朝の光が、カーテン越しに差し込んでいた。
まだ目は覚めきっていないのに、
心だけが、ふわりと浮かびあがるような感じがした。
昨日のことも、
これからのことも、
ぜんぶいったん、置いておいて、
ただ「今ここにある光」に包まれている時間。
*
とくに理由もないけれど、
「今日は、いい日になるかもしれない」って
思える朝が、時々ある。
何かが変わるわけでもないけれど、
目に入る景色が、すこし違って見える。
そんな日は、
ちゃんと呼吸をして、
すこしゆっくり歩いてみたくなる。
まだ名もない希望が、
ちゃんと自分の中にあるってことを、
そっと確かめるように。
― 蒼ノ間(あおのま)