
【北欧フィンランド旅 #1】暮らすように旅する、ヘルシンキ
2025年春、フィンランドへの旅。第1回目は、寒くて、でも優しくて、心はどこかあたたかい…そんな街。旅のはじまりとなった首都ヘルシンキを歩いた記録と、そこで見つけた日常の小さな気づきを綴ってみよう。
雰囲気で十分な方はこちらをご覧くださいな。
移動&ヘルシンキ・ヴァンター国際空港
旅のスタートは、北フランス・ベルギー国境近くの街から。朝5時起きで、まずはパリ・シャルル・ド・ゴール空港へ。
シェンゲン圏内なのでパスポートコントロールはなし。あっという間に荷物検査へ向かう。

久しぶりの巨大フライト掲示板(成田感あってテンション上がるやつ)にワクワクしながら進むも、まさかの「水筒事件」。
荷物検査でひっかかって、何かと思えば薬を飲む用に常時携帯しているミニ水筒にほぼ満水の水が入っていた。朝の私は細胞が動いてなくて本当に使い物にならない。深呼吸して気合いを入れて、中身の水を一気。なおこの後、ラウンジで朝ごはんのジュースと牛乳、さらにその後出てきたアルコールをたしなんだので、出発前にもうお腹はたっぷたぷだ。


出発ゲートまでは7分程度とあったので、15分前くらいにはゲートに向かう。が、どん詰まりに位置する搭乗券に書かれたゲートは、アムス行きのAF便がちょうど締め切ったところ。いやな予感がしつつ係員に尋ねると、ああヘルシンキ便はゲートが変更になりましたよ?と。聞けば変更後のゲートは反対翼の先っぽにあるとのこと。端っこから端っこ、一番移動距離最多じゃないの。

ああきたか・・・と振り返り、ダッシュ。さっきまで優雅にシャンパンあおりながら編み物とかしてたのに、突然心臓ばっくばくの汗だらっだらの、行く前からサウナ状態。フィンランドの気候はほぼほぼ北フランスの真冬のようで、冬用のダウンを着用してましたのでね(この日のパリ20度超え)。
まあ結局ギリギリ間に合ったし、経験上、ハプニング度合いでいえば大したことないので幸先そこそこなスタートだった。

フライト時間は3時間くらいだったかな?フランスとは1時間の時差があるので(1時間早まる)、着く頃にはもう夕方。
3時間前は20度超えのところにいたのに、ヘルシンキは雨で気温も5度くらいで、寒い。ありがたかったのは、Otto氏が事前にタクシーを手配しておいてくれたこと。大きなスーツケースを2つ抱えていたので、助かった。


ニューカレドニアの空港以来の空港に日本語発見

気候以外の情報がほぼない状態で降り立ったので、帰りの際にホテルから電車で来るまで気づかなかったけど、このヴァンター国際空港、ヘルシンキ市内からえらい近くしかも5ユーロくらいでこられるので、お手頃。空港と市内の行き来がしやすいのは大きなプラスポイント。

帰りはホテルからバス&電車でやってきた

CDGなんかと比べるとコンパクトな空港だけど、綺麗だし、お店もたくさんあって時間を潰すのもよさそう。まあ帰りも謎に荷物検査でひっかかって(今度はさすがに水筒じゃない)、バッグから出してたipadを念入りにチェックされたりしましたがね。



今回の旅行はいたるところで同胞の方々を見かけて嬉しかったのだけど、フィンエアーとJALでヘルシンキ・日本間の直行便があるってのが大きいね!もしかしてフランス便よりも充実してるんじゃなかろうか。

と画策するなど
郊外ホテルライフ(VALO HOTEL & WORK)
サプライズ旅ということで、Otto氏が手配したホテル。空港からタクシーで乗り付けた先がヘルシンキ市内からかなり離れていたので不安になる。ホテル周りも閑散とした感じだし、大丈夫これ?と思ったのだが、ホテルの目の前がバス停で市内へ1本で行けることが判明し、杞憂に終わる(Otto氏はしてやったり顔をしていたが、絶対たまたまに違いない)。

市内と空港の真ん中くらいにあるので、郊外にも出やすいのがよい

同じ階のレストランで提供される朝食ブッフェをここで食べることも多々
日中は仕事をしてる人もたくさんみかけた
もしかしたらフィンランドのホテルでは当たり前なのかもだけど、このホテルは最上階にスパ施設(プールなどなど)、屋上にジャクジー・サウナがあり、アクセス可能なプランを予約すれば水着着用で利用することができた。外気温3度の中屋上に一瞬でも出るのは凍えたし、ジャクジーもプールも温泉慣れした日本人的にはぬるすぎだったけど、サウナ(&その後のビール)が心地よくて毎晩利用していた。
あと、朝食のブッフェがとても充実していたのがよかった。スカンジナビア風っていうのかしらね?ヘルシーなものもたくさん。1週間もいるとさすがにもうちょっとメニュー変わんないかなと贅沢をこぼすようにはなるけれど、毎朝とにかくしっかり食べてから動いていたのでランチはほぼほぼ抜いていた。

塩のかたまりにあたっちゃったかな?と思って翌日食べたら同じ塩辛さだった
なかなか全体的に味付けが塩辛いお国柄なのかも(スウェーデン・ノルウェーでも思った)

右上2皿がOtto氏:肉肉クロワッサンタイプ


そもそも私、旅の宿はセキュリティがちゃんとしてて清潔であればいいわってくらいでその他特にこだわりがないので、ごはんGood、サウナGoodでもう十分。充実したホテルライフを送ることができた。
ヘルシンキ市内あれこれ
街並みは、ストックホルムやオスロほど王宮どーん!ロワイヤル万歳!みたいな荘厳さはなく、全体的に建物の背が低くてすっきりとしていて、そこらじゅうに張り巡らされたトラムとも調和していて、大都市ながらも親しみやすくて心地いい印象を受けた。ひとたび中心部から少し離れるとすぐに森林が広がる感じギャップも、個人的にとても好き。


いやー、iphoneの天気を信じて冬物を持ってきてよかった。寒かった。運がよかったのが、滞在中天気が悪かったのが2日のみだったこと。


マリメッコ推しがフィンランドっぽい


ヘルシンキ散策1日目にして、今まで見向きもしなかったマリメッコがだんだん素敵に見えてきたし、ムーミンはますます可愛くいとおしく見えてきた。やっぱり発祥の地って、空気ごと好きになってしまう“何か”がある。ヘルシンキ・マジック。

日曜日。フランスは完全休業から午前中のみお店をあけて午後は休むところが増えてきたけど、ヘルシンキのお店は午前中休んで午後からお店が開き始めるところが多い。
前日遠足して疲れていたので、午後から動きだすのにはぴったり。天気はイマイチだったけど、街のシンボル的存在ヘルシンキ大聖堂にも足を伸ばした。伸ばしたと言っても街のど真ん中にありますがね。

建物は残念ながら工事中!


この階段に座って景色を眺めながらおしゃべりする人も増えるのだろう



食べもの
独身時代の旅(主に地中海沿岸諸国)はがっつり食目当て、いかに美味しいレストランを探すかということに苦心していたが、時代は変わる。
今はそれほど旅での食に貪欲でなくなってしまったので、見るだけで満足してちゃんとした外食はほとんどしなかった。まあスウェーデンやノルウェーほどではないとはいえ、物価はやっぱり高いしね。
冒頭のリール動画のなかに、港近くのオールドマーケット(室内マルシェ)の様子をのせたけど、食文化は豊かな感じがした。魚介が豊富なのが日本人としてはうれしいね。



Otto氏がどうしても食べたいというので買ってあげたら
いたく気に入って、その後スーパーで信じられない量を爆買いしていた

これ10パックくらい買ってた
北欧といえばFikaを。こんなのおやつに食べてしまったら夜お腹空かないのですが(この日の夜はビールとポテチのみ)。

私はカプチーノ×キャロットケーキ

バスターミナル駅の地下にスーパーが入っていてそこには何度もいった。野菜はパックされているものが多くて、Otto氏がニホンのようだ、と。



普通のスーパーでこれだけそろうのね・・・いいな・・・
アルコールは厳しい上に高価と聞いていたけど、スウェーデンやノルウェーほどには感じなかった。というかサウナの間に現地の方々、ビールとかワイン飲んだりしてたし、基本的にお酒強そうなイメージ。

返す返す、私は酒好きに優しい国に嫁いだものだと思う

チョコ売り場もこんな感じで、甘いものにも目がない人々なのだなと思った
わんこについて
どの国にいってもその国のわんこ事情が気になってしまう性。街中のいたるところでわんこを見かけては留守中の俺を思い出して心の中でむせび泣いていた。
そんななか、ヘルシンキ滞在で感じたのは、その驚くべきペットフレンドリーさ。フランスもそこそこフレンドリーだけど、ここまでではない。

ショッピングモールの中も普通に犬連れで買い物をしているし、なんならスーパーの中でも普通にカートの中にわんこを乗せて買い物しているマダムがいて衝撃を受けた。ホテルのロビーにも巨大なハスキー連れ(しかも2匹)の宿泊者がいたし、俺、なんで連れてこなかったんだよおおおとむせび吠えた。

(犬NGな車輌も見つけた)
あとはですね、たくさん犬が歩いてるってのに、犬の💩を見かけなかったのですわ。週1でうんこ踏んでるどっかのおフランスと違ってですね…💩のない歩道があり得るのだろうか?(反語)。やっぱりこれは教育?


交通機関について
シングルチケット(80分有効らしい)は3ユーロ超えと高いけど、フリーパスはお買い得。5日分のフリーパスをゲットしてからというもの、現地のアプリ(HSL)を入れてバス・トラム・電車をうまく活用し、あちらこちらにスムーズに移動できた(特にホテルが市内から離れていたのでこのフリーパスは必須!)。

郊外から市内に出る時に何度か利用
バスの時刻表を見ればえらい深夜まで運行しているし、バスにしてもトラムにしても電車にしても、ほぼ時間通りにちゃんときてくれる。交通機関でこんなにストレスがない生活が久しぶりすぎて、これだけでQOLって上がるものだなと1週間の滞在で身に染みて感じた。逆にこういうインフラ系のストレスって地味に精神削がれるよなとも(日本は本当に素晴らしいですこの点)。
治安・水・言語などなど
海外に行くと気になるのがその国の治安。治安悪いところから旅をしていても気になるもんです。
治安、もしかしてよすぎ?と感じたのが、ホテルのスパの更衣室にiPhoneを繋ぎっぱなしだったりアクセを置き去りにしてサウナに出かける女子を見た時。まじかよフランスなら3秒で取っていかれるよ・・・と心の中でつぶやいた。
まあ至るところのコントロールもゆるゆるな感じだったし、いつどこで何を盗られるかわかったもんじゃないの危機感で過ごしている身からすると、平和でいいなあと。私もゆるゆるになったのか、ゆるゆるしすぎてスパの更衣室に水着(いいブランドのやつ)をうっかり忘れて翌日フロントに聞きにいったけど、ちゃんと残ってた。
そうそう、スパつながりで、この国のいいところ、かつスーパーユイじょりポイントあげちゃいたい点をもうひとつ見つけた。
最初にホテルの部屋で髪を洗って感じたのが、おや、髪が全然きしまない。乾かすときに何もつけなくても、さらっさら。え?まさかまさかのこの国、軟水!?
速攻調べたら、本当に軟水だった。最高かよ、ヨーロッパなのに軟水。フランスだと毎日洗いは頭皮が荒れるので週3くらいしか髪を洗わないのだが(私を汚婦と呼ばないで)、この地では毎日髪を洗っても頭皮健康・髪サラサラ。水が合うってのは人体にとって非常に大事だと常々思っているけれど、これは非常にうれしい発見だった。
人々の雰囲気について。お住まいの人々は基本、硬く無口な感じだけど、何かを聞けば優しくて英語で答えてくれる。皆ほぼ英語がわかる感じで、私のテキトーな中学英語でもOtto氏のフランス語アクセント強すぎ英語でもなんとかなった。
北フランスの人々の目があうとニコっとする感じとか、店に入ったときのサンパな感じはあまり感じなかったけど、こちらが困っていたりすると温かく答えてくれるくらいの距離感が個人的にはちょうどよかった。
あと、耳をすませば、話しかけるときにみなさん「モーイ」って言ってるのがかわいかった。こんにちはの意味らしい。そういえば北ドイツで「モインモイン」っていう挨拶をするって昔教えてもらったことがあったな。おいたん元気かな。
前述したけれど、この旅ではいたるところで同胞の方々🇯🇵を、家族連れ・カップル・おひとり、たくさん見かけた。同じホテルでも数組、朝食ブッフェで目にした。その度にOtto氏がニホンニホンうるさいのだが、それだけこの国がヨーロッパのなかでも特に日本からアクセスしやすく、交通機関のストレスのなさにしても、街の清潔さにしても、日本人にとって親しみやすい国なのだろう。そんな私も大好きになりましたよ!
次回はヘルシンキから足を伸ばして世界遺産・スオメンリンナ島へ。