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淡路島の原価0円セットで友人をもてなしたはなし

    先日、淡路島の海岸を散歩していた。近くで定期的に野暮用があるため、たまに訪れてはふらふらと歩くことがある。
    その海岸はリゾートシーズンを除けばあまりひと気がある場所ではなく、稀に地元の人がツリをしているのを見かけるような、そんな場所だ。

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    ここは別の海岸ですが、こんな感じ

    生き物系YouTuberの動画を観るとつくづく感心するが、海というのは本当に面白い場所で、よく目を凝らせば海岸近くにもたくさんの生き物がいる。そしてその中には美味しく食べられるものも多い。まさに命のふるさとである。

    ぼくは海産物に目がないため、この日はそんな視点から海沿いを歩いてみることにした。しかもこの日は夕方から酒飲みの友人が遊びにくるのだ。ここはひとつ、原価0円の肴でのおもてなしと洒落込もうじゃないか。

    まず最初のお目当てはカメノテ。これは以前にもこの場所で採ったことがあるのでまあ大丈夫だろう。テトラポッドの隙間などに群生している、こいつである。

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    カメノテの山🐢

    カメノテはその名の通り亀の手に酷似した見た目で、貝のように見えるが甲殻類の一種らしく、イカの食感とカニの味を併せ持つ。これを湯がいて食べるとこたえられないものがある。

    さらにカメノテの近くに、よく見ると別のツマミ候補が見える。マツバガイである。マツバガイはまだ食べたことがないが、とても美味いらしい。こいつも是非いただいていこう。

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    カメノテの奥に引っ付いている
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    マツバガイも大量

    カメノテもマツバガイも、採取するにはマイナスドライバーが最適である。テトラポッドや岩礁などに強固に張り付いたツマミを引っ剥がすにはこれが一番なのだ。

    テトラポッドでカメノテとマツバガイを充分な量確保し、海岸に戻ると、ふと綺麗な花が目に入った。これはもしやハマダイコンでは…?

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    ハマダイコンの花


    若葉や根を食べるらしいが、実も美味いらしい。しかもカメノテやマツバガイと違って収穫の労力がほとんどゼロだ。これはいただいていくしかない。

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    ヒョウタンみたいな形の実が
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    30秒でこの成果

    帰宅して早速調理に取りかかる。調理といっても、カメノテは湯がくだけ、ハマダイコンは湯がいてポン酢と鰹節、マツバガイは湯がいたのちに肝を除去し、殻に戻しバター醤油で壺焼きにするというシンプルなものだ。

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    ハマダイコンを湯がく
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    マツバガイを湯がく前
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    湯がいたマツバガイを貝殻に戻し壺焼きに
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    見よ!原価0円セットを!

    友人が来た。一献交わしながら早速いただく。カメノテもマツバガイも実に美味い。ハマダイコンも爽やかな風味で上等である。原価0円とは言われなければ分からないレベルだ。大満足の結果となり酒が進んだ。
    なお、友人の家の庭にもハマダイコンの花が生えており伐採する寸前だったらしい。みすみす無料のツマミを放棄するところだったと喜んでいた。除草剤などを被っていないことを祈る。

    ところで、マツバガイの旬は秋だという。その理由は、マツバガイのいわゆる白子が最も大きくなるのが秋だからだそうだ。これは秋にもまたテトラポッドに繰り出すしかなさそうだ。その際には友人にも手伝ってもらい、原価0円セット秋の陣と再度、洒落込もう。

    ※カメノテには漁業権が設定されている場合があります。採取の際はその地域の漁業権の確認をお願いいたします。

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