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日経平均7万円を当てた夫は、自分が言ったことを覚えていなかった

    これは投資の勝ち負けの話ではありません。

    日経平均が7万円を突破したというニュースを見ながら、私は1年ほど前の夫の言葉を思い出していました。

    「今、3万9000円。1年半から2年後には日経平均、7万円になると思う」

    2年前、夫がそんなことを言っていました。資産運用が大好きな理系夫がこう言う話をする時は、長々とのそのロジックや解説を私に永遠と聞かされるので、私は覚えていました。正確に言うと、メモを残していました。(夫がメモに残してごらんというから)

    私には、そういう計算、数字を見て、金利を見て、為替を見て、企業業績を見て、そこから未来の株価を考えるようなことは、夫に比べて疎いです。

    夫は「キャー!本当だ!すごい!って驚く日がくるよ。」「記録しておいてよ!」というので、本当にそうなるのかパソコン下にメモを残していました。

    夫は普段から資産運用や経済の話になると、急に解像度が上がる。数字の並びや世の中の動きから、私には見えていないロジックを話し出す傾向があります。それを永遠と解説する。食事が終わっても、すぐに食器を洗いたい私は茶碗をそのままにして旦那の解説が終わるまで話を聞きます。

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    参考画像 実際にはノートもペンもなく 口頭だけで解説されます

    そして昨日の昼、日経平均が史上初めて7万円を突破したというニュース。日経平均が一時7万20円をつけたと伝えられていました。AIや半導体関連株への買い、日銀の追加利上げが市場の想定通りだった安心感などが背景として語られていた。

    私は思わず夫に「前から言ってたことが当たったね!」と言いましたが、普通ならここで、「そうでしょ?」とか「言ったとおりでしょ」と返ってくると思います。少なくとも、本人も少し得意げになる場面だと思うのですが・・・。

    ところが夫の返事は、こうだった。

    「そうだったっけ?」「それって普通の見方じゃない?」

    私は拍子抜けした。

    いやいや、そこを忘れるのか・・・・。7万円という数字を言ったのはあなたで、メモまでして!って言ったのに。しかも「あの時の会話は本当だ!って言う日がくるよ」と言っていた本人が覚えていませんでした。

    7万円になることは絶対わかっているからそんなにいちいち、キャーっと騒ぐことではないというのです。 ”私とのそんな会話をしたこと&メモを残したこと" を覚えていないそうです。

    これが私の夫。

    改めて、2016年から今年までの日経平均の変化を並べてみます。

    ※2016〜2025年は年末終値。2026年は6月16日の終値。

    年日経平均の終値前年末比
    2016年19,114.37円+0.42%
    2017年22,764.94円+19.10%
    2018年20,014.77円-12.08%
    2019年23,656.62円+18.20%
    2020年27,444.17円+16.01%
    2021年28,791.71円+4.91%
    2022年26,094.50円-9.37%
    2023年33,464.17円+28.24%
    2024年39,894.54円+19.22%
    2025年50,339.48円+26.18%
    2026年69,404.50円+37.87%

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    こうして表にすると、2016年末には1万9114円だった日経平均が、2026年6月16日には6万9404円になっている。終値ベースで見ると、約3.6倍。

    もちろん、ずっと一直線に上がってきたわけではない。2018年は下がっているし、2022年も下がっている。2020年にはコロナショックもあった。1年単位で見れば、上がったり下がったりしています。

    でも、10年弱の線で見ると景色が変わります。

    2016年には2万円にも届いていなかったものが、2020年には2万7000円台になり、2023年には3万3000円台、2024年には3万9000円台、2025年には5万円台に乗った。そして2026年、ついに一時7万円を超えました。

    3万9000円でも驚いていたのが私。まだ当時の記憶にあります。

    夫が2年前に言った「7万円」は、思いつきの数字ではなかったのかもしれない。夫の中では、日々のニュースや数字が点ではなく線になっていたのだと思う。私には「今日の株価」「昨日のニュース」「なんとなく高いらしい」くらいに見えていたものが、夫にはもっと長い時間軸で見えていたのかもしれない。

    ここで誤解されたくないのは、ADHDだから相場が読めると言いたいわけではないと思います。夫がたまたま資産運用や数字の世界に強い関心があり、そこに理系的な考え方が合っているだけだと思います。

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    ただ、今回の出来事で私が強く感じたのは、夫の中で「残る情報」と「残らない情報」の差。夫は、数字を見ていないわけではないく、むしろ私よりずっと見ています。それなのに、自分がいつ、何を言ったかは、あっさり抜け落ちることがあります。

    この差を、私は長い間うまく理解できない時がありました。今日のこのやり取りを私なりに考察すると、夫は、頭が働いていないのではない。大事にしていないのでもない。ただ、記憶の残り方が私とは違うのかもしれない。

    私はいままでこれを単に「忘れっぽい」と判断していたのかもしれません。ニュースを見ながら、夫には少し得意げになってほしかった「ほらね、前に言ったとおりでしょ!」と返ってくることはなく、返ってきたのは、「そうだったっけ?」でした。

    すでに旦那の頭には、さらに1年〜2年後の予測があり、7万円台のことなんか通過点でしかなかったことに、私の頭との差を感じましたs。

    私には、驚きの日経平均7万円のニュースだった。夫には、たぶん今の相場の予想通りである、1つの通過点だった。

    そして私にとっては、ADHDの夫の頭の中をまた少しだけ理解するきっかけになりました。

    追伸:今この記事を書いている時間は、旦那が外出予定を数時間単位で変えたためです。こういう変更もほとんど気にしなくなってきた今日この頃。

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    me(みー)と言います。アラフォー。「50歳でADHDと診断された夫」との暮らし、谷桃子バレエ団YouTube、日々の気づきを静かに書いています。マリインスキーバレエ団、永久メイさん、石井久美子さん、中田里桜さんが大好き!

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