
たのしくまなぼう!ニッサンとホンダがけんかしたワケ
むかしむかし、、、
あるところに危機管理能力の高いおじいさんとおばあさんが住んでいました。
ある日、おばあさんが川で資金洗浄をしていると、大きな桃が、
ドンブラコ、ドンブラコ…
と流れてきました。
DINKsを続けたいおばあさんは、桃を笑って受け流します。
すると、こんどは大きな楽器ケースが、
ミシュラン、ミシュラン…
と流れてきたではありませんか!

おばあさんはスマホを取り出し、長期保有していた某自動車メーカーの株式をすべて売り払いました。さらに、同社の信用売りポジションに資金の3割をつぎ込みました。
仕事を終えたおばあさんは、さらなる情報収集のために、楽器ケースをレバノンの自宅に持ち帰ることにしました。途中で税関に楽器ケースの中身を怪しまれましたが、いつものようにワイロで切り抜けました。
プール付きの豪邸に戻ったおばあさんは、ブラックマーケットの芝刈りから帰ってきたおじいさんと一緒に、楽器ケースをこじ開ける経営判断を下します。
楽器ケースをまさかりでぶち割ると…なんと、中から玉のような敏腕CEOが生まれてきました!
2人は大喜びです!
めんどうな子育てをスルーして、優秀な跡取りを確保できたのですから。
日本経済にしがらみのないこの子ならば、コストカットのために容赦なくリストラを断行して、経営危機を救ってくれるかもしれません。
さらに、彼の家族はフランスにいるため、総会屋たちもなかなか脅迫の手口を見出せません。大きなアドバンテージです。
大きな楽器ケースから産まれたその子は「ゴーン太郎」と名付けられました。
1週間ほどで衰弱した身体をすくすくと回復させたゴーン太郎は、おばあさんが洗浄した汚いカネで用意したきびだんごを持って、鬼退治の仲間集めをはじめました。

まずは、フランス時代に親交のあった政府のイヌどもと連絡を取り、日本の司法制度に対するネガキャンを開始しました。
次に、ハリウッドのエコノミックモンキー達を相手に「オレの脱出ドラマを映画にしないか?」と持ちかけました。
しかし、世間は失脚した権力者には冷たいものです。
政府のイヌども、財界のサルども、事の顛末をニュースで知った市民たちの多くは、ゴーン太郎の主張に耳を貸そうとはしませんでした。
「あなたは会社の資金を横領した。それだけの話だ」
と口をそろえました。
それでもゴーン太郎は諦めません。CEOのコミットは絶対なのです!
彼は最後のきびだんごを持って、HONDAの株式を狙うハゲキジ投資ファンドへと接近しました。
自動車産業は世界的な再編成が進んでおり、日産やHONDAでさえも合併しなければ競争力を維持できない状況が迫っています。
そんな背景から、共同持ち株会社の設立を協議していた日産とHONDAですが、「いつか乗っ取られるのでは?」という不信感を双方が拭えないままに、交渉は破談に終わりました。
この結果は、日経メーカーの協働に怯える欧州の自動車産業には文句無しの着地点と言えます。
10年ほど前に見切り発車したEVシフトが頓挫した現在、ルノーをはじめとする欧州の自動車メーカーは風前の灯だからです。
圧倒的な価格競争力を持つBYDなどの中国メーカーや、底なしの資金調達力と開発力を備えたテスラを恐れる彼らにとっては、久々の吉報であったことでしょう。
日産とHONDAの縁談が流れた裏側では、腹の虫がおさまらないゴーン太郎が暗躍していたとか、いなかったとか…。
しかし、彼が本当に倒すべき鬼とは、一体誰なのでしょうか?
真の悪とは…
日本の腐敗した司法制度なのか?
資本主義経済にはびこる汚職構造なのか?
大衆を騙した者勝ちのポピュリズムなのか?
ここで、ゴーン太郎の古巣のミッション・ステートメントを見てみましょう。

…。
「やっちゃえ」ってそういう意味だったん?
悪とか鬼とか、てめえの都合だけで決めてたのかよ。
桃太郎と同じぐらい、ゆがんだ正義だな。
そんなこんなで、
◯◯ロス・ゴーンは激怒したまま、必ずかの邪智暴虐な司法制度を除かなければならぬと、いつまでもいつまでも "やっちゃえ" を続けましたとさ。
めでたし、めでたし。