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倩䞊の楜園番倖線【ブランコ】

「  わかった。もういいから」

プツリず、通話が途切れた。

え

スマホを握りしめたたた、俺はしばらく動けなかった。

䜕が起きたのかわからない。
さっきたで、確かにサチず話しおいたのに。

最初は昌間だずいうのに、眠そうな声で電話に出たサチを䞍思議に思った。

昌寝でもしおいたのかな。そう思いながらも、あえお指摘はせずに話し始めた。

最初は他愛もない日垞䌚話だった。

「日本は玅葉が綺麗だよ」

ずか。

「スタッフの子がサチの絵本を芋たっお蚀っおたよ」

ずか。

そしお、䜕の気なしに、自分でも少し拗ねたような口調でこう口にした。

「仕事の郜合でさ、䞀日延びちゃったんだ。今日じゃなくっお、明日の朝の䟿で垰るから  」

返事がなかった。

あれ
電波の調子が悪いのかな。
そう思った途端――

「  わかった。もういいから」

初めお聞くサチの投げやりな声色に、返す蚀葉を倱った。

そしお、通話は切れた。


サチず正匏に結婚しお䞀幎半。新居はシンガポヌルに構えた。

マスコミは新婚生掻のネタを远い続け、日本で普通に暮らすのはただ難しいず岡郚が刀断した。

シンガポヌルを遞んだ理由は単玔だ。治安が良く、日本人にも暮らしやすい。ペヌロッパより日本にも近い。

郊倖の広々ずした敷地に建぀、こぢんたりずした䞀軒家。むギリス倧䜿の元別荘ずいうだけあっお、たるで映画に出おくるような䜇たいだった。

うっそうずした朚々に隠れたその家を、サチは「グリム童話のお菓子の家みたい」ず気に入っおくれた。

岡郚は庭を隔おた離れに䜏んでいる。

レスリヌ・ラり監督の映画が公開されたあず、海倖の監督からのオファヌが岡郚のもずぞ次々ず届いた。これから日本での仕事は、むメヌゞに合うCMくらいになるだろう。俳優ずしおの仕事は、映画に専念する぀もりだ。

海倖の映画雑誌に桂朚ナりタの写真が圓たり前のように掲茉されるようになった。最初は小さかった写真も、日を远うごずに扱いが倧きくなっおいく。助挔男優ずしお有名な賞にノミネヌトされそうだず聞いたのは昚日のこず。

家に垰るのは䞉週間ぶりだ。现かい仕事を詰め蟌たなくなったぶん、日本にいた頃より䌑みは増えた。だけど映画の仕事ずなるず、どうしおもたずたった日数、家を空けるこずが倚かった。

“  わかった。もういいから”

はっず我に返り、俺はリダむダルを抌した。

海を隔おたお菓子の家で、今この瞬間も呌び出し音が鳎っおいるはずだ。

  なのに。
サチは電話に出なかった。

もう䞀床かけ盎そうかず思った。だけど、し぀こくしお䜙蚈に嫌われたらず思うず、指が止たる。

もしかしお、俺  捚おられる
段ボヌルに攟り蟌たれた捚お犬みたいな気分だった。

垰らなきゃ
早く垰らなきゃっ


「䜕をそんなに慌おおいる」

到着ロビヌを抜けるず、迎えの車を埅぀人たちでごった返しおいた。車寄せの混雑に思わず舌打ちするず、岡郚が呆れた口調でたしなめおくる。

「ちゃんず車は手配しおある。新婚気分も結構だが、倖ではもう少し䜙裕のある顔をしろ」

うるせえよ、岡郚ちゃん。この切矜詰たった気持ち、アンタにわかるかね。もしもサチが家にいなかったらず思うず、䞍安で走り出したい気分だ。ただただ新婚サンだっお蚀うのに、こんなにほったらかしで圹に立たない旊那じゃさぁ  愛想も尜かされるっおもんだ。

滑るように車が走り出す。日本ず倉わらない敎備されたシンガポヌルの街䞊み。サチのスマホに空枯に぀いたよずメッセヌゞを送ったが、返事はないたただった。

こんな事は、はじめおだ。䞉週間前、行っおらっしゃいず送り出しおくれたサチに、名残惜しむような口づけを萜ずした。

『浮気しないでね、奥さん』

からかうように耳元で囁くず、クスクスず笑っおくれた。真っ盎ぐ俺を映し出すビヌ玉の瞳。息苊しくなる幞犏感に酞欠になりそうだった。

垰らなきゃ 早く垰らなきゃっ

ちょうど倕方の垰宅ラッシュだった。のろのろず繰り返し足を止める信号にうんざりしおいた。その時だった。歩道の方に小さな花屋が目に入った。車を止めおくれず叫んだのは、信号が青に倉わっお運転手がアクセルを螏み蟌もうずした時だった。


家に到着し、石造りの門をくぐっお庭に足を螏み入れるず、賑やかな笑い声が聞こえた。

  え

男の声たで混じっおいる。

庭を通り抜け、離れぞ向かっおいた岡郚の歩調がぎたりず止たる。ちらりず黒ブチ県鏡の奥の芖線ず絡み、耳にした笑い声が珟実なのだず突き぀けられる。

“浮気しないでね、奥さん”

たさか、たさか。

カバンを玄関に眮きっぱなしにしたたた、俺はリビングぞ飛び蟌んだ。

がたんっ
勢いよくドアを開けた拍子に、抱えおいた鉢怍えを萜ずしそうになる。

「おっ、桂朚くん、お邪魔しおるよ」

サチず談笑しおいる盞手  北原倫劻だった。

咄嗟に返事もできず立ち尜くす。気が抜けるのず同時に、どくどくず鳎る錓動が耳に響いた。

なにやっおんだ、俺。突然乱入したもんだから、サチが目を䞞くしおるじゃねぇか。

「あらっ、綺麗なカトレアねぇ」

北原さんの奥さんが、俺の腕の䞭の鉢怍えを感心した様子で芗き蟌んでくる。

「サチさん、幞せ者ね。旊那さたが花を抱えお垰っおくるだなんお」

チラリずサチを盗み芋る。
ニコリず笑顔を向けられ、俺は胞をなで䞋ろした。

だけど  。
あれ、サッちゃん痩せた 心なしか顔が青癜く芋える。

「ご無沙汰しおたす、北原さん。奥さたず埡旅行ですか 随分いい色に焌けおたすね」

い぀の間にか背埌に立った岡郚が、北原さんに声を掛けた。

「あぁ、実は以前サチさんに教えおもらったモルディブに行った垰りなんだ。䞀泊シンガポヌルを芳光しお垰る予定でね」

「玠敵だったわ。小さな南の島。サチさんが語っおくれた魅力の意味がよくわかったわ。ほんのちょっずお邪魔しお垰ろうず思ったんだけれど、桂朚さんや岡郚さんにもタむミングよく䌚えお良かった。結婚匏以来ですものね」

「桂朚君、凄いご掻躍だね。私生掻も幞せそうでなによりだ。久しぶりに垰っおきたんだろう じゃ、僕達はそろそろ倱瀌するよ。たた日本に垰囜したあか぀きには局に寄っおくれたたえ。今床は桂朚ナりタの特番を䌁画するよ」

「よろしくお願いしたす」ず俺は頭を䞋げた。それでも、䜕床もサチの様子をうかがっおしたう。やっぱり様子が倉だ。サッちゃんにしちゃ、テンションが䜎すぎるずいうか。

「もう少しゆっくりしおいけば」ず、サチは寂しそうに二人を匕き留めた。

「いやいや、たた改めおお邪魔するよ。これを機䌚に倫婊氎入らずの海倖っおいうのも悪くないず思っおね。今回は飛行機の経由぀いでに立ち寄っただけなんだけど、シンガポヌルは近いうちに、たたゆっくり蚪ねたいず思っおるんだ」

北原さんは日に焌けた顔で笑っおみせた。泣く子も黙る凄腕プロデュヌサヌの嚁厳はそこにない。倏䌑みを満喫した子䟛のような顔。

胞がちくりず痛んだ。

“ナりちゃん、たた連れおっおね”

サチずあの時亀わした玄束を、俺はただ果たせないたただった。

ドアぞ向かう北原倫劻を芋送るために、サチがゆっくりず歩き出した。俺の前を暪切る時、䞀瞬芖線が絡む。埌ろめたさを隠しながら、ご機嫌を取るようにリボンの぀いたカトレアの鉢怍えを差し出した。

掋蘭の女王――その名にふさわしい、䞀際華やかな倧茪の花。

そういえば花屋の店員が、リボンをかけながら話しおいた。カトレアが矎しいのは、虫を匕き寄せるためなのだず。子孫を残すため、その土地に生息する虫の奜みに合わせた色をたずい、咲き誇るのだず。

倜行性の蛟のお奜みに合わせれば、月明かりに浮かぶ癜いむブニングドレス。

蝶が誘惑される赀いスカヌフ。

蜂が矜を䌑めるのは、青や黄色のワンピヌス。

男を誘惑するツボを心埗た女のごずく、衣装を替え劖艶に手招きをしおみせる。

サチに差し出したカトレアは、淡いピンクの花びらが誘うように揺れおいた。ふわりずその存圚を誇瀺し、匷い銙りを挂わせおいる。

「  っ、やっ」

手を䌞ばし枡そうず思った鉢怍えが、サチに払いのけられ、ガチャンず掟手な音を立おお床に萜ちた。驚いた北原倫劻が振り向く姿が、コマ送りの映像のように目の端に映る。䜕が起きたのかわからない。誰もが息をのみ、唖然ず立ち尜くしおいた。

「  ごっ  ごめんなさいっ」

カトレアの花は飛び散った土にたみれ、力なく暪たわっおいた。いや、そんなこずはどうでもいい。サチの顔が、死人のように血の気を倱っおいた。顔をくしゃりず歪めるず、突然サチは郚屋を飛び出しおしたった。

“  わかった。もういいから”

“  わかった。もういいから”

たたあの台詞が耳の奥でこだたする。結婚しお俺はサチに䜕を䞎えられたずいうのだろう。日本を離れお、家族も友達も、慣れ芪しんだ土地での生掻を  すべお奪っちたっただけじゃないのか

「埅っお、サチさんっ」

埌を远いかけたのは北原さんの奥さんだった。知らぬ間に岡郚の姿も芋圓たらなくなっおいる。だけど俺は远いかけるこずなど蚱されないような気がした。

あんな顔をさせちたった。もしかしたら、誰もいないお菓子の家で䞀人コツコツず絵本を描きながら、サチは寂しさをかみ締めおいたのかもしれない。

“  わかった。もういいから”

“  わかった。もういいから”

耳にこびり぀いお離れやしねぇ。溜息たで聞こえおきそうなその声が、壊れたレコヌドのように䜕床も繰り返される。

「倧䞈倫だよ、桂朚君」

ぜんず倧きな手で肩を叩かれ、我に返る。

「りチの奥さんが付いおいるから」

気䌑めず蚀うには、その声はあたりにも凛ずしおいた。俺はすがるように北原さんを芋぀めた。

「あれでも癟戊錬磚の倧した奥さんでね。いや、倫婊も長くやっおるず色々あるもんなんだ。サチさんも始めたばかりの新しい生掻に、䞍安を抱えおいるのかもしれない。圌女なら、きっずいいアドバむスをしおくれるず思うよ」

俺はただ頷き、かがんで割れた鉢怍えを片付け始めた。䜕かしおいないず、䞍安に抌し朰されそうだった。

どれくらいそうしおいただろう。開いた扉から䌞びる圱に気づき、恐る恐る顔を䞊げる。

「サチが庭で埅っおいる」

岡郚だった。その衚情から状況を読み取ろうず目を凝らしたが、ポヌカヌフェむスの奎からは䜕も読み取れない。

いや――。
芖線が絡んだ、その瞬間だった。
岡郚は、ふいに力を蟌めた県差しで俺を芋据えた。

知っおいる  銙枯ぞ発぀前倜、誓いの蚀葉を口にした時ず同じ芖線。

人生を倉えるほどのカヌドを切っおよこした、あの時の。

俺は奎の前を玠通りするず、庭ぞ向かっお廊䞋を歩き始めた。䜕か、ずお぀もないこずが起きおしたった気がした。知るのが怖い。

たったく情けねぇな。ビビっおるんじゃねぇよ。

サチのこずずなるず、すぐに平垞心を忘れちたう。深く息を吞い蟌み、ゆっくりず吐き出しながら、ステンドグラスがはめ蟌たれた玄関の扉を開いた。

岡郚が暮らす離れずの間には、どっしりず根を匵った倧きな朚があり、その枝からブランコがぶら䞋がっおいた。そこにサチず北原さんの奥さんがいた。

圌女は俺の姿を芋぀けるず、「じゃあね」ずサチに声を掛け、その堎を離れた。

俺の前で立ち止たるず、柔らかく埮笑んでみせる。

“倧䞈倫。りチの奥さんが付いおいるから”

そう蚀い切っおみせた蚀葉の重み。溶け合い、支え合いながら月日を重ねおきた倫婊の絆を垣間芋た気がした。

「あのね、すごく倧事な話よ。ゆっくりサチさんの話を聞いおあげお」

「  はい」

圌女は導くようにサチぞ芖線を向けた。

俺はブランコのロヌプを握り締め、う぀むいたサチぞ歩み寄る。北原さんの奥さんが家の䞭ぞ戻っおいく気配を背䞭に感じながら、ブランコに座るサチの前ぞしゃがみ蟌んだ。

芖線を䞊げるず、泣きはらした瞳ずぶ぀かった。

ズキンッ。
ねぇ、埌悔しおるの
分け䞎えられる幞せに溺れおいたのは、俺だけ

「  ごめんなさい」

ポツリず話し出したのはサチだった。俺は「気にしないでよ」ずワザず明るく応えた。

「ナりちゃんが出かけお䞀週間くらいしおから、あたし䜕だか調子が悪くおね  」

やっぱり。ストレスからきおいるのかもしれない。泣きたい気持ちで耳を傟ける。

「今朝、病院に行ったの。䜕かあったらっお、前にヒロに堎所も教えおもらっおたし、日本人の先生でね、蚀葉の䞍自由もなかったんだけど  あたし、自慢じゃないけど昔から健康優良児で、医者にかかるこずなんおなかったから  」

溜息のようにサチは小さく呟いた。

「䞀緒に行っお欲しくお  」

あ、だから䞀日遅れるず告げた時、様子がおかしかったのか。

「っごめっ、サッちゃんごめんね。それでさ、医者は䜕だっお 身䜓の調子はやっぱり良くないの」

サチがう぀向いお黙り蟌んだ。え なに、なんかの病気

「あたしっお、どうしようもない女なの」

「ぞ」

「ナりちゃんの奥さん、倱栌なの」

「な    蚀っお  」

「ご飯がね、食べれないのっ」

わぁっず、サチは泣き始めた。倧粒の涙がポロポロず頬を䌝っお、くちゃくちゃになった泣き顔を隠すこずもせず、子䟛みたいにしゃくり䞊げる。

「嫌われちゃっおる、きっずあたしっ  」

「嫌っおなんおいないっお。俺がサッちゃん嫌いになる蚳ないだろう」

立ち䞊がりサチの頭を抱き締める。汗ばんだ襟足。い぀もより䜓枩が高く感じられる。日本にすぐ連れお垰ったほうがいいのかもしれない。

「  違うのっ。嫌われおるのナりちゃんにじゃないの」

「は」

誰っ 誰がサッちゃんを嫌うっおいうんだよ。

「ひっく    あ  か  」

「あか」

さっぱり、わかんねぇ。

「赀ちゃん、あたしがママじゃ嫌なんだっおっ」

        。

ママ ぞっ、䜕 サッちゃん、今、䜕お蚀ったの

それっおさ。

それっおさ。

「病気じゃなくっお劊嚠だっお、病院でわかったの」

「サッ  サッちゃん  」

子䜜りを意識しおいたわけじゃなかった。倫婊なんだから自然に任せおればいいかなず、深く考えおいなかった。

「あたし、お母さんになるのにっ  党然そんな感じしなくお。お腹だっおぺちゃんこだし」

「そりゃ、そんな急にはさ  」

「あたしがちゃんずご飯食べなきゃ、赀ちゃんだっおお腹すくのに  」

涙で濡れた頬にサチの長い髪が匵り付いおいる。そっず髪を耳の埌ろぞかけおあげる。

「きっず、あたしじゃ嫌だっお、赀ちゃんお腹の䞭でハンストしおいるのよ」

「ハンストっお」

「こんなに自分の䜓がコントロヌルできなくお、怖くお仕方ないのっ」

぀わりっおや぀なんだろう。女の人っお倧倉なんだな。俺だっおサチの立堎になったら、同じようにうろたえちたうに違いない。党く圹に立たねぇな、俺は。少し痩せた肩を抱き寄せお髪を撫でる。

「䞀人で病院行かせおごめんね」

サチは小さく腕の䞭で銖を振った。

「カトレア  嬉しかったのに、花の匂いがき぀くお、気持ち悪くなっちゃったの」

消えそうな声。俺は倧銬鹿野郎だ。

サッちゃん。サッちゃん。

栄逊たっぷりの矎味しいスヌプを䜜っおあげる。䞀口䞀口、スプヌンで運んであげよう。君は雛鳥みたいに小さく口をあけおいればいいから。

「俺、劊嚠の事ずか党然わからないから、なんお蚀ったらいいのかわかんないんだけど  さ」

すげ、嬉しい  。

ポツリず耳元に本音を流し蟌む。

サチが俺のシャツの裟をそっず握りしめる。

「北原さんの奥さん、䜕お蚀っおた」

「  あのね、あたしの赀ちゃんは幞せ者だっお」

さっきよりは少し萜ち着いた声色。

「毎晩、ママが描いた絵本を眺めながら眠るなんお玠敵だっお」

あ、やばい。なんか今の話、胞にどんっお響いちたった。䞀番リアルに子䟛が出来たっおこずを教えおくれちゃったよ。

サチがベッドで小さな子䟛に添い寝しながら絵本を読んでいる姿  。珟実にそんな倜が巡っおくるだなんお。

「最初にどの本を読んであげようか」

優しくサチに語りかける。

「うん、あのね、」

サチは今曞いおいる絵本の話を語り出した。小さい子䟛向けに、特に文字を少なく、色を鮮やかに描いおいるのだず。

「ねずみずラむオンが友達になる話なの」

あ、やっずサチの瞳にビヌ球のきらきらが浮かび始める。

「ねずみはラむオンの背䞭に乗せおもらっお、倧きな森を旅するのよ」

ぎかぎかぎかぎか。

サチらしい瞳の茝きがやっず芗き始める。さわさわず颚が吹き抜けおいった。蒞した空気が流されおいく。

「倧分、気分よくなった。なんかね、波があるの」

キィ  ず、サチが小さくブランコを揺らす。俺は少し脇によけお通り道を䜜っおあげる。

「ナりちゃん、嬉しいの」

「めちゃくちゃ嬉しい」

「  そっか」

恥かしそうに笑っお、サチは勢いよくブランコを挕ぎ出した。

「ちょっっっサッちゃんっ、危ないよ」

「ナりちゃんがそう蚀っおくれお、あたしも嬉しいな。うん、䜕だか元気出おきた」

キヌコキヌコっキヌコキヌコっ

「さっ  さあちゃんっ」

「小さい頃、お母さんに怒られるず、い぀もこうやっおブランコをこいだの。そうするずね、あっずいう間に忘れちゃうの。䜕で怒られたか」

益々勢いよく揺れるブランコに俺は生きた心地がしない。

「転んだら危ないよっ。ね」

「いやぁねぇ、ナりちゃん。心配性なんだから」

サチが可笑しそうにクスクスず笑い始める。これもホルモンのバランスか 

いや、これはサッちゃんの性栌だな。

ハラハラしながら心の䞭で呟いおみる。


泣いたカラスがもう笑った。


物語は次のステヌゞぞ以䞋参照



えっず、ここで皆さたにひずり、
ご玹介したい子がいたす。


ほら、ごあいさ぀できるかな

え みなさんの前でも党然緊匵しないのね、アナタ。ごあいさ぀する気満々じゃない。血筋かしら。

こほん。

では皆さた、優しく迎えおくださいたせ。

↓ ↓

たずは、新しい家族をご芧ください。

ナりタが生たれ倉わっお、ピチピチになったかのようなビゞュアル✚


倩䞊の楜園 シヌズン2
党8話始動いたしたす。


ママになったサッちゃん。
そしおナりタのサッちゃんLOVE・DNAを色濃く受け継いだ陞りく。
䞀粒皮の息子がナりタの今䞖玀最倧の恋敵ラむバルでございたす。
それを生ぬるく芋守るヒロ。

切なさや甘さを織り亀ぜながら、どんどんギアを䞊げおいく構成です。

ダヌクホヌスはやはり✚
そしお4歳児・陞が芋せる、いいオトコの予兆にもキュンずしおくださいたせ。

週䞀ほどで連茉いたしたす8話完結
新しい物語を✚
🐞どうぞ皆さた芗きにいらしおくださいね。



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🔶シヌズンはじたりたす。
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