
For summer coming soon...【詩】
Summer of life or just vacation.
はじめ
日射は至る所で、つれづれに陽炎を見守っている最中、遠い地で寝坊した湿気が風に押し上げられている。
集合時間を間違えたのだろう。
夏はいつだってしっかり者で。
梅雨は最近寝坊気味だ。
湿気は夏に叱られるのを恐れてか、全くここに来ないのである。
Be ready, for summer coming soon.
全く梅雨が寝坊したので、僕は未だなんだって準備できていない。
いつの間にか、夏は来てしまった。
夏をSummerたらしめることをするための目標さえも、楽しみさえも。
全く準備できていないのだ。
例えば、学生の夏という酷く煌めく一つのフレーズ。
初恋の女の子と一緒に、どこか遠い所へ行ってしまったり。
夏祭りでバカ騒ぎしていたら、そこで運命の出会いをしたり。
或いは、大会や部活仲間と夢を手にしに行ったり。
そんな言葉が眩しく思う。
夏になると、暑くて窓を開けるようになる。
風が舞い込んで、まだ涼しい。
だけれどエアコンをひとたびつけると、
外の声は全く聞こえない。
だけれど、僕は夏を感じたがっている。
全く外の風さえ心もとないのに、僕は窓を開けたがる。
窓を開けると、人の声が、聞こえてくる。
しっかり者の夏に影響されて。
幻に聞こえる、蝉の声。
あんまり甘くないスイカを齧って。
種を打つ。
からんと陶器が笑って、今度は風鈴がざわめいた。
また人の声が聞こえてくる。
眺めてみると、同い年かな。
土曜日の午後、男女の制服。
こんなところで。
いや、いつもの日常。
スイカを齧って、天を仰いだ。
ひんやりシーツを掴んで畳んで、
舞い込む風に足を出す。
手に汗なぜか握ってしまって。
やっぱり早い、夏を倦む。
僕は夏に準備ができない。
できていない。
夏を一つも楽しめない。
この陽炎を眺むだけ。
つれづれ夏に同調して。
しっかり元気な夏を倦む。
つれづれ僕に苦っ笑して。
しっかり明日のことを恨む。
ペンを持って、考える。
また幻に風鈴の音。
やっぱり幻だ、風鈴の音。
そして幻になればいいのに。
これが春のあこがれだったら。