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毎日超短話300「同じ話」

    居間では、おじいちゃんが同じ話ばかりしている。昔はよかったとか、俺の若い頃はとか、今日の飯はなんだとか。

    それをおばあちゃんが聞いている。よくも飽きずに聞いていられるものだと、ドアのすきまから覗くわたしは感心している。

    そこに居間にいるはずのおばあちゃんがやってきて、わたしは7度見くらいする。

    「あれ、アンドロイド」

    とおばあちゃんが指差す。

    「おんなじ話ばかりを聞くのも大変だから。おじいちゃん、たぶん気が付いてるけど。あんたも帰りな、お盆にはまだ早いよ」

    わたしが亡くなった孫だということも、おばあちゃんは気が付いているみたい。

     
     
    79年生まれ|ダウン症5歳児の父|短い小説&詩&短歌&夫婦ラジオ&夫婦デュオ『はちなな』&バンド『THE NOTERS』&エトセトラ。2014.8〜 主な受賞歴|銀狐短歌杯2025冬の陣佳作/コトアム『私とジュンク堂文学コンテスト』入賞/春ピリカグランプリ2023すまスパ賞

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