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【エッセイ】うつ病の症状を人に説明する。理解を得られない辛さで孤独が加速する。

    物語くん@小説作家

    うつ病とはなんだろう。症状は人それぞれすぎるし、健常な人でも本当に疲れている時はうつに近い気持ちになることだってある。では、病名がついている人たちは何が違うのか。

    ベッドから起き上がれない。一睡もできない。病院に行けない。自分を傷つけてしまう。飯を食えなくなる。

    今振り返れば、日常生活に支障が出ている時期も長かった。それが病名がつく理由なのかもしれない。

    でも、人と話すような時には少しだけ体調が良いことが多く、かなり疲れるけど問題なく会話できる。「最近どう?」などと聞かれ、素直に「うつ病で休んでる」と言う。そうすると、「どういう状態なの?」と聞かれることが多い。ベッドから起き上がれない日がある。眠れない。僕が放つ言葉はきっとその人の脳に届いてはいるが、その日体調が良いせいで、おそらく心までは届いていない。

    ぱっと見、どこが悪いのかわからないのだろう。見かけ上は元気に見える。元気に振る舞ってるから当たり前なんだけど、笑うし共感もするし、普通の人と何が違うのか良くわからない。そうやって、誰かと心で繋がっている感覚を得られず、どんどん孤独が加速していく。

    他人や世界に期待しすぎだろうか。期待しなければ、こんなに傷つかずに済んだのだろうか。いや、他人や世界に期待して、自分で自分を苦しめ続けた結果、病名がついているのかもしれない。そう思うと、「理解されたい」といういわゆる承認欲求的なものは自分を苦しめるだけだとわかる。

    でも、寂しいんだ。誰も僕のことに興味がなく、話を聞いても心で理解されず、誰とも繋がれないという恐怖。スマホを閉じたあと、部屋が一段階だけ静かになる感じが怖い。この恐怖はもう味わいたくない。だから、いつしか人と関わることを避けるようになった。でも、寂しい。

    人と繋がろうとすることは怖い。でも、ずっと寂しい気持ちが残っている。こんな自分をいつしか「好きだ」と胸を張って言える日がくるのだろうか。そう言えたら、少なくとも自分からは逃げなくて済む気がしている。

     
     
     
    愛とか恋とか人生とか。余韻で引っかかるような、物語を書いています。 いつもと変わらない日常の中で、ふと心が揺れる瞬間。 読後にふと何か考えてしまう、そんな作品を作れればと思っています。純文学寄り。

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