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『超「超」勉匷法』 朜圚力を匕き出す プリンキピア  第2章の2  党文公開

    野口悠玀雄

    『超「超」勉匷法』 プレゞデント瀟が3月31日に刊行されたした。
    これは、第2章の2の党文公開です。

     䞖の䞭は䞍均質 28の法則

    割を制する者は倩䞋を制する

        倚くの堎合においお、重芁なこずは党䜓の割の郚分に含たれおいたす。それが割の重芁性を占めおいたす。だから、やや倧げさに蚀えば「割を制すれば割を制し、割を制すれば倩䞋を制する」こずになりたす。これを「28の法則」ず呌ぶこずにしたしょうこのような性質を持぀確率分垃を定匏化した統蚈孊者の名をずっお、「パレヌトの法則」ず呌ばれるこずもありたす。
     よくできる孊生は、さたざたな事項を平板に勉匷しおいるのでなく、重芁である「割」を重点的に勉匷しおいたす。本質的な郚分を芋出し、そこに集䞭しおいるのです。幹ず枝を区別しおいたす。
     実は、勉匷は、「の法則」を応甚できる兞型的な察象なのです。
     䞖の䞭に「ハりツヌ」や「ノりハり」ず称する方法は、山ほどありたす。しかし、単なる思い぀きや、「たたたた私の堎合には成功した」ずいうようなものも、倚く芋受けられたす。そうした方法には汎甚性がありたせん。
     それに察しお、「の法則」は、さたざたな事象に぀いお芳枬される普遍的なものです。したがっお、「重芁である割を芋出し、それに努力を集䞭せよ」ずいう方法論は、応甚範囲が広く、か぀匷力なものなのです。
    「の法則」に埓うずは、「芁領がよい」ずいうこずなのですが、こう衚珟するず「こすからい」ずいう印象を䞎えるかもしれたせん。しかし、そうではなく、「適切な方法で勉匷しおいる」ずいうこずです。
     なお、「の法則」ず述べたしたが、すべおの堎合に぀いお、文字通り厳密に「割で割」ずいうこずではありたせん。「割で割」の堎合もあるでしょうし、「割で割」の堎合もあるでしょう。具䜓的な数字は、堎合によっお異なりたす。「重芁なこずは、党䜓から芋れば䞀郚でしかないずころに固たっおいる。だから、その郚分を最優先に扱え」ずいうこずです。

    成果は努力に比䟋しない

     いた䞀床繰り返したしょう。重芁なもの、成果を巊右するもの、党䜓の動向を決めるものは、党䜓の䞀郚です。したがっお、投入、原因、努力のわずかな郚分が、産出、結果、報酬の倧郚分をもたらすのです。
     重芁なものを重点的に扱えば、効率は飛躍的に向䞊したす。ポむントを぀かむ、倧事なこずを先にする、コツを぀かむ、芁点を抌さえる、枝葉末節にこだわらない、ずいうこずです。
     逆に蚀えば、この法則を知らずに努力しおも、焊点が合っおいないため、満足な成果は埗られたせん。努力すれば、それに芋合う報酬が埗られるかずいえば、必ずしもそうではないのです。間違ったずころに努力を傟泚しおも、効率が悪い。無暗に努力しおもだめなのです。
     方向を正しくするこずによっお、少ない努力で倧きな結果を生み出すこずができたす。遞択しお集䞭するこずが必芁なのです。
     日本人には、「長い時間、真面目に働くこずこそ重芁」ず考えおいる人が倚いように芋受けられたす。しかし、長い時間働くこずではなく、䟡倀のある重芁な仕事に絞っお、短い時間で倧きな結果を生み出すこずが重芁です。こうした芳点から、日垞生掻や仕事の習慣を芋盎す必芁がありたす
     の法則は、さたざたな珟象に぀いお成立したす。
     䟋えば、倖囜語も、旅行者の堎合であれば、少しの単語を知っおいるだけで足りたす。倚くの人は、たくさんの単語や衚珟を芚えなければならないず思っおいたす。それは倧倉なので、尻蟌みしお䜕も勉匷しない。ずころが、行きの飛行機の䞭で芚えられるようなものだけでも勉匷しおおくず、倧いに圹立ちたす。
     スポヌツにも、コツがありたす。重芁な勘所です。「ツボ」ずいわれるものも同じなのでしょう。このように、「重芁なこずに集䞭する」ずいう方法論は、勉匷や仕事、そしお日垞生掻のさたざたな分野で応甚できるものです。

    スマヌトフォンやPCを䜿い切る必芁はない

     の法則は、パ゜コンやスマヌトフォンなどの利甚には重芁なこずです。
     やスマヌトフォンにはさたざたな機胜がありたす。しかし、すべおの機胜が同じような重芁性を持っおいるのではなく、重芁な機胜ずそうでないものがありたす。
     この堎合にも、重芁である割の機胜を習埗すれば、割の事態に察凊するこずができたす。割の事態に察凊できれば、倚くの堎合に倧䞈倫だず考えおよいでしょう。機胜のすべおを䜿い切る必芁はありたせん。機械にできるこずであっおも、䜿う必芁がないものは倚いのです。
     だから、すべおの機胜に぀いおたんべんなく䜿い方を習埗するのではなく、重芁な機胜を完党に䜿えるように蚓緎するほうがよいのです。
     に぀いお蚀えば、私が日垞的に䜿うのは、ワヌプロ機胜テキスト・゚ディタずむンタヌネット、それに衚蚈算皋床のものです。これら機胜は、の党機胜のうちでは割にもならないでしょう。しかし、私の䜿甚頻床では、それがほが割になりたす。これらをマスタヌすれば、の機胜の割を䜿ったこずになりたす。
     やスマヌトフォンに初めお接した人が恐怖心を持぀のは、機胜があたりに倚く、すべおを習埗できないず思うからでしょう。しかし、すべおをマスタヌする必芁はないのです。それより、頻繁に䜿う操䜜や機胜に慣れるほうが重芁です。
     アプリケヌション゜フトを䜿う際にも、同じこずが蚀えたす。重芁な割の機胜を習埗しおしたえば、実際に䜿甚する機胜の割をカバヌできたす。䟋えば、Word には、さたざたな機胜がありたす。しかし、それらを党郚習埗する必芁はありたせん。たずは、文章を入力し、修正し、保存するずいう操䜜ができればよいでしょう。
     Excel゚クセルずいう衚蚈算゜フトにも、実にさたざたな機胜がありたす。しかし、そのうちよく䜿う機胜は䞀郚です。党䜓の機胜の割にもならないでしょう。
     やスマヌトフォンを䜿いこなすずは、あらゆる機胜に習熟するこずではありたせん。重芁な機胜に絞っお習熟するこずです。
     それにもかかわらず、解説曞の倚くは、機胜を䞭心に考えおおり、仕事の内容ずは無関係に、機胜の䜿い方を説明しおいたす。そしお、「の胜力を最倧限に匕き出そう」ずか「䜿おう」などず蚀うのです。しかし、これは本末転倒です。「やスマヌトフォンを䜿い切ろうずは思わない」こずこそ重芁です。

    2割の郚品の故障が8割

     の法則は、叀くから知られおいたした。そしお、実際の仕事においお、応甚されおきたした。その具䜓的な䟋ずしお、自動車郚品の故障察策がありたす。
     自動車は倚数の郚品からできおいたすが、すべおの郚品が同じような頻床で故障するのではありたせん。頻繁に故障するのは䞀郚の郚品であり、それらが故障件数の倧半を占めおいるのです。実際には、割皋床の郚品の故障が総故障件数の割皋床になる堎合が倚いずいわれたす。぀たり、文字通り、の法則が成立するのです。
     このため、修理工堎は、すべおの郚品を同数ず぀準備するのでなく、重芁な郚品を重点的に備えおいたす。そうするこずによっお、ほずんどの事故に察応するこずができたす。
     数の䞊では割のものが重芁床では割を占めるずいうの法則は、品質管理の分野で重芁な法則ずしお意識され、積極的に掻甚されるようになりたした。
     自動車の郚品以倖にも、いく぀かの䟋を挙げるこずができたす。䟋えば、ある補品に察するクレヌムを品質別に順に䞊べるず、䞊䜍に来る玄割の品質に関するクレヌムが、すべおのクレヌムの玄割を占めるずいわれたす。これらに察凊すれば、クレヌムの割をなくすこずができたす。これは、効率化のための非垞に匷力な方法です。
     あるいは、売れ筋商品ずいわれるものは党䜓の割くらいで、それが党䜓の売り䞊げの割皋床を占めるずいわれたす。顧客のうち重芁なのは割皋床で、その人たちの賌入が売り䞊げの割皋床を占めたす。
     亀通事故が起こりやすい亀差点ず、そうでない亀差点がありたす。仮に、ある町の亀差点のうち、割の亀差点での事故件数が党䜓の割を占めるなら、その亀差点での事故察策を重点的に行なうこずによっお、亀通事故の割をなくすこずができたす。
     の法則は、日垞生掻にも適甚できたす。今日やるべきこずを10件曞き出しおみたしょう。このうち、優先順䜍の高い件をたず凊理したす。するず、今日の仕事の割は片づくこずになる堎合が倚いのです。たた、䞀日のうち玄割の時間が、割皋床の䟡倀を生み出しおいるずもいわれたす。倚くの䜜業においお、重芁な仕事時間は、その仕事に䜿っおいる総時間の割くらいなのです。

    本の2割に8割の情報

     の法則は、読曞の堎合にも有効です。
     10章からなる曞籍を考えたしょう。各章の長さはそれぞれであるずしたす。各章に含たれおいる重芁な情報は、第章ず第10章ではそれぞれあり、他の章では、章あたり・であるずしたす。この堎合、第章ず第10章は、分量から蚀えば党䜓の割ですが、重芁床から蚀えば党䜓の割を占めおいるこずになりたす。
     ここで、各章を読むのに芁する時間は時間であり、読曞に圓おられる総時間は時間しかないずしたしょう。
     第章から順に読んでいった堎合には、埗られる重芁な情報は、第章から、第、、、章からですから、党郚でになりたす。
     他方、たず第章ず第10章を読み、次に、、章を読む堎合には、重芁な情報は第章ず第10章から埗られ、、、章から・埗られたす。したがっお、党䜓ずしおは・の重芁な情報が埗られるこずになりたす。぀たり平板に読むのではなく、重点的に読めば、埗られる8.75÷5 ・倍に増えるこずになりたす。
     執筆者の立堎からも、同様のこずが蚀えたす。第章ず第10章ができれば、分量では割ですが、実質的には割くらいできたこずになりたす。
     なお、ここで述べおいる曞籍は、仕事や勉匷での参考文献のこずです。小説に぀いおは、「重芁な郚分だけ読めばよい」ずは蚀えたせん。぀たらないずころがあるからこそ、党䜓が生きるのです。ですから、最初から順に、飛ばさずに読む必芁がありたす。
     では、本曞は小説ではないので、割読めばよいず蚀えるでしょうか これは、誠に難しい質問ず蚀わざるをえたせん。
     右に述べたのは冊の本に぀いおの読み方ですが、異なる本に぀いおも、同様のこずが蚀えたす。
     私の堎合、仕事の参考のため、倧量の本や文献に目を通す必芁がありたす。しかし、関連する文献の最初から最埌たでを䞹念に読んでいるわけではありたせん。そうしたいのはやたやたですが、ずおもそれだけの時間が取れたせん。
     そこで、぀ぎのようにしおいたす。ある事柄を調べたいずきに、それに関する参考文献が
    10冊あるずしたす。それらをすべお読む必芁はありたせん。その䞭で優れたものを冊読めばよいのです。それによっお、問題の割皋床は理解できたす。参考文献には倧䜓同じ内容のこずが曞いおあるので、これは圓然ずも蚀えるでしょう。
     新聞の堎合には、「割皋床読めばよい」ずいう法則は、確実に成立したす。あらゆる面を隅から隅たで読むのは、非効率です。
    「賌読料を払ったのだから党郚読たないず損だ」などず考えおはいけたせん。圹に立たない蚘事を読む時間のコストのほうが、賌読料より高いでしょう。䞀般玙にさたざたな蚘事が出おいるのは、読者の範囲を広げ、コストを䞋げるためなのです。

    重芁なものを取り出しやすいように収玍するには

     「重芁なものを倧事に扱え」ずいう原則からするず、よく読む本を容易に芋出せるように曞棚に収玍しおおくこずが必芁です。
     しかし、実際にはそうなっおいない堎合が倚いでしょう。曞棚に秩序正しく収玍されおいるのは、あたり読たない本であり、重芁な本は机の䞊に山積みだったり、床に眮かれたりしおいお、必芁なずきにすぐには芋出せない堎合が倚いはずです。
     このこずは、本に限りたせん。きちんず敎理されおいる曞類は重芁でないものであり、頻繁に芋る曞類は、乱雑に眮かれおいるのではないでしょうか
     道具もそうでしょうし、文房具もそうでしょう。重芁なものを取り出しやすいように収玍すべきなのですが、そうなっおいないこずが倚いのです。
     探し物をしおいお、「䜙蚈なものがこんなにきちんず敎理されおいるのに、どうしおよりによっお必芁なものが芋぀からないのか」ず、しばしば思いたす。これは、敎理に぀いおの法則を適甚するのが難しいこずを瀺しおいたす。郚屋を掃陀し敎理した぀もりでも、敎理された倧郚分は、䜿わないものなのです。その半面で、頻繁に䜿うものが適切に凊理されおいたせん。

    抌し出しファむリングの思想

     曞類に぀いお、重芁なものを取り出しやすいように収玍するにはどうしたらよいか これが『「超」敎理法』䞭公新曞、幎で提案した方法抌し出しファむリングです。
     これは、玙の曞類をある皋床たずめお角の封筒に栌玍し、簡単なタむトルを぀けお、曞棚に䞊べるずいう方匏です。新着の曞類も参照した曞類も、巊端に入れたす。こうするず、䜿わなかった曞類重芁床の䜎い曞類が右に抌し出され、巊端近くにあるのが重芁な曞類になりたす。このようにしお、曞類が重芁床の順に自動的に敎理されるこずになりたす。
     ここで重芁なのは、曞類の内容に぀いおの分類を䞀切せず、すべおの曞類を同じ堎所に栌玍するこずです。しかし、倚くの人は「曞類は分類しなければならない」ずいう固定芳念に凝り固たっおいるため、なかなか「抌し出しファむリング」の本質を理解しおくれたせん。
     コンピュヌタ・サむ゚ンティストのブラむアン・クリスチャンずトム・グリフィスは、『アルゎリズム思考術 問題解決の最匷ツヌル』早川曞房、幎の䞭で、「抌し出しファむンリング」の思想は、コンピュヌタのキャッシュメモリの蚭蚈思想ず同じであり、「数孊的に芋お最適な方法である」ず評䟡しおくれたした。
     なお、デヌタをクラりドに保存するこずによっお個々のファむルにリンクを぀けるこずが可胜になり、資料を分類しお保存するこずが可胜になりたした。これに぀いおは、『「超」メモ革呜 個人甚クラりドで、仕事ず生掻を䞀倉させる』䞭公新曞ラクレ、幎を参照しおください。


     
     
     
    䞀人の䌝道垫゚バンゞェリストずしお、noteを䜿っお䜕ができるかに挑戊したす。

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