
新しい家族、ロットワイラー・ブルーとの出会い
白くて小さな俺🐶の妹、黒くて大きなBLUE(ブルー)🩵を我が家にお迎えするに至ったお話。
ロットワイラーって・・・
俺🐶がいなくなって数週間は、どうにもこうにも寂しくて、ひとりで外を歩くことができなかった。
時の経過とともにひとりで歩けるようになってから、私を癒し、助けてくれたのは、道ゆくあまたの犬さんたち。それまでは俺のことしか目に入らなかったものだけど、道ゆくどの犬にも目が奪われる。かわいい、愛おしい。なんて犬って尊い生き物なんだろう。また一緒に暮らしたい。
犬のいる生活が恋しいのは、配偶者であるOtto氏も同じくだ。
数少ない我々夫婦の共通点が、「圧倒的犬ラブ」だということ。ただ、好き=こだわりも強いのが難点で、好みはまったくもって正反対。
私が白くて小さな犬を溺愛するなら、Otto氏は黒くてデカい犬、とにかく見た目がゴツくて屈強で、敵から守ってくれる忠誠心の高い大型犬を愛す。ただし、黒くてデカくて屈強でもドーベルマンとかマリノアとかは違うらしいので、私よりおこだわり屋だ。
そんな彼が愛してやまないのが、ロットワイラー。彼が成人してはじめて自分で飼った犬種でもある。私にとっての俺つまりマルチーズと同じだ。
ゴールデンとかラブラドールとかなら日本でもよくみかけたし、こちらでも散歩中もよくみかけるから私も親近感が湧くけどねえ・・・。
次はロットワイラーと言わんばかりに、傷心中の私や日本の家族とのLINEグループに動画やらなんやらをウザいくらい送りつけてきた。
スクリーン上でみるロットワイラーはたしかにかわいらしいお顔をしている。垂れ目気味で黒々したデカ鼻、丸(というか四角?)顔、私の好みの顔だ。
がしかし、私にとってロットワイラーは未知の犬種だった。見たこともない大型犬。そして下手したら、体重が私より重くなる可能性だってある。「私ひとりで散歩できるの?」という不安の方がずっと大きかった。
運命的な出会い
時は5月中ば。ちょうどモロッコに旅立つ前日で、フランスはその日祝日だった。
内陸の義母宅に前日入りしたのだけど、Otto氏にサプライズがあるとかなんとかで連れ出されて、車を飛ばして1時間。これは前に見たような田園風景だなあと思ってGoogleMapsをみてみると、やはり。俺🐶の最期のお別れをするために1月30日に通った道だ。あの日を思い出しながら着いた先は、ロットワイラー専門のエルバージュ(=ブリーダー)のお宅だった。
フランス全土のロットワイラーの優良ブリーダーを密かにチェックしていたOtto氏。当初は南の方のブリーダーと何軒かコンタクトをとっていたようだけど、偶然にも北フランスの割と近場で発見して、我が家の事情を話したところ、快く訪問を受け入れてくれたという。
ロットワイラーひと筋の老舗ブリーダーさん。当日は天気が悪く、小雨に打たれながら外で少し話したのち、トロフィーで埋め尽くされたオフィスに通され、いろんな話をした。
普通は受け入れ先が仔犬を選ぶけど、ここではブリーダーのムッシュが受け入れ先の家庭環境を十分にヒアリングして、仔犬の性格や体格など総合的に鑑みて受け入れ先に合う仔犬を選ぶのだと。もし合う子がいなかったら譲らないともおっしゃっていた。それだけ我が子らへの責任と愛情が強いのだろう、信頼できると思った。
2時間以上話したのち、今、3月生まれの仔犬が3匹いるけど、その中の1匹が我が家に合うと思うとムッシュが連れてきてくれた女の子がいた。お母さんが小さめなので、この子もそこまで大きくはならないし、大人しい性格だからと。
その時点で体重が6kgはあったので、すでに成犬時の俺超え。デカいなあ。少し恥ずかしがり屋な様子のその子をよっこらしょと膝の上に抱っこしたとき、彼女は私の目を数秒じっと見つめたあと、腕をぺろぺろ舐め始めた。久しぶりのこの感覚。新たな一歩はこのとき始まっていたのかもしれない。
その後、外でムッシュが成犬のロットワイラーを何匹か見せてくださる。競技にも出ている成犬のオスは、本当にデカい。これはちょっと迫力ありすぎで私の手に負えるかわからない。
次に出てきたのが、あの子のお母さん。だいぶコンパクトだ。産後だから少し痩せてるけど、通常で30kg前半。これくらいなら大丈夫そうな気がする。
そしてなにより、広大で手入れの行き届いたお庭で駆け巡る屈強なロットワイラーの姿は、心から「美しい」と思った。それは初めてお馬を目の前でみたときの感覚に似ていた。生き物としての美しさに、惚れた。
その後、モロッコ旅中も戻ってからも、ずっとあの目が頭から離れなかった。
誕生日は偶然にも、俺🐶の2日違い。そしてブリーダーさんは俺の旅立ちの場所にほど近い。これはなにかの運命かもしれない。
でも大型犬か・・・不安はもちろんあるけど、大型犬と暮らすことは、体力のある今しかできないことかもしれない。それにひとりじゃないし。
今までの人生、迷ったら今まで経験していない方を選択することをモットーとしてきた。そのおかげで若い頃は予想もしていなかった人生を送っているわけだけども。でもまあ、それも面白いじゃないか。
決めた、Otto氏の選択を尊重することにしよう。

かわいいが溢れている

この角度が本当に美女

ブルーとママン
あの子をお迎えにゆく
心が決まってきた5月の最終週。Otto氏によれば、週末からブリーダーのムッシュがバカンスに出るという。これを逃すとお迎えは6月半ば以降、貴重なパピーの時期を一緒にいられない。そんなのいやだ。
ここからはドタバタだったけど、ムッシュはこの子が本当に我が家に合うと何度かOtto氏にメッセージをくれていたこともあり、快く受け入れてくれた。
こうして、ブリーダーさんを再訪し、彼女をお迎えしたのは、2026年5月30日(土)。
俺🐶をお迎えしたのが2015年5月31日(日)だったから、俺と同じく生後2ヶ月と20日ほどで、我が家にやってきた。何もかもが偶然なのか運命なのか。
彼女の名前は、BLUE(ブルー)。ブリーダーさんがつけた名前だけど、最初に聞いた瞬間に一目惚れして、なんの躊躇もなくそのまま引き継ぐことにした(笑)。
実はフランスでは、LOF(血統書)付きの犬には「その年ごとに名前の頭文字」が決められている。たとえば2026年生まれの犬は「B」から始まる名前、2015年生まれだった俺🐶の年は「L」から始まる名前、という具合だ(俺の場合は私がどうしてもMilouって名前にしたかったので血統書上はLouisだけど通称Milouということになっている)。
だから7匹いたブルーの兄弟も、みんなBから始まる名前だった。その中で「BLUE」が残っていてくれたのは、運が良かったとしかいいようがない。
それに、みるぅとブルーで語感もいいしね。
2週間ぶりに伺うブリーダーさんのお宅。天気のいい気持ちのいい日だった。

到着すると、ガレージに設置された大きなケージのなかで可愛らしい仔犬が2匹、尻尾をふりふりして客人である私を見つめてお出迎え。どちらがブルーかはなんとなく直感でわかった(合ってた)。あの瞬間の写真を撮らなかったことを今でも後悔しているくらい、最後に残された兄弟と一緒のブルー、可愛らしかったなあ。

暑くなるのでプールが出されていた
奥にトレーニングができるお庭がさらに広がっている
その後オフィスに通され、諸々の説明をうけて大量の書類にサイン&受け取ったのち、2時間以上かけて、港町の我が家まで戻ってきた。

2週間ぶりの再会!






俺の開けかけのおやつとか、もろもろのグッズ。もう使うことはなかろうとしまっておいたけど、また使うことになった。
ブルーが喜ぶ姿が俺と重なる。嬉しい。幸せだ。

ブルーは早速飛びついて遊んでいた

ブリーダーのムッシュいわく、ブルーはシャイで大人しいとのことだったけど、これは猫被り説濃厚。我が家にも一瞬で慣れたようで、ダイナミックだし、1秒目を離せばなにかイタズラをしかけている。

白くて小さな俺が駆け回っていた庭を、黒くて大きいブルーが駆け回る。





俺🐶が旅立ったあと、私はこのまま止まったまま生きていくのかもしれないと思っていた。
でも人生とは不思議なもので、終わったと思っていた場所から、また新しい物語が始まることもある。
これから先、ブルーがどんな子に育っていくのかはまだわからない。私も11年ぶりの仔犬育てに毎日てんやわんやでヒィヒィしているけど、うちにきてくれたからには宇宙一幸せなイヌにしてあげたい。
ブルーとの生活も、このnoteで少しずつ残していこうと思う。俺🐶ともども、今後ともどうぞよろしゅうに🩵
