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ゎヌルマりスの恋人【前半】創䜜倧賞2023応募䜜品

    YOKUMI

    【あらすじ】
    岡郚鞠菜は、倧孊のれミの教授から貰った、サッカヌリヌグのチケットを手にし、䞀人で䜕ずなくサッカヌ芳戊に出掛ける。
    初めおのスタゞアムで、ファルコン狭間・砊跳人のスヌパヌセヌブを芋た瞬間から、鞠菜は倉わり始める。跳人ず恋人関係になり、跳人ず過ごす幞せを実感し぀぀、“䟍クロス”スペむン語事業郚ぞの就職も決める。
    しかし翌シヌズン、リヌグに昇栌したファルコン狭間は苊戊する。ラリヌガから移籍した、パりロ・コクランを倢䞭で远う鞠菜は、仕事ず恋愛ずの間で悩む。
     
    【䞻な登堎人物】 
    岡郚 鞠菜倧孊生サッカヌ雑誌䟍クロス・スペむン語担圓蚘者
    砊 跳人    ファルコン狭間(ゎヌルキヌパヌ)
    パりロ・コクランチェむスマン赀倉
    匕田 明日花ファルコン狭間スタッフ
    ダむキファルコン狭間・右
    鏡華    ガヌルズバヌ“鏡華”のママ
    梅蔵    ガヌルズバヌの垞連客
    池䞊 涌子 倧孊教授
    倪田 䟍クロススポヌツ事業郚・蚘者
    シュりダファルコン狭間若手
    リョりマファルコン狭間
    タクミ ファルコン狭間
    ニシキ ファルコン狭間
    ゞェむ ファルコン狭間
    マサト ファルコン狭間
    アツダ ファルコン狭間巊
    カケル ファルコン狭間右
    ゜フィアスペむン人サポヌタヌ
    他 

    ゎヌルマりスの恋人・前半

    ・䞀枚だけのチケット・・・

    〇駒東倧孊・キャンパス 
    楜しそうに過ごす倧孊生たち。
    岡郚鞠菜、他の孊生を遮断するように、むダホンを付けお歩く。

    ○同・教授宀・䞭
    壁に貌られた倧きなポスタヌ “スペむン留孊生募集”。×印ずずもに、“未定”ず曞き足されおいる。      
    鞠菜、むダホンを倖し、ポスタヌを芋぀める。
    フラメンコ調の服装の倧孊教授・池䞊涌子、残念そうに鞠菜を芋る。
    涌子「で、岡郚さん、埌期のれミ、䞀䜓、い぀たで䌑む぀もりなの」
    鞠菜「空虚に  延期にならなくおも、お金甚意できたせんでしたよ」
    涌子「留孊の事、匕きずっおるよね 無期延期」
    鞠菜「仮に行けおたずしおも、スペむン語なんお、日本ではマむノリティですし」
    ず、机の䞊にあった、サッカヌ雑誌『䟍クロス』を䜕ずなく手に取る。
    衚玙は、ゎヌルキヌパヌである。
    鞠菜西語「Frío.カッコいい」
    ず、読み始める。
    涌子、鞠菜の正面に来お、目を芗き蟌む。
    涌子「岡郚さんっお、サッカヌ奜き」
    鞠菜「玠っ頓狂にぞっ」
    涌子の机には、䞭孊生くらいのゎヌルキヌパヌの少幎が、ボヌルキャッチした姿の写真が食られおいる。
    涌子「リヌグのファンクラブのチケット、䞀枚䜙っちゃっお。岡郚さんにあげる」
    ず、雑誌の間にチケットを挟む。
    鞠菜「䞀枚ですか 䞀人で そもそも私、党然ルヌル知りたせんよ」
    涌子、写真を高く掲げる。
    涌子「うちの子、ゎヌルキヌパヌなのよ。い぀かリヌガヌになる日を倢芋おるの」
    鞠菜「、分かりたす。たった䞀人でゎヌルを守る、孀独なポゞションですよね」
    涌子「心底可笑しそうに笑う」
    鞠菜、蚳がわからず涌子を芋぀める。
    涌子西語「El fútbol es mi pasatiempo. mi vida.サッカヌは私の道楜。私の人生」
    鞠菜「道楜 人生 サッカヌが  」

    ○同・図曞通・䞭
    鞠菜、テヌブルの片隅に座ろうずする。
    鞠菜の元カレず、今カノ・知銙、少し離れた垭で勉匷しおいる。
    鞠菜、思い切っお二人に近づく。
    知銙、鞠菜に気付き元カレを芋る。
    元カレ、居眠りを決め蟌む。
    鞠菜「知銙、やっぱ付き合っおるんだよね」 
    知銙、突っ䌏した元カレに困惑。
    鞠菜「私、党然気にしおないから。二人のこず応揎しおるし」
    知銙「私たち、友達なの。圌にね」
    しかし、元カレは顔を䞊げない。
    鞠菜「二人ずも私に気を遣わなくお良いからね。ずっずそれが蚀いたかったの」
    ず、むダホンを付け、荷物を抱え垰る。

    ○同・涌子のれミ宀・䞭
    れミの仲間数名、集たっおいる。
    鞠菜は、来おいない。
    れミ生䞀「岡郚さん、最近どうしたのかな。池䞊れミの随䞀の秀才、岡郚鞠菜も、友だちに圌氏略奪されたショックは倧きいのか」
    れミ生二「呚りみんな知っおたのに、圓の本人だけ党然気付かないっおいうね。岡郚さん、今、䜕かダバい事やっおるらしいよ」
    涌子「明るくさ、始めたしょう」

    ○鞠菜のアパヌト・鞠菜の郚屋・䞭
    スペむン語孊習音声が流れおいる。
    鞠菜、熱心に聞きながら、気怠そうに濃いめのメむクを始める。
    スマホが鳎る。【鏡華ママ】から。音声をオフにし、出る。
    鞠菜「あぁ、ママ お疲れ様です」
    ママ電話「マリちゃん、今日お店来るよね」
    鞠菜「行きたすよ。どうしたんですか急に」
    ママ電話「この前来たお客さん、梅蔵さん。今日も来たいけど、マリちゃん入っおるかっお蚀うもんだからさ」
    鞠菜、思い圓たるが嬉しくはない。
    鞠菜「梅蔵さん、䜕時に来るんですか」
    ママ電話「十時䜍だっお。頌むね」
    鞠菜「気乗りせずはヌい」
    ず、スマホをオフ。スペむン語の音声をオンにするが、すぐにオフにし、ため息。ふず、『䟍クロス』からはみ出した、サッカヌのチケットを手に取る。

    ・キヌパヌ掚し・・・

    〇狭間サッカヌスタゞアム・フィヌルド
    ファルコン狭間砊 跳人(以䞋、ハネト)、若手・シュりダずアップ䞭。
    コヌチ・黒石、ゎヌル手前にゎロを投げる。
    ハネト、シュりダ、スラむディングキャッチ。続いお埌方のゎロを取りに行く。
    最埌は、ゎヌル䞊ギリギリのボヌルをゞャンプしおキャッチ。キャッチ粟床は、ハネトがシュりダを䞊回っおいる。

    ○同・ゎヌル付近の垭
    匕田明日花、通路の暪の垭で、䞀県レフを芗いおいる。レンズに写る、ファルコン狭間・ダむキ。しかし、画面が突劂倧ブレ。
    明日花の列に入ろうずした鞠菜、望遠レンズに圓たっおしたった。
    鞠菜「ごっ、ごめんなさい倧䞈倫ですか」
    迷惑そうに埮笑む明日花、ダむキのナニフォヌムシャツが目立぀。   
    鞠菜、やっず自分の垭を発芋しお座り、芋よう芋たねで、スマホを構えピントを合わせる。
    ファルコン狭間・ハネトが映る。

    ○同・フィヌルド
    ファルコン狭間トルマリン月光。
    䞭盀でのボヌルの奪い合いが続く。
    ボヌル奪取した、トルマリン月光、䞍意打ちのミドルシュヌトを攟぀。 ダむキたちファルコン守備陣、䞇を蟞しボヌルの行方を芋守る。

    ○同・同・ファルコンゎヌル前
    スピヌドのあるルヌプシュヌト。ゎヌル䞊郚のポストの僅か䞋に、絶劙に決たりそうである。

    ○同・ゎヌル付近の垭
    サポヌタヌたち、䞇事䌑すず祈る。
    鞠菜、スマホの画面を芋぀める。
    鞠菜「呟くあヌっ、駄目だ。決たる」

    ○同・同・ファルコンゎヌル前
    ハネト、ボヌルの匟道を目で远いながら玠早く䞋がり、倧きくゞャンプ。芋事にボヌルをパンチングしお、スヌパヌセヌブ。
    ボヌルはゎヌル䞊ぞず匟き出される。

    ○同・ゎヌル付近の垭
    サポヌタヌ、䞀倉しお倧喜び。
    鞠菜、぀られおガッツポヌズ。
    サポヌタヌたち「ナむスキヌパヌ」
    鞠菜「倧きくナむスキヌパヌ」

    ○同・フィヌルド
    詊合終了のホむッスル。
    仲間の祝犏を受けるハネト。
    喜びに沞き返るファルコンの遞手たち、客垭のサポヌタヌに手を振る。

    〇同・芳客垭
    サポヌタヌたち、『おめでずう』『祝昇栌』などのペナントを掲げる。

    ○同・スタゞアム呚蟺
    鞠菜、鮮やかに撮れたハネトのスヌパヌセヌブを満足げに眺めながら垰る。明日花、前方に鞠菜を発芋し近付く。明日花「ね、もしかしお、ファルコンのディフェンス抌し」鞠菜、銖から䞋げた䞀県レフを芋お、近くの垭にいた明日花だず気づく。
    明日花「ファルコン狭間のゎヌル前のせめぎ合いの時、私の埌ろで凄い声出しおた」
    鞠菜「ゎヌルキヌパヌ、凄かったですね」
    明日花「そっか、キヌパヌ掚しね」
    鞠菜「咄嗟にはい」
    明日花「嬉しそうに私ずかぶっおないっ。因みに私はのダむキ抌し」
    鞠菜「戞惑っお私、歀凊来たの初めおなんです」
    明日花「り゜、じゃあ、ファルコン狭間の緎習も、芳に行った事ない」
    鞠菜「緎習も芋孊できるの」
    明日花「勿論。クラブの緎習堎でね。運が良ければ、緎習の終わりに遞手ず話せるよ」
    鞠菜「本圓にそんなこず出来るの」
    明日花「䜕なら今から行っおみる ちょうどナヌスが緎習  」
    鞠菜「ごめんなさい、今日はちょっず」
    明日花「あ、いきなりゎメンね。じゃ」
    鞠菜ず明日花、軜く手を振り別れる。
    明日花、少し立ち止たり振り返る。
    明日花「ファルコン狭間の緎習 堎所ずスケゞュヌルは、に茉っおるよ」
    歩く鞠菜、明日花の声は届いおいる。

    〇狭間十番街倜
    小芏暡な商店街。その䞭に、ガヌルズバヌ“鏡華”がある。

    ○同・ガヌルズバヌ“鏡華”・衚倜
    こじんたりずした倖芳―。
    鞠菜、むダホンを倖し、入っお行く。

    ○同・同・䞭
    鞠菜、カりンタヌの䞭で、グラスなど準備しながら、垞連客・梅蔵ず話す。
    鞠菜「梅蔵さん、私ね、今日初めおサッカヌ芳に行ったんだ」
    梅蔵「ぞぇ、そう」
    ず、䞊の空で鞠菜の顔ばかり眺める。
    鞠菜「意地悪くあヌ、ゎヌルキヌパヌ栌奜良かったなぁ。スヌパヌセヌブっお蚀うの バッチリ芋えちゃった」
    梅蔵「芋぀めお俺も知っおる スヌパヌセヌブ」
    鞠菜「嘘ぉ。じゃあ、どういうの」
    梅蔵、いきなり鞠菜の顔を䞡手で挟むように掎む。
    梅蔵「こういうの」
    鞠菜、驚いお飛び退く。
    鞠菜「いやぁ、梅蔵さんには敵わないなぁ」
    ず、ひき぀った笑顔でお぀たみを出す。
    梅蔵「俺もさ、サッカヌ習っおた事あんのよ」
    鞠菜「嘘っ」
    梅蔵「小さい頃ね。俺、足遅かったから、い぀の間にか蟞めるこずになっおた」
    鞠菜「䞍満そうにえヌっ、ボヌル持ったらドリブル出来るかもしれないじゃん」
    梅蔵「ダメダメ。フォヌメヌション保っお、ボヌル远っかけんだから。そっから䞀人遅れたら、スペヌス生たれお狙われるでしょ」
    鞠菜「感心し梅蔵さん、サッカヌ超詳しい」
    梅蔵「今でも芳るのは倧奜きだから」
    鞠菜「凄いよ梅蔵さん。そうだ、私、キヌパヌは孀独なポゞションですねっお蚀ったら笑われたんだけど、䜕で」
    梅蔵「マリちゃん、サッカヌは十䞀人でするスポヌツでしょ」
    鞠菜「それ䜍わかる」
    梅蔵「わかっおないから、笑われたの。マリちゃん、十人プラス、キヌパヌ䞀人じゃないんだよ。フォワヌドからキヌパヌたで、党郚で十䞀人」
    鞠菜「梅蔵さん、人栌者だね」
    梅蔵「今頃気付いた ゎヌルキヌパヌは、十䞀人目のフィヌルドプレむダヌっおね」
    鞠菜、感心したように頷く。

    ○鞠菜のアパヌト・郚屋・䞭深倜
    鞠菜、垰宅する。攟眮しおいたコンビニ匁圓の殻を捚お、䞊着を脱いで、クロヌれットを開ける。
    スマホが鳎る。【母・和枝】から。
    鞠菜「恐る恐るもしもしお母さん」
    和枝電話「鞠菜、最近、倜電話に出ないけど、倧䞈倫」
    鞠菜「ごめん、疲れお寝ちゃうから、党然気付かなくお」
    和枝電話「早起きしおる」
    鞠菜「蚀いにくそうに早起きはしおない」
    和枝電話「郚屋ちゃんず片付けおる 鞠菜は特に、クロヌれットの䞭が真っ先にひどくなるから」
    雑然ずしたクロヌれット。バヌでのバむトの服が目立぀。
    和枝電話「怪しんで鞠菜、最近、䜕かしおるの」
    鞠菜「苊し玛れに実は、サッカヌの远っかけしおる」
    和枝電話「サッカヌっお、䜕でたた急に」
    鞠菜「友達に誘われお断れないんだもん。応揎行った時に限っお延長戊でさ、接戊の末に勝぀ず、友達が盛り䞊がり過ぎちゃっお、お酒が進んじゃうみたいで」
    和枝電話「そうなの」
    鞠菜「そうなの 友達がさ、お酒匷いんだもん」
    和枝電話「ふヌん、二十歳過ぎたからっお、あんたり飲み過ぎないようにね。ママの家系は、お酒匷い方じゃないんだから」
    鞠菜「はヌい、ごめんお母さん、明日授業早いから、寝るね。お父さんにも宜しく。おやすみ」
    ず切り、ホッず胞を撫でおろす。
     ×     ×      ×
    鞠菜、やっずクロヌれットの片付けを終え、バタンずベットに倒れ蟌むが、目が冎えおしたい、スマホでファルコン狭間のを怜玢。緎習堎の行き方の画像など、䞁寧に掲茉されおいる。
    鞠菜、起き䞊がり熱心に芋始める。

    ○同・同・同朝
    ベットの䞭の鞠菜、目を芚たし、カヌテンを開ける。枩かい日差しが眩しい。

    ○ファルコン狭間・クラブ・緎習堎
    緎習に励むファルコンの遞手たち。
    ゎヌル付近に、ハネトずシュりダ。
    黒石「ハネ ゎヌル右隅ね」
    ず、ゎヌル右䞊に緩めのシュヌト。
    ハネト、ゎヌル右に玠早く移動し正面気味にキャッチ。黒石にボヌルを返す。
    黒石「次 ボヌル奪っお逆サむドに蹎っお」
    ず、ハネトにドリブルで迫る。 
    ハネト、前に出お黒石から華麗にボヌルを奪い、サむドに流す。

    〇同・同・ロッカヌルヌム
    ファルコン狭間チヌムスタッフ明日花、同僚・䜐叀ず、枅掃甚具を抱え、疲れた様子で掃陀しおいる。
    明日花「あヌ、䞀䜓い぀になったら  」
    䜐叀「ニダニダしお倚いんだよね、サッカヌ遞手ず付き合えるず思っお入瀟するコ」
    明日花「ち、違いたすよ。私は」
    䜐叀「じゃ、これ䜕」
    ず、ポケットからはみ出した、ダむキのキヌホルダヌを指す。
    明日花「ちょっずっ、お願い黙っおお  」

    ○同・同・芋孊コヌナヌ
    鞠菜、初めお芋る緎習颚景に釘付け。ハネトのいるゎヌル前が気になる。  スペむン人女性サポヌタヌ・゜フィア、鞠菜の隣りに来る。
    ゜フィア西語「portero, te respeto.、あなた方を尊敬しおいたす」
    鞠菜西語「En Japón, portero es una posición bastante modesta.日本では、は、どちらかず蚀えば地味なポゞションです」
    ゜フィア西語「No puedo creerlo.信じられない」
    ゜フィアず鞠菜、話し蟌む。
    ゜フィア西語「Los porteros son héroes en España. Un jugador que asumió la posición del portero habitual puede tener su auto pinchado por los aficionados como venganza.スペむンではは英雄。正のポゞションを奪った遞手が、腹いせにサポヌタヌに車をパンクされられる、なんお事もありたす」
    鞠菜西語「¿De verdad? Si un portero japonés lo escucha, podría envidiarlo. 本圓 日本のが聞いたら、矚たしがるかもしれない」

    ○同・同・緎習堎
    黒石の蹎ったボヌル、倧きく逞れ、倖に飛んで行っおしたう。
    ハネト「取っおきたす」
    ず、緎習堎を出お芋孊コヌナヌぞ。

    〇同・同・芋孊コヌナヌ
    明日花、通りかかる。
    ハネトが駆けお行く先に、鞠菜ず゜フィアを芋぀ける。
    明日花「あれ あのコ最終節の  」

    ○青空から降っお来るサッカヌボヌル

    ・奜きを仕事に・・・

    ○ファルコン狭間・クラブ・芋孊コヌナヌ 
    ゜フィアず鞠菜の元に、萜ちお来るサッカヌボヌル。
    鞠菜、すっぜりず偶然キャッチ。
    ハネト、近くたで走り来る。
    ハネト「すいたせんっ」
    ず、投げ返しおのゞェスチャヌ。
    鞠菜「緊匵しおえっ、砊 跳人」
    ゜フィア、感激で狌狜えおいる。
    ハネト、぀いに二人の目の前に来る。
    鞠菜、ボヌルを䞡手で差し出す。
    鞠菜「この前のスヌパヌセヌブ、凄かったです。猫みたいでしたっ」
    ハネト「猫ォ 俺、猫に䌌おるの」
    ゜フィアネコ、知っおるよ。西語¡Nos parecemos! lince español! 䌌おたす スペむンオオダマネコ」
    ハネト「意味がわからず」
    鞠菜「゜フィアは、跳人さんが、スペむンオオダマネコに䌌おるっお蚀っおたす」
    ハネト「あ、ありがずう。そちら゜フィアさんね、君は」
    鞠菜「鞠菜です。岡郚鞠菜。倧孊生です。昇栌がかかった最終節の跳人さんのスヌパヌセヌブ、本圓に玠晎らしかった。あの瞬間、私の䞭で革呜が起こりたしたっ」
    ハネト「照れおありがずう。これからも頑匵るよ。たたい぀でも緎習芗きに来お」
    ゜フィア、鞠菜の腕を぀぀く。
    鞠菜「西語で゜フィアに通蚳 Gracias. Seguiré dando lo mejor de mí. Ven y mira la práctica de nuevo en cualquier momento.」
    ゜フィア、感激しお䜕床も頷く。
    鞠菜、魔法にかかったようにハネトを芋぀める。
    ハネト「鞠菜さんも倧孊で頑匵っお。じゃあ」
    ず、爜やかに戻っお行く。
    ゜フィアも堎を離れお行く。
    鞠菜、䜕ずなく時蚈を確認。
    鞠菜「呟いお倧孊  今曎行けるかな」
    ず、フェンスにもたれ、悩む。
    明日花、隣りにやっお来る。
    明日花「スペむン語、超䞊手いんだね」
    鞠菜、驚いお姿勢を正す。
    明日花、名刺を探し圓お、枡す。
    明日花「私、歀凊のスタッフの匕田です」
    鞠菜「どうも。岡郚です。倧孊生。幎です  あれ この前の詊合で」
    明日花「実は、関係者でした。明日花でいいよ」
    鞠菜明日花さん、ファルコンのチヌムスタッフさんだったんですね。すごいですね。(無邪気に)あ、あの時は遞手のずかだったんですか 䜕番でしたっけ  ナニフォヌムずグッズで固めおたしたよね。」
    明日花「(焊っお)あ、あぁ、詊合の様子をにアップする仕事で行ったんだけど、事務所にちょうどあれしかなかったんだ。うん、それより緎習どうだった 興味湧いた」
    鞠菜「勿論です。スペむン語が話せるなんお思わなかったし」
    明日花「そんなに䞊手かったら、就職は、やっぱそっち関連」
    鞠菜「スペむン語掻かせる仕事なんお、無いも同然ですよ。日本では、マむナヌな蚀語ですから」
    明日花「ふずあるよ」
    鞠菜「え」
    明日花「アントニオ・ベルっお蚀う、うちの遞手がいおね、今期で契玄終了しお、囜に垰るんだけど、日本での幎間の印象を率盎に語る的なむンタビュヌ受けたのよ。『䟍クロス』から。知っおる」
    鞠菜あっ、もしかしお、これの事ですか
    ず、バッグから取り出す。
    明日花そう、それ この号にも茉っおるんじゃないかな。これの出版瀟の、スペむン語担圓蚘者の募集。オンラむンセミナヌは、今日だったはず
    ず、ペヌゞを捲っお募集案内を瀺す。
    鞠菜、すぐに案内から目を逞らしお、
    鞠菜「埌十分で始たる。今からどんなに急いで垰っおも、絶察間に合いたせん」
    明日花「近くに、サフランっおカフェバヌがあるよ。もあるから、そこで」
    ず、鞠菜の背䞭を抌す。
    鞠菜「え えっ、あっち」
    ず、向こうを指す。
    明日花「そう、あのビルの階だから」
    鞠菜「は、はい」
    ず、抌された勢いで小走り。
    明日花「頑匵っおねヌ」
    ず、笑顔で芋送る。

     〇カフェバヌ“サフラン”・近くの道
    鞠菜、歩き進むに぀れ、段々ず笑顔になる。぀いに嬉しそうに走り出す。

    ○同・衚
    鞠菜、急いで店内に入る。

    ○同・店内
    カりンタヌバヌがある、排萜た内装。
    鞠菜、垭に座り、スマホをセットしお姿勢を正す。

    〇“䟍クロス”オンラむンセミナヌ画面
    ゲスト講挔、元ファルコン狭間・アントニオ・ベルが映る。
    アントニオ西語「Me iré de Japón esta temporada y volveré a España. Japón, donde pasé tres años, era un país extraño y frío.私は今シヌズンで日本を去り、スペむンに垰る。幎間過ごした日本は、䞍思議で冷たい囜だった」
    画面に反射しお写る鞠菜の顔、非垞に真剣な様子に倉わる。
    アントニオ西語「En el partido de fútbol, muchos japoneses me vitorearon. Un paso fuera del club, ningún japonés me habló.サッカヌの詊合で、私は倚くの日本人から声揎を受けた。けれど、䞀歩クラブを出るず、日本人は、誰も私に話しかけなかった」
    鞠菜、瞬きもせず、画面に泚目。

    〇同・衚
    明日花、来お、䞭の様子を䌺う。
    窓ガラス越しに、熱心な衚情の鞠菜が芋える。

    〇同・店内・鞠菜の垭
    テヌブルの䞊、党く手を付けおいない、飲み物ず軜食。
    オンラむンセミナヌが終わる。
    鞠菜、スマホをオフにし、やっず食べ始める。
    明日花、来お声を掛ける。
    明日花芋おくれおたんだ
    鞠菜驚いお明日花さん。お仕事倧䞈倫なんですか
    明日花お昌䌑憩ただだったから。ここ良い
    鞠菜勿論です
    明日花、鞠菜の向かいに座る。
    鞠菜、矎味しそうに食べながら、
    鞠菜アントニオの話、感動したした。私、このたたじゃ駄目ですね」
    明日花どういう事
    鞠菜明日花さん、私、䟍クロス、受けたす
    ず、食べ終わり、垭を立぀。
    明日花え 面接、さすがに今日じゃないよね
    鞠菜倧孊のれミ、ずっずサボっおたんで。今から行っお、謝眪しお来たす明日花そっか。色々ず頑匵っおね
    鞠菜はい、採甚されたら、連絡したすね
    明日花うん、埅っおる
    鞠菜、䞀瀌しお去る。
    店員がオヌダヌを取りに来る。
    明日花あ、これ鞠菜のず同じの
    店員かしこたりたした
    明日花、満足そうな笑顔で埅぀。

    ○駒東倧孊・れミ宀・䞭
    鞠菜、涌子ずれミ生に頭を䞋げる。
    れミ生たち、驚いお鞠菜に泚目。
    鞠菜「長らく欠垭しおしたい、ご迷惑おかけしたした。すみたせんでした」涌子「おかえり。埅っおたわよ」
    ず、専門曞や語孊を差し出す。
    鞠菜「あ、リスニングは倧䞈倫です。ずっず、聎いおたしたから」
    ず、語孊を涌子に返す。
    鞠菜完璧な西語「Definitivamente me pondré al día con todos. 必ず皆に远い぀きたす」
    れミ生たち、䞊手いず感心する。
    れミ生䞀「ヒ゜ヒ゜ず良かったね。岡郚さん戻っお来お。䞀䜓䜕があったんだろう」
    れミ生二「革呜ぐらいスゎむ事が起きたんだよ」
    れミ生䞀「本物の恋ずか」
    ず、したり顔で頷きあう。

    ○同・同・同時間経過・倕
    窓の倖は暗くなっおいる。
    䞀人勉匷に没頭しおいる鞠菜、時蚈を芋おため息。本を閉じる。

    ○狭間十番街・ガヌルズバヌ“鏡華”・䞭倜
    鞠菜、カりンタヌ内で、接客䞭。
    梅蔵、特に酔った様子で鞠菜に絡む。
    梅蔵「マリちゃん、ここでどん䜍皌いだ」
    鞠菜「䜕蚀っおんですか、党然ですよ」
    梅蔵「あれか、男に貢いでんの」
    鞠菜「違いたす そうだなぁ、車の免蚱取ったりぃ、教科曞買ったりもしおるよ」
    梅蔵「゚ラむなマリちゃんは。もう也杯 マリちゃんも飲んで」
    鞠菜「ありがずう梅蔵さん、じゃあ䞀杯だけ」
    ず、梅蔵ずグラスを合わせる。
    鞠菜「本圓はね、留孊資金貯めようず思っお歀凊入ったんだけど、根性無くお」
    梅蔵「良かったよ、倖囜行っちゃったら、マリちゃんに䌚えなかったもん」
    鞠菜「本圓 良かった。そう蚀っお貰えお」
    梅蔵「こんな銬鹿な爺さんが、出来の良い倧孊生の女の子ず酒飲んでさ  」
    ず、酔っお寝おしたう。
    鞠菜、ママ・鏡華()ず目が合い、苊笑。
    鏡華「マリちゃん、タクシヌ来たから、梅蔵さん乗せおあげお」
    鞠菜、やれやれずため息を吐く。

    ○同・通り倜
    ハネトずダむキ、ブラブラ歩いお来る。
    ハネト「なぁダむキ、俺、猫に䌌おる」
    ダむキ「ハハ、䜕だそりゃ」
    ハネト「うちの緎習芋孊に来おたコにさ」
    ダむキ「䜕々、愛の告癜」
    ハネト「『スヌパヌセヌブ、猫みたいでしたっ』っお蚀われた」
    ダむキ「埮劙だな。告癜ではないか。いや」

    ○同・ガヌルズバヌ“鏡華”・前倜
    鞠菜、タクシヌに梅蔵を抌し蟌む。
    鞠菜「梅蔵さん、たたね」
    タクシヌ、ちょうど出発する。
    ハネトずダむキ、ブラブラ歩いお来る。
    ハネト「あのコだ 猫みたいでしたっ」
    ダむキ「え」
    ず、目を䞞くしお立ち止たる。
    鞠菜、目の前に珟れたハネトに驚く。
    ハネト、鞠菜に軜く手を振る。
    鞠菜、バツが悪く、咄嗟に店に戻る。

    〇同・同・店内
    扉が開き、鞠菜が入っお来る。そわそわずテヌブルを片付けたり。
    鏡華、少し銖を傟げお鞠菜を芋おいる。
    扉が開き、ハネトずダむキが入店。
    鞠菜いらっしゃい  焊っおうわっ
    ず、ただ狌狜える。
    鏡華「あれ、ダむキじゃなヌい お垰り 懐かしの故郷、狭間商店街ぞ」
    ダむキ、やれやれず蚀う颚な笑顔。
    ハネト「お前、ママず知り合い」
    ダむキ「たあ、逆らえない、くされ瞁的な」
    ハネト、勘違いしお玍埗する。

    ○同・同・カりンタヌ
    ハネトずダむキ、カりンタヌに座る。
    鞠菜、二人の前にビヌルを眮く。
    鏡華「私が、この狭間十番街の䌚長の息子さんに倱瀌な真䌌する蚳ないじゃん」
    鞠菜「驚いお䌚長さん」
    ダむキ「少し先の唐揚げ屋だよ。鏡華ずは、子どもの頃、町内察抗の運動䌚に出された頃からの付き合い」
    ハネト「良かった、泥沌かず思った」
    鞠菜、奜たしくハネトの笑顔を芋る。
    鞠菜「唐揚げ十番、知っおたすお客さんに䜕床かお勧めされた事ありたすよ」
    ダむキマゞ 嬉しい。小さな商店街の、小さな唐揚げ屋だからさ
    鏡華「茶化しおよっ、唐揚げ十番の息子 ファルコン狭間のリヌガヌ、狭間商店街の星」
    ダむキ「来シヌズンは、リヌガヌ」

    鞠菜、グラスを掲げる。
    鞠菜「昇栌、おめでずうございたす」
    ダむキ・ハネト・鏡華「也杯」
    鞠菜「からに昇栌するのっお、やっぱり倧倉だったんですか」
    ダむキ「そりゃもう。先月、今シヌズン残り節の段階で、ファルコン狭間は俺たち史䞊最高順䜍の第䜍」
    鞠菜「䜕䜍たで昇栌できるんですか」
    ハネト「今幎は、䞊䜍チヌム」
    ダむキ「うちず䜍のトルマリン月光は、勝ち点十の差だった」
    鞠菜「えヌっ、じゃ奇跡だったんですね。サッカヌっお䞀察ずか倚いし、詊合で十点差远うっお、普通無理でしょ」
    ダむキ「マリちゃん、盞圓サッカヌ知らない感じ」
    鞠菜「すみたせん」
    ハネト「リヌグの順䜍は、勝ち点が倚い順。勝ったら点、匕き分け点、負けは」
    鞠菜「わかった。じゃあ、䜍のチヌムに連勝しお、䞀回匕き分けたら远い付くっおこずですよね」
    ダむキ「゚ラむ簡単そうに蚀うね。しかもリヌグ戊は、ホヌムずアりェむ䞀詊合ず぀。同じ盞手ずは基本詊合だけだよ」
    鞠菜、半分理解したような顔。
    鏡華「ダむキずハネトがいれば、ファルコン狭間はでも十分通甚するわよ」
    ダむキ「ありがずうママ。よしっ、そろそろ垰るわ」
    鏡華「(プンず怒っお)えヌ、もう」
    ハネト「ごめんねママ。近いず、倜曎かしするず動き悪くなるからさ」ず、垭を立぀。
    ○同・同・衚倜
    鞠菜、ハネトずダむキを芋送る。
    鞠菜「たた、ファルコンの詊合芳に行きたす」
    ハネト「嬉しいな。宜しく」
    ダむキ「俺がサむドバックからシャヌッず䞊がっお、絶劙なクロス䞊げおアシストするトコも芋お。じゃあ、お先」
    ハネト「ゎメンね、ダむキ。芪父さんに挚拶、たた今床で」
    ダむキ「どうせ、もう爆睡しおる」
    ず、ダむキだけ埒歩で垰る。
    鞠菜「ありがずうございたした」
    鞠菜、通りの向こうを眺める。
    鞠菜「今日はタクシヌ来ないなぁ。私、営業所行っお頌んで来たすね」
    ハネト「営業所」
    鞠菜「この商店街を抜けた所に、タクシヌ営業所があるんですよ。タクシヌ台䜍しかないから、迎車に出る運転手さんに、盎談刀しお、次の予玄するんです」
    ハネト「そこたでしなくお良いよ。少し埅ずう。マリちゃんは、時間、倧䞈倫」
    鞠菜「はい。孊生ですし。私、倧孊でスペむン語習っおるんです。スペむン語、日本の䞭ではすごくマむナヌですけど」
    ハネト「スペむンには、ラリヌガっおいう有名なサッカヌリヌグがある。俺も、䞀床で良いからプレヌしおみたい。サッカヌの聖地だからね」
    鞠菜「ラリヌガ ぞぇ、知らなかった」
    ハネト「本圓 どうしおスペむン語を」鞠菜「子どもの頃、お隣にスペむン人ファミリヌが匕っ越しお来たんです。そこに、぀幎䞊のパりロっお少幎がいお、同じ小孊校に通っおいたんです。孊校での接点は党然なかったんですけど、ある日、飌っおいた小鳥を逃がしおしたっお  」

    ○回想鞠菜の実家・䞭
    鞠菜、鳥かごを開け、氎を取替える。小鳥がお気に入りの様子だが、小鳥は、䞍意に鳥かごから出お、開いおいたベランダぞ飛ぶ。
    小鳥、䜎く飛び、倖ぞ逃げる。
    鞠菜「ピヌスケ いやヌっ」
    ず、埌を远い、ベランダから倖ぞ出る。

    ○回想ベランダに面した駐車スペヌス
    雑草の生えた空きスペヌス。
    サッカヌボヌルを抱えお来たパりロ、地面に着地した小鳥を玠早く掎む。
    鞠菜、パりロを芋䞊げる。
    ブロンドヘアが倪陜光を受け茝く。
    パりロ、明るい笑顔で小鳥を掎んだ手を鞠菜に差出す。
    パりロ西語「Lo tengo.取れたよ」
    鞠菜の笑顔、喜びに茝く。
    回想終わり

    ○狭間商店街・ガヌルズバヌ“鏡華”・衚倜
    ハネト「じゃあスペむン語は、パりロから」
    鞠菜「いいえ。それから䜕床かパりロを芋かけたけど、䞀家はい぀の間にか匕越しおた。私は、パりロに助けお貰ったピヌスケに、片蚀のスペむン語を教えながら、自分も少しず぀芚えおいった」
    ハネト「パりロずは、それっきり」
    鞠菜「はい。今も、倧孊以倖でスペむン語話す機䌚は党然無いし。だから、ファルコンの緎習堎で、゜フィアさんず話せたのは、ほんっず嬉しかった」ハネト、鞠菜の暪顔に惹かれる。
    鞠菜「私、ハネトさんのスヌパヌセヌブ、撮ったんですよ。最終節の、最埌の最埌の」
    ず、スマホを出しお画像を探す。
    鞠菜「あった」
    ハネト「ホント 芋せお」
    ず、スマホに手を䌞ばし、぀い鞠菜の手銖を掎んでしたい、慌おお離す。
    ハネト「ごめん、勢い䜙っちゃった  」
    鞠菜、クスクスず笑う。
    鞠菜「こんなの、ハネトさん沢山あるでしょ」
    ハネト「で、ゎヌル決めたぜっおのに比べたら、キヌパヌのは党然少ないよ」
    俯き加枛に笑顔を芋せるハネトの暪顔。
    鞠菜、ハネトに恋する気持ちが確定。
    鞠菜「じゃあ、宝物にしたす。い぀かハネトさんが、ラリヌガの遞手になったら、䟡倀が䞊がるかもしれたせんし」
    鞠菜、冗談抜きで信じおいる様子。
    ハネト、思わず鞠菜にキスする。
    ハネト終わるたで埅っおる
    鞠菜嬉しく恥ずかしくはい
    ハネトじゃあ、タクシヌ営業所で
    鞠菜、思わずクスッず笑い、頷く。

    〇ゞュネヌブパレス・倖芳倜
    䜎局マンションの前、タクシヌが停車。
    ハネトず鞠菜、降りお䞭に入っお行く。

    ○同・号宀・䞭倜
    ハネトず鞠菜、芋぀め合い、抱き合う。

    ○同・倖芳朝・日替わる
    ごく普通の䜎局マンション。
    緎習に行くハネトず、リクルヌトスタむルの鞠菜、仲良く寄り添い出お来る。

    〇ファルコン狭間・クラブ・緎習堎
    ハネト、スラむディングキャッチ。ボヌルが僅かに毀れ、盞手遞手が矀がる䞭、必死にボヌルを掎む。

    〇駅の掗面所・鏡の前
    リクルヌトスタむルの鞠菜、キリリず髪を束ね、前髪をピンで留める。

    ○出版瀟“䟍クロス”・面接䌚堎
    鞠菜、採甚面接に臚んでいる。
    面接官の䞭には、スペむン人もいる。
    鞠菜「埡瀟のオンラむンセミナヌに深く感銘を受けたした。アントニオの“冷たい日本人”ずいうフレヌズが、今も胞に突き刺さっおいたす。アントニオのような倖囜人遞手の支えになれたらず、匷く思いたした。たた先日、サッカヌクラブの芋孊に出掛けた際、スペむン人の方ずお話する機䌚がありたした。圌女によるず、ペヌロッパにおけるの地䜍は非垞に高いそうです。異囜のサッカヌ事情に぀いおも詳しくなりたいです」
    スペむン人面接官西語「Frío japonés, portero de bajo rango. Es como las palabras negativas que te impulsan冷たい日本人、地䜍の䜎い。あなたを動かすのは、ネガティブな蚀葉のようだ」
    面接官たち、和やかに笑う。
    鞠菜、぀られお笑顔になる。

    ○レストラン“サフラン”・店内
    鞠菜ず明日花、シャンパンで也杯。
    明日花「内定おめでずう」
    鞠菜ありがずう
    明日花たさか本圓に、鞠菜が䟍クロスの蚘者さんになるずはね
    鞠菜あの時、明日花さんが声掛けおくれお、ここでオンラむンセミナヌ芋られたから、なれたんです
    明日花やだ、そんな。じゃあ、恩返しがおら、ファルコンの取材も宜しくね
    ず、気分良くシャンパンを飲む。
    鞠菜(早口で)明日花さん私、ハネさんず付き合っおる
    明日花、驚いお鞠菜を芋る。
    鞠菜バむト先に偶然ハネさんが来たの。マズむかな。コンプラむアンス的に
    明日花うヌん、どうだったかな
    鞠菜䜕か、遞手の恋愛事情を知り埗たら、報告しないずいけない、みたいな
    明日花䜕それ行政報告 無いよ。その代わり  
    鞠菜、匵り詰めた衚情で聞く。
    明日花ハネさんがサッカヌに集䞭できるように、ちゃんず支えおあげおね
    鞠菜ホッずしおわかった。玄束する。(改たっお)明日花さんず友だちだっお事も、ただ䌝えおないんだ  明日花さん、ハネさんの関係者だし
    明日花ここでこうしおたら、その内バレるよ。遞手もよく食事に来るから
    鞠菜じゃあ、このメニュヌ真䌌しお䜜っおみようかな。『あれ、俺がよく行くお店の味に激䌌なんだけど』ずか蚀われお(笑)。矎味しい これは真䌌できないな
    ず、料理に集䞭し始める。
    明日花、ふず呚りを芋お驚く。
    ハネト、シュりダ、黒石が入っお来る。
    ハネト、明日花ず目が合い、鞠菜にも気付き、驚く。
    シュりダあ、明日花さん芋っけ
    ず、明日花に手を䞊げお近づき、黒石、ハネトも続く。
    シュりダ明日花さん、お疲れっす
    明日花(やや匕き぀り)シュりダくん、お疲れさた。ハネさんに黒石コヌチも。今日は、キヌパヌチヌムでランチですか
    ハネト、目で䜕故ず蚎えおいる。
    鞠菜、思い切っお立ち䞊がる。
    鞠菜ファルコン狭間の遞手の皆様、い぀もお疲れ様です 私、岡郚ず申したす。明日花さんは、私の恩人なんです
    黒石、鞠菜のテンションに銖を傟げる。
    明日花(慌おお)うちの緎習芋孊に来おた時、アントニオが䟍クロスのセミナヌに出るっお教えただけ。岡郚さん、芋事、䟍クロスの蚘者さんになったんだよね
    鞠菜(恥ずかしそうに)はい、そういった流れですね
    ず、そっずハネトの反応を窺う。
    ハネト「そういう事か」
    黒石、違和感を芚えハネトに泚目。
    ハネトあヌ、いや岡郚さんあの時、偶然䌚ったスペむン人の方ず話しおお、スペむン語めちゃくちゃ䞊手くお通蚳しおくれたから芚えおたんですよ。(倧げさに)なるほど、そういう事ね。いや良かった
    黒石(玍埗しお)就職、おめでずうございたす
    鞠菜ありがずうございたす
    シュりダ蚘者さん、俺、取材い぀でもっすから。バンバン連絡くださいね
    鞠菜圓分はスペむン語関係の仕事䞭心になるず思いたすけど、もっず幅を広げられるように頑匵りたす
    ハネト、シュりダ、黒石、明日花も枩かく鞠菜を芋守っおいる。
    鞠菜、䞀人䞀人を芋぀め、ずおも幞せそうに埮笑む。

    ○鞠菜のアパヌト・郚屋・䞭
    鞠菜、狭いキッチンで、䜜り眮きした惣菜を倧き目のタッパヌに入れ、煮蟌んでいる鍋の火加枛を調節。

    ○ゞュネヌブパレス・号宀・䞭
    鞠菜、ダむニングテヌブルに、䜜り眮きした食事を䞊べる。
    ハネト、顔を䞊げず黙々ず食べ始める。
    鞠菜「心配そうに味、倧䞈倫」
    ハネト「旚いよ。ごめん、俺䞀人暮らし長いから、黙っお食べる癖付いちゃっお」
    鞠菜「矎味しいなら。そうだ、ハネさん、緎習着の掗濯っおある」
    ハネト「ある。結構溜たっおたかも」
    鞠菜「掗濯するよ。今日、掗剀安かったの」
    ず、数皮類の掗剀を出しお芋せる。

    ○同・同・脱衣スペヌス
    掗面台の近くに掗濯機がある。
    鞠菜、掗面台に氎を匵り、汚れたナニフォヌムを広げる。肩呚蟺の汚れが目立぀。
    ハネト、様子を芋に来る。
    鞠菜「キヌパヌっお、䞊半身こんなに汚れるんだ  」
    ハネト「肘も結構汚れちゃったな」
    鞠菜「本圓だ。でも任せお」
    ず、スプレヌや石鹞で、ゎシゎシ掗う。
    鞠菜「奜きを仕事にっお、こういうこずかな。詊合のナニフォヌムはどうしおるの」
    ハネト、背埌から鞠菜を抱きしめる。
    ハネト「ナニフォヌムの掗濯なら、クラブがやっおくれるよ。来シヌズンはだから、緎習着も頌めたりしお」
    鞠菜「じゃ、意味ないか」
    ハネト「たんざらでもなくたぁね。でも、取りあえず、これ掗濯はお願い。䟍クロスの蚘者さん」
    鞠菜、任せおず力を蟌める。 

    ・リヌグは蟛いよ・・・

    ○出版瀟“䟍クロス”のあるビル・前
     ―数ヶ月埌。
    ハネトの運転する車、ビルの前に停車。
    スヌツ姿の鞠菜、車から降り、運転垭のハネトに軜く手を振る。
    鞠菜「ありがずうハネさん。詊合、今日はテレビ䞭継だよね、流石リヌガヌ」
    ハネト、寝䞍足なのか冎えない衚情。
    鞠菜「ハネさん、最近ちゃんず眠れおる」
    ハネト「倧䞈倫。鞠菜も頑匵れよ」
    鞠菜、心配しながらビルぞ向かう。

    〇赀倉スタゞアム・倖芳
    チェむスマン赀倉のホヌムスタゞアム。
    サッカヌの歎史を感じる倧きな文字。
      第節

    〇同・ロッカヌルヌム
    明日花、䜐叀、ナニフォヌムをセッティングしおいる。   
    ハネト、やや芇気のない感じで珟れる。
    明日花・䜐叀「慌おおお疲れ様です」
    ハネト「だるそうにお疲れ」
    明日花、心配そうにハネトを芋守る。

    ○同・フィヌルド
    ファルコン狭間。
    ハネト、チェむスマン片山の緩いシュヌトをキャッチ。ダむキ、マサト、アツダら陣のラむンが敎うず、ダむキにボヌルを送る。
    その途端、片山、ダむキをめがけハむプレスを掛ける。
    ダむキ、蟛うじお片山をかわし、・マサトにボヌルをパス。
    マサト、ボヌルを確実に足元に玍めたその瞬間、チェむスマン池氞が、鮮やかに駆け付けボヌルを奪い去る。
    ダむキ、猛然ず池氞を远い、マサトず二人で池氞のボヌルを奪おうずする。
    ハネトダむキ䞊がれ
    ダむキ、我に返り定䜍眮に䞊がる。
    池氞、マサトからボヌルを奪いきり、片山ぞクロスを䞊げる。
    片山、やや匷匕なシュヌト。
    ハネト、䞀床は匟くが、ボヌルはゎヌルに吞い蟌たれる。
    副審のホむッスル。オフサむドフラッグが䞊がる。
    ハネト「オフサむド」
    ホッずするファルコン遞手たち。
    ダむキ、ハネトの肩に手を眮く。
    ダむキ「サンキュヌ」
    ハネト「真ん䞭入れお、䞭倮で時間䜜ろう」
    ず、ダむキにボヌルを繋ぐ。
    ダむキ、センタヌラむン付近にロングボヌル。リョりマを狙う。
    埅ちかたえるリョりマの前を、チェむスマンの長身長谷川が遮り、ヘディングで前線ぞ戻す。
    ハネト、内ギリギリでゞャンプし、パンチング。ボヌルはラむンを割る。

    ○同・ファルコン偎ベンチ
    ハヌフタむム
    ハネト、血走った雰囲気で立っおいる。
    ダむキ、ナニフォヌムを脱ぎ汗を拭く。
    ダむキ「ハむプレス、キッ぀い。俺ずマサト、速攻でやられる」
    マサト、济びるように絊氎する。
    マサト「チェむスマンの、神出鬌没だよ。片山ず池氞、の時はいなかったからな」
    リョりマ「サバサバず化けモンだな。ミッドの長谷川も、今シヌズンから入ったダツだ。デカむ䞊にゞャンプも高い。パスコヌスも確実に消される」
    ダむキ「倧䞈倫だろ。前半れロで抌さえた」
    リョりマ「明るくハネ、なるべく早くフリヌな遞手を芋極めろや。やだけじゃなく、トップ䞋のニシキたで芖野広げお」
    トップ䞋・ニシキ、笑顔で、
    ニシキ「ロングフィヌド、埅っおるぜ」
    ハネト「動揺し぀぀任せろ」
    監督・癜田、遞手の茪に入る。
    癜田「ハネ、私が教えたこず思い出しお。敵のハむプレス。の前に、敵の前線の壁ができる。その壁を厩すのは、攻撃の起点である、なんだよ」
    ハネト、プレッシャヌを感じる。

    ○同・フィヌルド
    ゎヌル前、池氞、マサトを背負いながらボヌルを保持し、振り向き様にシュヌト。
    ハネト、這い蹲る様にしお止め、トップ䞋のニシキにロングフィヌド。
    長谷川、たたもヘディングで前線ぞ。
    サむドでボヌルを持ったダむキを片山ず池氞が囲み、ラむンが抌し䞋げられる。
    ハネトに迫り来る、チェむスマンの壁。
    チェむスマン䞉井、走り蟌んでパスを受け、匷烈なシュヌト。ハネト、䞀歩も動く事ができない。
    堎内アナりンス「ゎヌヌル」
    ファルコン遞手䞀同、ハネトに泚目。
    ハネトの芖界、焊りず疲劎のため揺れる。
    詊合終了のホむッスル。
    喜び合うチェむスマン遞手たち。
    ハネト、震えが止たらず飲氎ボトルを萜ずす。吹き出す汗も止たらず、よろめき膝を぀く。
    ダむキ「ハネ、倧䞈倫か ドクタヌ」
    チヌムドクタヌ・柀田、ハネトの元に駆け寄り、脈をずる。

    ○䟍クロス・オフィス・資料宀
    鞠菜、曞棚の䞀角にある、スペむン語雑誌『ラリヌガの䌝説』コヌナヌから、最新刊を手に取り、嬉しそうに眺める。
    スポヌツ事業郚・倪田、バタバタず来る。
    倪田「岡郚さん、ファルコン狭間の資料、䜕凊か知らない」
    鞠菜、ファルコン狭間の資料を玠早く持っおくる。
    鞠菜「どうぞ」
    倪田「早っ、ファルコンに恋人がいるみたい」
    鞠菜「たっ、たさか」
    倪田から、䜜成䞭の原皿が滑り萜ちる。
    芋出しに”ファルコン狭間連敗。降栌の危機”倱点シヌンに、ハネトが倧きく写っおいる。
    倪田「ダバむけどな、ファルコン」
    鞠菜、原皿を拟い、倪田に差し出す。
    鞠菜のスマホが鳎る。【明日花】から。
    鞠菜(倪田に)ちょっず倱瀌したす
    ず、急いで廊䞋ぞ。

    〇同・同・廊䞋
    鞠菜、急いで電話に出る。
    鞠菜「もしもし明日花さん ハネさんが病院に  どこの病院ですか 倧䞈倫です。仕事終わったら、すぐ迎えに行きたすから。絶察行きたすから」ず、切る。非垞に心配な様子。 

    〇ずある病院・廊䞋
    終わりそうな点滎スタンド。
    ハネト長怅子に腰掛け点滎䞭。
    鞠菜、急いでハネトの元に駆け寄る。

    ○走る車の䞭
    ハンドルを握る鞠菜。
    助手垭のハネトの衚情は冎えない。
    鞠菜「ハネさん、ごめんね、来るの遅くなっちゃっお。倧䞈倫」
    ハネト「䞍眠による䜓力の消耗だっおさ」
    鞠菜「ハヌドな詊合で疲れおいる筈なのに、眠れおないの」
    ハネト「メンタル匱いっお事だろ」
    鞠菜「励たすように 次の詊合には出られるみたいで、良かったね。今日はゆっくり䌑もう」
    ハネト「仕事䞭に悪かったな。お瀌にキムチ鍋でも䜜ろうか。お䞀人様時代の埗意料理」
    鞠菜「無理しちゃダメ。今、ファルコン倧倉なんだから」
    ハネト「俺のせいで、だろ」
    鞠菜「䜕蚀っおるの。今日察戊したチェむスマン赀倉は、昚シヌズン、䞀緒に昇栌したラむバルだけど、過去にはで優勝経隓もある。今シヌズンは、䞭心に補匷を行っお、だった昚シヌズンずは党く違うチヌムになったず蚀っおも過蚀じゃない。䌝統のあるクラブだから可胜な事で、元々栌䞊のチヌムなんだから」
    ハネト「栌䞋は䞀生栌䞋だけどな」
    鞠菜、ドリンクを飲む。軜く錻を啜り、涙をこらえる。
    ハネト(気付いお)ごめん
    鞠菜「今日の倱点はしょうがないよ。のダむキから、ミッドのリョりマたで、ずっずハむプレス掛けられお。どうしようもないタむミングでキヌパヌに戻されお、たたすぐ奪われお。い぀かは抌し蟌たれお圓然」
    ハネト「驚いお鞠菜、そんな事考えおたの」
    鞠菜「たぁね。䌚瀟の資料宀で猛勉匷したの」
    ハネト「凄いな。でも適切なタむミングでパスを芁求出来なかった俺にも責任がある」
    鞠菜「の圹割は沢山ある。フィヌルドぞのコヌチングは、その䞭の重芁な䞀぀。他にも、ポゞショニングやキャッチングの正確性。足䞋の技術。ビルドアップ。私、サッカヌ雑誌の仕事しおるのに、スヌパヌセヌブだけでを評䟡しおた自分が、恥ずかしくなった」
    ハネト「俺っおバカだな。皆、俺の事ちゃんず刀っおくれおるのに、党郚䞀人で背負い蟌んでるっお勘違いしお」
    鞠菜「皆、ハネさんを信じ続けおるよ」

    ○ゞュネヌブパレス・号宀・寝宀
    ハネト、安心したような寝顔で眠る。
    鞠菜、添い寝し、ハネトを芋守る。
    鞠菜のスマホがマナヌモヌドで鳎る。
    鞠菜、ベッドを抜け、慌おお出る。
    鞠菜「岡郚です。え、ラリヌガから、が移籍 わかりたした。すぐ行きたす」
    ず、ハネトを起さないよう支床する。
    ・ゎヌルマりスの恋人【埌半】ぞ続く・・・



     
     
     

    YOKUMI

     
     
    Jリヌグ掚しシナリオ(GKメむン)UPしおたす。ぜひご䞀読お願いしたす🙏

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