
光のほうへ、五つの朝|静かに、光は満ちていく
目覚ましより少し早く目が覚めた朝。
部屋はまだ静かで、外から差し込む青い光が、カーテンの隙間からぼんやりと揺れていた。
その光は、まるで何かを知らせにきたようで、私はしばらく身じろぎもせずに、それを眺めていた。
昨日の疲れが、まだ体に残っている。
心の奥にも、小さな波のように、言葉にならない感情が沈んでいた。
だけど、不思議と苦しくはなかった。
この静かな青に包まれていると、すこしだけ、自分を許してもいい気がしてくる。
誰かに見せるためじゃなくて、
自分のままでいるための時間。
この朝のはじまりには、
そんなかけがえのない静けさがある。
ふと、窓の外を見た。
青い空が、すこしずつ白み始めている。
世界がゆっくり目覚めていくなかで、
私の心もまた、ほんの少しずつ動き始める。
焦らなくていい。
まだ何も始まっていないこの時間にこそ、
いちばん大切な「今日の気配」が宿っている気がする。
泣きたいときには泣けばいいし、
立ち止まることも、悪いことじゃない。
ただ、光のほうへ。
自分のペースで、少しずつ歩けばいい。
今日という朝は、まるで青い海のようだ。
静かで、深くて、やさしい。
そのなかに身をゆだねながら、私は今日もまた、
自分の声を聞きなおす。
この朝があるから、私はきっと、大丈夫。
蒼ノ間