
超個人的ストーリーがある本 #2 アルビン・トフラー『第三の波』
数十年ぶりに実家に戻った。
自分を整えるために。
昔の私の部屋を整理整頓し、断捨離を進めている。
まずは本棚から。
これは、もう読まないかな。
そう思う本は、読みたいと言ってくれた人に譲ることにした。
空いた棚にどの本を置こうか。
そう思案していると、
一つの棚の奥に、
古い、表紙カバーの取れた、真っ白な本があった。
そっと角度を変えると、表紙にエンボス加工のタイトルがふわっと浮かんだ。
『The Third Wave(第三の波)』
母の好みではないし、
歴史ものが好きだった祖父が読むタイプの本でもない。
これは、きっと伯父の本だ。
私の生まれた年に出版されたその本は、近未来を予想した一冊だった。
当時はベストセラーになり、
描かれた未来が今現実となっている部分もあるという。
だからこそ、いまだに読み継がれているのだろう。
当時の未来予測は、今読むとどう見えるのだろう。
どのくらい重なるのだろう。
そんな興味が湧いてきた。
著者はアメリカ人。
もともとは英語で書かれている。
最近、英語原書と翻訳本を交互に読むのにはまっている。
そうだ。
この本も、そうやって読んでみよう。
そう思って、英語版を取り寄せた。
今、
二冊並んだ『第三の波』が、
本棚の一角で静かに私を待っている。
でも、
本棚以外、まだ片付いていない。