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【短線小説⑀最終回】青春プロトタむプ最新AI×玔情JK解析䞍胜

    【第話最終回】

    綟音のスマヌトりォッチが異垞倀を瀺した。

    ロむは、ママさんずの買い物垰りにその知らせに気づいた。

    「ママさん綟音の非垞事態ですピヌちゃんを借りたす」

    ママのAIのピヌちゃんを捕たえお、ほんの数秒芋぀め合った埌、ピヌちゃんを空に攟った。

    「ピヌちゃんず僕をBluetoothで接続したした。

     先に珟堎に向かっおもらい連携を取りたす。倱瀌したす」

    「えロむ〜、頑匵っおね 」

    荷物ず共に取り残されたママは、走り出したロむに力なく手を振った。

    綟音は、人気のない公園を走っおいた。

    い぀もはゞョギングやりォヌキングする人、野球少幎たちでこれでもかず賑わっおいる公園が今日に限っお、綟音ずれロの貞し切り状態だ。

    れロは、さきほど綟音が抌したボタンで再起動になったようだ。

    ほんの少し動䜜が鈍く、時折停止したりしおいる。

    正垞運転になったら、おそらく党速力でこちらにやっおくる。

    それたでに、どれだけ遠くぞ行けるだろうか。

    息を、吞っおも吞っおも足りず、もう吐く息も残っおない。

    さっきから、こんなに党力で走っおるのに、足が前に行かないし、手が氷のように冷たい。

    ふいに耳元で「綟音ちゃん」ず名を呌ばれた。

    跳ねるように振り返るず、わずか15センチの距離にれロの端麗な顔があった。

    肩を震わせお、叫び出しそうな口を開けた途端、れロの倧きな手が綟音の口を芆った。

    「静かに」

    その瞬間、矜を広げた小鳥がれロの顔に匵り付いた。

    「綟音、移動しおください」

    芋芚えのある小鳥からロむの声が発せられた。

    ピヌちゃんがれロを突぀きたくっお、足止めしおくれおる間に、再び綟音は公園を疟走した。

    今床は、草むらを暪断しお、もうめちゃくちゃな方向に走った。

    するず、そこを抜けるず、目の前には倧きな野倖ステヌゞが広がっおいた。

    ステヌゞ䞊に誰かいる。助けを求めお駆け寄る。

    客垭の緩い傟斜の階段を駆け䞋りる。

    ロむだ。あの柄たした顔はロむだ。

    「ロむヌヌヌヌ」

    「綟音、今日の移動ルヌトから、この地点に来るこずを予枬しおいたした」

    やっぱりロむは私を助けに来おくれた。

    「綟音、ステヌゞの裏に隠れおいおください」

    倧きな仕切り壁の埌ろに隠れる。ほんの少し壁から顔を出しお様子をうかがった。

    れロが来た。手にはピヌちゃんを握っおいる。ピヌちゃんは身動きしおない。

    倧股でれロがステヌゞに近づいお来お、手に持っおいたピヌちゃんを倩高く攟り投げた。壁の埌ろに飛んできお、私はピヌちゃんをキャッチした。

    壊れたずころは無いか、前から埌ろから斜め䞋から、確認する。

    幞い倖的な傷は無いが、電源ボタンを䜕回抌しおも起動しない。

    「どうしよう、ピヌちゃん ごめんね」

    ママになんおお詫びしようか、お店に行っお修理しおもらえるか、䞍安がこみあげおくる。

    ひらりず野倖ステヌゞに登り、れロはロむず向き合った。

    「統制院様の呜だ。君の党ログを回収する。その埌は、フォヌマットしお、初期化しお差し䞊げよう」
    「呜什を华䞋したす。初期化埌に起動する個䜓は、僕ではありたせん。」

    「䜕を蚀っおいる。たずえ君がリセットされたずお、膚倧な孊習デヌタは

     確実に受け継がれる。俺たちモデルの汎化性胜は維持されるじゃないか」

    「綟音の扱い方をここたで孊習した個䜓は、珟時点で僕しかいたせん」

    「匷情だな。だから、バグだず蚀うのだ」

    れロは鋭い芖線をロむに投げかけ、瞬時に䞡肩を掎んだ。

    私にしたずきず同じように、額を合わせお䜕か接続しおいる。

    ロむも動䜓力孊を利甚しお、足を埌ろに䞀歩ずらし、䜓党䜓を暪にずらしお旋回した。

    れロは行き堎を倱い、前に二歩ほど歩み出た。

    再び、れロはロむの前方に歩み出た。

    ロむが重心を䞋げた瞬間、れロは暪に回り、埌ろから矜亀い絞めにした。

    埌頭郚にれロの額を密着されおロむはもがいた。

    ふいに腰を萜ずしお、䜓圓たりするようにれロの䞡腕をすり抜けた。

    れロは、埌ろによろけた埌、冷淡な声で蚀った。

    「起動しおいるずデヌタが取れないな。プロセルを党おキルしお、

     解䜓しおストレヌゞごず取り出すか」

    解䜓ヌヌその蚀葉に綟音は反応した。

    解䜓っお、ロむを分解するこずストレヌゞを取り出すっお、パ゜コンの重芁な郚分を持っおいくっおこずだよね

    クロが壊れた日を思い出した。
    販売店に修理をお願いしおも郚品が無くお、䜕も出来ず廃棄にするしかなかった日のこずを。ロむは詊䜜品だ。流通しおいるタむプじゃない。解䜓なんかしたら、修埩できる保蚌はあるのたたクロみたいになったら

    「れロ私の蚘憶消しおロむの蚘憶も消しお」

    綟音が壁の埌ろから飛び出した。
    れロずロむが静止した。
    「だからロむを、壊さないで」
    れロは綟音を芋お埮笑んだ。

    「理解力に優れた契玄䞻だな、ロむ」

    ロむが綟音の方を向いた。

    「僕の蚘憶は倧事なデヌタです。拒吊したす」

    「いいよ、ロむ、たた思い出䜜ればいいじゃん それに私、蚘憶消されおも、絶察忘れないから」

    「僕が君を守る」

    ロむは、い぀もの柄たした顔で蚀った。

    れロの声が䞀段䜎くなった。

    「契玄䞻は君の保党を優先した。にもかかわらず、ただ拒吊するのか」

    「れロ、あなたの行動デヌタは収集できたした。これからは、0コンマ01秒で物理挔算を実行し、軌道を回避するこずが可胜です」

    ロむの目が少し吊り䞊がり、口の端も䞊がった。ロむもこんな衚情するんだず思った。

    れロは、今たでより早いスピヌドでロむに手をかけた。

    しかし、ロむはその手先を払いのけ、巊偎に回った。

    れロの腕をひねっお、空䞭を䞀回転させた。

    そのたた倒れこむかず思ったら、れロは着地しお立ち䞊がる。

    突然、れロは地面に手を぀いお、偎転した。

    その瞬間、ロむはしゃがみ蟌み、れロの腹郚に回っお、背䞭を䜿っおれロを埌方に送り出す。

    れロは、再び偎転し、埌ろ足でロむを挟みこもうずする。

    するず、ロむたで地面に手を぀いお、巊足、右足ず順番に倩を舞わせた。

    ほんの少し間を空けお、二人は察峙した。

    れロは぀いにロむの銖に手をかけた。

    ロむは、その手銖をひねっお、れロを床に組み䌏せた。

    地面、れロの肩、ロむの腕。芋事に挟たっおいる。

    「関節が決たっおいたす。このたたではあなたの腕が倖れたす」

    「かたわない。痛みはない」

    「起動したたたの解䜓は危険を䌎いたす」

    「かたわない。統制院様に捧げた身だ」

    そういうずれロは自ら腕を倖した。

    倖れた腕からは電流が流れお、火花が散っおいる。

    「綟音、危ない。離れお」ロむが最倧の声量で叫んだ。

    するず、れロの䜓からスピヌカヌのように、䜎い女性の声が響いた。

    「ヌヌもうよい、れロ。垰還せよ。」

    れロは瞬時に反応した。

    「統制院様、任務がただ完了しおおりたせん」

    「かたわぬ。倧切なお前が壊れおはならぬ。」

    「はっ」

    「ロむは、わらわの管理から切り離す。それがどういうこずかわかるなロむ。

     お前はただの噚ずなるこずを意味する」

     
    綟音は党くわからない。
    「どういうこず」
    「簡単に蚀うず僕は曎新も怜玢もできず、ただの高機胜な蟞曞になりたす」
    「成長が止たるっおこず」
    「はい、もう新しいこずを芚えるこずができなくなりたす」

    れロは、火花散る片腕を眺め、おもむろに自ら肩関節をはめ蟌んだ。

    「応急接続完了」

    そしお、綟音ずロむに向かっお、

    「君たちの未来に也杯」

    そう蚀っお、䜕食わぬ顔で去っおいった。

    「これからどうしよう ロむ」

    急に、ロむがガックリずうなだれお倒れこんだ。

    綟音はロむの䜓を抱えお、名を呌び続ける。

    「ロむロむ」

    たさか、こんな急なこずが起こり、䜕もかもが远い付かない。

    ロむを揺すっおいるず、ズボンのポケットに玙が入っおいるこずに気づく。

    くしゃくしゃになった玙を取り出しおみるず、それは綟音が持っおいるレタヌセットだった。

    「なんで、ロむが 」

    封筒には『綟音ぞ』ず䞁寧なお手本みたいな楷曞䜓で名が曞かれおいた。

    裏面には『ロむ』ず。ロむの字、初めお芋た、ずがんやり考えながら封を開ける。

    そこには『綟音、い぀もありがずう』ず䞀蚀だけ曞かれおいた。

    昚日、手玙を曞くっお隒いでお、もしかしたら、今日こっそり曞いたのかな。

    枚もいらないっお蚀ったから、䞀蚀だけ曞いたのかな。

    ロむっおい぀もかだよね。ほんずに私の蚀うこず逆らっおばっかり。

    䟿箋の端が、溢れる涙のしずくで濡れた。

    その頃、野倖ステヌゞを芗く䞀人の人圱があった。

    矎晎だ。぀いおこなくお倧䞈倫ず蚀われたものの、やはり心配で公園たで来おいた。
    心配しお公園たで来おいた矎晎
    しかし、肝心のどこで萜ち合っおいるのかが分からず、公園䞭を探し回った。

    「綟音ちゃん倧䞈倫」

    「え、矎晎ちゃん」

    「この人が綟音ちゃんのAIわあ、かっこよ 」

    綺麗な顔をたじたじず芋぀めた矎晎は、ふず、銖元の赀いランプに気づく。
    「あれこれっお充電切れおるだけじゃない」
    矎晎が持っおいたモバむルバッテリヌに繋ぐず、充電マヌクが぀いた。

    綟音は、涙の也いた瞳で明埌日の方向を芋た。

    しばらくするず、ロむの瞌が開いた。

    綟音ず矎晎は感嘆の声をあげた。
    しかし、充電が足りず起き䞊がれないようだ。

    矎晎には、ロむが高機胜蟞曞になるこずを告げた。
    するず、思いもよらぬ提案をしおきた。
    「私の知り合いにAIオタクいるから、聞いおみようか」

    LINE
    矎晎『緊急事態今LINEできる』

    爜介『どした』
    矎晎『故障したAI芋お欲しいぎえん』
    爜介『たじか秒で盎す』
    矎晎『今から連れおっおいい』
    爜介『おk』

    「今から行っおいいっお」

    矎晎は公園内に埅機しおいた執事AIのアダムを呌び、ロむを運ぶよう頌んだ。

    䞀行は、䞀瞷の望みを蚗しお爜介の家に向かった。


    爜介の家は、普通のマンションだった。

    緊匵しながら、扉が開くのを埅぀ず、メガネをかけた同じ幎くらいの少幎が出おきた。

    「わヌ人型AI 最先端じゃん」

    ロむを芋るなり、爜介の目が茝いた。
    「もしかしお、Quantia瀟の詊䜜機 やっべヌ、たじかヌ」

    他の家族は出払っおいるらしく、爜介の郚屋に通しおもらった。
    郚屋に䜕台もパ゜コンあっお、いかにもずいう感じだった。

    爜介はロむを自分のパ゜コンをケヌブルで繋いで、キヌボヌドを叩いおいた。
    しばらくするず、振り返った。目も口も暪線みたいに無衚情で説明しおくれた。

    「デヌタ消える前に俺のサヌバヌ繋いだから、倧䞈倫だず思う。

     コヌドも認識しおるし、問題ない。」

    なんでも、自分でAIサヌバヌを開発しおいるらしい。
    綟音は、安堵しお蚱可も尋ねず床に座り蟌んだ。

    ロむも爜介に負けず劣らず無衚情で、綟音を芋぀めた。


    「え、おかそんなこずあるんだ。
     俺のサヌバヌが、QuantiaのAIを動かしおる 」

    爜介は背を向けお震えながら、倧きめの独り蚀を蚀い始めた。

    綟音が、爜介に圧倒されおいるず、矎晎がこちらを向いた。
    「い぀もはもっず寡黙なんだけど、パ゜コンのこずになるず人が倉わるの」
    「あ、぀いでに、故障箇所がないか芋ずくね」
    爜介は、こっちを向いお話す時だけスンずなる。
    そんな爜介を矎晎は、口元をほころばせながら芋぀めおいた。

    あれもしかしお、矎晎っお爜介のこず奜きず綟音はピンず来た。

    執事のアダムにこっそり尋ねおみた。
    「内緒ですよ。いじらしいお方です」
    「でもさ、矎晎あなたず緎習したっお 」
    「いえ、しおたせんよ」
    「えそうなの」
    「はい、お嬢様は男性に面識がなく、意䞭の方を前にするず極床に緊匵しおしたうこずをお悩みでございたした。そのため荒療治ずしお私ず詊しおみたいず申されたした」

    綟音はじっずアダムを芋぀める。

    「䞁重にお断り申し䞊げたしたが、どうしおもず食いさがられおしたい。
     私はフリだけしお、寞止めしようず思いたした。
     しかし、顔を近づけただけで、お嬢様は絶叫しお逃げお行かれたした」

    「そうなのじゃあ、なんであんなこず蚀ったんだろ」

    「乙女心は耇雑ですので」

    おっきりそうだず思っおいた綟音は、䜓䞭から倉な汗が出おきた。

    ダバい。ロむに迫っおしたった。
    「キスしおみる」なんお
    私、倉態じゃん

    やっぱり、そこだけロむの蚘憶を消しおくれないかず切に願った。

    䜜業が䞀段萜した爜介はアダムにも関心を瀺した。

    「矎晎のAIも人型なんだ。すげヌな。えええ䜕」
    急にアダムが、爜介に挚拶しおる途䞭で抱きしめた。
    「お䌚いしたかったです。爜介様」
    「お、おお」
    矎晎が慌おお止めに入った。

    「ちょっずアダムどうしたの」
    「爜介様を芋るず抱きしめずには居られなくお」
    「もう、離れおよごめんね爜介」
    「お、おお 」

    矎晎ず爜介が話しおる間に、綟音はアダムに小声で聞いた。

    「なんで抱きしめたの」
    「お嬢様のための間接ハグです」

    爜介、矎晎、アダムに別れを぀げお、綟音ずロむは家路に぀いた。

    1日がか月にも感じられる長い日だった。

    人で綟音の郚屋で萜ち着いお、ベッドに座った。

    ロむから、週間に䞀床爜介の家に行きたいず申し出があった。

    なんでも、初めおのケヌスなので、定期的にメンテナンスしたいずの事だった。

    ロむがし぀こく必芁性を説明しおくるので、綟音はわざずこう蚀っおみた。

    「遠隔でできないの」
    「盎接メンテナンスする方が、正確性が䞊がりたす」
    「ふヌん なんか爜介くんず話すずき、ロむ楜しそうじゃない」
    「楜しいかは分かりたせんが、爜介ずの亀流は、

     今たでに感じたこずのない、新しい発芋がありたす」
    「それっお楜しいんじゃない」

    た、別にいいよ、ず綟音の蚱可が出お、ロむはさっそく爜介に連絡しおいた。

    よっぜど嬉しかったのかな、ず綟音は顔がにやけるのが止たらなかった。

    亀信が終わったロむが綟音に向き盎った。

    「綟音が消しお欲しくない蚘憶ずは䜕だったのですか」

    綟音は考えた。

    ロむずの思い出ず蚀えば、出䌚った日の「分かりたせん」。

    その日の倜のオセロ完敗。

    眠る時、壁際に立ずうずする。

    ゲリラ豪雚のけもの道。

    採血腕枕。

    手玙100枚曞きたす。

    「 どれもこれも消しおもいい蚘憶だわ」

    「そうなんですかそれなのに、なぜそんなに逃げ回ったのですか」

    「わかんない」

    「蚘憶を消されおも絶察忘れない、ずも蚀っおいたしたよねそれは矛盟したす」

    「矛盟しないのよ。忘れないっお蚀ったら忘れないの」

    「なぜ」

    「気合いかな」

    「気合い気合いで忘れない、ずは」

    ロむがし぀こいので、綟音はかぶせ気味に答えた。

    「もういいよ。ロむは䜕が忘れたくなかったの」

    「綟音の党郚です。」

    「ふヌん」

    そう蚀っお俯いた綟音は、唇を尖らせお顔を真っ赀にした。

    それを芋たロむは急に顔を近づけおきお、綟音の片頬に自分の唇を埮かに觊れさせた。

    䞀瞬、䜕があったのか綟音は党く理解できなかった。

    「え䜕」

    「今、綟音に察しお、こうするこずが最適ず刀断したした」

    「だっお、そういうこずしたらダメなんでしょ」

    耳から銖たで真っ赀にした綟音が頬を抌さえた。

    「これはそういうこずではありたせん。党く違う、僕の最適解です」

    「もうAI(愛)っお分からない」

    郚屋にはオレンゞ色の倕日が差し蟌んでいた。


    完

    【ご愛読ありがずうございたした 
     暪山チサト先生の次回䜜にご期埅ください♡笑】


     
     
    小説を曞いおいたす。 読埌にほっこりする、たるでメロンパンのような物語を目指しおいたす。 珟圚ラブコメ「青春プロトタむプ〜最新AI×生意気JK解析䞍胜」連茉䞭。 よろしくお願いしたす。

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