【感想文】Tシャツ、そろそろ乾け。
『好きな人フィルターでしたっけ? 掃除したほうがいいですよ』
中島歩さんのモノマネが上達している。
スピッツが主題歌だってことと、脚本が生方美久さん(『いちばん好きな花』がめっちゃ好き)だってことで、おそらくハマるだろうなあと思って見てるドラマ、『Tシャツが乾くまで』。
結果、蒼井優さんと共に主演の中島歩さんのモノマネが古畑任三郎並にうまくなりました。というか普通に喋って、ナチュラルに口調やトーンが似てる、と妻からもお墨付きをもらっております。
いや、そんなことが言いたいわけじゃなかった。あくまで第6話時点(8/15)での感想なのだけど、面白いです。面白いというか、入り込みすぎて、憤慨しております。
何に?
松山ケンイチが演じる『瀬尾充』に!
ここまでの話をサクッとお伝えする。
近所に住む2組の夫婦、瀬尾充&瀬尾咲子、園田樹生&園田あずさ。充とあずさは、第3金曜日にコインランドリーでお喋りをする仲。ふたりがバスで長野へ向かう途中、転落事故が起き、あずさは亡くなり、充は行方不明となる。充は事故の前、SAを降りてバスに戻らなかった。残された咲子と樹生は、充がどこへ消えたのか手がかりを探す日々を過ごす。生きていることは確かめられたが、もう戻って来ないと悟る咲子。一年がたち、ふっと戻ってきた充。何があったのかと問いただす、咲子と樹生。
というところが、6話まで。
サクッとしすぎてるので、観てないと諸々の複雑化した感情や出来事が理解しにくいと思うのだけど、憤慨の原因は、この6話での充の言動である。
樹生は、充があずさと不倫していたのではないかと疑う。充は、不倫ではない、コインランドリーで話すだけの仲だと答える。おそらく、不倫ではないことはドラマ上では想像できるのだが、『不倫をしていない証明はできない』と充は言う。
すると充は、咲子と樹生に『あなた方の関係はどうなんですか?』と問いただす。ふたりは、『なにもない、同じ境遇同志で助けあっているだけ』と答える。じゃあ、それを証明できるのか、密室にふたりきりでいることはなかったのか、どうやってそれを証明できるのか、あなたが僕に言ってることは、そういうことだ、とロジックを言い放つ。
めっちゃ、逆ギレである。
いやいや、たとえその証明ができなくて、あなたがそれで不倫と思うなら仕方ないけど、もとはと言えば、あなたが1年もちゃんとした連絡も説明もせず(思わせぶりな手紙と、理由も言わない電話があっただけ!)、咲子さんを放ったらかしにしたから、この状況が生まれてるんでしょうが!!
と、妻とドラマを見ながら、ツッコんでしまった。失踪癖があるとか、家庭環境のせいで施設で育ったとか、そういうことも描かれていて、おそらく、あずささんとの本当の関係も7話以降に明かされるはずである。
だけども!
『どういう関係か、どうして、あずささんと一緒にバス乗ったのか』と聞かれて、なぜ最初に誠実に答えない?
わかるよ、お互いの境遇(あずさも施設育ち)なり、本当の心を理解できるような相手であるんだろうってことは。ならば、それを誠実に言うしかないじゃないか。なに、逆ギレしとんねん。いろいろあるけど、こうなってんの、おまえのせいやんけ!
と、憤っております。ドラマなのに。
明かされていっても、たぶん充にはあんまり同情とか、悲しみを共感できたりしないんじゃないかなあ、という予感がしている。
じゃあ、どこにこのドラマの肝があるかっていうと、『相手のすべては、わからない』というところだろう。
深い仲であっても、わかっているつもりでいるだけで、お互いに見せていない部分はあるし、違う相手には、それを見せることができたりもする。つくづく、どんなに好きな相手でも、その一人だけで、じぶんのすべてを満たすことはできないし、別の役割も必要としているよなって、思う。
そういうことに気を遣い過ぎて、傷つけないように、傷つかないように頑張ったりするけど、どこかでぶつからないと、ある日いきなり大事なものが、なくなったりする。
なんかきっと、そういう話なんだな。
そのための、トリガーとなる役割の充であることはわかるが、いまのところ、たいぶ『やべー奴』感が拭えない。
まだ終わっていない段階で、こんなに憤るのもフェアじゃないとも思うけど。まだまだTシャツは、乾かなそう。
おしまい。
『感想文』ということで、チャレがや杯からの、灯火杯のほうへもエントリーさせて頂ければと思います、よろしくします!(趣旨と違っていたら外してください🙇)
