
アラフィフになって気づいた、“軽さ”という贅沢
最近、気づいてしまった。
私はもう、「重い物が持てない女」になっていた。
鍋を出そうとして「ズシッ」ときた瞬間に、手首が“NO”を出す。
牛革のバッグも、めっきり使わなくなった。
ウールのコートなんて、手に取るだけで「重っ」とつぶやく。
以前の私は「重さ」なんて気にしたことなかった。
鋳物の鍋もたくさん使っていた。
バッグもポーチも、牛革で揃えていた。
ウールのダッフルコートが大好きだった。
それが今じゃ、「軽い」が選ぶ基準となった。
鍋は軽いステンレス製。
バッグはナイロンか、豚革。
コートも、持ってみて軽くて暖かければヨシ。
まさか断捨離の基準に“重さ”が加わるなんて、想像もしてなかった。
そしてこれは、物だけじゃない。
人間関係も、なんとなく「重いな」と感じるものは、そっと距離を置くようになった。
前は頑張って背負ってたものを、今は
「これ、私が持たなくてもいいや」
と手放せるようになった。
そうすると、心も軽くなる。
すると不思議なことに、また新しい“軽やかな何か”が入ってくる。
コートと同じで、人付き合いも暮らしも、
“軽くてあったかい”が一番心地いい。
若いころは「重い=本物」だと思ってたのかもしれない。
でも今は、「軽い=余裕」
それに気づけた今の自分、悪くない。
最近、日々のタスクも昔ほどガシガシこなせない。
朝から晩まで予定を詰め込むなんてもう無理。
「次々とタスクをこなすこと」よりも、
「一つひとつをちゃんと味わうこと」が贅沢になった。
昔は“スケジュールの埋まり具合”が、人生の充実度だと思ってたけど、今は“心の空白”のほうが大事。
さあ今日も、軽くてあったかいコートを羽織って出かけよう。
バッグの中身は、最小限。
心も荷物も、できるだけ軽く。