
経理のひとりごと | 仕事はRPG、たまに異世界ファンタジー。
こんにちは、よしだです。
新年度を迎えたと思ったら、気がつけばもう梅雨真っ只中。
ここ数ヶ月、時の流れが異様に早く感じてなりません。GWの記憶なんて、ほぼ皆無ですよ。
それには理由がありまして・・・
今までとは業務内容がまったく違うチームに引継ゼロで異動し、何もかもが分からなすぎて、もうずっと魂ぬけかかった状態で仕事してたんです。
それは3月下旬、いつもどおり月末の支払い準備に追われていたある日のこと。始業時間早々に経理部のトップに呼ばれ、こう切り出されました。
「実は、Mさん(仮名)が昨日で退職しました。」
・・・はい?
いやいや、Mさん昨日ふつうに仕事してたし、全然そんなそぶりもありませんでしたけど?ていうか、Mさんとは違うチームだし、なぜ私にその話を?
「というわけで、よしださんにはMさんが抜けたポジションに異動してもらいます。」
・・・はい?
いやいやいやいや、ええと、異動?いつから?あ、今からですか。前フリとかそういうの、なんにもナシですか。うーん、とりあえず、「というわけで」とは、どういうわけでしょうかー!?
とつぜんの異動命令。しかも、前任者やめちゃった後だし、引継とかなんもないじゃん。
目の前も頭の中もホワイトアウト状態でデスクに戻ると、元チームのメンバーが何やら話し合いをしていました。どうやら、私が抜けたあとの業務の割り振りについて相談しているっぽい。
みんな仕事早いな、こういうときは。
すでに蚊帳の外か、私。1人で呆然としていると、新チームの先輩が声をかけてきてくれました。
「Mがばらまいた地雷、無理に撤去しなくていいからね。」
・・・はい?
いやいやいやいやいやいや、地雷?なにそれ?ばらまくってどういうこと?なんかもう、嫌な予感しかしませんけど?
「ここから私の担当ですってキッチリ線引いて、そこからしっかりやってくれればいいから。その前の部分は、もう放置!そのまま触れないほうがいいよ。」
・・・どうやら、とてつもない危険地帯に足を踏み入れることになったらしい。
さて、これから色々どうしよう?
とりあえずコーヒー飲んで一旦落ち着こう・・・なんて考えていたら、さっそく新チームの上司が怪しげな書類を抱えてやってきました。
「いきなりで悪いんだけど、これMが入力してないっぽいのよ。通帳と照らし合わせながら必要なところ入力して、残高合わせてくれる?」
はぁ。もちろんやりますけど、「っぽい」ってなに?必要なところ?処理済みと未処理がまざってるってこと?
新種の穴埋めクイズか?
というわけで、いきなりはじまったMお手製の穴埋めクイズ。すすめていくと、絶対どうにも当てはまらない数字がチラホラ出てくる。さて、これはどうしたらいいもんか。
あの〜、書類が足りないみたいなんですけど?
「あらら、足りなかった?ええと、どこにしまったのかしらね〜(笑)」
うん、(笑)じゃないのよ。
なんとか入力を終わらせて書類をチェックしていると、あれ?明細にインボイスの登録番号が見当たらない。
※インボイスとは・・・
正式名称は「適格請求書等保存方式」
請求書とありますが、領収書やレシートなども含まれます。
お買い物したときのレシートを見ると、Tから始まる13ケタの番号が書かれています。これが「適格請求書発行事業者」の登録番号。この番号を含む記載条件を満たした適格請求書(インボイス)を保存することで、消費税の仕入税額控除が受けられます。
あの〜、インボイス対応の書類ありますか?
「ああ、そういえば、Mがダウンロードしてるんだったわ。ログインIDとパスワードをどこかに保存してるはずなのよね。ええと、どこにあるのかしらね〜(笑)」
だから、(笑)じゃないんだってば。
それらしき暗号が書かれたメモをかき集めていると、今度は先ほど声をかけてくれた先輩がやってきました。
「Mが入力したデータなんだけど、適用欄の◯月分っていうのが途中からズレてるんだよね。直してくれる?」
さっき「触れるな危険」って言いましたよね?
目の前に出されたリストの適用欄を見ると、4月→5月→6月→8月?え、7月どこいった??
もうしょうがないので、いざ危険地帯に足を踏み入れて適用欄を1ヶ月ずつ直して・・・
はい、こんな感じでエンドレス。そして現在に至ります。そりゃ魂ぬけますって。
ところで、前々から感じていたことが1つあるんですが、仕事ってなんかRPGみたいだな。なんて、ときどき思うんです。
RPG 、ロールプレイングゲーム。
ダンジョン探検したり敵と戦ったりアイテム集めたり、数々のミッションをこなしながら物語を進めていって、キャラクターを成長させていくゲームですね。
・・・ドラクエもFFも、やったことないけど。
そんでもって「キャラクター=自分」に置きかえたとき、仕事を進めるうちに任される業務が増えて成長していく感じが、なんか通じるものがあるんじゃないかな?って思うんですよね。
たとえば、
・最初は売上日報のチェックをお願いします→ゲームをスタートして最初の町。チュートリアル的な感じ?
・次は請求書の支払をお願いします→レベルアップして新たな技が使えるようになった!
・この仕事で使うフォルダのパスワードはコレですよ→秘密の神殿のカギを手に入れた!
・そろそろ月次決算やってもらいましょうか→ついに中ボスと対決!
みたいな感じ?
・・・ドラクエもFFも、やったことないけど。
ただし、今回の異動はどちらかというと、RPGよりも異世界転生っぽいような気がします。
もともと私がいた元チームと異動先の新チームは、実は通路1本はさんですぐ隣なんです。なのに、やることは全然ちがう。
もちろん会計ソフトの使い方とかは一緒ですが、経費計上するための部門コードも書類をしまう場所も、全然ちがう。何もかも分からない!
こりゃもう、異世界転生ですよ。
異世界転生ジャンルで有名な作品として「転生したらスライムだった件」が真っ先に出てくるんですが、スライムの扱いって作品によっては大分ちがうんですよね。
ドラクエのイメージが強い人は、「序盤で出てくるザコキャラ」ってイメージがあると思います。私もそうでした。でも本来はむしろ強いというか、倒すのが厄介な敵なんですよね。
・・・って、旦那から聞いてはじめて知った。
だがしかし!異世界転生したものの、私は全然スライムじゃない。もっと弱い、例えばマリオのクリボーくらいなんじゃないか。1回踏んだらプチっと潰れちゃう。その程度ですよ、今の私なんて。
そんなことを考えてたら、今度は書類の山を抱えてやってくる上司の姿が・・・
「この書類、ラベル作ってソコにしまっておいてくれる?」
いやいや、しまう場所とかなにも聞いてないし。
あの〜、ソコとはドコでしょうか?
「もう、ソコといったらアソコの棚じゃないの〜!(笑)」
こうなったら何度でも言ってやる。
だから、(笑)じゃないんだってば!!
そんな「異世界チームに転生したら、スライムどころか最弱だった件」みたいな生活。まだしばらく続きそうです。
今回もここまでご覧いただき、ありがとうございました。