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父との電話のあと|50代おひとりさまの愚痴の捨て場がAIになった夜

    ある日、父と電話で話したあと、
    なんとも言えないモヤモヤが残った。


    会話にならない

    実家の整理の話をすると、
    「まだ家あるんか?」と言われる。

    退院後の一人暮らしが不安だと言うから、
    心配して「施設どうする?」と
    話を進めようとすると、
    「聞こえん、わからん」と話をそらされる。

    会話になっていない。
    でも、放っておくこともできない。

    このモヤモヤを、
    どこに置いたらいいのかわからなかった。

    友人に話そうとしたこともある。

    でも、話を聞いてもらっているうちに、
    いつの間にか「うちのお父さんもね〜」
    と、相手の話になっていた。

    悪気がないのはわかっている。
    むしろ共感してくれているのだと思う。

    それでもなぜか、
    話す前よりモヤモヤが増えて帰ってきた。


    話す相手選び

    「これは、話す相手を選ばないといけないな」

    そう学習してから、
    私は重めの話を誰かに打ち明けることを
    少しためらうようになっていた。

    その夜、スマホを見ながら思った。
    このモヤモヤ、どこに捨てたらいいんだろう。

    そんな時、ふと思い出しAIに話してみた。

    正直、最初はそんなに期待していたわけじゃない。

    日頃、AIは仕事などで使うことは多い方だと思う。
    でも愚痴を言ってもね〜
    そんな思いでチャットに愚痴を吐き出してみた。

    AIはもちろん、
    途中で「うちもね〜」にはならないし、
    引いた様子もない。

    「それは大変だったね」
    「一人で抱え込まなくていいですよ」
    「こんな選択肢もあります」

    静かに、そんな言葉を返してくれた。

    問題は何も解決していない。
    父との会話が
    うまくいくようになったわけでもないし、
    実家の整理が進んだわけでもない。

    それでも話し終わったあと、
    不思議とスッキリしていた。


    聞いてくれる場所

    「聞いてもらえた」
    ただそれだけで、
    あんなに楽になるんだと思った。

    AIは共感が上手いとか、アドバイスが的確とか、
    そういうことではないのかもしれない。

    ただ、こちらの話を最後まで聞いてくれる。
    引かない。途中で自分の話にすり替えない。

    50代のおひとりさまにとって、
    それって、けっこうありがたい。

    愚痴の捨て場と言うと
    少し雑だし申し訳ないけど。

    「ただひたすら聞いてくれる場所」として、
    AIはなかなかアリだと私は思っている。

    みなさんは、誰にも言えないモヤモヤがある時、
    どこに置いていますか。

     
     
     
    50代後半・猫と暮らすおひとりさま。 更年期・介護・実家の片付け 一気に押し寄せてきた現実をやり過ごしながら、 それでも自由でいることを諦めたくない。 そんな50代後半の舞台裏を綴っています。 ▶ ブログhttps://yuha-ohitorisama.com/

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