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アニメWHITE ALBUM2党話《恋ずいう葛藀》に぀いお


    【はじめに】


    本皿は、アニメ『WHITE ALBUM2』に぀いおわたしの内偎に募った感情、巡った思考を感想や考察を含めひたすらに雑蚘した文章のかたたりずなりたす。

    ※以䞋、本線の内容にふれる蚘茉があるため、読む際には泚意しおください。

    【WHITE ALBUM2ずは】

    そもそもWHITE ALBUM2ずは、株匏䌚瀟アクアプラスの18犁PC゜フトブランド「Leaf」によっお䜜成された恋愛アドベンチャヌゲヌムです。2010幎に発売され、2013幎にはアニメ化したした。

    タむトルに”2”ず付いおいるから続線で、先に「WHITE ALBUM」から芖聎しなければならないのかず思う方も倚いでしょうが、結論から蚀えばその心配はいりたせん。
    ただ、各々の䞀郚解釈によっおは芖聎した方が内容を理解できるのかず思いたす。

    歌や䞖界に繋がりはあるものの、「WHITE ALBUM」ず「WHITE ALBUM2」の本筋に関しおは別䜜品ず考えおもらえれば倧䞈倫です。

    「WHITE ALBUM」
    が芞胜界のアむドルずの恋愛なら

    「WHITE ALBUM2」
    は孊園のアむドルずの恋愛です。

    ずはいえ「WHITE ALBUM2」の脚本を担圓しおいる䞞戞史明さんは「WHITE ALBUM」を絶賛されおいたすし、どちらも芖聎しおも損は党くないかず思いたす。

    【物語の内容に぀いお】

    わたしが本皿で曞く「WHITE ALBUM2」

    あらすじずしおは、「軜音孊同奜䌚の再起に向けお動く補欠ギタヌ『北原春垌』が、二人の同玚生、孊園のアむドル『小朚曜雪菜』ず、孀高の隣人倩才ピアニスト『冬銬かずさ』ず出䌚い始たる恋愛物語」ずいったずころでしょう。

    ここから早速、アニメ「WHITE ALBUM2」
    #113を順に語っおいきたいず思いたす。

    䞻に『各話《構成の感想》・《キャラ心情ぞの考察》』、『その他小ネタ・冎えカノ・楜曲玹介)』、『届かない恋』に぀いおです。

    未芖聎の方にも各話に魅力があるず䌝えたいため、各話ごずに語る=重芁点が埌の回に匕き継がれる倧倉読みにくい構成ずなっおいたす、ご容赊ください。

    気になる項目がある方は、目次からお読みいただくずスムヌズかもしれたせん。

    各長文になりたすが、楜しんでいただければ幞いです。

    それでは、始めおいきたす。

    ※以䞋、極力『WHITE ALBUM2=WA2』ずする。

    ※以䞋、曞きの蚘茉時間はすべおdアニメでの時間衚蚘ずする。

    【アニメ「WHITE ALBUM2」党話に぀いお】

    ⚪#1『WHITE ALBUM』

    【小朚曜雪菜ずの出䌚い】

    物語における出䌚いの重芁性は蚀うたでもないでしょう。特に恋愛ものであれば、出䌚わなければ物語が始たらないものが倚いです。その䞭でどう出䌚わせるか ここに悩む創䜜者は倚いのではないでしょうか。

    わたしは王道ず呌ばれるものが嫌いではありたせん。
    登校䞭に出䌚うパンをくわえた女子生埒が実は転校生だった。実際にそのような展開から始たる物語を芋たこずはありたせんが、誰にでも䌝わりやすい䟋ずしお存圚しおいるこの出䌚いず同等の出䌚いから始たる物語は倚くありたす。わたしが奜きな䜜品では『ニセコむ』や『倚田くんは恋をしない』がそれにあたりたす。

    物語における重芁な出䌚いずは、「その埌の関係を築くきっかけずなる出䌚いのすべお」を指しおいる、ずわたしは考えおいたす。

    䞊蚘の䟋を参考にするず、登校䞭の出䌚い単䜓を指すのではなく、登校䞭の出䌚いも、転校生だず刀明した教宀での出䌚いもを、どちらも含めお出䌚いずしおいたす。

    物語における出䌚いずはなにも初察面を指すのではなく、倚重化した出䌚いのすべおを指しおいる、ずも蚀えたす。

    前眮きが長くなりたしたが、これを螏たえおWA2の出䌚いはどうか。
    副題でも述べたように、#1では䞻人公の北原春垌が孊園のアむドル小朚曜雪菜ず出䌚いたす。

    画像
    小朚曜雪菜


    はじめに、䌚議宀での出䌚い。ミス北城付属の参加を蟞退したい小朚曜の話を聞く圹割を担ったのが北原でした。ここがいわゆる初顔合わせ。アニメにおいおも始めお二人が䌚話する堎面ずなりたす。

    ふた぀めに、屋䞊での出䌚い。音楜宀の隣人ず壁越しのセッションをしおいた北原が、聞こえおきた歌声を远いかけ向かった屋䞊で出䌚ったのが小朚曜雪菜でした。

    倧きく分ければこのふた぀ですが、実はほかにも出䌚いはりたす。北原が以前から孊園のアむドルずしお小朚曜を認識しおいたのも、その孊園のアむドルが地味なアルバむトをしおいた姿を芋かけおいたのも、屋䞊に向かう前聞こえおきた歌声単䜓も、どれも出䌚いず蚀えるでしょう。

    この出䌚いのなかで、本人たちにずっお重芁なのは屋䞊での出䌚いです。

    埌に北原が、小朚曜ずの出䌚いに぀いお刻名に思い起こしたのが#1での屋䞊の光景でした。北原がこれを出䌚いのひず぀ずしお匷く認識しおいるこずは明らかです#13 11:50。

    ただ、小朚曜ずの重芁な出䌚いがいったいどの郚分を指しおるのかずいえば、わたしはやはりそれたでの過皋を含めたすべおを指すのだず考えたす。

    それはアニメWA2の構成䞊、「出䌚いの倚重化による発芚」が重芁だからです。

    小朚曜で蚀えば、「ようやく出䌚えた歌声の䞻は、すでに出䌚っおいた孊園のアむドルだった」ずいうこずになりたす。

    なぜわたしがこれほど出䌚いずいう蚀葉を繰り返し匷調したがるのか。

    それはWA2が

    『君に出䌚わなければ良かった』
    『君に出䌚わないなんお嫌だ』

    を幟床ずなく繰り返す物語だからです。
    これは通垞ED【さよならのこず】の歌詞にもありたす。

    どういう意味で出䌚わなければ良かったのか、たた嫌なのか。この蟺りは終盀たで続く話になりたすが、順に远っおいこうず思いたす。

    ずもかく、小朚曜雪菜ずの出䌚いを印象づけた#1。

    しかし忘れおはいけない存圚がもう䞀人いたす。
    それは冬銬かずさずいうキャラクタヌ。

    #1で冬銬かずさは顔こそ映りたせんが、ずっず出続けおいたす。#1 ①2:50 ②10:20 ③11:20 ④18:51 â‘€19:10 ⑥22:14

    顔を映さない挔出は意図的になされおいたす。
    #1を小朚曜雪菜
    #2を冬銬かずさの登堎回だず認識させるためでしょう。
    それでいお、実は#1から冬銬の物語も始たっおいるず暗に瀺すため、あえお小朚曜を際立たせおいたす。

    さっきから圓たり前のように名前を出しおいたすが、そもそも冬銬かずさっおどういう人か、ずいうこずを螏たえ次にいきたす。

    ⚪#2『隣り合わせのピアノずギタヌ』

    #2で語るのは
    『教宀・音楜宀の隣人』であり、それは『冬銬かずさず知る』に尜きたす。

    【冬銬かずさず知る】

    終盀、#1から繰り返し登堎しおいた教宀・音楜宀の隣人が冬銬かずさであったず刀明したすが、この堎面に至るたでの過皋をたずめおみたしょう。

    画像
    冬銬かずさ

    教宀での隣人→北原の巊隣、窓偎に座る女子生埒。い぀も机に䌏せお寝おいる。正䜓発芚前はなぜか北原を無芖しおいた。

    音楜宀の隣人→北原が緎習しおいる第䞀音楜宀の隣でピアノを匟く別名第二音楜宀の゚リヌト君。北原の぀たないギタヌに合わせおくれおいた人物。

    この䞡方が冬銬かずさずいう同䞀人物であるず知る背景には、小朚曜が軜音同奜䌚に参加するこずになったずいう事実がありたす。屋䞊で北原のギタヌ、冬銬のピアノを聞いた小朚曜は、圓然、二人ずも同奜䌚にいるず思っおいたした。圌女に残っおもらおうず、北原は音楜宀の隣人を同奜䌚に率いれるこずを思い付きたす。そうしお、隣人は冬銬かずさず発芚するのです。

    この背景にはさらに解散寞前だった軜音同奜䌚ぞ小朚曜雪菜を率いれたずいう事実がありたす。最終的な参加の刀断は小朚曜自身がしたしたが、きっかけは#1の終盀、屋䞊で小朚曜の歌声を耳にした北原が圌女を誘ったからです。

    この過皋をたずめるず、軜音同奜䌚の解散を受け入れた北原は小朚曜の歌声を聞いお圌女に同奜䌚ぞの参加を求める。最終的には参加するこずになった小朚曜を匕き留めるため、北原は音楜宀の隣人を勧誘しようず動き、それが教宀での隣人である冬銬かずさず発芚。このような流れになりたす。

    これは即ち、北原が隣人を冬銬かずさず知る背景には、小朚曜雪菜が必芁䞍可欠、ずいうこずに繋がりたす。

    たた、「出䌚いの倚重化による発芚」ずしおは
    「ずっず緎習盞手だった音楜宀の隣人は、以前から出䌚っおいた教宀の隣人だった」ずなりたす。

    ⚪#3『軜音楜同奜䌚、再結成』

    【䞀察䞀の䌚話ず、もう䞀人】

    これには䞉皮類ありたす。

    ①北原ず小朚曜

     冬銬の勧誘に倱敗した垰り道、北原は小朚曜に、冬銬かずさが同奜䌚のメンバヌではないず話したす。それに察しお小朚曜は、北原の発蚀のに匕っ掛かりを芚えたす。

    なぜ匕っ掛かりを芚えたのか

    ②冬銬ず小朚曜

    䞉話目にしおようやく出䌚ったヒロむン同士の䌚話堎面。ここの䌚話、䌚話ですが、芖聎しおいるずなんずも奇劙な感芚に陥りたす。その原因は、冬銬が感情をはぐらかしおいるこず、それなのに衚情には感情が透けお芋えるこず、そしお小朚曜はそれらすべおに気づいおいるからです。

    「じゃあ、どうしおお隣のギタヌに合わせおあげたの 楜しかったからじゃないの」
    「ただの暇朰しだ」
    「でも、あなたのその暇朰しのせいで圌はその気になっちゃたんだよ その公開なんずかにでようっお」
    「あい぀がその気になったのは小朚曜が入ったからだ」
    「それは順序が逆だよ」
    「逆じゃない。確かにそれたでもバンドは立お盎そうずしおたけど、本気で動き出したのは、小朚曜の歌を聞いおから」
    「 詳しいね」
    (WHITE ALBUM2 #3軜音楜同奜䌚、再結成より曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    冬銬からすればこれは圓然のこず。䜕故なら北原が小朚曜の歌声を聞いた瞬間走りだし屋䞊ぞ駆けおいった時、冬銬は隣の第二音楜宀にいたからです。

    しかし小朚曜にずっおは①の時点で北原が口にした「ギタヌの垫匠」ずいう事実が匕っ掛かっおいたす。
    「ギタヌを教えた北原くんの緎習に隣の音楜宀からもこっそり付き合っおあげおたんだよね あなたどうしおそこたでするの」
    そういった小朚曜の感情を螏たえた䞊でこの堎面を改めお芖聎しおみるず、小朚曜が冬銬を詊すような話し方をしおいるのが分かりたす。

    たた、小朚曜は冬銬の蚀葉よりもその衚情に泚目しおいるのがうかがえたす。特にガラス窓に映った冬銬の衚情がほんの少し倉化した埮劙な間に気づいた小朚曜が顔をあげる堎面#3、9:25がめちゃくちゃ奜きだったりしたす。

    この䌚話は意図的に小朚曜の蚀葉がひず぀隠されたたた終わりたす。この隠された蚀葉に぀いおは【#7】で。

    ③冬銬ず北原

    ふたりは小朚曜の家に招埅されたす。それは小朚曜が冬銬に同奜䌚ぞの参加を芁求する話し合いの堎を蚭けるためでした。

    「らしくないね、超珟実的䞻矩者の北原の蚀葉ずは思えない」
    「俺っおそんな枇いた人間かな」
    「事前準備、リスク回避、安定思考、それがお前のアむデンティティ」
    (WHITE ALBUM2 #3軜音楜同奜䌚、再結成より曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    ここでは冬銬が北原評を語りたす。
    重芁なのは、北原が語る冬銬評の䞀郚にあった「無関心」に小朚曜がすねながら疑問を持぀こずです。

    「北原→←冬銬」は互いに分かっおいるような口ぶりで分かっおいない。しかもその分かっおいない郚分ずいうのが、お互いが関わるず倉わる䟋倖な堎合ばかり。

    䟋えば前述した北原が思う「なにごずにも無関心な冬銬」これは北原の評䟡を぀ら぀らずする冬銬の蚀葉から、北原に察しおはあおはたっおいないでしょう。
    そしお冬銬の思う北原の「リスク回避・安定思考」に関しおは、そもそもこの䌚話で冬銬が「らしくない」ず語っおいるように、小朚曜が参加しおからもう孊園祭たで期限もないのに同奜䌚ぞ躍起になっおいるこずからも間違っおいるず掚枬されたす。

    さきほど重芁なのは小朚曜がすねながら疑問を持぀こずだず曞きたしたが、それはどういうこずか。

    ここたでこの#3では【䞀察䞀の䌚話ず、もう䞀人】に぀いお思考を巡らせたした。しかし【もう䞀人】に぀いおは曞いおいたせん。このもう䞀人ずは、その堎にいない、もしくはいおも䌚話にいない人物を指しおいたす。

    ①なら、北原ず小朚曜の䌚話ず、その堎にいない冬銬
    『しかし、䌚話内容は冬銬かずさに぀いお』

    ②なら、冬銬ず小朚曜の䌚話ず、その堎にいない北原
    『しかし、䌚話内容は䞻に北原春垌に぀いお』

    ③なら、冬銬ず北原の䌚話ず、その堎には居る小朚曜
    『しかし、䌚話内容は軜音同奜䌚ぞの勧誘のようで、北原ず冬銬の痎話喧嘩。小朚曜は入る䜙地がない』

    どうしお小朚曜は”すねた”のかずいえば、それは小朚曜が唯䞀䞡者間北原→←冬銬の評䟡を耳にし、痎話喧嘩にも䌌た蚀い争いを前にしお、疎倖感を芚えおいるからだず掚枬したす。

    入る䜙地がないずいうのは、二人の䌚話を䞭断したのが小朚曜雪菜自身ではなく、小朚曜の母芪ず匟が盗み聞きをしおいたずいう出来事をきっかけにしおいるこずからも掚枬できるかもしれたせん。それでいお䌚話を䞭断させたこずを謝るのが小朚曜雪菜ずいう苊しみのあるキャラの良さだなず。あのたた䌚話を続けおいたら冬銬がなにを蚀っおいたか、想像に固くはないです。ただ盞手が北原なのでそれはそれで䞞く収たるずは思えないですが 。

    #3の䞀話だけでこの①②③の察比が出来るのは、恐らくそういった小朚曜の感情を挔出するための構成が意識されおいたからではないかず、わたしは考えたす。

    ちなみにこの#3では、䞉人の家族ずの距離感ずいうものも暗に瀺されおいたす。
    小朚曜はいうたでもありたせんが、母芪が倖囜にいお干枉に冷笑する冬銬、北原は垰宅時にコンビニ匁圓を買い母ずはホワむトボヌドでメモ曞きのような䌚話をし、ゎミ箱にもコンビニ匁圓のプラスチック容噚が捚おられおいたす。正盎なずころコンビニ匁圓は食べるだろうず思わないこずもないですが、創䜜衚珟であえおその描写をする以䞊家庭環境に察する瀺唆が含たれおいるず考えるのが自然な気もしたす。
    これを自然ず捉えるのに嫌悪感がありたすが、それはたた䜕かの機䌚に 。

    この話の最埌は北原ず冬銬の垰り道ですが、ここである堎面ず察比が成されおいたす。

    それは②で語った小朚曜ず冬銬の䌚話の堎面
    隠された小朚曜の台詞が発せられたあず、黙ったたたの冬銬に、電車が駅で停車し螏み切りの信号が青から赀く衚瀺される映像がはいりたす。#3 10:06

    察しお終盀での垰り道、冬銬かずさの蚀葉に頬を染めた北原の暪を電車が勢いよく通りすぎたす。#3 21:47

    これらは電車の通過をずおしお本心を留めおいるか感情が衚面化しおいるか、を衚しおいるのではないでしょうか。

    このずきだけ冬銬が埌ろを振り向いたこずで、ふたりは向かいあう圢にありたす。その状況で電車は冬銬の埌ろから正面を向いた北原の暪を通りたす。冬銬からの蚀葉に頬を染めた北原の本心が電車の明かりを䌎っお衚面化しおいるのかもしれたせん。

    ⚪#4『SOUND OF DESTINY』

    【冬銬かずさの本心 Ⅰ】

    『冬銬かずさの本心』に぀いおはいうたでもなく埌にも語りたす。
    なのでこの章ではⅠずし、#4で本心が透けお芋える箇所を列挙しおおきたしょう。

    ①飯塚歊也が裏方になる。

    この理由は䜜䞭においお「小朚曜のため」ず冬銬は語りたす。小朚曜は北原のギタヌず冬銬のピアノで歌うこずに喜びを芚えおおり、盎前の#3では䞉人で歌いたいかの確認を冬銬が小朚曜にしおいたす。

    ②自宅で北原にギタヌの個人緎習を行う

    保蚌のない「やるよ」を連発する北原を芋兌ねお始たったこの個人緎習は、連日倜通し行われたす。

    ①②はそれぞれ小朚曜ず北原のためず蚀い換えられたすが、②の事実を冬銬は小朚曜に蚀いたせんでした。わざわざ䌝えなかっただけか、それずも意図的に隠しおいたのか。もしも埌者であるなら、②においおも、そしお①においおも意味が倉わっおきたす。じゃあ、䞀䜓誰のための行動だったのか。
    →#6【冬銬かずさの本心Ⅱ①】ぞ匕き継ぎたす。

    【目線での語り】

    壮倧なテヌマのようになっおいたすが、これはWA2のアニメにおけるひず぀の特城ず蚀えたす。

    こず#4においおはそれが顕著に衚れおおり、特に重芁なのは”飯塚歊也”の目線です。

    そもそも飯塚歊也ずは、軜音同奜䌚の残り䞀人のメンバヌであり、北原の自称芪友でもあるキャラで、䜕気に#1からずっず出おいたす。

    画像
    飯塚歊也

    そんな飯塚歊也の#4における重芁な目線は以䞋の通りです。

    ・北原が冬銬を語る堎面(#4 17:23)
    ・冬銬ず北原を、小朚曜が芋぀める堎面(#4 19:34)

    飯塚歊也ずいう人間は、あえおここで蚀及するような真䌌はしたせんでした。しかし、なにかを感じ取った描写であるこずは蚀うたでもありたせん。それがなにかはおそらく芖聎者にもこの段階で既に䌝わっおいるのではないでしょうか。

    飯塚歊也の目線は、芖聎者の感情の代匁者ずも蚀えるでしょう。

    目線での語りは#4に止たらず、以降も続いおいきたす。

    氎島【先皋も䌚話シヌンの話が出たしたが、そのセリフを蚀っおいる人間がずっずオンでしゃべっおいるずいうこずが、実は少ないんですね。それこそセリフの入り口が颚景バックだったり、別の人物だったりずいうずころでの䌚話だったりするのが特城的だなず感じおいたしお、埌略】
    (TVアニメ「WHITE ALBUM2」公匏サむト / スペシャルむンタビュヌ第1匟より匕甚 / https://whitealbum2.jp/special/index.html /AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    話し手ではなく颚景が背景にあるのは䜕故でしょうか。頻繁に芋かける手法ですが、意味合いや効果は倚くありたす。そもそも話が真実ではなく疎かにしたいずき、時間の流れを話で匷調したいずき、話し手の衚情を隠したいずき。門倖挢であるわたしが思い付くのはほんの䞀郚の䟋でしょう。
    これが話し手ではなく別の人物が映っおいれば、話し手の感情を隠し぀぀、別の人物の本心は滲たせるこずができるなど、さらに効果は増えおいきたす。

    WA2では埌者の意図で甚いられおいるこずが倚いです。

    前述した
    ・北原が冬銬を語る堎面(#4 17:23)
    ・冬銬ず北原を、小朚曜が芋぀める堎面(#4 19:34)
    もこの䟋に含たれたす。
    蚀葉を甚いおいる時間の蚀倖に含みをもたせるこずで、䜜品の幅が広がるのだなず、わたしは思いたした。

    終盀では歊也が冬銬に『青いノヌト』を枡したす。この本に぀いおは、内容が明かされる【#6】に匕き継ぎたす。

    ひず぀蚀えるのは、これがWA2における最重芁物だずいうこずです。

    匕き継ぎが倚くなっおきお䜕が䜕やらずいった感じではありたすが、次話から埐々に回収が始たっおいきたすのでご蟛抱ください。

    ⚪#5『觊れあう心』

    【過去のトラりマ】

    垰り道で小朚曜が北原を貶し、芋送りを断る。

    これは端的に蚀えば小朚曜がたた”すねおいる”だけなのですが、どうしお冬銬の家で北原が緎習しおいたず知っお小朚曜がすねるのか。そこには小朚曜の過去が関係しおいたす。

    「私はね、仲間はずれが䞀番怖い。すれ違いが、䞀番蟛いの」
    (WHITE ALBUM2 #5觊れあう心より曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    小朚曜は䞭孊䞉幎生のずきに、友人が突然口を利いおくれなくなったずいう経隓をしおいたした。きっかけは、圓時仲良くしおいたグルヌプのリヌダヌが小朚曜に告癜したこず。

    この経隓からトラりマをもった小朚曜。だから冬銬の家で北原が個人緎習をしおいたこずは、その事実よりも、その事実を暗に隠しお教えおくれなかったこずが嫌だったのです。

    わたしは初めふんわり芖聎しおいたずき、そうは蚀い぀぀もたあ小朚曜は北原が奜きっぜいし嫉劬だったんじゃないかずずっず思っおいたした。ですが改めお考えるず、小朚曜は垞に自分ず北原ず冬銬の䞉人でいるこずを望んでいたす。なのでおそらくこの段階では、秘密にされおいたずいう事実が単に嫌だったず考える方が自然かず思いたす。

    すねた小朚曜ず北原の垰り道。ふたりは”歩道橋”を枡りたす。この堎面は印象的で、もしかしたら#3や埌述の#10の冬銬の堎面ず察比しお䜜られおいるのかもしれたせん。

    画像
    WHITE ALBUM2 5話觊れあう心より匕甚/(C)PROJECT W.A.2

    この時は小朚曜が赀色になりたす。#3で曞いた赀信号は本心を留めおいる色合いだ、ずの仮定が正しいずするず、色味の線匕きはあえおの挔出かもしれたせん。

    たた、電車が真暪を通りすぎた#3ず比べるず、歩道橋は真䞋を車が通過しおいきたす。北原や冬銬の垰路ず同じ方向ぞ走る電車に、北原ず小朚曜の垰路ずは別の方向ぞ走り抜けおいく車。高さも違いたす。電車はほが同目線なのに察し、車は歩道橋を䞊がった分芋䞋ろす圢になりたす。

    これらは総じお、北原ず二人の関係を衚しおいるのではないでしょうか。

    電車の進行方向は冬銬から北原ぞの気持ち冬銬→北原を、車の進行方向は二人(北原→←冬銬)の間にひかれた関係ずいう線を貫く小朚曜の䞉人でいたいずいう気持ち↓小朚曜を、目線の高さは北原の等身倧の感情、蚀わば本心の立ち䜍眮を衚しおいるずわたしは考えたす。

    わたしにずっお小朚曜は、たどろっこしい蚀い回しで䌝える気のない感情を僅かに滲たせた蚀葉を扱うこずに定評のあるキャラクタヌです。䜕も蚀わないよりも良くできた悪いキャラに感じたりもしたすが、だからこそ攟っおおけない北原春垌ずいうもう䞀人のキャラクタヌず盞性が最高であり、最悪です。

    「俺は絶察に小朚曜から離れおいったりしないから」
    (WHITE ALBUM2 #5觊れあう心より曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    北原の評䟡ずいうのはここたでにもいく぀か玹介したしたが、この蚀葉を聞いおどう思うでしょうか。わたしはかなり匕いおしたった蚳ですが、しかし同時に盎前たでの電話の内容過去のトラりマを聞いおいたら、その堎で瞬間の優しさを芋せるこずに違和はないようにも思いたす。埌先考えないずいっおしたえばそれたでですが、埌先よりも寞前の癒しを優先させおあげたくなる気持ちをわたしは理解できるので、䜕だかんだいっお実は北原が憎めないです。

    ★【小ネタず冎えカノ】

    息抜きも兌ねお、ここでは䜙談を語っおいきたす。

    ここがあの女のハりスね
    (WHITE ALBUM2 #5觊れあう心」より曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    䞊蚘は、小朚曜が授業を抜け出しお冬銬の元ぞ来たずき、北原が第二音楜宀の戞を開けるために䜿甚された合蚀葉です。
    やたらず思わせ振りな挔出がなされおいるので、匕っ掛かる人もいたのではないでしょうか。わたしもその䞀人です。調べおみるず、これには「WHITE ALBUM」をずりたくささやかな歎史が関係しおいるこずが分かりたした。

    皆さんは『あの女のハりス 圌を返しお  あずお金貞しお!』ずいう宮厎吐倢の楜曲を知っおいるでしょうか。
    この曲の冒頭に、匕甚に該圓する蚀葉が出おきたす。

    こずの発端は、匕甚郚分含むこの曲の冒頭ずゲヌム「WHITE ALBUM」を組み合わせたMAD動画が䜜成されたこずにあるようです。広たったその動画の存圚は、WHITE ALBUMを補䜜するLeafの関係者も知っおいたのでしょう。埌に発売されるゲヌム「WHITE ALBUM2」においお、この台詞が逆茞入ずしお䜿甚されたした。

    そしおアニメ「WHITE ALBUM2」においおも䜿甚されたす。ちなみに冬銬のノヌトを没収する教垫圹ずしお、曲を歌う宮厎吐倢は出挔しおいたす。

    以䞊が「あの女のハりス」ず「WHITE ALBUM」の歎史です。
    ここから䜙談ずなりたすが、この台詞を他のどこかでも聞いたこずがあるなず思いたしお、探っおいたら冎えカノにあたりたした。

    「ここがあの女のラむブハりスね」
    (冎えない圌女の育お方 #12波乱ず激動の日垞゚ンド」より曞き起こしによる匕甚 /  (C) 2015 䞞戞史明・深厎暮人 KADOKAWA 富士芋曞房冎えない補䜜委員䌚

    氷堂矎智留のラむブを芳に加藀惠ず共にラむブハりスぞ足を運んだ霞ヶ䞘詩矜の蚀葉です。

     「冎えない圌女の育お方」ず「WHITE ALBUM2」は、どちらもシナリオ・脚本を䞞戞史明が担圓しおいたす。

    同䜜者ずいうこずで、冎えカノにも反映させたのかもしれたせん。

    【霞ヶ䞘詩矜】

    䞊蚘の䟋もそうですが、他にも冎えカノずWA2の関連はいく぀かありたす。

    ①「出䌚の倚重化による発芚」


    WA2では北原が小朚曜や冬銬ずそれぞれ䜓隓したこれを、冎えカノでは加藀惠、霞ヶ䞘詩矜ずしおいたす。
    物語が動きやすいずいう特城がどちらにも存分に掻かされおいたす。

    ②「恋するメトロノヌムの声優」


    アニメ冎えカノでは、#4「予算ず玍期ず新展開」(3:50)においお、霞ヶ䞘詩矜䜜品『恋するメトロノヌム』の䞀郚が声付きで語られおいたす。登堎するふたりのキャラを挔じおいるのが、WA2で小朚曜雪菜を挔じる米柀円さん、北原春垌を挔じる氎島倧宙さんでした。
    『恋するメトロノヌム』ずいう䜜品の内容は正確には語られおいないので掚枬でしかないですが、米柀円さん挔じるキャラの「蚀葉にしおしたう」造圢が小朚曜雪菜を連想させるこず、のちに安芞が語る「ダブルヒロむン」ずいう特城も螏たえお、『恋するメトロノヌム』『WHITE ALBUM2』説があるのではないかず思いたす。完党な劄想にお付き合いくださりありがずうございたした。

    ③「WA2から台詞の匕甚」


    原䜜冎えカノ8å·»(p55.L1516)の霞ヶ䞘詩矜の蚀葉は、倧郚分がWA2で䜿甚されおいる蚀葉です。それがたたWA2においお重芁な台詞ずなるためここでの匕甚は避けたすが、䞡方の䜜品を知っおいお冎えカノかの原䜜を所持しおいる方は気が向いたら芋おください。『どんな䜿い方しおんねん』ずなるので。

    ④「届かない恋」

    冎えカノはギャルゲヌ゜ングカバヌアルバムを発売しおいたす。そのなかで霞ヶ䞘詩矜が歌唱しおいる曲のひず぀がWA2の名曲「届かない恋」です。
     

    これがたためちゃくちゃ”良い”ので、ぜひお聞きください。
    ずある䌑日。霞ヶ䞘詩矜がこの曲を歌う䞀番のタむミングはどこだろうかず考えおいたら䞀日が過ぎおいきたした。

    この他にもおそらく冎えカノにはWA2ず絡めた芁玠があるず思いたす。ずいうか曞いおいないだけで加藀恵でもいく぀かあるので間違いなくありたす。別に興味ないや、ずいう方には぀たらない話だずは思いたすが、こういった同䜜者による繋がりが倧奜きな方にずっおは、違った偎面からWA2を楜しめる芁玠になるず思いたす。

    それでは、再び本線ぞず戻りたす。

    ⚪#6『祭りの前』

    【冬銬かずさの本心Ⅱ①】

    #4から透けおいた冬銬の本心が、ここでも芋おずれるようになっおいたす。

    ・「看病」

    #5の終わりに倒れた冬銬を看病しに来おいたのは北原でした。小朚曜は孊園祭ラむブのリハヌサルがあるからずいう理由で北原に来るこずを拒たれおいたす。確かに前日に喉をやられおしたっおは困るので、この拒吊はなんらおかしいものではない。ただ気になるのは、仲間倖れを恐れる小朚曜にこれはずっおも良い行動だったのだろうか、ずいう点です。実際に小朚曜はリハヌサルを倱敗したす。倚くの人の芖線に晒された状態に緊匵し声が出なかったのです。

    「わたし、みんながいないず、歌えない」
    (WHITE ALBUM2 #5祭りの前より曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    小朚曜はこの時点で”䞀人”に恐怖を芚えおいたす。さらにのちに刀明したすが、北原は携垯電話の電源が切れおおり、連絡すらずれなかった状態でした。

    たた仲間はずれにされおいないよねず小朚曜が䞍安にかられおも無理はないでしょう。

    くわえおこの「看病」では、冬銬が語る北原評「リスク回避」が、お互い北原→←冬銬が関わるず倉わる䟋倖ずおしおも蚌明されおいたす。北原自身が颚邪をひく、䜕より小朚曜を䞀人にするこずになんの疑問も感じおいない。リスク回避ずはほど遠いでしょう。

    前眮きが長くなりたした。皮肉なこずに、小朚曜が来なかったずいう事実が冬銬の本心を透かさせた芁因になりたす。

    冬銬かずさは䞭孊生の頃、母芪に眮いおいかれたした。それでも北原は心配しお来おくれた。この#5では頬を赀く染める冬銬が散芋されたす。熱があるので赀いのが暙準な気もしたすが、加えお茶目っ気のある反応も幟぀かありたす。少なくずも登堎堎面の冬銬かずさを思い浮かべれば、他人の蚀葉にお粥をむせる#5 5:09や、北原のギタヌを聞いお笑顔(#5 8:06)は意倖な䞀面に映るのではないでしょうか。

    これらも颚邪で匱っおいたからず蚀い切れおしたう状況なのがWA2のにくいずころだなず぀くづく思いたす。

    「小朚曜ず、付き合うのか」
    (WHITE ALBUM2 #6祭りの前より曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    北原ぞの問いかけでありながら、この声は北原に届かないです。届かせる気もなかったのでしょう。

    たずえば、小朚曜は明らかに北原が奜きでありながら冬銬を含めた䞉人での友情を倧事にしようずしおいたす。もしも冬銬もそうであるなら、この問いかけは「二人に付き合われたらわたしは近くにいられるのか」ずいう悲芳した意味合いにもなるでしょう。しかしあいにく冬銬かずさは「䞉人でやりたいか」ず小朚曜に孊園祭出挔の意思を問いかけはしおも、「䞉人でいたい」ず自身の気持ちを打ち明けたこずはありたせん。打ち明けおいない感情はないのず同じです。そもそも冬銬はそんな颚に思っおはいない。この段階ではそう考えるのが自然でしょう。

    じゃあどうしお小朚曜ずの亀際の意思を北原に問いかけたのか。薄ら想像が぀くのではないでしょうか。

    【北原春垌ずいう人間】

    画像
    北原春垌

    冬銬が打ち明けた母芪ずの確執を、北原は「家族喧嘩」ずいう䞀蚀でたずめようずしたす。圓然冬銬は良い気分がしたせん。そのなかで北原は、自身の発蚀を自嘲したす。おそらく、北原自身が母芪ずのあいだに存圚する距離感を思いそうさせたのでしょう。#3で読み取るこずのできる北原の家庭環境は、冬銬ずは違いたすが、距離があるずいう点では同じず蚀えたす。冬銬に優しくするなかには、同情の偎面もあるのではないでしょうか。

    #5での「離れおいったりしない」ずいう小朚曜ぞの蚀葉も、盎前に圌女の過去のトラりマを聞いおのこずでした。他人に瞬間の救いを䞎えるこずで感情に安らぎを䞎える北原ずいう人間は、小朚曜や冬銬からすればなんだかんだいっおも悪い人には映らないでしょう。

    しかし、いち芖聎者の自分ずしおはやはり懐疑的にならざるを埗ないずいうのもたた事実です。

    珟に「離れおいったりしない」ず語った北原は、音信䞍通で恐れおいた仲間はずれぞの恐怖を小朚曜に再び芚えさせたす。小朚曜ずいう人間の扱いの難しさはあるものの、それを知った北原がずるべき行動ではないでしょう。もしくは、「離れない」などずいう非珟実的な蚀葉を瞬間の安らぎに甚いたこずが北原の危うさを䜓珟しおいるのかもしれたせん。この#6でも、北原は「なんずかしおみせる」ずいう蚀葉を䜿いたす。(#6 ①11:58 ②14:24)

    珟になんずかなったからいいものを、②に関しおは小朚曜の気持ちや冬銬の䜓調面の話も含たれおいるので、北原にはどうやったっお解決できない可胜性も充分にありたす。それなのにこう答える北原は、頌りがいや責任感があるようで、その実、鉄砲者な性栌なのではず思いたす。あるいは。砎滅型ずでも呌べるのでしょうか。

    ようやく孊校に姿を衚した北原は、廊䞋に集った生埒ぞ䞀喝したす。そのくせ、自分は小朚曜を連れ出し再び孊校を走り去りたす。「お前が䞀番なにやっおるんだ」ず぀っこみたくなる堎面ですが、こういった時間すら孊園祭に浮わ぀いた孊生の青春の䞀郚ずしお最高の蚘憶ずしお留めさせるあたりが、WA2のこれたたにくい造りになっおいるのは、蚀うたでもありたせん。

    【青いノヌト】

    #4で飯塚歊也から冬銬ぞ手枡された『青いノヌト』には、『北原の䜜詞』が曞かれおいたこずが明かされたした。

    終盀には小朚曜にも䌝わるのですが、ここでの各反応がたあ面癜い。わたしがWA2に惹かれたきっかけの堎面のひず぀です。

    ①北原春垌

    ・「始たり」

    #4で『青いノヌト』が冬銬に枡っおいたこずに、北原は䞀足早く気づきたす(#6 11:39)。ただ孊園祭で疲劎する曲もたたならないのに、冬銬が぀けた前奏をひける北原からは、喜びが芋おずれたす。

    飯塚歊也はノヌト枡す際、「あい぀の倢」ず蚀いたした。

    北原は、飯塚歊也がいるから自分がギタヌを披露するこずはない。それなら、ずいうこずで歌詞を曞きたす。それは北原いわく「䞉幎間の集倧成」「たったひず぀のバカ」。蚀い換えれば、青春の思いで䜜りず蚀えるのではないでしょうか。この俗っぜい北原の着想から、䜜詞の曞かれた青いノヌトは生たれたす。

    ・「小朚曜ぞの気遣い」

    冬銬ず合流した北原たちは、青いノヌトを基に出来た曲の楜譜を小朚曜に芋せたす。

    【このずき、小朚曜の心境を答えよ】
    ず問題があれば、おそらく二通りの回答があるでしょう。

    ひず぀は、歌詞に぀いおの心境。
    ふた぀めは、曲の存圚を知らされおいなかったこずに぀いおの心境。

    北原はふた぀めを思い、小朚曜の心境を案じたす。
    「たずい、たた隠し事しおた」ずの思いが、蚀い蚳めいた蚀葉を䞊べ立おたす。ずはいえ、実際に北原も寞前たでこのノヌトが飯塚歊也から冬銬に枡っおいたずは知らなかった蚳ですし、隠し事ずいう぀もりはないでしょう。寧ろ隠し事ずいう意味合いを抱いおいたのは、冬銬です。冬銬はふたりに隠しお䜜曲をしおいたのですから。

    ②冬銬『冬銬かずさの本心Ⅱ②』

    冬銬は#4でノヌトを枡されおから、歌詞に曲をあお始めたす。

    その最初の堎面は#5(7:48)であり、ここでは曲の原型ずなるピアノをひいおいたす。

    次に同#5の小テスト䞭15:56)。北原は孊園祭ラむブのプ
    ロモヌションを考えおおり、その隣で冬銬はノヌトを広げ、指を動かしたす。䜜曲を瀺しおいるのでしょう。先生に叱咀されノヌトを奪われおしたうず、冬銬は怒りたす。

    冬銬はこの寞前、青いノヌトを「倧事なもの」ず圢容したす。
    さらに#6(20:53)では、冬銬がこの歌詞に䞀切手を加えおないずいう事実も刀明したす。

    どうしお冬銬は、北原が曞いた歌詞をそこたで倧切にするのでしょうか。それは、飯塚歊也から「あい぀の倢」ず間接的に䌝えられおいたからか、それずも別の感情があるからなのか。

    #5の終盀に倒れた冬銬の呚りには楜譜が散らばりたす。楜譜は北原の䜜詞に䜜曲した楜譜でしょう。ここから冬銬は、䜜曲に倢䞭で疲劎し倒れたこずが刀明したす。

    ここも䞀考の䜙地がありたす。初めわたしは冬銬が語る倒れた理由蟛くないから、は小朚曜を含めた䞉人で過ごした緎習時間を指しおいるず解釈しおいたした。この意味合いもあるにはあるのでしょうが、実際に冬銬が倒れた盎接的な原因は「倜通し北原ずした個人緎習」ず「北原䜜詞の䜜曲」です。「䞉人で過ごした緎習時間」ずいうよりも、「北原のために䜿った時間」を蟛くないず衚珟しおいるず考えた方が自然かもしれたせん。

    ③小朚曜雪菜

    小朚曜は楜譜を芋せられ、困惑したす。

    そんな圌女の心境を慮り、蚀い蚳のように歌詞が出来た蚳ず、隠しおたわけじゃない、ず重ねお慌おる北原でしたが、小朚曜は黙っお歌詞の䞀郚を読み䞊げたす。

    ここから読み取れるのは、①で問いにした【楜譜を芋た小朚曜の心境を答えよ】のもうひず぀の可胜性。
    小朚曜は歌詞に぀いおの思うこずがあった、です。

    歌詞を眺めながら小朚曜は呟きたす。

    「届かない恋 」
    「孀独なふりを 」
    「誰より、惹かれおいた 」
    (WHITE ALBUM2 #6祭りの前より曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    歌詞を曞くずき、なにを考えお曞くか。それは人によっお様々でしょう。音楜を聞いおわいた感情を文字に衚珟する人もいれば、珟実での鬱屈ずした思考を圢ずしお残したい人もいる。いずれにせよ必芁なのは感情です。぀ら぀らず無感情で文章がわき出おくる人はそういたせん。そもそも曞こうずしおいる時点でどういった理由であれ感情はあるはずです。

    そのなかで、北原春垌はなにを想っお歌詞を曞いたのか。この段階では䞊蚘で匕甚した小朚曜の蚀葉歌詞から連想するしか術はないでしょう。(曲が明かされおないこの段階ではそういうこずにしおおきたす)

    抜象的ではありたすが、どうやら奜意を抱いおいる人物の芖点から歌詞が曞かれおいるのが分かりたす。小朚曜は『これ 』ずなにかを蚀いたそうにしたす。この堎面では冬銬、小朚曜、北原が同じ画面に映りたすが、小朚曜の目線は応答しおいる北原ではなく冬銬に泚がれおおいたす。(#6 20:42)

    どういった心境だったのか。
    特に「孀独なふりを」ずいう歌詞から、小朚曜は冬銬を連想したのではないか。぀たりこの歌詞は、曞いた匵本人である北原が、冬銬を想っお曞いた歌詞なのではないか。小朚曜はそう考えたのだず思いたす。

    次いで、他にも小朚曜を驚かせる事実が刀明したす。

    ひず぀は、前述もした
    「冬銬が歌詞に䞀切手を加えおいない」

    もうひず぀は、それでいお
    「冬銬が飄々ずしおいる」

    このふた぀の事実に、小朚曜が想像する
    「北原䜜詞=冬銬ぞのラブレタヌ」

    これら䞉぀の芁玠からさらに
    「冬銬は北原からの歌詞ずいうラブレタヌを受け取りながら、その意味に気づいおいない。けれど歌詞を曞いた圌を倧切に想っおいる」

    ず小朚曜は想像するこずが出来るのではないでしょうか。

    以前#5 15:35)、小朚曜は自身が二人の偎に居おいいのかを問いかけおいたした。もしも、この頃から北原ず冬銬が抱いおいるであろう互いぞの想いを想像しおいたずしたら、歌詞を芋た時点でその䞡者ぞの疑惑はより匷いものぞず倉わったのかもしれたせん。

    そうなるず、ひず぀倧きな問題が出おきたす。

    小朚曜が北原に察しお奜意的な感情を持っおいるこずは明らかです。だからずいっお、䞉角関係などずいう括りに察する䞍安を抱く小朚曜ではありたせん。

    ずいうよりも、それ以前に倧きな問題がありたす。
    それは「仲間倖れ」ぞの䞍安の拡倧です。

    もしも、䞉人のうちふたりが互いを特別に想っおいたずしたら、残る䞀人はどうなるのか。
    䞉人ずいう茪から明確に匟き出されなくずも、ふたりの時間が増えれば、自然ず残る䞀人はふたりの茪から匟かれたす。それは䞉人ずいうより、ふたりず䞀人ずいう茪です。

    #3【䞀察䞀の䌚話ず、もう䞀人】で語りたしたが、ここでの小朚曜の心境は③北原ず冬銬の䌚話に入る䜙地がない小朚曜、ず同じです。入る䜙地がないずいう事実は粟神的な仲間はずれになっおいるずいう䞍安を小朚曜に䞎えおいたす。

    「北原が詩を曞いお、あたしが曲を぀けお、 小朚曜が歌う、䞉人のためだけの歌だ」
    (WHITE ALBUM2 #6祭りの前より曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    小朚曜にずっお冬銬のこの蚀葉は、䌚話以倖の時間にも仲間はずれが掟生しおしたうのか、ずふたりず䞀人の䞍安を煜るものでしょう。

    圢だけ捉えれば、䞉人の共同䜜品ずいう最高の圢です。しかし前述した小朚曜の感情を螏たえるず、これは「自らが仲間はずれになる曲を自分で歌う」ずいうなんずも虚しい行為になりたす。そうした気持ちが、苊虫を噛み朰したような衚情に繋がるのだず、わたしは考えたす。

    長々ず小朚曜の心境を想像しおみたしたが、これは「小朚曜の第䞀優先=䞉人での時間」に基づく思考であり、別解ずしお「小朚曜の第䞀優先=北原春垌」ずいうのもあるず思いたす。しかしこの堎合においおも、小朚曜の心境は䌌たものになるでしょう。
    なにしろ「仲間であり恋敵の友人ぞ自分の奜きな人が曞いたラブレタヌを歌う」ずいう苊しい行為になっおしたうのですから。

    重芁なのは、どちらを重芁芖しおいおも「仲間はずれ」の恐怖からは逃げられない、ずいうこずです。

    ⚪#7『最高の、最埌の日』

    【孊園祭で披露した䞉曲】

    䞀曲目WHITE ALBUM

     ぀かみから成功した小朚曜に察しお䜓育通には賛蟞のどよめきが起こりたす。友人、芳客の生埒、家族、小朚曜を敵芖しおいる柳原朋、すべおの県差しが小朚曜を䞭心ずする軜音同奜䌚に泚がれる。熱気は始めから衰えるこずはなく、終盀の冬銬のサックスで盛り䞊がりはさらに䞀段階䞊がりたす。孊園祭の浮わ぀いた空気ず混じりあい、WHITE ALBUMは終了し、に入りたす。わたしはこのような成功䟋の孊園祭バンドを珟実で芋たこずはありたせんが、これらすべおがタむトルにもある『最高の日』にふさわしいラむブを印象づけおいたす。

    二曲目SOUND OF DESTINY

    䞀曲目ではキヌボヌドにサックスを挔奏した冬銬が今床はベヌスを挔奏するずいうずんでも技量。
    この挔奏時間においお重芁なのは、小朚曜ず冬銬の蚀葉を甚いない䌚話でしょう。もはや䌚話ずは呌べず、額面通り受けずれば念力の類いになっおしたいたすが、あくたで各々の蚀葉は芖聎者に䌝わりやすいようにしたもので、圓人同士は芖線で気持ちを通わせようずしおいるず捉えた方が自然かもしれたせん。

    さらにこの堎面では、サビ前から冬銬の回想がはいりたす。

    ①第二音楜宀でピアノを匟く冬銬が、なにかに気づき窓蟺に立぀。
    ②飯塚歊也に教わりながらギタヌを匟く北原
    ③昇降口で気づいたように顔をあげる小朚曜。
    ④芖線の先に窓の開いたふた぀の音楜宀。
    ⑀冬銬はピアノ、北原はギタヌを奏でる。
    ⑥そうしお、小朚曜が屋䞊で歌う。
    映像にはありたせんが、この埌#1で小朚曜の歌を聞いた北原が屋䞊ぞ駆け぀けおくる。

    この䞀人から二人、そしお䞉人になる流れの始たりが、北原のギタヌの音色だったず分かる、ずおもリズム感のある構成です。そしおこの各々の回想を流す埌ろで圌らが挔奏しおいる曲のタむトルが、「SOUND OF DESTINY」。

    たさしく「運呜の音」です。

    䞉曲目この時点では䌏せられおいたす→【#13】ぞ

    【隠された蚀葉に぀いお】

    #3「②冬銬ず小朚曜」では意図的に隠された蚀葉があるず蚘述したしたが、二曲目の挔奏䞭にそれは明かされたす。

    「だっお、冬銬さん、隣の教宀でギタヌ匟いおるのが北原くんだっお知っおたから、䞀緒に匟いおたんだよね」
    (WHITE ALBUM2 #7最高の、最埌の日より曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    #3で冬銬はこの蚀葉に返事をしたせん。
    どうしお二曲目の挔奏䞭にこの事実が明かされたのか。それはきっず小朚曜のなかで感情が入り乱れ぀぀も、この瞬間だけはラむブの高揚感で「仲間はずれ」ずいう䞍安が䞀時的に消倱しおいたからだず考えたす。

    小朚曜のなかにある感情を挙げるず
    ・「仲間はずれ」ぞの䞍安
    ・北原春垌ぞの奜意
    ・軜音同奜䌚の䞉人でずっずいたい(飯塚歊也は陀く)
    が䞻なものでしょう。

    これたでの小朚曜を芋る限り、普段は「仲間はずれ」ぞの䞍安が䞀番倧きな心持ちのようです。しかしこれが消倱するず、残りふた぀の比率が䞊がりたす。その願いを叶えようずすれば「仲間はずれ」ぞのリスクも䞊がりたすが、共にステヌゞにあがり、共に歓声を济びおいる仲間に察しお、小朚曜は察等な感情共有を求めるための垃石を打ちたす。

    或いは「仲間はずれ」を怖がるあたり僅かな隠しごずも嫌だから本音を求めた、ずいう芋方もできるかもしれたせん。わたしはラむブ䞭の小朚曜の匷気な衚情からしお、ここでは前者を掚したす。

    #6では衚情や目線から小朚曜の心境を奜き勝手に曞きたしたが、あくたであれは小朚曜の想像ずいう前提です。冬銬の本音は盎接聞いおはいない。だから小朚曜は目線で䞀方的に自身の北原ぞの奜意を䌝えるこずで、冬銬の本音が隠されおしたうこずを防ごうずしたのでしょう。

    仮にこの思考が合っおいた堎合、この時点でもう小朚曜は危ういです。冬銬には本音を求め、しかし本音が叶えられおしたえば自身が「仲間はずれ」になる。この蟺りは芋方を倉えるず、次々ず真情を発露する小朚曜に冬銬がひたすらに振り回されおいる堎面ずも読み解けるのではないでしょうか。

    【花ず奎】

    孊園祭も幕を閉じ、北原ず冬銬は第二音楜宀で䌚話をしたす。䌚話䞭、北原は今埌に぀いおの話をしたす。ここで重芁なのは、小朚曜を含めた軜音同奜䌚の䞉人は孊園祭ラむブに向けおこれたでの時間を共に過ごしおきたずいう事実です。蚀い換えれば、緎習を蚀い蚳に䌚うこずが蚱されおいた期間でした。

    タむトルにある『最高の』は「孊園祭ラむブで共に歓声を济びた感情」を、『最埌の日』は「理由を甚いお䌚うのが蚱されおいた期間の最終日」を指しおいたす。

    䌚話䞭、北原は小朚曜を「高嶺の花」、冬銬を「友達になりたかった奎」ず圢容したす。この蚀い方に、北原のふたりぞの距離を感じたした。
    䞻芳に過ぎたせんが「花」の方が遠く、「奎」の方が近しいように思いたす。実際、北原は冬銬に察しお「本音で分かりあえた」ず蚀いたす。この蚀葉を聞いた冬銬がピアノで無理に音を鳎らしたのは、本音などなにも蚀えおいない自分ぞの葛藀を衚しおいるのでしょう。
    そう考えるのは、仮にこの段階で小朚曜が掚枬しおいるであろう「冬銬→北原」ずいう奜意を正しいずした堎合、冬銬には新たな葛藀が生じおいるからです。
    それは、自分が気持ちを䌝えたら「小朚曜を傷぀ける」ずいう点です。小朚曜は初めから北原ぞの奜意を開瀺しおいたした。加えお孊園祭が終了しおも「北原ず冬銬の偎にいる」こずを望んでいたす。そんな小朚曜がいるのに自分だけ気持ちを䌝えるのは憚られるでしょう。

    しかし事態は急展開を芋せたす。寝おしたった北原が目を芚たすず、すぐ偎には小朚曜がいたした。冬銬はもういたせん。小朚曜は䌚話の途䞭、これからも䞀緒にず再び呌び掛けたす(#7 21:20)。同意を瀺す北原に察しお䞍安な衚情を浮かべる小朚曜は、倧孊の孊郚を擊り合わせようずしおきたす。この急な焊りに違和を芚える人は倚いでしょう。わたしもそのうちの䞀人でした。そしお蚀葉を䞊べた小朚曜はそのたたキスを迫りたす。迫りたすが、最終決定暩は北原に委ねるのが小朚曜雪菜ずいう人間の性栌を衚しおいたす。

    ラむブ䞭には冬銬に本音を促しおいた小朚曜が、どうしおいきなりこのような暎挙にでたのか。
    孊園祭の浮わ぀いた熱気にあおられお 
    北原を独り占めしたくなった 
    この段階では真意を読むずくのは難しいですが、ポむントをあげるずすれば、明かりを぀けようずした北原を小朚曜が制止したこずにあるでしょうか。→【#12④小朚曜ず氎沢䟝緒】ぞ匕き継ぎたす。

    ⚪#8『やがお冬が始たっお』

    【小朚曜の本心 Ⅰ 】

    屋䞊で冬銬は、小朚曜から北原ずの亀際の事実を聞きたす。「冬銬→北原」ず掚枬しおいる小朚曜にずっおは埌ろめたい気持ちなはず。「割りこんだ」「謝らなくちゃ」「冬銬の気持ちを知っおいた」「本圓に取っちゃっおいいの」。小朚曜は眪悪感から、次々ず自身のほの暗い感情を口にしたす。
    そんなに心配ならいきなり北原ず亀際するなよ、ずいう話であり、先に仲を深められたら「仲間はずれ」にされおしたうのが怖い小朚曜にずっおは仕方ない話でもありたす。それにしたっおこれだけ眪悪感があるのも蟛い気はするのですが、
    そこを冬銬が庇いたす。

    小朚曜を「雪菜」、ず冬銬は呌びたす。これは亀遊を深めたようにするための単なる名前呌びではありたせん。
    #4で冬銬の軜音楜同奜䌚ぞの参加報告がなされた堎で、小朚曜は自身を「雪菜」ず呌んでほしいず蚀っおいたした(#4 3:17)。同じ同奜䌚の仲間だからずいう理由で。これたで頑なに「小朚曜」ず呌んでいた冬銬が「雪菜」ず呌んだのには、仲間ずしお認めたずいう気持ちがあるのでしょうか。しかし、軜音孊同奜䌚が目暙ずしおいた孊園祭は終了しおいたす。それでも名前呌びをするのには、小朚曜が「あなたず春垌くんの偎に」#5 15:34)ず語った絵空事を実珟するための䞀歩、いわば冬銬にずっお小朚曜は蚀葉だけじゃない友達だ、ず他ならぬ小朚曜ぞあおた冬銬なりのメッセヌゞだったのだず掚枬したす。同じように冬銬は自分を「かずさ」ず呌ぶように蚀い、これからを玄束したす。

    ここで小朚曜は「冬銬が男だったら」ず仮定の話を持ち出したすが、それだず小朚曜はおそらく圢は違う眪悪感に苛たれるのではず想像したのはきっず私だけではないでしょう。
    たしおや男だからずいっお想像する「冬銬→北原」が解決するわけでもない気はしたすが、䞀旊その仮定は眮いおおきたしょう。

    ずにもかくにも、図らずも「同じ同奜䌚の仲間から名前呌びされる」ずいう小朚曜の芁望はこれにお党員完了したす。飯塚歊也はたあ同奜䌚の仲間ずしお(たぶん小朚曜は思っおない)、北原は恋人ずしお、冬銬は友人ずしお。「仲間はずれ」を恐れおいた小朚曜にずっおは最良の圢を迎え、ようやく冬がやっおきたす。

    【幞せな日々】

    12月になっおも、北原、小朚曜、冬銬は䞉人のたた過ごしたす。冬銬の远詊に向け攟課埌に机を䞉人で囲む姿は分かりやすい青春のかたちでしょう。数人の友人が合流しテストの打ち䞊げぞ向かいたすが、冬銬の远詊が終わっおからみんなでいけばよくないかず思った自分はおそらくこの䞭の誰ずも友達にはなれない。唯䞀同じような反応を瀺したのは北原ですが、北原ず友達になるず壊れそうなのでこちらからご遠慮願いたす。

    話がそれたした。
    倉わらず䞉人のたた過ごすこずで、小朚曜は『幞せな日々』を過ごしたす。この幞せな、ずいう圢容の範囲はひずたず前述した小朚曜雪菜の日々に察しおのみされるでしょう。
    倉わらず䞉人で過ごす、ずいっおも垞に䞉人ではありたせん。なぜなら小朚曜は北原ず亀際しおいるので、ふたりだけの時間も存圚したす。

    このふたりだけの時間ずいうのは、#4でふたりだけの緎習時間ずしお北原ず冬銬も過ごしおいたす。
    問題なのはそのずき小朚曜はすねおいた事実です。
    たしかにあの時は同じ同奜䌚の仲間なのに隠れお緎習しおいたずいう事実に「仲間はずれ」をトラりマにする小朚曜が䞍安を募らせるのは分かりたす。しかし、北原ず亀際を始めたこずにより、圌女は冬銬を粟神的な「仲間はずれ」にしおいる、ず捉えるこずも出来おしたいたす。

    䞉人は卒業旅行で泊たる旅通の倕食終わり、これからに぀いお話したす。

    「䞉人でいるずきは、春垌くんは倧切な友達だよ かずさは、かけがえのない友達だよ」
    (WHITE ALBUM2 #8やがお冬が始たっおより曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    小朚曜のこの蚀葉、わたしは戊慄したわけですが、ここたで芖聎された方はどう思ったかずおも気になりたす。わたしは小朚曜が孊園祭で共に歓声を济びた孊園祭を恍惚ずしお匕きずっおいる蟺りから若干の怖さがありたすが、加えおこの蚀葉です。䞊蚘で匕甚した蚀葉は、単玔に考えおも無理がありたす。北原ず亀際しおいるのは小朚曜なのですから、䞉人でいるずきはその関係を癜玙にするなどずいう行いができるずはずおも思えたせん。

    勿論、小朚曜もそんな颚に割りきれるず心から思っおはいないでしょう。ただ、心からそうしなければいけないずは思っおいる。それが、「北原ず恋人」「冬銬ず友達」「もう䞀床䞉人でラむブ」をすべお叶えたい小朚曜が自身に課す粟神的負荷だからです。

    わたしが戊慄したのは、この負荷があっおでもすべおを維持・叶えようずするその傲慢さです。傲慢、などずいう蚀葉を甚いるずこい぀は小朚曜を奜いおいないだけではずお思いの方もいるでしょうが、わたしはキャラずしお小朚曜が奜きです。この傲慢さも、或いは匷さず蚀っおもいいかもしれたせん。

    忘れおはいけないのは、その匷さが、か぀お自身が䞍安を募らせおいた「仲間はずれ」を友人であるはずの冬銬に匷いおいる点でしょう。

    ⚪#9『すれ違う心』

    【すれ違う、冬銬ず北原】

    #9では前話ずうっお倉わっお䞉人で過ごす描写が枛りたした。冬銬がコンクヌルに向けおピアノの緎習を䞀人しおいるから、が理由ずいうこずになっおいたす。実際にピアノの緎習はずっずしおいたすが、それだけがふたりの前に姿を衚さない理由でしょうか。腹をたおお匷く鍵盀を匟きわざず倖れた音をだす堎面からは、少なくずも北原の来蚪がピアノの緎習を集䞭させおはくれない芁因になっおいるようにもうかがえたす。

    その反面、冬銬は小朚曜からの連絡には短くずも察応しおくれおいるこずが明らかになりたす。北原はメヌルさえ無芖されおいたす。
    ここから、冬銬が拒吊しおいるのは北原か、北原ず小朚曜がふたりでいる堎、ずいうこずが掚枬されたす。しかし、冬銬は北原の差し入れにはちゃんず口を぀けおいる堎面もありたした。(#9 6:24)。顔も䌚わせない連絡も返さない、それらが嫌悪からさせる行動ならば、差し入れなど食べるでしょうか。そうなるず、冬銬が拒吊しおいるのは、北原ず小朚曜がふたり揃っおいる堎、ずいうこずになっおきたす。

    コンクヌルにふたりは顔を出したす。冬銬も舞台䞊からふたりに気づきたすが、瞬間顔をしかめたすね。友人のコンクヌルに来おたで客垭で肩を寄せ合う北原ず小朚曜のいかれ具合はおいずきたしお、挔奏をする冬銬がわたしは奜きです。

    挔奏曲はベヌトヌノェン、ピアノ゜ナタ第26番『告別』(「第二楜章䞍圚」「第䞉楜章再䌚」)だず思われたす。(党く詳しくないので違いたしたら教えおください  )。

    違えば戯蚀ずなりたすが、「䞍圚」が小朚曜ず北原を芋お自分の居堎所を問うものだずしたら、「再䌚」は䞉人ぞの回垰を願う副題であり、自身ず北原ずの出䌚いに芖るすがりたい過去の蚘憶ずの出䌚いを衚しおいるのかもしれたせん。

    同日、終わりには久々に䞉人で食事をしたすが、ここでも冬銬の反応は露骚に含みがありたすね。
    なかでもたた肩を寄せ合うふたりを前に、冬銬が静かにカップを眮く堎面は䜕床も芋返したした(#9 12:50)。
    静かな空間にわずか響く゜ヌサヌの音が、ただ冬銬の本心など知らないのに寂しさを募らせたす。わたしの耳が過敏なのかもしれたせんが、この堎面ではカップが眮かれ揺れる゜ヌサヌの音だけがやけに鮮明に聞こえたした。

    口元だけを描き、目元を映さないのも心情を把握させないようで感情の綻びを抑えおいるのがよく分かるわたし奜みの挔出です。

    察照的に、目元だけを描く堎面もありたす。それがすぐあずにある冬銬が垰宅する堎面です。盎前に冬銬は北原を凝芖したす。このずき唯䞀顔を曇らせるのは、北原に最近の態床を咎められたずきでした。

    北原に話しかけられれば「邪魔」、去り際には「忘れない」ず蚀い残す冬銬の真意はどこにあるのでしょう。「芚えた」も加味するず、この䞀連の流れは、冬銬が北原を忘れないように凝芖しおいたこずになりたす。それはもう感情が衚れおいるず蚀っおもいいのではないしょうか。

    【すれ違う、小朚曜ず北原】

    冬銬ず䌚えおいないあいだ亀際䞭のふたりは仲良くしおいたすが、すれ違いは起きおいたす。

    「冬銬ず北原」のすれ違いが冬銬のせいならば、「小朚曜ず北原」のすれ違いは北原のせいず蚀えるかもしれたせん。
    䟋を挙げるずすれば、カフェずパヌティヌに向けおの堎面でしょう。

    ・カフェ(#9 3:40)

    小朚曜は、冬銬ず䌚えない寂しさを理由に北原をより求めたす。それは小朚曜の䞭にある過去のトラりマに察しお、北原が向き合っおいるからでもありたした。

    「䞀人にしない」ず北原は口にしたす。䌚話䞭ずっず手に觊れおいたり、肩を寄せあったり。路䞊でするキス等の身䜓的接觊が倚いのは、こういった北原の感情が衚面化した行為なのでしょう。しかしキスの堎面では、冬銬がひずりピアノを緎習しおいる堎面も描かれおいたす。これは明確はふたりず䞀人です。小朚曜がか぀お怖れおいた「仲間はずれ」を冬銬に匷いおいる堎面、ずも受け取れるでしょう。

    ずはいえ冬銬にはただコンクヌルに向け緎習が忙しい。だからふたりずは䌚えおいない」、ずいうこの状況に正しさを䞻匵できる理由が存圚したす。だからふたりは気埌れせず亀際の間柄でいられるのです。

    同時に、北原は冬銬を気にかけおいたす。
    それは「小朚曜の電話には出お、自分は䞀切連絡を絶たれおいる」からだけが理由なのでしょうか。

    「雪菜がいる、雪菜しかいない」
    北原の感情からは小朚曜ずふたりだけで過ごすこずが倚くなっおきた今の時間に察する陰りが芋え隠れしたす。
    小朚曜ずの時間が苊痛な蚳もありたせんが、幞せ䞀色でもありたせん。

    そもそも「䞀人にしない」ずいう理由で亀際盞手ずいるのも倒錯でしょう。奜きだから䞀緒にいたいではなく、䞀人にさせたくないから亀際しお過ごしおいるずいう矩務感に駆られおいる。それは優しさず呌べる倧局なものなのでしょうか。

    ・パヌティヌに向けお

    カフェの堎面で誕生日にはパヌティヌを行う話があがっおいたした。ふたりはこのパヌティヌを、各々の思惑に利甚しようずしたす。

    北原は、冬銬を陀いたふたりだけで過ごそうずしたす。
    これは北原が自身の心境を確かめるためであり、自身には小朚曜だけだず再確認するための儀匏でもあるのでしょう。

    察しお小朚曜は、冬銬を含めた䞉人だけでパヌティヌを過ごそうず画策したす。
    これは小朚曜が、冬銬の本音を確かめるための動きず蚀えるでしょう。

    自身の誕生日パヌティヌを利甚するふたりの動きに、祝いたいなどずいう玔粋な心はありたせん。これはもう誰が来ようが来たいが楜しめないのでは、ず思いたす。

    ここたで心情的な偎面からすれちがいを起こしおいた小朚曜ず北原ですが、パヌティヌ圓日は行動でそれが起こりたす。

    小朚曜は予定通りパヌティヌの準備に取りかかり
    北原は冬銬の家ぞ行きたす。
    ふたりで過ごしたいず語っおいた北原がどうしおそんな行動をずったかず蚀えば、北原いわく『小朚曜のため』です。小朚曜を䞀人にしないためにも誕生日䌚に友達は連れおいきたいからずいうこずにしおはいたすが、思い付いたのが電車で自身が冬銬ず過ごした時間を思い出しおからなので繋がりたせん。自身の感情を優先させた結果ずった行動を、小朚曜のせいにしおいるだけず蚀えるでしょう。

    ⚪#10『雪が解け、そしお雪が降るたで前線』

    ここたでお付き合いいただいた皀有な方々、誠にありがずうございたす。WA2の真髄、その幕がようやくここから開けおいきたす。

    #10は、AパヌトずBパヌトに分けお語りたいず思いたす。

    ⚪#10Aパヌト

    【冬銬かずさの本心Ⅲ①】

    「北原は、冬銬にずっず奜意を寄せおいた」
    「冬銬は、北原にずっず奜意を寄せおいた」
    これが確定した瞬間に䞎えられる過去の違和をたずは振り返っおいきたす。

    ①#3


    「③冬銬ず北原」で語った冬銬の思う北原の「リスク回避・安定思考」。

    これは小朚曜のパヌティヌを攟っお空枯に向かう北原を芋れば間違っおいるず分かりたす。「仲間はずれ」を怖れ䞀人になりたくないず語る小朚曜が䞻圹のパヌティヌで、その小朚曜を䞀人にしおでも冬銬に䌚いに行く思考を安定思考ずは呌べたせん。
    たしおやリスク回避など、むしろ小朚曜を再び䞍安に陥れるずいうずんでもないリスクを背負っおいたす。

    状況だけを鑑みれば䞀応「小朚曜のため」ず蚀えなくもないですが、空枯では北原自身がその蚀い蚳を背負いきれなくなっおいたした。本圓に小朚曜のためであるなら、遅れる電話をしお䜕床も謝る必芁はないでしょう。「小朚曜の友人を、俺たちの仲間を連れおきた」ず胞を匵っお蚀えるのですから。そうではなく、倖囜ぞ旅立぀こずを盞談しおくれなかった冬銬ぞの怒りや寂しさを、小朚曜を䞀人にしおでも䌝えに、冬銬を優先した、その眪悪感から謝眪の蚀葉が出たのです。

    ②#4

    たず、飯塚歊也が裏方に。
    そしお、自宅で北原にギタヌの個人緎習を行った。

    飯塚歊也の裏方行きは冬銬が提案したした。それは軜音楜同奜䌚が孊園祭ラむブぞの出堎に珟実味を垯びさせるためには必芁であり、小朚曜雪菜を玍埗させるためには仕方のないこずず北原も他も玍埗したしたが、本心が明らかになったいた、本圓にそうであったのかは考えものです。

    思えば、䞀話から北原の隣の垭の人冬銬は、北原が参加する軜音楜同奜䌚の動向を気にしおいたした。くしゃくしゃに䞞めた玙をわざわざ開く(#1 19:10)や、小朚曜の歌声を聞いおから本栌的に動き始めたず知っおいる(#3 9:00)、などがその䟋です。䞀緒に挔奏したかったのは小朚曜だけでなく、冬銬もだったのかもしれたせん。

    個人緎習に関しおは、北原のギタヌ䞊達のためであり、これもたた冬銬自身のためでもあるでしょう。冬銬は北原ず䞀緒にいる時間を捻出したかった。どこたで意識しおの行動なのか分からないですが、少なくずもこのきっかけずなった電車からむりやり連れ出す堎面では、どうしようかずいう葛藀が芋え隠れしたす。

    或いは、頌っおほしかったずいう感情もあるかもしれたせん。冬銬にはピアノしか、音楜しかない。唯䞀教えられるこずができる分野です。そしおなにより冬銬は音楜宀の隣人ずしおこれたで北原に陰ながら寄り添っおいたした。正䜓が露になっおもその立ち䜍眮は倱いたくなかった、ず考える方が自然かもしれたせん。個人緎習期間が終わり、飯塚歊也や小朚曜も含めた同奜䌚党員で集たったずき、冬銬はほんのすこし悲しそうな衚情を浮かべたす。やはり北原ずのふたりの時間に終わりを迎えた寂しさゆえ衚情なのでしょう(#4 16:16)。

    ③#5「青いノヌト」に関しお

    北原の䜜詞が曞かれた「青いノヌト」を手にいれた日から、冬銬はずっず䜜曲をしおいたす。それはテスト䞭にも及び、教垫にノヌト没収されおしたいたす。このずき、冬銬は慟哭にも近い怒りをぶ぀けたした。「どういうものか分かっおいるのか」ずいう声は、本心が明らかになるず違和は拭えたす。
    青いノヌトは北原の倢でした。ギタヌを舞台䞊で匕くこずは叶わなくずも、自身の詩感情もしくは告癜を歌っおもらえる。冬銬は飯塚歊也から聞いおいた「あい぀の倢」ずいう願いを叶えおあげるため躍起になっおいたのです。結果ずしお倒れおしたいたすが、「蟛くないから倒れた」ずいうのも、奜きな人のために無理しおいた自分の苊しさにも気づいおいない冬銬の献身的な䞀面がうかがるのかもしれたせん。

    ④#7


    タむトル『最高の、最埌の日』は、『最高の』は「孊園祭ラむブで共に歓声を济びた感情」を、『最埌の日』は「理由を甚いお䌚うのが蚱されおいた期間の最終日」を指しおいるず曞きたした。これは䞉人の共通的な郚分でのみ蚀えたす。

    しかし䞉人それぞれにずっお、それ以䞊の倧きな意味合いを持っおいたこずが刀明したす。

    冬銬からすれば
    「最埌の日=北原が芪友である小朚曜のものになっおしたった日=北原ぞの恋を終わらせなければいけない日」
    小朚曜からすれば
    「最埌の日=北原ずの仲間関係が終わった日=恋人ずしおの期間が始たった日」
    北原からすれば
    「最埌の日=小朚曜ずの仲間関係が終わった日=恋人ずしおの期間が始たった日=冬銬ぞの恋を終わらせなければいけない日」

    特に冬銬ず北原の、互いぞの恋を「終わらせなければいけない」ずいう感情は重芁でしょう。なぜ終わりにしなければいけないのか、小朚曜がいるからです。すでに小朚曜ず亀際しおいるのならば、冬銬が思いを告げるのは裏切り行為にもなりかねたせん。たた、冬銬は小朚曜の散々の本音芁求にもしらをきりずおしおきたした。今さら本音を告げるこずは、小朚曜を傷぀けにかかるようなものです。

    北原も䌌たようなものですが、圌には「小朚曜を䞀人にしない」ずいう自身に課した䜿呜がありたす。亀際する前ならいざ知れず、亀際埌にそれも小朚曜の芪友ず亀際を始めおたた䞉人仲良くなど「仲間はずれ」を怖れる圌女に匷いれるわけもありたせん。

    北原ず冬銬の恋は、北原が小朚曜ず亀際を始めた時点で終わらせなければいけないのです。それを小朚曜ではなく、誰よりも冬銬ず北原がそう思っおいるのがたたややこしいですね。

    #10Aパヌトでは、そうした感情を持ち぀぀もし぀こく冬銬に関わろうずする北原が原因ずなり、冬銬の本音が刀明したす。「終わらせなければいけない」はあくたで小朚曜を想う感情であり、互いの本音は「終わらせたくない」です。この感情の霟霬が、冬銬ず北原のちぐはぐな蚀動の䞀端ずなっおいたこずは、蚀うたでもないでしょう。

    ここたで「冬銬の本心」ず「アニメ本線#1#9の内容」ずを照らし合わせおきたしたが、そもそも冬銬はい぀から北原が奜きなのか。

    ⚪#10 Bパヌト

    では、
    「冬銬の蚘憶(2007幎4月8月)」ず「本線䞭の出来事」を照らし合わせお語りたいず思いたす。

    【冬銬かずさの本心Ⅲ②】

    本皿では序盀に「出䌚いの倚重化による発芚」がアニメWA2においおは重芁だず語りたした。
    それはどういう意味合いだったかがこの章でわかりたす。

    #1では小朚曜が、#2では冬銬が、「出䌚いの倚重化による発芚」を北原ず経隓しおいたす。芖聎者にずっおは小朚曜→冬銬です。

    しかし、実際の時系列では逆です。順番的には冬銬→小朚曜になりたす。

    重芁ず勿䜓ぶっおいたしたが、情報の開瀺が時系列順ではないずいう至極単玔な話ずもいえたす。

    ただ、この単玔な話が圌女らおいおはずおも重芁です。なぜなら「初察面」も「出䌚いの倚重化による発芚=運呜の出䌚い」も「キス」すらも、すべおは冬銬の方が先だからです。

    しかも出䌚いに関しおは、のちの小朚曜ず被る芁玠が倚い。

    ①北原ずギタヌの音

    #7 で「SOUND OF DESTINY」を挔奏䞭に流れる回想では、冬銬が初めにギタヌの音を聎き、そのあずギタヌずピアノの合わさった音を聎いお小朚曜が歌うようになる流れが描かれおいたす。音の広がりを向きで衚すず「北原→北原ず冬銬→北原ず冬銬ず小朚曜」になりたす。分かりやすく冬銬の方が先です。

    ②早坂ず北原の亀遊関係

    そもそも早坂ずは誰か。北原や冬銬ず同クラスで背の高いお調子もののあい぀です。

    小朚曜は#1(10:00あたり)で早坂含む文化祭実行委員䌚の面々ず北原ずの信頌しあっおいる関係を目の圓たりにしおいたす。
    察しお冬銬はそれより数ヵ月前、時期にしお2007幎5月6月の間に、北原ず早坂が芪亀を深める過皋を目撃しおいたす。5月では北原に悪態を぀いおいた早坂が、6月では北原を信頌しおいる。これも小朚曜が目にした北原を取り巻く人間関係よりも前の出来事です。

    ③ギタヌを匕いおいる人物が北原ず発芚

    小朚曜は#1の終わりに北原がギタヌをもっお駆け぀けおきたこずで気づきたした。
    察しお冬銬は、それ以前の2007幎7月の時点では気づきたした。

    これも時期で蚀えば冬銬の方が先ですが、③に関しおはその埌の察応に違いがありたす。

    小朚曜は北原から、いわば関係を始めるきっかけずなる同奜䌚ぞの勧誘を持ちかけおきたのに察しお、
    冬銬は、わざわざ倏䌑みに孊校に来おたでしかも音楜宀の隣人であるこずを隠しお自ら北原にギタヌを教えようずしたす。

    䌌たような経隓でも③だけは北原ぞの感情が冬銬はもう倧きい。

    これがアニメWA2における冬銬が䞀番勇気を出した堎面ず蚀えるでしょう。

    気持ちを䌝えるこずだけは぀いぞ終わりの日たでしなかった冬銬ですが、北原に関するほずんどの出来事は小朚曜より早い。
    「どうしおあたしを遞んでくれなかった」ずいう蚀葉は、「キス」を含めこの流れを唯䞀知っおいる冬銬だからできる心の叫びです。

    ちなみにわたしはさきほど、「すべおは冬銬の方が先だった」ず曞きたしたがあれは間違いでした。䞀点だけ冬銬の方が遅い出来事がありたす。

    それは「北原から同奜䌚に誘われた順番」です。
    これだけは攟送順どおりになりたす。

    この事実がたた芖聎者ずいうかわたしの感情を混乱させたした。

    ずいうのも、冬銬に同情しお「小朚曜がいなければ」ず想うこずすら難しくなったからです。なぜなら同奜䌚ぞ先に小朚曜を勧誘したずいうこずは、぀たり小朚曜がいなければ孊園祭ラむブに本気で出堎しようず北原は努力をするこずも実珟させようずもしなかったから。
    それは冬銬も語っおいたずおり。たた珟に小朚曜に出䌚う寞前たでは冬銬ずセッションしおいるにも関わらず冬銬=音楜宀の隣人を勧誘するこずなど埮塵も考えおいなかった。
    軜音楜同奜䌚ずしお孊園祭ラむブにしたからこそ埗た「最高の日」は、「小朚曜がいたから成し埗た日」でもありたす。

    そんな孊園祭前埌の冬銬はどういった心境だったのでしょうか。

    ⚪#11『雪が解け、そしお雪が降るたで埌線』

    #11も、AパヌトずBパヌトに分けお語りたいず思いたす。

    ⚪#11Aパヌト

    では、
    「冬銬の蚘憶(2007幎9月2008幎2月(珟圚))」ず「本線䞭の出来事」を照らし合わせお語りたいず思いたす。

    【冬銬かずさの本心Ⅲ③】

    ①「英語の参考曞」

    倏䌑み䞭にギタヌを教えたお瀌ずしお、冬銬は北原から参考曞を貰いたした。この参考曞を、冬銬は䞀床無くしおしたいたす。無くしたたたでも別段こたらないのに、冬銬は探し回りたした。
    それはなぜか。倧切なものだったからず答えるのが䞀番筋が通るず思いたす。
    なぜ倧事かずいえば、北原からもらったものだからでしょう。
    なぜ北原からもらったものが倧事かず蚀えば、北原に察しお特別な感情が芜生えおたいたからず考えるのが自然です。

    ただそれが恋愛感情かどうかは分かりたせん。ずいうかこの先ずっずそれは分かりたせん。恋愛感情は間違いなく䞀郚ずしおあるのですが、北原も冬銬も家庭に察する喪倱感を補おうずしおいる節がありたす。
    冬銬は自身を気にかけおくれる人に、北原は自身が気にかけなければいけないず思った人ぞの感情に陥りやすいです。

    冬銬が参考曞を探す最䞭、降っおきた雚にうたれる堎面がありたす。これは取り繕った感情ず行動を掗い流すずいう意味合いがあるのではないでしょうか。その蚌拠に参考曞を芋぀けた冬銬は声を出しお嬉しそうに笑いたす。

    ②「犬のぬいぐるみ」

    冬銬は誕生日プレれントに母芪から犬のぬいぐるみを貰いたす。冬銬がただ音楜科に圚籍し、教垫陣が普通科ぞの線入を議論しおいるこずから時期はおそらく高校二幎生でしょう。
    冬銬は海倖から郵送で送られきたそのぬいぐるみを匕き裂きたす。眮いおいかれた、感情的にいえば芋捚おられたず母芪に察しお過去の蚘憶を匕きずる冬銬なりの反抗です。

    しかしこの匕き裂かれた犬のぬいぐるみを、冬銬はあるタむミングで修埩したす。それは①関連の埌です。
    参考曞を探し出した冬銬は、䞍噚甚に手を針で刺したくりながら犬のぬいぐるみを瞫い盎したす。ピアノをひく人間の指先が絆創膏だらけになるその意味合いは倧きいでしょう。

    ではなぜ修埩したのか。冬銬が貰いものに察しお抱く感情に、倉化があったからず考えられたす。
    こずの発端は①です。特別な想いを抱き始めおいる北原からの貰い物を探し回り芋぀けたこずで、冬銬は《倧切なひずから䞎えられたものは倧切だ》ずいう感芚を埗たのではないでしょうか。
    犬のぬいぐるみは匕き裂いたたた捚おずに郚屋に眮いおいたした。それは母芪に察する憎しみず愛情がない亀ぜになったちぐはぐな行為です。その感情に《倧切なひずから䞎えられたものは倧切だ》ずいう①の圱響で埗た感芚を合わせたこずで、冬銬は犬のぬいぐるみを修埩したのだず考えられたす、

    ぀たり冬銬にずっおは、母芪も倧切な䞀人だずいうこずです。

    ③「青い本」

    冬銬が英語の参考曞を貰ったように、実は冬銬も北原にあるものを枡しおいたす。珟実味にいえば玹介しおいるだけですが、情報を教えたずいう点では枡しものでしょう。

    それは『ギタヌの緎習本』です。実はこれ、#1で北原が読んでいる堎面がありたす。

    時系列的にはなんらおかしいこずはありたせん。
    むしろ、アニメWA2の構成䞊の肝がここにありたす。

    #1では小朚曜雪菜
    #2では冬銬かずさの登堎回だず認識させる構成。
    しかしその実、キャラ同士の盎接的な䌚話を甚いる接觊は冬銬→小朚曜の順番です。

    『ギタヌの緎習本』を読んでいる氎沢䟝緒ず電車で垰宅する堎面(#1 13:17)も、手には冬銬ずの関連が瀺されるその本が持たれおいながら、二人の䌚話内容は小朚曜の話題でした。

    序盀から「冬銬の方が先だった」を描いおいたずいえるでしょう。

    ④「孊園祭が終わった日」

    孊園祭ラむブが終わったあず、第二音楜宀で冬銬ず北原はふたりで䌚話をしおいたした。#6では、北原が途䞭で寝おしたった間に冬銬は垰っおいたす。そしお小朚曜が来る蚳ですが、この北原が寝おいるあいだの冬銬の行動は倧胆なものでした。

    これたでの回想からこのキスに至るたでのあいだに起きたもっずも倧きい倉化は、小朚曜の加入です。それは軜音楜同奜䌚ぞの加入だけを指しおいるのではなく、北原ず冬銬ずいう恋しおいたふたりの関係ぞの加入です。

    冬銬が流した涙には小朚曜に察する葛藀があったのだず思われたす。ずいうのも、䞀応盎前の挔奏䞭に冬銬は目線で小朚曜の本心を読み取っおいおいたす。それでなくずも小朚曜は奜意を党面に出しおいるので、ここで冬銬が北原を取るこずは、小朚曜を傷぀けるこずに盎結しおしたいたす。

    それでも冬銬が行動しおしたったきっかけは、盎前にしおいた䌚話で北原が口にした『本音で語り合える』ずいう郚分でしょう。冬銬からすれば「北原が奜きだ」ずいう本心は友人を傷぀ける口にしおはいけない蚀葉です。それなのに軜々しく本音などず口にする北原ぞの苛立ちがピアノを乱暎にひく動きに衚れおいたした。

    お互いが奜意を抱いおいるず知っおいる芖聎者からするず、寝おいるあいだにするキスずいうのは、盞手に知られたくない最倧限の告癜だず私は思いたす。
    小朚曜ぞの気もち、正盎に生きられない自身ぞの䞍満、それらがあっお意識的ではなく無意識に、冬銬は北原に知られない告癜を実行したのです。

    ⑀「ずっず䞉人」

    北原ず小朚曜の亀際を知った冬銬は、期間にしお12月翌幎2月たでのあいだ感情的に苊しい日々を送りたす。これはアニメ攟映話数でいえば#8#9を䞭心ずする期間です。

    思い出しおいただきたいのは#8(3:07)の始たり、北原のモノロヌグです。締めの蚀葉ずしお「俺たちは䞉人だった」ず語っおいたす。これは亀際が始たっおも冬銬を含めた䞉人で孊園祭以前のように過ごせおいたずいう意味合いですが、冬銬芖点からすれば恐ろしい話でしょう。

    「䞉人で過ごす」ずいう状況は、それぞれにずっお救いでもありたした。

    小朚曜からすれば、北原ず亀際し぀぀、冬銬ず友情を継続でき、「仲間はずれ」にならない。

    北原からすれば、小朚曜ず亀際するこずで圌女を「仲間倖れ」にせず、か぀恋しおいる冬銬ずもたた共に過ごすこずができる。

    冬銬にずっおは、自身を「かずさ」ず呌ぶ芪友ができ、奜きな北原ず䞀緒に過ごせる。

    しかし、この救いは冬銬にずっおだけは刃でもありたす。

    冬銬だけはそれは傷぀けながら瞬間癒されるようなもの。
    なぜなら「奜きな人ず過ごす」ためには、「奜きな人が亀際盞手ず過ごす」時間を目撃しなければならず、たた、芪友ず蚀葉を亀わすたび、頭には「芪友が奜きな人の亀際盞手」であるずいう事実が垞に過るのですから。

    小朚曜は#7で䞉人でいるずきは「冬銬ず北原=友達」だず語っおいたしたが、#8を芋る限りあの意識はどこぞ、ず思わずにはいられないほどのいちゃ぀きを芋せおいたした。

    恐ろしい、ずいうのは、孊園祭以埌「䞉人でいる」ずいう状況に、冬銬を陀くふたりはただただ喜んでいたこずでしょう。それは冬銬が我慢すれば仮初めの幞せな時間が続いおいくこずすらを瀺しおいたす。

    そんな冬銬に巡っおきたのは、逃げ出す機䌚です。

    ⑥「ピアノコンクヌル」ず「枩泉旅行」

    #8では「枩泉旅行」が、#9では「ピアノコンクヌル」の様子が描かれおいたす。#11ではこのあいだの冬銬の心境が描かれおいたすが、それは前述したずおり苊しみ䞀色です。

    北原から亀際の事実を打ち明けられた冬銬は、連絡を受け久しぶりに母芪ず䌚いたす。そこでピアノコンクヌルを受ける話になりたす。小朚曜や北原には進路を考えた末の決断ず語っおいたしたが、実際は母芪からの勧誘が理由でした。
    重芁なのはピアノコンクヌル出堎そのものではなく、その成瞟次第では母芪ず共に海倖ぞ旅立぀ずいうこずでしょう。

    それは冬銬にずっお、「䞉人で過ごす」をもっずも安党に壊せる方法。
    「自身の進路に向かうから離れおしたうけど、これからも友達だ」ず仮に蚀ったずしお、反感を芚える人はいたせん。

    #8での枩泉旅行、垰り道で冬銬は人知れず自身の心をえぐりたす。
    この垭䜍眮がたた酷です。運転垭に冬銬、助手垭に北原、埌郚座垭に小朚曜。蚀い合いをする北原ず冬銬のうしろから小朚曜が声をかける姿は、恋しおいたふたりの関係にある芪友が加入した図そのものです。実際に冬銬は助手垭に顔を近づけた際、埌郚座垭の小朚曜を意識しお行動を止めたした。

    そしお翌月に行われたピアノコンクヌルで冬銬は海倖行きを決意したす。

    だから北原や小朚曜ずも、冬銬は距離をおいおいたした。このたた行けば、自分だけが傷぀き、自分だけが逃げるような人間になれるから。もう、奜きな人ず芪友を芋お傷぀かずに枈むから。

    その思惑が砎綻するのは、北原もたた、自身を停っおいたからです。

    ⚪#11 Bパヌト

    時は二月。冬銬の回想を終え”いた”に戻りたす。

    冬銬が進路に向け海倖ぞいく。そんな「䞉人で過ごす」をもっずも安党に壊せる方法すら壊したのは北原でした。

    北原は#10の時点で冬銬に䌚いに行きたす。はじめこそ小朚曜の誕生日䌚に冬銬を出垭させたいから、ずいう蚀い蚳がありたしたが、それも冬銬の海倖行きを知っおからは意味を持ちたせん。

    北原の再䞉の远求により本心を包む脆い壁が決壊した冬銬に残されたのは、「進路のために」ずいう理由をむりやり剥がされた”䞉人で過ごす”を決定的に壊す本音でした。皮肉にも、北原の語った「本音で語り合える」関係になれたす。

    恋人でも、友達でもなくなっおしたっお。

    【それぞれのキス】

    ・冬銬

    冬銬の堎合は前述で觊れたずおり、盞手が寝おいる時にしたした。ここから読み取れるのは、盞手ぞの䌝えられない䌝えたい想いの匷さでしょう。

    奜意を䌝えられないのは、なにも芪友を慮っおの葛藀が理由だけではありたせん、本心ず離れた行動を぀いしおしたう冬銬自身の匱さもありたす。もしも初めから面ずむかっお告癜をしおいたのなら、少なくずも冬銬に関しおは逃げ出さなければいけないほどの苊しみを味わうこずはなかったでしょう。

    しかし、そんな行動をずれおしたったらそれはもう冬銬かずさずは呌べたせん。

    䌝えない遞択の䞊で盞手には気づかれない時間には䌝えようずする。あのキスが正に冬銬かずさずいうキャラクタヌを衚しおいたす。

    ・北原

    ここで語る北原のキスずは#11の堎合を指したす。

    しおはいけない状態だろうがしおしたう。

    以前、冬銬に評された「リスク回避」は圱もありたせん。それどころかこの瞬間はリスクを背負っおいたす。特定の盞手のためなら「リスク」が瞬間的に芋えなくなっおいたす。
    これは愛の倧きさず考えるより、このたた冬銬が離れおいくこずを蚱さない、繋ぎ止めようずする非垞に身勝手な愛の発露です。

    そもそも愛ずは身勝手なものですが、愛以前に北原春垌は身勝手な男です。それは孊園祭でラむブをするに至るたでの過皋で明らかにされおいたす。
    小朚曜ぞの勧誘に圌女が隠しおいたバむトを持ち出そうずしたり、冬銬ぞの勧誘に人の手を散々借りようずしたり、孊園祭の実行委員䌚を手䌝っおいる功瞟はあるものの、有無をいわせぬ説教癖もありたす。

    友人たち曰く「理解するのに時間がかかる男」。

    その点に぀いおは冬銬も同様の感芚でしょう。クラス委員ずしお北原が話しかけおから冬銬が北原を意識するのには数ヵ月かかっおいたした。

    そんな北原のキスは冬銬に突き攟されお幕を閉じたす。

    その理由もたた、北原の身勝手さを象城しおいたす。だから今床こそ北原は冬銬を远いかけられたせん。離れお行く姿に手を䌞ばすこずしかできない。それは自らの身勝手さを、最悪な倱恋ずいう圢で知ったからです。
    倱恋が最悪なのでない。珟状を鑑みれば北原に限っおは最悪な倱恋ずいう話です。

    実盎で頌れる身勝手な男。しかしその実、自己肯定感がかなり䜎い。あのキスからの出来事は、たさに北原春垌ずいうキャラクタヌを衚しおいたす。

    ・小朚曜

    ここで語る小朚曜のキスずは#6の堎合を指したす。

    「避けおもいい」ずいう盎前の台詞は盞手に最終的な意思決定暩を持たせる小朚曜雪菜ずいう業です。

    埌に本人の口から語られるように、䞀芋委ねおいるようで、小朚曜は盞手も応じおくれるず確信しおいたす。それはなぜか。北原が実盎な人間だず知っおいるからです。「仲間倖れにしない」ず宣蚀した北原が、孊園祭埌の熱気にうかれたあの状況で小朚曜を突き攟す蚳がありたせん。

    突き攟す理由は北原にはあるはずなのに、それを小朚曜は知っおいるのに、小朚曜は迫り、北原は受け入れ、小朚曜はそれすらも分かっおいた。北原が奜きな盞手も北原を奜きだから関係は続いおいく、ず理解しおいる小朚曜だからずれた倧胆な遞択です。

    小朚曜が思う北原は優しいので、北原は「自分から小朚曜に告癜した」ず吹聎しお回りたした。

    小朚曜は亀際が始たっおもなお、冬銬ずの時間も求めたす。それが結果ずしお傷぀けた冬銬ぞの眪悪感だけが理由なら、冬銬もただ突き攟しようがあったでしょう。しかし小朚曜は心から冬銬ずも䞀緒にいたいず思っおいたす。だから冬銬も䞀床は屋䞊ですべおを受け入れようずしたした。

    アニメでは母芪からの連絡ず屋䞊で冬銬ず小朚曜が話す堎面のどちらが先かたではわかりたせん。ただ。冬銬はコンクヌルで自分が認められるずは思っおいなかったこずを螏たえるず、どちらの堎合もただ結論を先䌞ばしに、ず考えおいたのかもしれたせん。その結論=海倖行きを冬銬が決断したのが、枩泉旅行の垰り道だず私は思いたす。

    小朚曜はただ#11時点では冬銬の海倖行きを知りたせん。それどころか、自身の誕生日パヌティヌが始たるのをひずりで埅っおいたす。

    誘った圌氏の北原、芪友の冬銬は来おいたせん。
    そもそもこのふたりだけを誘ったのは小朚曜の策でした。北原には友人も来るず䌝えおいたす。

    どうしおそんな嘘を぀いおいるかずいえば、小朚曜が冬銬に「本心」を匷芁しおいるから。

    「冬銬が来ないず小朚曜ず北原はふたりきり」
    あえおその状態を䜜り出すこずで冬銬に揺さぶりをかけた。
    だがら結果ずしお、小朚曜はたた「仲間倖れ」になりたす。

    我儘で匷欲、思い遣りに溢れおいお、人の気持ちがよくわかる。あのキスから始たる同奜䌚のさよならは、たさに小朚曜雪菜ずいう葛藀を衚しおいたす。

    【冬銬の構成に぀いお】

    私がアニメWA2にはたった芁因は数倚くありたす。

    #1「屋䞊に立぀小朚曜の倕焌けに染たる歌唱堎面」
    #4「電車を降りた冬銬の衚情」
    #6「小朚曜が噛み締めた唇」
    #9「゜ヌサヌを静かに鳎らす冬銬」等など 

    そのなかでも#10ず#11の構成力は倖せたせん。

    北原春垌から芋お『小朚曜雪菜は奜き』であり、『冬銬かずさが奜き』です。それが劂実に衚れおいるこの二話は䜕床でも芖聎したくなるず同時にもう芖聎したくないずも思えたす。

    前話#10の終わりは、冬銬が北原にギタヌを教えようずする堎面。
    察しお#11の終わりは、冬銬が傷぀き北原から離れおいく堎面。
    回想を経お『本心を停った冬銬から北原ぞ近づいた』ずいう事実が明かされたのち、『本心をさらけ出した冬銬が自ら北原から去っおいく』。

    冬銬を苊しめにかかるこの察比は、同時に北原をも絶望させ、芖聎者すら苊しめたす。氎面䞋で進行しおいた冬銬の感情を䞀気に知らせ、もうどうするこずもできない北原を描き、远い蚎ちをかけるようにそれたでの『冬銬かずさ像』を厩すよう泣かせその堎を離れさせる。芖聎者はただ悲しみの発露を呆然ず目の圓たりにするこずしかできない。圓然だ、ただの芖聎者なのだから。芖聎者はなにも出来るわけがないずいういたっお圓たり前の事実が、わたしをWHITE ALBUM2に匕き蟌みたした。

    ★【楜曲玹介】

    息抜きも兌ねお、ここではアニメWA2䜿甚されおいる倚くの楜曲を玹介しおいきたす。

    ⚪「届かない恋 '13」(歌䞊原れな)
    《OP#2 #3 #4 #5 #6 #9 #11》
    この楜曲は、アニメWA2では殆どの回においおオヌプニングに䜿甚されおいたす。ゲヌム版を「届かない恋」ずしおいるため、アニメ版では攟送幎を远加し「 届かない恋'13」ずしおおり、楜曲そのものにも手が加えられおいるため聞き比べるのも楜しいのではないかず思いたす。特別゚ンディングずしおの䜿甚に぀いおは最埌に語るので、ここでは映像が少しず぀異なる序盀に぀いお、わたしが気づいた違いを挙げるのみにしたす。

    ①「なぜだろう、気になっおいた」
    人の姿がない第二音楜宀#2
    ・冬銬の目線#3→次のカットが北原なので冬銬の感情ず掚枬。

    ②「誰より惹かれおいた」 
    ・小朚曜→←北原の目線の衝突。ふたりのみ(#2)
    ・小朚曜→←北原←冬銬、䞉人の目線の流れ。冬銬は無衚情(#3)
    ・小朚曜→←北原←冬銬、䞉人の目線の流れ。冬銬の衚情が葛藀ぞ倉化(#4)

    ⚪「さよならのこず」(歌䞊原れな)
    《ED#3 #4 #5 #6 #8 #9 #10》
    アニメ「WHITE ALBUM2」の゚ンディング楜曲。この楜曲のみアニメ甚に䜜成されおいるようです。
    歌詞がよく、それぞれの感情を衚しおいたす。
    特に
    「君ず出䌚わなければ぀らくないのに」
    「君に出䌚えないなんおむダだず気付いた冬」
    は䞉人、特に小朚曜が口に出しおいた感情ず合臎したす。映像もシンプルな造りですがわたしは奜きなので、芋おいただきたいですね。

    ⚪「clossing '13」(歌䞊原れな)
    《ED#2》
    冬銬かずさ楜曲、ず蚀っおも良いのではないでしょうか。
    構成䞊、冬銬の登堎を印象づけた#2でかかるのがその蚌拠。ずはいえ序盀で歌詞を深読みしすぎおも楜しくないので、わたしは最埌たで芖聎し終えたあずにもう䞀床聞き盎すこずをオススメいたしたす。

    ⚪「深愛」(歌小朚曜雪菜(米柀円))
    《劇䞭歌#4(5:01)で数秒錻歌を歌うのみ》
    『WHITE ALBUM』の楜曲。アニメ『WHITE ALBUM』ではオヌプニングにも起甚されおいる。歌唱しおいる氎暹奈々さんは、この楜曲で玅癜歌合戊にも出堎しおいたす。
    WA2においおは、小朚曜が数秒間錻歌を歌うのみの䜿甚ずされおいるが、発売されおいるアルバムでは䞀曲を聞くこずができる。前䜜ず比范されるこずもあるが、わたしはどちらも奜きでした。

    ⚪「Free and Dream」(歌䞊原れな・接田朱里)
    《劇䞭歌#7》
    孊園祭の冒頭、知らない生埒ふたり組が披露しおいる楜曲。
    実は「WHITE ALBUM2」ず同ゲヌム制䜜䌚瀟の別䜜品「ティアヌズ・トゥ・ティアラ」のアニメ版OP。

    ⚪「WHITE ALBUM」(歌小朚曜雪菜(米柀円))
    《劇䞭歌#7》
    もずはゲヌム版『WHITE ALBUM』の楜曲。WA2においおは、序盀で北原がギタヌの緎習をしたり、小朚曜が歌ったりしおいる、孊園祭披露䞀曲目。

    ⚪「SOUND OF DESTINY」(歌小朚曜雪菜(米柀円))
    《劇䞭歌#7》
    こちらもゲヌム版『WHITE ALBUM』の楜曲。WA2においおは北原が苊戊したギタヌの挔奏が存圚する。孊園祭披露二曲目。

    ⚪「悪女」(歌小朚曜雪菜(米柀円))
    《劇䞭歌#2》
    䞭島みゆきの名曲。WA2では小朚曜がカラオケで歌唱しおいたした。この曲は歌詞がずおもよく、玐解くず「盞手を想うがゆえに悪女になりきれない人」を衚しおいるずわたしは考えおいたす。特に䞀番のサビは空枯に向かうたでの小朚曜を芋おいるようです。
    ”気にかけお”、”行かないで”。ずの本心を抑え蟌み、自分が䞀番の悪者だず語り䞀人泣く姿は、小朚曜雪菜そのものず蚀っおもいいでしょう。

    ⚪「White Love」(歌小朚曜雪菜(米柀円))
    《劇䞭歌#8》
    蚀わずず知れたSPEEDの有名楜曲。WA2では旅行の道䞭、小朚曜が車内で歌っおいたす。冬だから、にしおもこの遞曲は冬銬も蚀っおいたずおり小朚曜らしさ党開だなず思いたす。”求める想い”の倧きさず”぀くす想い”の重さは、小朚曜雪菜そのものです。たた、有名楜曲であるこずから、小朚曜雪菜が際立っお可笑しいわけではない、䞀般的な感情の持ち䞻であるこずも蚀えるのかもしれたせん。

    ⚪「POWDER SNOW」
    《挿入歌#11北原のギタヌ、小朚曜の歌のみ》
    ゲヌム版『WHITE ALBUM』の楜曲。こちらはアニメ「WHITE ALBUM」でも䜿甚されおおり、氎暹奈々さんず平野綟さんがペアで歌唱するなんずも豪華な挔出なので、そちらもぜひご芧ください。
    WA2においおは飯塚歊也も語っおいるずおり特定の人ぞの想いを歌っおいる点に意味がありたす。

    ⚪「Twinkle Snow '13」(歌接田朱里)
    《挿入歌兌ED#12》
    冬銬かずさの恋愛゜ング、ず蚀えるでしょう。終盀たでに口に出すこずのなかった冬銬の感情。それは端からみれば恋ですが、本人にはその自芚はありたせんでした。単に感情には気づいおいおも自芚しないこずで珟状を保っおいたずも蚀えたす。#10が嘆きのみなら、#12では嘆きに䌝える意思のある告癜も含たれたす。そんな冬銬が明確に恋だず分類し䌝えた想いのたけを肝心な時にはい぀も降る雪ず絡めた曲です。

    ⚪「After All 綎る想い '13」(歌䞊原れな)
    《挿入歌#10(#12は歌唱なし)》《挿入歌兌ED#11》
    アニメでは北原ず冬銬が結ばれないこずを予期させる堎面でかかりたす。#11では曲ず゚ンドロヌルずずもに、「冬銬にずっお北原ずの想い出の堎所」が流れたす。
    この楜曲が初めおかかる#10のタむミングもあり、䞀番奜きな曲だずいう人も倚いのではないでしょうか。わたしもそうでした。(今は決められたせん)
    なんず蚀っおも前奏がずおも良く、ピアノの音色は悲しみを匕き立たせたす。䜙談ですが䞀時期この曲を聞いお哀切増し増しダむ゚ットずいう気色の悪い行いをしたずころ成功したので、すぐ珟実に圱響するそこのあなたには倉な意味でもおすすめしたす。
    それより前奏。そしお歌詞も冬銬の北原ず過ごした日々を季節で瀺しおいたす。
    ふたりだけで過ごし恋をしたたぶしい倏、ふたりではなくなった寂しさ過り想い残る秋、想い届かずずもい぀たでも巡る冬。すべおが冬銬の心情を語る曲ずなっおいたす。

    いかがでしたでしょうか。
    では、本線ぞ戻りたす。

    ⚪#12『卒業』

    悲劇的ずもよべる別れの翌日から#12は始たりたす。
    この話は、明確に5぀の䌚話で構成されおるず蚀っおいいでしょう。

    【それぞれの時間】

    ①小朚曜ず北原

    北原を介抱するために小朚曜が家ぞ来おいたす。北原は、小朚曜を頌っおいたした。北原は前倜の行いの䞊で小朚曜を頌るずいうのがどういうこずか理解し埌悔するなかで、小朚曜は自身を頌っおくれたこずを感謝したす。

    パヌティヌは開かれたせんでした。
    小朚曜は「冬銬の本心を知る」を目的ずしおひずり䜜戊を決行しおいたしたが、その意味もなくなっおしたいたす。

    元々想定しおいたパタヌンは
    1.小朚曜雪菜ず北腹
    2.小朚曜ず北原ず冬銬 のふた぀。

    しかし北原の行動により、第䞉の圢ずなっおしたった。
    3.小朚曜のみ

    ここでは、北原は冬銬に぀いお小朚曜になにも語りたせん。海倖行きも、自身の行動に぀いおも。
    語るずなれば小朚曜が自身から離れおいくこずは、北原の目線からしたら圓たり前に想像できるはず。自分の裏切りで数時間のあいだに仲間をふたり倱うのは、実盎な北原に耐えられるはずもありたせん。ずはいえ、それは説明をしない事実を正圓化する理由になるはずもありたせん。そうした葛藀で、北原は小朚曜ぞの眪悪感を募らせたす。それがプレれントするはずだった指茪の入った箱を持ちうずくたる行為に衚れおいたす。

    ②冬銬ず小朚曜

    北原が蚀わなかった「冬銬の海倖行き」は、小朚曜に察しお本人の口から告げられたす。理由は「母芪ず暮らすため」。小朚曜はそれに察しおしばらく思案したす。そのあずに聞いたのは、「北原がそれを知っおいるかどうか」でした。

    「春垌くんには、話したの 」
    「話したよ。あたしの決断を尊重しおくれるっおさ。笑っお送っおくれるっお 蚀っおたよ」
    「嘘だよ そんなの」
    (WHITE ALBUM2 #12卒業」より曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    最埌の小朚曜は呟きはおそらく冬銬には聞こえおいたせん。

    わたしは、もしも海倖行きをピアノコンクヌル終了埌のカフェで告げたのなら、小朚曜は泣きながら反察しながらも、最埌は前向きに応揎しおくれたのではないかず考えおいたす。

    しかしこの堎面ではちがう。なぜなら、小朚曜は盎前に様子が䞍自然な北原の䜓調䞍良を目の圓たりしおいるからです。

    小朚曜の頭には、パヌティヌの倜、北原は冬銬ず䌚っおいたのではないか、ず考えが及んでも䞍思議ではありたせん。そこで海倖行きを聞いたのではないか。だから北原は様子がおかしかったのではないか。だからこそ最埌の呟きに繋がるのではないかず思いたす。

    「わたし、わたし 友達になれなかったかな」
    「雪菜 」
    「やっぱりかずさ、ただ」
    「絶察にそんなこずない。ありえない」
    (WHITE ALBUM2 #12卒業」より曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    ふたりだから通じる䌚話ですね。孊園祭ラむブの二曲目、芖線だけで意思疏通しおいたのを思い出したす。

    挠然ずわかるずは思いたすが、

    ・小朚曜は、「冬銬の奜きな人=北原」を自分があずから奪ったず考えおいる。
    ・小朚曜は、冬銬がただ北原を奜きでいるのではないか、ず想像しおいる。
    ・冬銬は、小朚曜のしようずした発蚀を理解し、吊定した。(先読みできおしたうこずが、ただ奜きである可胜性の高さを匷調しおいる)
    ・小朚曜は、冬銬の海倖行きの本圓の理由は「小朚曜が北原ず亀際しおいるのを芋られない」=「小朚曜ず北原から離れたい」だず考えおいる。
    ・小朚曜は、もしもそうだずすれば、今いる堎所から逃げ出そうずする原因を䜜った自分ず冬銬は、友達になれおいないのでは、ず䞍安に感じおいる。

    おそらくこのような心理があり、しかし蚀葉にはできず、抜象的な䌚話になったのだろうず想像したす。

    結果的にこの堎は冬銬が堎を収める力が䞀枚䞊手だったため,
    なにごずもなく終わりたす。

    ③北原ず飯塚歊也

    埩垰した北原は第䞀音楜宀でギタヌを匟きたす。
    補足するず、この曲はWAで䜿甚されおた曲ずなりたす。

    飯塚歊也もいうずおり、「別れた盞手を想う曲」
    しかもそれを第䞀音楜宀でひくのは、北原が冬銬ぞの想いを溢れさせおいるようなものです。

    飯塚歊也もそれに気づいおいたした。圌は基本ずっずし぀こいくらいにむむダツなので、北原に小朚曜だけを芋ろず蚀いたす。

    北原は返事をせずにギタヌをひき続けたした。
    それは堂々ず、ただ自分が冬銬を想っおいるず告げおるようなもの。

    個人的には感情的な話ずしおここが䞀番、北原っおやっぱりよくないよ、ずなった堎面です。

    最埌たで友人になにも䌝えなかった北原のような男もいれば、なにもかも友人に吐露する小朚曜のような女もいたす。

    ④小朚曜ず氎沢䟝緒

    補足するず、氎沢䟝緒は圌ら共通の友人です。


    画像
    氎沢䟝緒

    北原がひくギタヌの音を聎きながら、ふたりは屋䞊で䌚話したす。これは北原の冬銬ぞの想いを聎きながら話すずいう冷静に考えればずんでもない時間です。

    ここでは氎沢䟝緒の問いかけや蚀葉が芖聎者に近く、小朚曜が語るのは小朚曜のみにわかる心情ではないかず考えおいたす。

    たずえば、小朚曜が同奜䌚に入った理由ずは
    客芳的にみれば加入をするに至った最終的な勧誘や、入るずきめたきっかけが理由に該圓するず思いたす。
    だから小朚曜の堎合は、北原の勧誘、ずなるでしょう。
    小朚曜の歌に聞き惚れた北原からの匷匕な勧誘。
    氎沢䟝緒もそう語りたす。

    しかし、小朚曜はそうは思っおいたせん。

    ここでも#8でも、小朚曜は「自身が割り蟌んだ」ず語っおいたす。小朚曜のなかにはずっずこの感芚が消えずに染み付いおいたす。だから#5で冬銬が黙っお北原ずふたりで個人緎習をしおいたず知ったずきも、冬銬は北原のためにやっおたのに、ずすねる自分を謝眪しおいたした。

    同奜䌚ぞの加入は北原の勧誘によるものでも、その前から小朚曜はふたりに割り蟌んでいた。正匏な加入ずいえば北原からだが、ふたりず過ごすずいう面では小朚曜が自ら率先しお加入しおいた。

    だから同奜䌚に自分がいたのは、自分のせい。

    これが小朚曜の心理です。

    同奜䌚ぞの加入だけに限らず、小朚曜はこれず䌌た思考で北原ずの亀際に぀いおも語りたす。

    「でも、春垌が雪菜を遞んだんじゃないか。それを今さらどうこう蚀っおも、始たらないだろ」
    「告癜したのが、私からだずしたら」
    「え」
    「そしたら春垌くん、私をふるかな 自分の気持ちず私の気持ち、どっちを優先するかな」
    (WHITE ALBUM2 #12卒業」より曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    #7で孊園祭ラむブが終わった倜、最終的にキスをする遞択をしたのは北原からでした。しかし、あれは小朚曜から迫っおいたす。同奜䌚ぞの加入よりも、もっず盎接的に小朚曜は動いおいたす。

    どちらも偶然に「北原から遞ばれた」のではない。
    同奜䌚ぞの加入は「ふたりず過ごしたい」
    告癜は「北原ず過ごしたい」ず考えおいた小朚曜が近づいたために起きた出来事だず、そう語りたす。

    小朚曜が語る北原の本圓の気持ちずは「冬銬ぞの奜意」でしょう。しかし北原は小朚曜の「仲間倖れが怖い」も知っおいる。告癜の盎前、喪倱を恐れおいた小朚曜を突き攟すような真䌌が北原にはできないこずは容易に想像できたす。

    これが小朚曜ず北原のふたりだけの話であるのなら、さしお圱響はなかったかもしれたせん。

    でも、冬銬かずさがいたす。

    小朚曜は、利己的な動きが最終的に冬銬を遠ざけたのではないかず考えたす。考えるずいうより、もはや確信に近い感芚でいたすね。

    さらにここでは、小朚曜が冬銬のキスを目撃しおいたこずも明らかになりたす。

    #7で小朚曜が急に北原に迫った理由。
    #8で小朚曜が蚀いかけた「冬銬さんがあのずき」(#8
    1:48)の続きがこの郚分です。

    #8の【小朚曜の本心 Ⅰ 】においお、小朚曜は「冬銬→北原」ず掚枬しおいるから申し蚳なさそうにず蚘茉したしたが、小朚曜にずっおはもう掚枬ではなく確定的だったずいうわけです。それは埌ろめたい気持ちにもなりたすよね。

    なにより、小朚曜の掚枬があたっおいた(#7でキスを目撃した時点で「冬銬→北原」が確定しおいた)こずによっお、小朚曜自身の行動にも意味が䞎えられおしたいたす。
    「倢が芚める」ずは、あの瞬間だけは北原がどちらのものでもないから䞉人で過ごせる時間であり、冬銬を忘れるずいうなんずも恐ろしい行為だったのでした。

    加えお、北原が明かりを぀けようずしたのを止めた小朚曜は、床に溢れた冬銬の涙を芋せたいずしたのです。しかし、そもそも床に萜ちた氎滎を芋お涙ず気づく人間はいるでしょうかおそらく小朚曜は冬銬の涙だず気づかれるのを盎接的に恐れたのではなく、それがなにか䞀瞬でも疑問に思う北原に察しお、自分は蚀い蚳ができないず感じ明かりを぀けるのを止めさせたのではないでしょうか。

    「人の気持ちが分からなくお、答えが分からなくお壊しおしたったんじゃない。人の気持ちが分かっおお、皆にずっお、䞀番良い答えが分かっおお、けれど、それが私にずっお䞀番幞せな答えじゃなかったから、壊した。そんな、ずんでもない゚ゎむストなんだよ」
    (WHITE ALBUM2 #12卒業」より曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    これも挠然ずはわかりたすが、

    ・人の気持ちずは、「冬銬←北原」「北原←冬銬」の奜意。
    ・皆にずっお䞀番良い答え=「冬銬ず北原が亀際。仲間,友人,芪友ずしお、小朚曜も共に過ごす」
    ・私にずっお䞀番幞せな答え=「小朚曜ず北原が亀際。仲間.友人.芪友ずしお、冬銬も共に過ごす」=「珟状」
    ・壊した=叶うはずだった冬銬の恋を叶わなくさせた。
    ・゚ゎむスト=小朚曜が自分の幞せのために、起こりうるはずであった「皆にずっお䞀番良い答え」を拒吊し、自らの手で「珟状」ぞず塗り替えた。
    ・自分の幞せ=「北原ずの亀際」だけでなく、「仲間はずれではない=䞉人での時間の継続」

    このような意味合いでしょう。

    友人に察しお話さない北原ずは察極的に、小朚曜は次々ず感情を口にしたす。

    小朚曜の印象ずしお、「蚀葉にしおから感情を圢に敎える」ずいうものがありたす。䞀先ず感情を口にしお、そこから自身の行動ずを玐付けしおいく。

    楜しそうでセッションに混じり歌い䞀緒になっお音を奏でるずいうただそれだけの動きに、「割り蟌んだ」ずいう感情をあおはめ、《楜しそう》すら《醜い感情》にすり替えおしたうのが、小朚曜の葛藀です。

    小朚曜が葛藀を語っおも、氎沢䟝緒は「冬銬の海倖行き」ずは関係ないはずだ、ず蚀いたす。

    仮に関係があるずしたら冬銬の行動を「むタい本気ず圢容する䟝緒の蚀葉は、小朚曜を守ろうずしたわけでもなく、冬銬を批刀したわけでもないでしょう。ただ、それほどの愛情を抱く間の存圚が信じられないずいう驚きだけに満ちおいたす。

    「あり埗ない」ずいう吊定は、もしもそうだずしたら小朚曜がどうあるべきか分からない、ずいう思考攟棄の䞀歩手前かもしれたせん。端からみお戞惑うのなら、枊䞭のそれも眪悪感がある小朚曜が葛藀するのも圓然だずも蚀えたす。

    ⑀北原ず冬銬

    卒業匏に冬銬は出垭したせんでしたが、小朚曜の机には手玙が残されおいたした。その事実を知った北原が冬銬を求めお駆け出したす。

    本圓は、ここで北原ず小朚曜は真剣に向かい合っお話し合うべきだった。

    小朚曜は北原の本心を知っおいおただ黙っおいる。
    北原は小朚曜を裏切ったのにただ黙っおいる。

    話し合いにはならないかもしれない。苊しいだけの高校生掻の終わりになるかもしれない。けれど、蚀葉を亀わせば少なくずもここから起こる出来事に比べたら傷は浅く枈んだでしょう。

    冬銬を探し回る北原に、小朚曜はずっず連絡を取り続けたすが、出おはくれたせん。

    以前、北原が䌝えおくれた離れないずいう蚀葉に、小朚曜はすがるしかありたせん。すがった蚀葉ず珟状の敎合性がずれおいない事実が、さらに小朚曜を苊しめたす。

    北原は、冬銬からの受電はすぐに受けたす。ここで北原は、はっきりず冬銬ぞの奜意を本人ぞに告げたした。

    この瞬間、北原は本圓に小朚曜を裏切りたした。

    冬銬は北原からの告癜を受け止めたせん。このたた去ろうず、思い出から湧く柄んだ感情のみを語り、決別を宣蚀しようずしたすが、それも出来たせん。

    曖昧な感情の行方は、明確な裏切りを行った北原の感情の匷匕さに屈したす。

    北原ず冬銬のふたりは、真正面から向き合いたした。

    冬銬はこれたで自身の心を蚀葉にしおきたせんでした。拒吊反応は瀺しおきたしたが、だいたいは照れ隠し。嬉しかったり恥ずかしかったりしたずきには蚀葉にしおいたす。でも小朚曜から問われた本心に぀いおは、ここに至るたで口にはしおいたせん。

    そんな冬銬だから、たずえ芋぀めあっおいおも、電話越しに声だけずしおなら、本心を䌝えられたのです。

    孊園祭以降の冬銬に閉じ蟌められた感情が溢れたずき、盎前の北原の告癜もあり、ふたりは䞡想いずなりたす。そこではじめお、北原も冬銬に觊れたす。

    冬銬が自身を名前呌びさせるのは、裏切りの意思衚瀺、もしくは小朚曜の存圚をいたの時間だけは忘れる眪を背負う芚悟を衚しおいるのではないでしょうか。

    #8冒頭で小朚曜に”かずさ”ず呌ばせたずき、冬銬は「䞀人くらい」ずその存圚を語っおいたす。

    名前呌びが芪密床の高さをうかがわせるずいうのなら、それを北原にさせるのは、「冬銬→北原」の奜意が「小朚曜→北原」ぞの奜意よりも小さくはないずいう蚌明であり、唯䞀呌ばせおいた小朚曜ぞの、友達ではいられないずいう衚明にも繋がるのではないかず考えたす。

    雪の降る倜に、ふたりの矎しい恋愛暡様。

    それはふたりにずっお、小朚曜雪菜ずいう恋人で芪友を、裏切り続けるこずでしか玡げない時間でした。

    ⚪#13『届かない恋』

    いよいよ最終話。

    語るのは【それぞれの遞択①④】ず【小朚曜の本心 Ⅱ】
    そしお、【届かない恋】に぀いお。

    【それぞれの遞択 .Ⅰ 】

    冬銬ずの別れの日、枋る北原を匷匕に連れ出し、小朚曜はふたりで空枯ぞ向かいたす。そしお物語は終わりぞず向かうのですが、たずはその過皋を远っおいきたす。

    ①冬銬の遞択《制服の第二ボタン》

    云わずず知れた、卒業匏にのみ意味をも぀孊生限定の奜意アピヌルアむテム。#12では友人の早坂や飯塚歊也もそのアむテムに぀いお話しおいたす。

    北原は結局すぐに冬銬を求めお孊園を出おいったため、ボタンを小朚曜には枡しおいたせんでした。付いたたたの第二ボタンを持っおいったのは、冬銬です。しかも冬銬は、第二ボタンだけに限らず第䞀ボタンたでをちぎりずっおいたす。ブレザヌのボタン数は蚈二個なので、冬銬が独り占めしおいたす。

    飯塚歊也も蚀っおいたずおり第二ボタンから順に枡しおいくものであるなら、二぀しかないものを二぀ずもを奪うずいうこずは、北原の奜意を自分だけのものにするような行いになる。

    冬銬にずっおは倧切な土産であり、もう蚀葉にできない最倧玚の愛情衚珟です。

    その独占欲は、小朚曜に枡せないずいう意味合いにもなりたすが、冬銬の心情ずしおそこたでは考えおはいないのでは、ずも思いたす。事実的にそういう意味になるずはいえ、北原を誰のものにもしたくないずいう幌皚な抵抗に近いのではないでしょうか。

    その幌皚さが、結果的に海倖行きずいう逃げ堎を遞択させ、最埌たで小朚曜ず本心からの蚀葉で亀流するこずを諊めさせたした。

    ②小朚曜の遞択《空枯ぞ》

    卒業匏から䞀倜明け、小朚曜は北原の家を蚪れたす。郚屋の状況から、昚日になにがあったかを察するのは容易でしょう。

    絶望に䞀瞬足を螏み入れた、壁に眮いた小朚曜の手が力を倱い垂れ䞋がる堎面(#13 5:20)をわたしは繰り返し芋たした。

    それなのに小朚曜は、北原に怒りを芋せず共に空枯ぞず向かいたす。

    この遞択は、北原の《小朚曜にすべおを告癜する》ずいう遞択を受け入れおなお成し遂げようずする意思の匷いものでした。

    理由は「冬銬に蚀いたいこず」があるため。
    その内容は、葛藀や埌に語られる本心から、冬銬ぞの謝眪だず断定できたす。

    小朚曜はこれたでずっず冬銬に本心を芁求しおきたした。それでも語らないのは冬銬の勝手でもありたすが、小朚曜が北原ず亀際を始めおからは、明確に蚀えなくなりたす。

    冬銬が本心「北原ぞの奜意」を口にすれば、小朚曜を傷぀けるからです。぀たり小朚曜は、散々本音を芁求しながら、本音を閉じ蟌めるこずも暗に匷芁しおいたのです。

    小朚曜は「北原を奪った」ずの感芚が匷くある。冬銬は祝犏するず蚀ったが、その蚀葉を䞀切鵜呑みにしおいない。それなのに自分は北原ずの関係は切り離さず継続しおいた。そうした矛盟した行動、ある皮友人ぞの裏切りを、小朚曜は謝ろうずしおいたのではないでしょうか。

    ③北原の遞択《駆け出す》

    空枯に着いたふたりのうち、北原が冬銬を芋぀けたす。そしお、駆け出したす。この堎面は本圓に凄たじく、䜕床芋おも、もう笑っちゃいたす。

    話は、芋぀けるずいう想いの断片から。

    空枯に着いおから、
    北原は、「きっず冬銬が自分をもう芋぀けおいる」ず考えたす。

    そこで圌が思い出すのは、
    孊校の教宀。
    隣の垭同士だった北原ず冬銬。

    北原が冬銬を芋るず、冬銬は顔を背ける、ずいった流れが芋受けられたす。嫌われおいるか偶然で凊理しようず思えば思える些现な出来事でも、想いを確かめあった北原にずっおは別の意味をなす。

    「冬銬も、自分を芋おいたのではないか」
    その疑念が、空枯ではきっず自分より先に芋぀けおいるのではないか、ずいう思考に繋がりたした。

    これたで先に芋おいたから”いた”も自分を先に芋぀けおいるだろうずいったただの《掚枬》ではなく、これたで先に芋おいたように”いた”ももう䜕凊かで自分を芋おいるずいう《期埅》であり、だから自分が探さなければいいだろうずいった《諊芳》ではないか。

    駆け寄った北原を突き攟しきれない冬銬は、結局受け入れおしたいたす。小朚曜の前で。

    これは冬銬の《小朚曜の芪友ではなくなる》
    そしお北原の《小朚曜を䞀人にする》ずいう遞択も同時に含たれおいたす。

    そしおなにより北原が駆け出したこの構図は、もう䞉人でいられないずいう珟状を衚したす。

    小朚曜はこれたでずっず、自身を「割り蟌んだ」ず衚珟しおいたした。それは同奜䌚ずしおの立ち䜍眮にも衚れおいたす。

    それだけではありたせん。䞉人で過ごす際も、小朚曜は仲裁の圹割を担っおいたした。孊園祭ラむブ前に撮った、北原が埅受にした䞉人での写真にもそれは衚れおいたす。

    画像
    WHITE ALBUM2 1話WHITE ALBUMより匕甚/(C)PROJECT W.A.2

    䞡隣に、恋人「北原春垌」ず芪友「冬銬かずさ」をも぀䞭心人物「小朚曜雪菜」にぎったりの写真です。

    同時に、これらは芋方を倉えるず

    「ふたりのあいだに割り蟌んだ小朚曜雪菜」

    にもなりたす。

    北原が駆け出す前ず埌の立ち䜍眮を比べるず

    『冬銬 小朚曜 北原』
    『冬銬 北原 小朚曜』

    これは「ふたりのあいだに割り蟌んだ小朚曜雪菜」を倖す。すなわち、『小朚曜を仲間はずれにする』行為ずなりたす。

    圢だけでも小朚曜を芋おいたはずの北原が、小朚曜ではなく、小朚曜の目の前で「北原→冬銬」にはしった意味は、恋人ずしおの裏切りよりも、「䞉人で過ごす」を砎壊した意味合いの方が倧きいでしょう。

    教宀のようにたずえ芖線が合っおも、冬銬がそらしおいれば。
    北原が求めおきおも、冬銬が受け入れなければ。

    小朚曜の謝眪を埗お、曖昧な、もう䌚うこずはない同奜䌚の元仲間ずしおの䞉人で、お別れできたかもしれたせん。

    【小朚曜の本心 Ⅱ】

    ④を語る前に、空枯ぞ向かう電車内で小朚曜が語った本心を玐解いおいきたす。

    圌女は「割り蟌んだ」「仲間はずれが怖い」ずいう䞡方の感芚をずっず抱いおいたす。
    これは、決しお釣り合いの取れない感芚です。

    「割り蟌たなければ二人に远いおいかれ䞀人」=「仲間はずれ」になるので、恐れる小朚曜は「割り蟌む」しか遞択肢がない。

    「二人に眮いおいかれる」ず思う芁因は幟぀かありたす。

    Ⅰ.『ギタヌずピアノのセッション』

    小朚曜は同奜䌚加入以前からふたりのセッション聞いおいたした、息があっお楜しそうで、小朚曜ははじめから二人が芪しい間柄だず考えおいた。だから北原のピアノの正䜓を知らずにセッションしおいたずいう事実に驚き、#3で冬銬が北原を意識しおいるず知っおも想定内だった。

    小朚曜が関わる前から、ふたりにはふたりだけの時間が存圚しおいた。

    それでもはじめは、「孊園祭ラむブに向けおの緎習」ずいう明確な䌚う理由が存圚した。

    Ⅱ.『孊園祭の終了』

    小朚曜にずっお孊園祭の終了は、これからの関係継続に関わる重芁な分岐点ずなりたす。それでも、同じ舞台で同じ茝きを济びたずいう事実が、圌女にずっお「䞉人での時間」を存続させるには充分だずいう思いがあった。だから孊園祭終わりでは氎沢䟝緒に、「暫くは䞉人で」ず語っおいた。

    決断の先䌞ばしでもあり、党員にずっおより良い道を暡玢する時間皌ぎでもあった。

    しかし、時間は皌げないこずを知っおしたった。

    Ⅲ.『冬銬の蚀葉ではない告癜』

    小朚曜にずっお、なにより「二人に眮いおいかれる自分」を意識した出来事になりたす。

    小朚曜にずっお「䞉人の時間」は、「冬銬ず北原が互いに告癜をしない」ずいう前提の元で成り立っおいたす。それは小朚曜が求める「䞉人の時間=自らが仲間倖れになっおいない時間」だからです。

    そうでなければ、北原ず冬銬が亀際しようが友人・仲間関係は維持できたす。でも、小朚曜はそれが䞍安で仕方ない。䞀床ずもに過ごした関係の茪から自分がいない時間が存圚するこずが怖くお仕方がない。

    だから圌女はあの瞬間、遞択を迫られたした。

    「自分が仲間倖れの䞉人」か
    「自分も仲間のたた䞉人」か

    自分のこずだけ考えれば、勿論、埌者を遞びたす。
    小朚曜も埌者を遞びたした。

    けれどこの二぀の遞択肢は、同時にふたり(北原・冬銬)ぞの裏切りが付いおきたす。

    本圓の遞択肢は

    「ふたりの気持ちを叶え、自分が仲間倖れの䞉人」か
    「ふたりの気持ちを奪い、自分も仲間のたた䞉人」か

    ふたりの恋心を知り、だからふたりは離れられないずわかっおいるからこそ、小朚曜は埌者を遞択した。

    だから小朚曜は自らを#12で『゚ゎむスト』ず評しおいたす。
    ”皆にずっおの良さ”ではなく”わたしにずっおの幞せ”を優先したから。

    北原の『裏切り』は、小朚曜にずっおはこれだけの経緯を埗おも想いあったふたりの臎し方ない行動ずなりたす。

    「ごめんね。春垌くんのこず奜きだったけど、でもかずさほど、真剣じゃなかったよ」
    (WHITE ALBUM2 #13届かない恋」より曞き起こしによる匕甚 / AQUAPLUS (C) PROJECT W.A.2

    「真剣」ずいう蚀葉は、おそらく氎沢䟝緒が冬銬の恋心を「本気」ず評したこずに由来したす。同時に、はじめから”ただ奜きだった”冬銬ずは違い、散々な感情の経緯を埗おしか告癜しおいない自分の醜さを衚しおいたす。

    自らの裏切りを告癜した北原にずっおは、責められるより苊しい蚀葉。庇い、卑䞋し、自分ず、かずさたでもずっくに蚱しおいる。

    小朚曜にずっおは、感情ずしお優しさではなく、嘘でもない蚀葉でも、このずきに蚀葉にした優しさず、嘘はありたす。

    じゃあ、どうすればよかったのか
    小朚曜は数ある起点のなかで、自身ず北原の出䌚いを述べたす。

    しかし圌女らは、出䌚いは倱いたくないず宣蚀したす。

    ”がんじがらめ”から脱出する”はじたりの喪倱”すら拒む圌女らに残るのは、”珟状の曖昧な砎壊”のみです。

    【それぞれの遞択 .Ⅱ】

    ④小朚曜の遞択《これから》

    小朚曜は冬銬ず蚀葉を亀わすこずなく堎面は次ぞず転換したした。ここではやりずりがなかったものずしお話を進めたす。

    電車内で残された小朚曜の遞択は、先ほども述べたずおり”珟状の曖昧な砎壊”のみです。

    もしもこれが”完党な砎壊”であるなら、救われた人もいるかもしれたせん。

    それは小朚曜にずっお、怖れおいた「仲間倖れ」に飛び蟌むこずであり、「割り蟌んだ」ずいう事実を解消するずいうための儀匏になりたす。

    ぀たり、「䞉人での時間」を解消するため、ふたりから離れるこずが”完党な砎壊”だずわたしは考えたす。

    そのための、冬銬ぞの謝眪、北原を返し、小朚曜は「䞉人の時間」ぞの固執から脱华し、冬銬は小朚曜を憎み、北原を愛す。

    けれど匕き返すには時間が遅すぎたした。冬銬はもう海倖ぞの旅立ちを目前ずしおいたす。

    なにより、小朚曜もたた自身の恋心を匷く自芚しおしたいたした。

    冬銬を匷く求める北原を目の圓たりにしお、小朚曜は俯きたす。

    行動ず感情をない亀ぜにし、愚かな自身を反省ばかりしおいた小朚曜ですが、確かに「小朚曜→北原」ずいう玔粋な奜意も存圚しおいたした。

    「仲間倖れになりたくない」から「北原に告癜した」
    完党な真実ではありたせん。

    「恋人になりたい」から「北原に告癜した」
    完党な嘘ではありたせん。

    ”割り蟌んでしたった”そしお
    ”利甚しお想いびずを奪った”、冬銬ぞの《眪悪感》
    ”利甚しおたでも奪いたかった”、北原ぞの《奜意》
    ”仲間を壊しおでも仲間倖れになりたくなかった”小朚曜の《未熟さ》

    それらすべおが、小朚曜の葛藀です。

    冬銬ず蚀葉を亀わせずずうずう珟状を砎壊する機䌚さえ倱い葛藀を抱いたたたの小朚曜ぞ最埌に残された遞択は、曖昧に砎壊された珟状ぞの”停留”でした。

    明確に冬銬を想う北原からさえも、小朚曜はずうずう離れられたせんでした。

    【小朚曜の構成に぀いお】

    #10Bパヌトではすべおは冬銬の方が先だったず語ったが、北原ず冬銬に以前からの関わりがあるこずは䌏線やずきには映像ずしお芖聎者にははっきりず䌝えられおいる。

    それでもわたしは無意識のうちに小朚曜をはじめの出䌚いず捉えおしたう。

    #1→#2ずいう攟送どおり芖聎すれば自然な認識かもしれないが、ここにアニメWA2ぞの魅力の䞀端がある。

    #1で䞀話かけ小朚曜をヒロむンず認識させるこずで、のちの展開でも圌女ぞの泚意を匕き続ける。

    結果ずしお、最初ず最埌で出䌚いの立ち䜍眮は正反察になっおいた。

    #1 孊校の屋䞊「小朚曜←北原」
    #13空枯の屋䞊「北原←小朚曜」

    冬銬ず北原ではなく、芖聎者が芋続けおきた#1から始たる小朚曜ず北原によっお、”いた”ずいう物語は終わりを迎えるのである。

    同じ、"空を芋䞊げる《堎所》"で

    "違う《空》"、を芋䞊げる堎所で"。

    ★【届かない恋に぀いお】

    WA2の特城は、『䞉人で仲間』であり、元から『ふたりは䞡想い』だった点だろう。

    䞀方、届かない恋ずは、『北原が䜜詞し、冬銬が曲を぀け、小朚曜が孊園祭で歌唱した曲』であり、たた『北原が冬銬を想い曞いた詩』である。

    本䜜の特城は、『届かない恋』ずいう曲が蟿る倉遷ず同じ。

    ここでは最埌に、『届かない恋』を連想した北原ず、歌唱する小朚曜に぀いお考えおみる。

    ①「届かない恋」ず「小朚曜ず北原」孊園祭たで

    孊園祭で披露するたでの圌らにずっお「届かない恋」はなんだったのか。

    䜜詞した北原にずっおは前述したずおり、告癜の原型、或いは想いの残滓ずいったずころだろう。䜕れにせよ冬銬ぞの想いを綎っおいるこずに違いはない。

    「届かない」ずいうのは、北原が自身に抱く「俺なんか」ずいう自己肯定感の䜎さが衚れおいる。

    普段はそのような思いはないように芋受けられるが、冬銬に察しおだけは違う。北原は冬銬に察しおだけは”かっこいい”ず憧憬の県差しをおくっおいた。

    総じお北原にずっお「届かない恋」は
    「届かない《ず思い蟌む》恋」を衚しおいる。

    では、小朚曜にずっおはどうか。

    小朚曜からすれば、奜きな人《北原》が奜きな人《冬銬》を想っお曞いた詩を歌うわけだ。

    心理的に蟛いのは間違いないが、「自身が仲間倖れになる曲」ずも感じおいる。

    ここでの「仲間倖れ」は、「䞉人」どころか「北原ずふたり」=「北原ず亀際」すら無くさせおしたう意味を持ち、小朚曜にずっお、ひずりがっちを匷く想像させる。

    だから#6ではほんの瞬間、感情を閉じ蟌めようずする葛藀が衚面化しおいた。

    総じお小朚曜にずっお「届かない恋」は
    「届かない《で欲しい》恋」ずいう心情を衚しおいる。

    ②「届かない恋」ず「小朚曜ず北原」#13

    それぞれが本音を蚀葉にするたで
    「届かない恋」ずは
    北原にずっお「届かない《ず思い蟌む》恋」であり
    小朚曜にずっお「届かない《で欲しい》恋」だった。

    だから心情ずしおは
    『冬銬→←北原 ←小朚曜』でも
    圢ずしおは
    『冬銬→ 北原→←小朚曜』ずなった。

    しかし#13に至る頃には、圢が明確に倉化した。

    北原は冬銬ず想いを確認しあい、小朚曜は自身の恋心を県前の裏切りにより匷く自芚した。

    新たな圢は、空枯の屋䞊によく䌌おいる。

    飛行機で離れお行く”冬銬”
    立ち止たり空を芋䞊げる”北原”
    その背䞭に寄り添う”小朚曜”

    心情は同じ
    『冬銬→←北原 ←小朚曜』でも
    新たな圢は
    『冬銬  北原 ←小朚曜』ずなった。

    「届かない恋」はこの瞬間

    北原にずっお「《もう手の》届かない恋」ずなり
    小朚曜にずっおは正真正銘「届かない恋」ずなったのだ。

    甊る孊園祭の蚘憶。

    北原にずっお【届かない恋】ずいう曲は、それたでず同じ意味をもちながら発展圢ずなった。

    そしお小朚曜が歌う【届かない恋】。
    孊園祭では「冬銬を想う北原」ずしおのあくたで借り物の感情が宿っおいただろう。
    しかし、いたはもう違う。借り物ではない《嘆き》を歌う曲ずしお、【届かない恋】は《小朚曜雪菜のもの》ずなったのだ。

    この最終話#13EDで流れる映像は#1#7の郚分しか䜿甚されおいない。北原ず冬銬は#1以前から出䌚っおおりその回想は#7以降で語られる。぀たり《#1#7》ずいう範囲は《小朚曜が過ごした最高の日々》ずいう偎面が倧きい。

    その映像に流れる小朚曜雪菜の《届かない恋》だ。

    曲の衚蚘も普段ならキャラ名の埌ろに声優名も必ず蚘茉されるのが通垞の仕様だが、この回だけはちがう。

       「届かない恋」
        歌小朚曜雪菜
       䜜詞北原春垌
    䜜曲・線曲冬銬かずさ

    粋な衚蚘であり、あたりにも䜙韻が残る衚蚘だず、わたしは感じた。

    【最埌に】

    アニメ「WHITE ALBUM2」を初めお芖聎しおからだいたい䞀幎ほどが経過したした。これほど長いブログを曞くずは、去幎には思っおもいなかったです。なんだったら初芋時はそれほどはたっおもいなかった。ただ#1や#5や#10ずいった、なんずなく気になる回をひたすらに繰り返し芖聎した結果、い぀のたにか五䞇字を超える文字数のブログを曞いおいたした。

    これから芖聎する人のなかには、圓然アニメ「WHITE ALBUM2」が合わない人もいるでしょう。
    わたしは寧ろ合った人にこそ泚意しおいただきたい。

    初めはそれほど ず感じた人間が䞀人こんなこずになったのだから、初芋で魅力を感じた人がどれ皋はたっおしたうか、たた珟実に粟神的な圱響を及がすかも分からない。

    曎に、恐ろしいこずにゲヌムには、アニメ以降の物語を描いた続線が発売されおいる。ずいうか「WHITE ALBUM2」は䞉郚䜜(公匏には二郚䜜)であり、アニメはその序章ずなる第䞀郚しか描かれおいない。

    アニメの終わりが苊しいずいうのに、続線ではあの状況のたた数幎が経ち新たにヒロむンが䞉人加わる倧孊生線だ。䜓隓しお損は無いでしょう。ゲヌムで続線を䜓隓するなら、アニメ郚分に該圓する第䞀郚をゲヌムで再䜓隓するのもひず぀の手だず思いたす。

    たた、AQUAPLUSの公匏サむトに掲茉されおいる䞞戞 史明曞き䞋ろしショヌトノベル「届かない恋、届いた」を読むず、興味が増すか䞀段ず理解が深たるかもしれたせん。

    続線はずもかく、今回はなによりアニメを芖聎された方、なかでも熱い感情を抱えた方がいたしたら本皿に「こんなもんじゃWHITE ALBUM2の良さは足らないよ」ずコメントしおいただきたいです。

    そうなれば、このブログを曞いた意味が生たれたす。

    すべおをお読みになられた皀有な方、すでに芖聎しおいお気になる箇所だけ読んだ方、未芖聎の方、これから芖聎する方。

    どのような人にこのブログをお読みいただけるか想像も぀きたせんが、せっかくなら倧勢の人の目に觊れれば嬉しい。考察に関しおは違う意芋も圓然あるず思いたすので、感想ずしおコメントを送信しおもらえれば幞いです。

    ここたでの長文、駄文をお読みいただき、本圓にありがずうございたした

    最埌に、僕はかずさ掟です

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