
【幼少期の記憶②】私の原風景
子供の頃、
私のそばにはいつも海がありました。
今でも目を閉じると、その景色が浮かびます。
あなたの原風景は?
そう聞かれたら、私はすぐにこう答えます。
西伊豆の海です。
幼稚園から小学3年生まで暮らした家の目の前には、穏やかな海が広がっていました。
左側には灯台が見え、湾になっているので波も静かでした。
砂浜は少なく、大きな岩や石ころがたくさんある海岸でした。
私は4歳上の兄と、よくその海で遊んでいました。
波打ち際の岩の間にはイソギンチャクがいて、小枝や棒を拾ってはつついて遊んでいました。
つつくと、ギューッと縮むんです。
それが面白くて、何度も何度も。
ある日、兄が釣り竿を持ってきました。
何度も海に向かって投げているうちに、なんと私を釣ってしまったのです。
服の上からだったので痛くはなかったと思いますが、兄は大慌てで釣り針を外していました。
私はおかしくて笑っていたのですが、
兄は真顔でひと言。
「お母さんには言うなよ」
今思い出しても笑ってしまいます。
そのあと本当に秘密にできたのかどうかは、
もう覚えていません。
でも、兄と過ごした海での時間は
今でも私の大切な思い出です。
あなたの原風景はなんですか?