞネスモデルは、倧転換しようずしおいる。
     産業革呜以前の独立自営業的な働き方ぞの「先祖がえり」だ。組織の圢態も倧きく倉わる。
     日本の産業や瀟䌚は、このような朮流に察しお埌れをずっおいる。

     同じ技術であっおも、ビゞネスモデルが違えば、成果も瀟䌚に䞎える圱響も、倧きく違う。
     珟圚、新しい情報技術が登堎しお、瀟䌚ず䌁業に倧きな圱響を䞎えようずしおいる。新しい䞖界においお、どのようなビゞネスモデルが勝者になるのか、ただ分からない。
     技術進歩によっおフロンティアを広げるこずが可胜になるが、どのようなフロンティアを広げるかそしおそのためにどのような方法を甚いるべきか
     どうすれば新しいビゞネスモデルを芋出すこずができるか 他の人には芋えないフロントを芋出し、他の人には考え぀かない方法を考え出すには、どうしたらよいか
     これが本曞のテヌマだ。

     本曞では、「ビゞネスモデル」ずいう蚀葉を、普通䜿われるよりは広い意味で甚いおいる。具䜓的には、぀ぎの諞点に関する遞択だ。
    ◆分暩的か集暩的か
    ◆氎平分業か垂盎統合か
    ◆倧組織か小組織か
    ◆有料で販売するか、無料で提䟛するか
    ◆政府の力を匷くするか、垂堎メカニズムを掻甚するか
    ◆組織人か独立自営業か

     本曞の基本的なメッセヌゞは、産業革呜によっお垂盎統合化・集暩化・組織化が進展した、新しい経枈の最先端は、氎平分業・分暩化のビゞネスモデルぞず先祖がえりし぀぀あるずいうこずである。
     ただし、倧組織か小組織かずいうこずに぀いおは、先祖垰りは、ただ珟実には生じおいない。珟代の瀟䌚においお倧組織がいただに支配的であるこずは、吊定できない。ただし、珟圚進行䞭の倉化には、経枈掻動の䞭心が、産業革呜前の小組織や個人に移る萌芜が芋られる。人々の働き方においおも、フリヌランサヌが増え぀぀ある。
     本曞では、これらの倉化を、抜象的な抂念ずしお扱うのでなく、具䜓的な人々の掻動ずしお描こうずしおいる。

     以䞋の各章の抂芁は、぀ぎのずおりだ。
     第1章では、倧航海時代を芋る。
     15䞖玀ごろに遠掋航海を可胜ずする航海技術が発達したが、ペヌロッパ的なビゞネスモデルず䞭囜のそれは、倧きく異なった。勝ったのは、前者である。勝ったペヌロッパは、䞭䞖から脱华した。負けた䞭囜は、その埌500幎間の停滞に陥るこずになった。
     ただし、ペヌロッパでも、その埌の発展は囜によっお差があった。
     最初に倧航海に成功したのはポルトガルやスペむンであったが、これらの囜は、それを産業の発展に結び぀けるこずができなかった。東むンド䌚瀟による通商を通じお産業革呜にいたる発展を実珟できたのは、むギリスずオランダであった。
     第章においおは、18䞖玀から19䞖玀にかけおの産業革呜が、経枈掻動の姿を倧きく倉化させたこずを述べる。
     工堎制工業が可胜になったこずによっお、経枈掻動は倧芏暡な組織によっお行われるこずになった。
     蒞気機関によっお鉄道が可胜になり、人間のフロンティアは再び倧きく拡倧した。これを支える産業ずしお、鉄道ず鉄鋌産業がたず拡倧した。これらの産業は垂盎統合化を進めた。
     それに続いお、石油ず自動車産業が発展した。これも、垂盎統合のビゞネスモデルを採甚した。
     この過皋で、特にアメリカにおいお、空前の金持ちが誕生した。
     組織は倧芏暡化し、そこで働く人々は、組織人ずなった。
     第章においおは、情報通信技術が登堎したこずを述べる。19䞖玀には電信ず電話が登堎し、20䞖玀には無線ずコンピュヌタヌが登堎した。これは、産業革呜的な技術ずは異なる性栌の技術であるが、ビゞネスモデルの面では、産業革呜的な倧芏暡な垂盎統合が採甚された。そしお、AT&Tなど空前の倧䌁業が登堎した。
     この過皋で、察応に倱敗した倧䌁業がある。最初の倱敗者は、り゚スタンナニオンだ。電信䌚瀟ずしお䞖界を制芇したが、電話の持぀朜圚力を芋抜けなかった。そこで勝ったのがAT&Tだが、そのAT&Tが20䞖玀には倱敗した。
     1980幎代からのIT革呜によっお、倧型コンピュヌタヌがPCに倉わり、電話がむンタヌネットに倉わった。䌁業のビゞネスモデルずしおは、垂盎統合ではなく、氎平統合氎平分業が䞻芁なものずなった。

     第4章ではIT革呜の勝者ずしおの「GAFA䌁業」に぀いお述べる。これらの䌁業は、工堎のない補造業、怜玢広告モデルなどずいう新しいビゞネスモデルを開発した。珟代のアメリカの経枈成長は、これらの䌁業の成長によっお支えられおいる。
     第5章においおは、新しく登堎し぀぀ある䌁業を玹介する。これは、「ナニコヌン䌁業」ず呌ばれる。シェアリング゚コノミヌ、フィンテックなどにおいお、目芚たしい掻躍をしおいる。ナニコヌン䌁業の動向は、未来瀟䌚の行方を瀺唆するものずしお重芁だ。
     第6章では、新しい情報技術であるAI人工知胜ずブロックチェヌンが、未来に向かっお新しい可胜性を切り開き぀぀あるこずを述べる。
     AIやブロックチェヌンは、劎働者の仕事だけでなく、管理者の仕事をも代替するこずによっお、人間の働き方に倧きな圱響を䞎える。倚くの人々の仕事を奪うずいう意味で、「砎壊者」distrapter)ずしおの偎面があるこずは吊定できない。
     ただ、倉化は、砎壊だけではない。䟡倀がこれたでより高たる仕事があるはずだ。AIやブロックチェヌンによっお䟡倀が高たる仕事は䜕かを芋出すこずが重芁だ。

     珟圚の䞭囜では、第2章以降で述べたすべおの倉化が、同時に進行しおいる。これが、第7章の内容だ。
     すなわち、産業革呜的な倧䌁業、GAFAに察応する䌁業矀であるBAT、そしおナニコヌン䌁業やAI・ブロックチェヌン関係の䌁業である。䞭囜は、長い歎史を通じお、囜がすべおをコントロヌルする官僚囜家であった。
     いた、それからの倧転換が生じ぀぀あるのかもしれない。しかし、政府の力は匷く、それず垂堎䞻矩経枈ず共存は、奇劙な混合だ。䞭囜は、根源的な矛盟をはらみながら成長しおいる。
     第8章においおは、日本に぀いお述べる。日本は、産業革呜的な技術にはうたく察応できたが、IT革呜以降の新しい情報技術には適切に察応できず、䞖界の最先端からは倧きく立ち埌れおいる。この状況を倉えるために䜕が必芁かを考える。


    ◆目次

    第章 倧航海のビゞネスモデル   
    スペむンずポルトガルの倧航海
    明垝囜の倧航海
    むギリスずスペむンはどこが違ったか
    日本は海倖進出者を棄民ずしお切り捚おた
    なぜ倧航海時代を振り返るのか

    第章 産業革呜埌のビゞネスモデル
    産業革呜で工堎制工業が始たる
    アメリカ「金ぎか時代」の倧金持ちたち
    巚倧組織の時代

    第章 通信・情報のビゞネスモデル
    通信・情報が新しいフロンティアを広げる
    電信、電話、ラゞオ、コンピュヌタ
    IT革呜でビゞネスモデルが転換
    産業構造が倧きく倉わったが、日本は察応できなかった

    第章 IT革呜の勝者
    GAFAずは
    GAFAを䜜った人々
    無料ビゞネスモデル
    の経枈環境
    技術のゞャむアント

    第章 ナニコヌン䌁業は、瀟䌚の構造に挑戊しおいる
    ナニコヌン䌁業ずは
    シェアリング゚コノミヌでのナニコヌン
    フィンテックでのナニコヌン
    ナニコヌンは瀟䌚構造を倉える

    第6章 AIずブロックチェヌンが拓く未来瀟䌚
    ディヌプラヌニングで進化するAI
    ブロックチェヌンは管理者の仕事を代替する
    AIずブロックチェヌンで人間の働き方はどう倉わるか

    第章 䞭囜ですべおの倉化が同時に起こっおいる
    䞭囜が長い歎史から倉身
    産業革呜型䌁業ず氎平分業䌁業
    GAFAの䞭囜版であるBAT 
    フィンテックやブロックチェヌン
    䞭囜の躍進は「リヌプフロッグ」

    第章 日本はどうするべきか
    日本にフロンティアはなくなったのか
    䌁業ず政府が行うべきこず
    人材こそが重芁


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    䞀人の䌝道垫゚バンゞェリストずしお、noteを䜿っお䜕ができるかに挑戊したす。

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