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締切があると、なぜか書ける|宵町手帖

    締切があると、なぜか書ける。最近、それをしみじみ感じています。

    自分はふだん、Web小説を自分のペースで投稿しています。誰かに「いつまで」と言われるわけでもありません。好きなときに書いて、好きなときに休める。理想的なはずなのに、なぜか手が止まる日が多いのです。

    「今日じゃなくてもいいか」。そう思った瞬間に、一日が過ぎていきます。

    ところが、締切が決まっているときは違います。今ちょうど、創作大賞2026の応募締切が7月8日に迫っていて、出そうか迷っている作品があります。締切を意識し始めてから、不思議と机に向かう回数が増えました。

    たぶん自分は、自由すぎると動けなくなるタイプなのだと思います。

    選択肢がありすぎると、どこから手をつけるか決められません。逆に「ここまでに、これを」と枠があると、その枠の中で勝手に集中できます。締切は、急かしてくる敵のように見えて、案外こちらを助けてくれている気がします。

    もちろん、追い詰められて書いた文章が良いとはかぎりません。慌てて書いた回は、あとで読み返すと粗が目立ちます。

    それでも、書かないよりはずっといい。

    完璧なタイミングを待っていると、たいてい一行も進まないまま夜になります。締切は、その「待ち」を強制的に終わらせてくれるものなのかもしれません。

    最近は、自主連載にも自分で小さな締切を置くようにしています。「水曜までに一話」。誰も見ていない約束ですが、案外これが効きます。

    7月8日まで、あと一ヶ月ほど。迷っている作品を、間に合わせられるかどうか。

    とりあえず、今夜も少しだけ書いてみるつもりです。



    #エッセイ #創作 #執筆 #小説 #創作大賞2026 #書くこと #note

     
     
    「宵町堂あやかし帖」商店街の外れの店に集まる短編を綴っています(火・金/土は〈余白〉)。 言葉のなりたち、暮らしのしきたり。裏側のからくりを覗くのが好きです。 Kindle短編集『名づけと、その傍で』『時刻は、まだ合っていません』刊行。 ※Amazonアソシエイト利用中

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