
コンプレックスに守られた日
先日の朝、娘を園の教室に送り届けて踵を返したところ、飾り棚に眉骨を強打した。
驚くほど一瞬で腫れてきて、急いで保冷剤で冷やすも虚しく、瞼は腫れて痛々しい青あざになってしまった。
職場に着き、トイレの鏡を見て肩を落としたが、ふと気づく。
結構派手な怪我なのに案外目立たない。
そうか、奥二重である。
今まで生きてきた中で、一度も感謝したことのない奥二重。アイメイクを全てを無にする奥二重。瞼を落とした時のアンニュイさだけが取り柄の奥二重。
それが今、青あざを見事に飲み込んでいる。生きてると奥二重にも感謝する日がくるのだな、としみじみ見つめてしまった。
30代に入ってから第一回目の「人生の答え合わせ」とやらが来ている。
今まで自分の積み上げてきた経験や、繰り返してきた失敗、嫌いで仕方なかった部分が予想外に活きてきたり。全てのことに意味があったのだな、なんて一丁前に思えるようになってきた。
コンプレックスに守られる日が来るなんて。
人生、生きてみるものである。