
🌸腹はちぶんめがいい理由
私は仕事が好きではない。
でも、仕事に行くのは好きだ。
なぜなら、仕事の合間の休憩時間に仲良しのパートさん達とご飯を食べて話すのがとても楽しいからだ。
年代も売り場もみんな違うが、その日にあったこと、お客さんや家族のこと、愚痴や相談をしゃべり倒す1時間。
お弁当や買ってきたものを食べて、食後
は持ち寄ったお菓子タイムだ。
ある日、いつも少食の田中さんと話していた時のこと。田中さんの前には、おにぎり1個に春雨スープだけ。私は思わず聞いた。
「そんなんで足ります?」
私なら絶対、唐揚げかサラダをもう一品添えたい所だ。
「お腹いっぱいには、ならないようにしてるのよ。」
「まさか、ダイエットのわけないですよねぇ。」
田中さんはすごくスリムだ。
「なんでも、あとちょっとがいいの。いっぱいになると、もう入ってこなくなるでしょう?」
「そりゃあ、そうですけど。」
確かに。私はいつもお腹いっぱいになって午後の仕事は眠気との闘いだ。
会議のときは特にそう思う。
「腹はちぶんめって、ことですね?」
「そう、そう!」
なんでも、あとちょっとがいい、か。
なんか、深いな。
で、このあと私は考えてみた。
(仕事しろ)
「あとちょっとがいい」というシチュエーションを。
まずは食事。
お腹いっぱい=もう食べられない
腹はちぶんめ=まだ食べられる
うん、なんかまだ食べられる方がいい。
なんでも、もうちょっと欲しい!という状態は幸せだ。
もういらないわってなるのはなんか寂しい。
あと他にあとちょっとがいいものといったら・・・・。
会話
休み
趣味
買い物
いろいろあるなあ。
帰る時間までの会話は楽しいけど、1日中一緒にいて一緒に暮らしている人との会話とはまたちがうし、この休憩だっってきっと、1時間というリミットの中で話すのが丁度いいのだろう。
学校や仕事は行くのが億劫な時もあるけれど、ずっと休んでていいよと言われたらいえいえもう結構です、となるだろうし、小説を書いたり絵をかいたり、何か目標に向かってやっているときのほうが楽しくて、やり切って終わってしまうと寂しかったりする。
買い物も、限られた予算の中でうーーーん、どれにしようか。これはやめよう、いやこれは捨てがたい、あれこれ悩んでいる過程が楽しかったりする。
腹はちぶんめという状態は、いわゆる余白がある状態であって、この余白が幸福感とつながっているのだ。
生きている状態も、死んじゃうまでの余白を生きているものだから、生き方そのもののような気もする。
何にでも余白を残すことで、また次につながっていく。
満ちすぎると閉じてしまうけれど、あとちょっと足りないくらいだと、新しいものが入る余地もある。
そうかあ、そんなふうに余白を残す生き方っていい。
そう思いながら、今日も食後にみんなでお菓子を広げる。
「ねえ、やっぱり、腹はちぶんめっていいよね。」
田中さんと笑いながら、お腹のあとちょっとを満喫するのでした。
精一杯も、もちろんいいけれど
これからは余白も楽しみましょ。
最後までお読みいただきありがとうございました🌸
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