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5月8日に起きた学校への乱入事件についての考察と感想。

    Yukihiro S

    5月8日に起きた学校乱入事件について思うところ。

    事実がある程度はっきりするまでは、コメントを控えましたが。 どうやら。 この学校に通う子さんの保護者、つまり母親が,友達関係での不平、不満を抱えて,学校側と話をしているうちに,結局,折り合いがつかず。 男2人を呼んで、力に訴えようとしたというところでしょうか。

    私も教師を長くしていましたので,担任をした児童や、生徒,あるいは,教科担任で教えた生徒。 部活動で教えた児童・生徒。 その保護者、全部合わせると何千人にもなると思います。

    その後の相談活動なども含めて 間接的に関わった人を含めると、1万人以上になると思います。

    これは決して逃げ口上ではありません。 一クラスの児童、生徒が三十人前後いても,通常学級では,例外を除いて最大公約数的な指導や支援しかできません。

    通常学級で,すべての児童や生徒,保護者のニーズに応えることは,ほぼ不可能です。

    特に、指導が必要な、勉強の遅れているような児童生徒について。 授業中に個別に教えることはあっても,ずっとそれをやることはありません。

    他の児童・生徒は,ほったらかしになるからです。 自習とか,何々の課題をしてなさいと言えば聞こえはいいですが。 個別の生徒について「ひいき」ととられるようなことはできないのです。

    そこで,ほんのわずかしかない隙間時間を使って,勉強に遅れてる子の面倒みることがあります。 もちろん、トイレに行ってる暇もないくらいですね。 中学校の二年生ぐらいの子で、九九ができないから休み時間に教えようとしましたが,当事者のプライドが許せなくて,なかなか前に進めませんでした。

    そういった事情で。 やはり30人程の子どもを持つと,どうしても最大公約数的,言い換えると平均的な授業しかできないんですよ。 勉強ができすぎる子には「たるい」し。 勉強が出来ない子については退屈で、座ってるのが苦痛だろうし。 そういう気持は痛いほど分っています。

    ここで、不確かな情報として,母親は「いじめの問題」で担任の先生、他と話をしたということですが,捜査側の一方的な情報なので,担任の先生の口からどんな話が出るかによっても中身は変わってくると思います。

    学校というところは、勉強だけじゃなくて,運動やスポーツもしますし。掃除もあります。休み時間もあります。 給食もあります。 登下校もあります。 いちばんのトラブルは,友逹関係でしょう。そういった中で、保護者が「我が子」について不平不満を持つことは往々にしてあります。

    ですから、私でも数えたことはありませんが、通常の懇談会以外に,五十人から百人くらいの保護者の方と面談をしたり、相談活動した経験があります。

    まず。 『教員でもカウンセラーでも,いちばん大事なのは相手の話をじっくり、ゆっくり。 納得いくまで。 黙ってうなづきながら,受容して聞くということですね。』

    話をしていくうちに。 上に書いたようなことを理解してくれる保護者であれば、話は割とスムーズです。

    しかし,往々にして親というものは。私も親の端くれですが, 我が子のことしか見えてないものですから。 ほかのお子さんや,他の子との兼ね合いとか、そういうことに想像力を働かせる保護者の方は少ないです。

    こちらは30人を相手にしていても、保護者は我が子のこと「ひとり」に専念しているわけですから,話に折り合いがつかないことは? しょっちゅうとまでは言わないにしても,しばしばにありました。

    半分お前は正気か?と言われるかもしれませんが。 本当にきめ細かく、ひとりひとりの,性格・特性や学習の状態や運動の状態、生活の状態などを把握して、きめ細かいを支援をしてもらいたいなら、特別支援学級や特別支援学校に行くべきだと私は思います。

    私も1回だけ,知り合いの六年生の女の子がいじめられているということを聞いてきて,ママ友の話を鵜呑みにして,わざわざ隣の校区の中学校の荒れた生徒4人が,小学校へ不法侵入したのを水際で諭したことがあります。 その話をまたいずれ詳しく致します。

    5月8日の事件は、これの大人版ということでしょうか。 初期対応については、どうだったのかわかりませんが。 母親である女の人が、不平不満をぶちまけて、大人2人に吹き込んだのであれば,多分、諭す余裕はなかったんだと思います。

    この母親も相当なモンスターだと思われます。 話合いがつかなければ、暴力で解決しようという発想が露わです。

    この事件、よくよく考えてみると,小学校に侵入して職員室などのガラスを割り, 職員にけがをさせた大人2人+母親というのは、道徳心や倫理観は,小学生以下のレベルですね。小学校からまた勉強しなおしてほしいです。

    多分,社会的な影響が大きいということと。 不法侵入,器物損壊,威力業務妨害と傷害罪ということで,小学校じゃなくて、刑務所でお勉強ですね。執行猶予は、つかないことを望みます。

    今回のような事件では,私が昔訓練した「さす又」なんかは役に立たないでしょうね。 これは, 一人では全く効力はありません。

    てこの原理で「さす又」の両方の先端を掴まれてねじられたら「さす又」の柄の方を持っていた人が転倒します。

    暴漢一人に対して,男性三人で対処するぐらいでないと意味がないです。そこまで「さす又」を取りに行く余裕は、今日みたいな事件ではありませんね。

    5月8日の事件で。 不幸中の幸いだったのは。 男二人が凶器を持っていなかったということでしょうか。 そういうことも想定して、国や県や市は,改めて、池田小学校の事件を思い出して,学校の安全対策に力を入れてほしいし,それは絶対条件だと思います。

     
     
     
    愛知教育大学 教職科 教育学教室卒,小中学校および特別支援学級の担任を経て,通級指導教員。 岐阜大院中退。平成12年愛知教育大学 大学院 教育学研究科 臨床心理学コース修了,修士号取得, 平成18年までに臨床心理士と学校心理士の資格を取得。 同市内で発達障がい療育分野で著名に。

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