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Photo byyas_260516

🌸腹はちぶんめがいい理由

    私は仕事が好きではない。
    でも、仕事に行くのは好きだ。

    なぜなら、仕事の合間の休憩時間に仲良しのパートさん達とご飯を食べて話すのがとても楽しいからだ。

    年代も売り場もみんな違うが、その日にあったこと、お客さんや家族のこと、愚痴や相談をしゃべり倒す1時間。

    お弁当や買ってきたものを食べて、食後
    は持ち寄ったお菓子タイムだ。

    ある日、いつも少食の田中さんと話していた時のこと。田中さんの前には、おにぎり1個に春雨スープだけ。私は思わず聞いた。

    「そんなんで足ります?」

    私なら絶対、唐揚げかサラダをもう一品添えたい所だ。

    「お腹いっぱいには、ならないようにしてるのよ。」

    「まさか、ダイエットのわけないですよねぇ。」

    田中さんはすごくスリムだ。

    「なんでも、あとちょっとがいいの。いっぱいになると、もう入ってこなくなるでしょう?」

    「そりゃあ、そうですけど。」

    確かに。私はいつもお腹いっぱいになって午後の仕事は眠気との闘いだ。
    会議のときは特にそう思う。

    「腹はちぶんめって、ことですね?」

    「そう、そう!」

    なんでも、あとちょっとがいい、か。
    なんか、深いな。

    で、このあと私は考えてみた。
    (仕事しろ)
    「あとちょっとがいい」というシチュエーションを。
    まずは食事。

    お腹いっぱい=もう食べられない
    腹はちぶんめ=まだ食べられる

    うん、なんかまだ食べられる方がいい。
    なんでも、もうちょっと欲しい!という状態は幸せだ。
    もういらないわってなるのはなんか寂しい。

    あと他にあとちょっとがいいものといったら・・・・。

    1. 会話

    2. 休み

    3. 趣味

    4. 買い物

    いろいろあるなあ。
    帰る時間までの会話は楽しいけど、1日中一緒にいて一緒に暮らしている人との会話とはまたちがうし、この休憩だっってきっと、1時間というリミットの中で話すのが丁度いいのだろう。

    学校や仕事は行くのが億劫な時もあるけれど、ずっと休んでていいよと言われたらいえいえもう結構です、となるだろうし、小説を書いたり絵をかいたり、何か目標に向かってやっているときのほうが楽しくて、やり切って終わってしまうと寂しかったりする。

    買い物も、限られた予算の中でうーーーん、どれにしようか。これはやめよう、いやこれは捨てがたい、あれこれ悩んでいる過程が楽しかったりする。

    腹はちぶんめという状態は、いわゆる余白がある状態であって、この余白が幸福感とつながっているのだ。
    生きている状態も、死んじゃうまでの余白を生きているものだから、生き方そのもののような気もする。

    何にでも余白を残すことで、また次につながっていく。
    満ちすぎると閉じてしまうけれど、あとちょっと足りないくらいだと、新しいものが入る余地もある。

    そうかあ、そんなふうに余白を残す生き方っていい。

    そう思いながら、今日も食後にみんなでお菓子を広げる。

    「ねえ、やっぱり、腹はちぶんめっていいよね。」

    田中さんと笑いながら、お腹のあとちょっとを満喫するのでした。


    精一杯も、もちろんいいけれど
    これからは余白も楽しみましょ。

    最後までお読みいただきありがとうございました🌸


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    🌸エッセイと✨️小説と書きたいこと書きます。現実と思想のはざまにいる時間がスキ。

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