
娘に教わった「人それぞれ」
最近、娘と話していて、
「考え方は人それぞれだもんね。」
と言われることがあります。
その言葉を聞くたびに、
少しだけ驚いてしまいます。
昔は、私が子どもに教えていたはずなのに、
いつの間にか、
娘から教わることが増えました。
そしてその言葉を聞きながら、
私は自分自身の変化にも気づいたのです。
昔の私は、人の顔色ばかり見ていました。
相手にどう思われるだろう。
嫌われないだろうか。
間違っていないだろうか。
そんなことばかり
気にしていたように思います。
だから、自分の気持ちよりも、
周りの気持ちを優先していました。
いわゆる「他人軸」だったのでしょう。
でも、それでは苦しくなってしまいました。
だから少しずつ、
「私はどう思う?」
を大切にするようになりました。
自分の気持ちに耳を傾け、
自分の考えを持つこと。
それは私にとって、
とても大切な学びでした。
そんな私だからでしょうか。
いつの間にか、
自分が大切にしていることは、
娘の中にも同じようにある
と思っていました。
もちろん、
共通する部分はたくさんあります。
でも娘は社会に出て、
私とは違う経験を重ね、
私の知らない人たちと出会いながら
生きています。
だから当然、
考え方が違うこともあります。
けれど正直に言うと、
私は、最初から
それを受け入れられたわけではありません。
娘に
「私はそうは思わないな」
と言われ、
思わず
「はあ💢」
となったこともあります(笑)
話を聞いているうちに、
なんだかイライラしてきたり、
「ちょっと生意気だな」
と思ったこともありました。
親の私の方が長く生きているのに。
いろいろ経験してきたのに。
そんな気持ちが
どこかにあったのだと思います。
でも、娘は娘なりに、
社会の中で学び、
悩み、
考えながら生きていました。
私が20代だった頃と、
娘が生きている今とでは、
時代も環境も違います。
同じ家で育ったとしても、
見ている景色は同じではありません。
そんな娘が、
時々さらりと言うのです。
「考え方は人それぞれだもんね」
その言葉を聞くたびに、
私は少し立ち止まります。
昔の私は、
人の考えに振り回されていました。
その後、
自分の考えを持つことを覚えました。
そして今は、
自分の考えを持ちながら、
相手には相手の考えがあることも
認められるようになった気がします。
それは、
他人に合わせることとは違います。
自分を押し通すこととも違います。
私はこう思う。
でも、
あなたは違うかもしれない。
そう思えるようになったのです。
昔は、私が娘に教えていました。
でも今は、
娘から教わることもたくさんあります。
「考え方は人それぞれだもんね」
その言葉は、
娘が自分で学び、
育ててきた考え方なのでしょう。
そして私は今、
その言葉を聞きながら、
自分もまた学ばせてもらっています。
自分を大切にすること。
そして、
相手の違いも大切にすること。
これもまた、
娘に教えてもらったことの一つ
なのかもしれません。