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時間がない人のための読書術

    世は大タイパ時代である。

    ショート動画や倍速再生でコンテンツを「タイパ良く消費する」ことへの需要が高まる現代において、その逆行をいく趣味の筆頭が読書だろう。学生時代は本の虫だったが、社会人になって全く本を読まなくなった。そんなパターンもよく耳にする。三宅香帆さんの著書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が累計30万部のヒットを記録したことからも、この課題感に対して多くの人の関心が高いのが見て取れる。

    僕自身、社会人になってからは一時期ほぼ活字の本を読まなくなっていた。なんとなく寂しくなり、本を読む習慣を取り戻そうと、2025年からブクログで読書記録をつけ始めた。記録するのは活字(文芸書や技術書)で、感想を残すのはほぼ文芸書である。

    そんな折に、先日参加したとある技術カンファレンスのブースに「推し本」のアンケートパネルを設置していたのを見た。そのブースが担当者さんと、本を読む習慣についての話で盛り上がった。そこで、自分なりの読書術をまとめてみることにした。

    • 読書専用端末(Kindle Paperwhite)で読む

      • 僕は電子書籍派なのだが、スマホで読もうとするとLINEやDiscordの通知に邪魔され、つい他のアプリを開いてしまいがちだ。とはいえ、あらゆるSNSの通知をその都度切るのは面倒極まりない。

      • Kindle Paperwhiteのいいところは、スマホと違って読書という目的一点に集中できることだと思っている。あるいはスマホで読むにしても、機内モードなどで物理的に通知をシャットアウトした状態で読むのも有効かもしれない。

    • Audibleを活用する

      • 通勤などの移動中の「ながら読書」のほかに、料理やランニング、散歩の時間などで「耳で聴く読書」を取り入れてみる

      • Kindleのアシストリーダー(自動読み上げ機能)も有効である

        • 難点は、音読みと訓読みがへんてこなことがある。「金(かね)」を「金(きん)」と読み上げられたり、真面目なシーンで笑ってしまうこともある。Audibleはバックグラウンド再生ができるが、Kindleのアシストリーダーはできないのでその点も留意が必要である。

        • Audibleは、プロの声優やナレーターが朗読してくれる。人間の感情の乗った肉声の温かさと、読み上げの滑らかさに感動する。Audibleを試し契約していた4月の読書グラフは明らかに跳ねていた。

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    2026年の読書グラフ
    • 感想をアウトプットする習慣を残す

      • 以前、映画の感想を200文字程度でSNSに残す習慣があった。自分にとっては「インプットと同時にアウトプットすること」が継続のモチベーションになるのかもしれないと思い、可能な限りブクログに感想を残すようにした。

      • Xにつぶやく程度の文字数でいい。小さな目標設定と、その積み重ねによる達成感が、結果的に習慣づけに一役買ってくれている(このあたりは、大いに個人差がありそう)

    現代社会は、情報や娯楽が洪水のように溢れている。「本を読む時間」は、意図的に作ろうと思わなければ生み出せるものではないかもしれない。
    本稿はあくまで、僕なりに読書をどのように習慣づけるようになったか、という分析の記録だが、「最近本が読めていないな」と感じている人に何かしら響くものがあれば嬉しい。

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