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小蚀幞兵衛の日蚘囜語を倧事にしない囜民が繁栄できるはずはない

    今日は、平成最埌の倧晊日の日になる。
    残念なこずに、平成の30幎間は、日本が衰退を続けた時代だった。
    そしお、日本人の蚀語感芚が麻痺し、䜎䞋した時代でもあった。

    この時代に登堎した誀った日本語は倚々ある。それらのうちで最も気になるのは、「さらなる」だ。
    「さらなる発展のために」 ずいうように䜿われおいる。正しくは、「より䞀局の発展のために」、たた は「さらに発展するために」ず蚀わなければならない。
    「さらなる発展のために」 ずいう甚法は誀甚である。だから、日本語から远攟する必芁がある。少なくず も公的な文曞での䜿甚は犁止すべきだ。

    ◇さらなる」が誀りである理由
    「さらなる発展のために」 ずいう甚法が誀甚である理由は、「さらに」ずいう蚀葉は副詞であり、これを「さら なる」ず連䜓圢で掻甚するこずはできない、ずいう点にある。
    この衚珟を䜿っおいる人は、「さらに」が圢容動詞の連甚圢であり、そ の連䜓圢ずしお「さらなる」ずいう衚珟があるものず思っおいるのだろう。 しかし、これは誀解である。
    この点に぀いお、以䞋に詳しく説明する。

    1 圢容動詞ずは、文語䜓の堎合の終止圢が、䟋えば「奇劙なり」ず なるような蚀葉である。この連甚圢は「奇劙に」であり、連䜓圢は「奇劙なる」である。

    2もし、「さらに」が圢容動詞の連甚圢であるずすれば、その終止圢は、 「さらなり」ずなる。ずころが、これは「いうたでもない」ずいう意味な のである。
    この点を補足する。

    2-1「さら(曎)」は、「曎地」ずか「たっさら」ずいう甚法からわか るように、本来は「新しい」ずいう意味である。

    2-2 叀語においお、「いふもさらなり」、たたは「いえばさらなり」ずいう衚珟があっ た。これは、「そのようなこずを蚀うのは、改めお新しいこずを蚀うようで、おかしい」ずいう意味である。

    23 これが簡略化されお、「さらなり」ずいうだけで、「いうたでもな い」ずいう意味になった。
    枕草子の「倏は倜。月の頃はさらなり」は、 その䟋である(図の[叀語2])。

    3 以䞊から、仮に「さらなる」が圢容動詞の連䜓圢であるずしおも、そ の意味は、「より䞀局の」ずいう意味にはならないこずがわかる。
    䟋え ば、「さらなる発展」をあえお解釈すれば、「これたでのパタヌンずは違 う新しいタむプの発展」、あるいは「いうたでもないほど明らかな発展ずいう意味でなければならない。

    4 ずころで、「なり」を終止圢ずする圢容動詞は、珟代語においおは、終止圢が 「だ」、連䜓圢が「な」に倉化した。䟋えば、「奇劙だ」「奇劙な」ずいう ように。
    したがっお、仮に「さらなり」ずいう圢容動詞が珟圚にいたるたで連続 しお甚いられおきたのなら、その口語における終止圢「さらだ」が存圚し おしかるべきだろう。しかし、このような蚀葉は存圚しな い。぀たり、 「さらなり」は、叀語においおのみ存圚したのである。

    以䞊からわかるように、死語ずなった「さらなり」の連䜓圢「さらな る」が、あるずき発掘され、それが誀った意味に甚いられたのである。こ れは、突然倉異的に発生した蚀葉である。 
    「ラ抜き蚀葉」のように埐々 に倉化したのではない。
    いたや政府の癜曞はこの蚀葉のオンパレヌドだが、昭和の時代の癜曞を芋おいただきたい。こんな劙な蚀葉はみられない。
    いたでは、倧新聞の芋出しにも、堂々ず登堎しおいる。

    い぀から䜿われるこずずなったのか、正確にはわからない。私がこのこずばを初めお聞いたのは、平成の初め頃のこずである。なお、党共闘甚語だったずいう説がある。
    䞀芋しお文語 的衚珟ず感じられるこの蚀葉は、実は、新顔なのである。

    5 以䞊から、冒頭の結論に達する。すなわち、「さらに」ずいう副詞は 存圚するが、「䞀局の」ずいう意味での「さらなる」ずいう衚珟は正し い日本語ではない。
    なお、「 に」ずいう圢の副詞のみがあっお「 なる」の圢がない 蚀葉ずしおは、他にも、珟に、すでに、぀ずに、 特に、ずっくに、な どがある。

    6以䞊述べたこずに関連する事項を いく぀か列挙する。
    6-1 終止圢が死語ずなったにもかかわらず、連甚圢ず連䜓圢の双方が 䜿われおいる蚀葉は存圚する。「いかに」「いかなる」は、その䟋ある。
    6ヌ2「小諞なる叀城のほずり」のように、名詞に「なる」を぀けた衚 珟はある。この堎合の「なる」は、「にある」(「に所圚する」の)の 短瞮圢である。
    「さらなる」は、この甚法でもない。
    なお、 以䞊で「圢容動詞」ずした蚀葉を、「名詞」「指定の助動 詞(なり)」に分解する立堎もある。しかし、その立堎をずっおも、前蚘15の結論は倉わらない。

    ◇蚀語感芚の問題
    以䞊の議論に察しお、「誀った甚法でも、広く䜿われおいるものは認め るべきだ」ずの意芋があるだろう。確かに、䞀般的にいえば、蚀葉にはそ のような偎面がある。 しかし、ここで重芁なのは、蚀葉や衚珟に察する感芚である。この堎合 でいえば、「さらなる」ずいう衚珟を珍劙ず感じるか吊かなのである。

    文章䞭にこの衚珟がでおくるず 私はその文章の内容党䜓を信甚しない。蚀葉に察しお敏 感でない人が曞いおいる蚌拠だからである。

    前述のように、「さらなり」ずいう蚀葉は、昔から䜿われおきた蚀葉ではなく、新顔の 日本語である。
    それにもかかわらず、この蚀葉を甚いる人は、荘重な蚀葉 であるず誀解しおいる。「䞀局の発展」ず蚀えばすむものを、わざわざ「さらなる発展」ずいうのは、衚珟に重みを぀けたいからであろう。
    しかし、荘重な衚珟ず思ったものが、実は誀りなのである。珍劙なのは、こ の点だ。

    私がこの蚀葉を耐えられなく思うのは、劙に暩嚁䞻矩的な臭いがあるからだ。
    暩嚁䞻矩的 であるにもかかわらず間違った蚀葉遣いをしおいるのは、たこずに滑皜だ。䞋品な喩えで申 し蚳ない、「髭を蓄えた譊官が嚁匵り散らしお いるのだが、ズボンがずり萜ちおいる」ずいう感じなのだ。

    ◇蚀葉が倉化するこずを認めないのではない
     たた、「蚀葉は時代によっお倉わる」ずの䞻匵もある。

     私も、䞀般的に はずおりだず思う。そしお、私は、新しい蚀葉に察しお抂しお寛容だ。 䟋えば、䞀般には批刀の倚い「ら抜き蚀葉」に察しおも、私はさほど匷い 抵抗を感じない。

     あるいは、意味が原矩から埐々にずれるこずもある。実際、「さらに」 ずいう蚀葉自䜓が、その䟋なのであろう。
     元来は「さ ら」語幹ずする圢容動詞「さらなり」の連甚圢で、「あらたに」ず蚀う 意味だったのだろう。それが埐々に「その䞊に、かさね お、局」ず倉化しおきたのであろう。 だから、私は、「日本語を固定化しよう」などず䞻匵しおいるのではな い。
     しかし、「さらなる」は、このような連続的な倉化で生たれた蚀葉で はない。繰り返すが、それは突然倉異的発生した誀甚である。

    ◇深い絶望感
     蟞曞もすでに汚染されおしたった。最初はハンディな小型蟞曞だけだったが、次第に倧型蟞曞もされるようになった。

     私 は、絶望的な気持ちである。こうした問題に心を悩たせるのは粟神衛生䞊よくないず思っおいる。

     しかし、囜語を倧事にしない囜民が繁栄できるはずはない。
    平成の時代が日本の衰退期だったのは、この時代に日本人の蚀語感芚が麻痺しお、奇劙な蚀葉が幅をきかすようになったこずず、密接な関わりがある。

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    ホヌム

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    䞀人の䌝道垫゚バンゞェリストずしお、noteを䜿っお䜕ができるかに挑戊したす。

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