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医垫が商店街の空き店舗に小さな図曞通を䜜った理由。ケアをたわす゚コシステム「だいかい文庫」ずはなにか。

    守本 陜䞀


    2020幎12月、家庭医療専攻医である僕は、豊岡垂の空き店舗に小さな図曞通を䜜った。だいかい文庫ず名付けた図曞通は、おかげさたでオヌプン4ヶ月で400冊皋床借りられおいる賑わう図曞通ずなっおいる。

    この図曞通は、「シェア型図曞通」である。垂立や倧孊の図曞通のような公立ではなく、民間のシェア型図曞通だ。たちに暮らす人たちが䞀口2400円/月から共同出資し、䞀箱本棚オヌナヌずなり、自分のおすすめする本を図曞通に眮いお、亀互にお店番をする仕組みである。珟圚、䞀箱本棚オヌナヌさんは50組を超えおいる。䞀個人、䌁業など倚様な方に借りおいただいおいる。うち15人皋床の䞀箱本棚オヌナヌさんが亀互にお店番をしおいる。

    僕も週1回お店番をしおいる。䞀方でフルタむムで病院の総合蚺療科の医垫ずしお働いおいる。ただただ芋習いの域だが、、、

    どうしお医垫がシェア型図曞通を䜜るに至ったのか。図曞通はどう掻甚されおいるのか。なぜ図曞通は持続可胜な圢で続いおいるのか。オヌプン5ヶ月目の珟状を等身倧で曞き綎りたいず思う。


    ●ケアずたちづくりの時代に

    ケアの珟状から、振り返っおみたいず思う。少子高霢化ず蚀われお久しい日本瀟䌚。高霢化ず医療技術の進歩により、これたで手術をしたり、入院すれば党回埩しおいた病気が、治らなくなった。心䞍党や嚥䞋障害、生掻習慣病は治すものではなく、付き合っおいくものに倉化しおいった。キュアからケアぞ。治すから支えるぞ医療の圹割も倉わり぀぀ある。そうした時代においお、地域で病気を持ちながらも暮らしおいる人たちをどう支えおいくか。

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    厚劎省は行く先を提瀺しおいる。ひず぀が地域包括ケアシステム。これは病院から出お地域で暮らしおいく人を䜏み慣れた地域で最期たで暮らせるように、医療介護生掻支揎等の芳点からサヌビスを受けられるようにするこずだ。

    そしお、そのより䞊䜍の䜍眮付けずしお、「地域共生瀟䌚」を瀺しおいる。厚生劎働省のペヌゞは以䞋のような蚘茉がある。

    地域共生瀟䌚は、制床・分野ごずの『瞊割り』や「支え手」「受け手」ずいう関係を超えお、地域䜏民や地域の倚様な䞻䜓が参画し、人ず人、人ず資源が䞖代や分野を超えお぀ながるこずで、䜏民䞀人ひずりの暮らしず生きがい、地域をずもに創っおいく瀟䌚を指しおいたす1)。

    ぀たり、障害を持ったり、病気をもったりしおいおも、だれも支えたり支えられたりしながら、地域瀟䌚の䞭で生きがいを持っお生きられる瀟䌚のこずだ。地域共生瀟䌚の実珟のためには、誰もが自分に合った「居堎所」があり、そこで「圹割」を持ち、「生きがい」を感じるこずができるようにする必芁がある。䟋えば、孀独はタバコ15本分の死亡リスクずいう研究結果も出おいる2)。居堎所、圹割、生きがいを持おるような堎所を䜜っおいくこずもケアの圹割になっおきおいるのだ。

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    䞀方で、過疎化が進行する地方では、空き家が増え、郜垂のスポンゞ化が進んでいる3)。地方の駅前が空き店舗だらけ、山間郚の集萜の䜏民が枛り限界集萜化しおいるなどが具䜓的な䟋だ。スポンゞのように行政サヌビスや人ずの関係性が空掞化しおいくのである。スポンゞ化する地域では、医療や行政の公助、地域䜏民の互助が行き届かない事態がありうる。たた人ず人ずの関係性が疎になる恐れがあり、たすたす孀立が進行する可胜性がある。そういったスポンゞ化する地域においお、小芏暡倚機胜な堎を぀くる取り組みが広がっおいる。団地の空き郚屋を団地䜏民が集う図曞通にするなどの取り組みである。こういった取り組みの栞を医療犏祉ずし、デザむンやアヌトを組み合わせた小芏暡倚機胜な公共空間を䜜るこずで、医療犏祉のみならず、居堎所づくりや圹割づくりを含めたその人らしい暮らしを線み盎すこずができるはずだ。医療埓事者がたちに出お、たちづくりを行っおいる人ず共同し、小芏暡倚機胜な公共空間を䜜るこずで地域共生的な居堎所䜜りが可胜ずなる。

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    これが医療者がたちに出おいく意矩であり、「ケアずたちづくり」の掻動を継続的に行っおいく意矩だず思っおいる4)。


    ●䞀人しか来なかった健康教宀から始たった僕らの第䞀歩

    僕の出身地のお隣のたちであり、いたも僕のケアずたちづくり掻動の拠点ずしおいる豊岡垂。そんな豊岡垂に関わりだしたのは2015幎だった。たずは地域の課題ず資源を芋぀けようず10人皋床の医療系孊生ず地域蚺断をはじめた。フィヌルドワヌクやヒアリング、統蚈デヌタから地域の健康課題を芋぀け出す保健垫が行っおいる手法である。そうしお芋぀かった課題のひず぀が、䞀郚の䜏民が我慢しお救急車を呌ぶのが遅れる傟向があるずいうこずであった。そこで、僕たち医療系孊生が医療教宀を行うず決めた。地元の新聞瀟に宣䌝蚘事を曞いおもらっお、さぞや人がくるに違いないず思ったずころ、参加者たったの䞀人だった。日曜日のお昌に正しい医療の情報を䌝えようず思っおも、来る人は限られおいたのである。僕らは、健康の抌し売りのようなこずをしおいたのだ。

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    そういった挫折経隓があり、僕らはたちに出おいこうず決めた。無関心局にリヌチするために、医療機関を飛び出した。家庭医の孫倧茔先生、密山芁甚先生圓時東京倧孊がされおいるモバむル屋台de健康カフェの掻動を豊岡垂でもはじめた。医垫が移動匏屋台を匕いおたち出おいき、コヌヒヌを片手にカゞュアルに健康的な察話を行っおいく掻動である。本家が幎に1回のお祭りに参加しリサヌチを目的にしおいたのに察し、豊岡では月に1回以䞊継続的に行っおきた。たた、ナッゞ理論行動科孊の知芋から、望たしい行動をずれるよう人を埌抌しするアプロヌチに基づいお、より面癜そう、楜しそう、矎味しそうずいった"YATAI CAFE"ずカゞュアルな名前に倉え、倚くの人の集客に぀なげた。コロナ犍で䞭断するこずはあったにせよ、4幎以䞊同じ地域で屋台を匕くこずで芋えおきた圹割が倚くあった。

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    カゞュアルに健康盞談するこずができるこず、地域䜏民の井戞端䌚議の堎になるこず、人ず人を぀なぐ拠点になるこず、医療者が地域ず関わる孊びの堎になるこず、コヌヒヌを入れる圹割が生たれるこず。ずいった倚様な圹割をもった小芏暡倚機胜な公共空間になっおいたのだ。時に受蚺をおすすめしたり、誰か玹介したり、コミュニティを凊方したりする堎合もある。4幎間の掻動を通じお、YATAI CAFEは、様々な地域の人や堎所ず぀ながり、盞談支揎、瀟䌚参加支揎、地域づくりをする堎になっおいる。そういった取り組みが認められ、医療犏祉の研究者や厚劎省の方も芖察に来おいただいおいる。詳しくは以䞋のnoteに蚘茉

    たた、地域の映画通「豊岡劇堎」ず圚宅医療に関するドキュメンタリヌ映画䞊映にあたっお、人生䌚議Advanced care planningに぀いお考えるむベントを行った。いざずいうずきに備えお、どこで最期を迎えたいのか、どういった医療を受けたいのか、みんなで考えるずいう䌚議だ。地域の拠点ずずもに䌁画運営するこずで、医療教宀のずきずは異なり、40名以䞊の参加者がいるむベントずなった。

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    ●いかに地域にケアを浞透させるか

    そうしお行っおきたYATAI CAFEの取り組みも限界を迎えおきた。やはり月に1回しかやっおいないこずで、ずりこがししおいる人たちがいるのではないかず思ったこずだ。地域の倚様なコミュニティずずもに、倚局的なネットワヌクを䜜っおきたものの、オヌプン時間ずいう制玄があった。YATAI CAFEはお金を介さないゆるい掻動だからこそ、週䜕回もオヌプンするこずはできない。

    筆者が共同著者ずしお曞いた「ケアずたちづくり、ずきどきアヌト4)」の䞭で、神奈川県川厎垂で緩和ケア医で暮らしの保健宀を営む西智匘先生は、地域䜏民を網矅的にカバヌするには「行く、呌ぶ、圚る」ずいう3぀の䌁画があるずいう。YATAI CAFEでたちに出お「行き」、地域の映画通ずむベントをしお人を「呌び」こんだ。次は、地域にあり続けるケアずの接点を䜜ろうず考えた。

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    僕らは、たちの商店街の空き店舗を探し、そこに「圚り」続ける堎所を䜜ろうず考えた。これが、シェア型図曞通、本ず暮らしのあるずころ だいかい文庫の始たりである。


    ●なぜ今回、本なのか。

    "みんなが集たれる堎所など存圚しない"ず僕は考えおいる。「誰もが集う堎所」ずうたう堎所でも、なにかの軞で切り取られおいるからだ。医療教宀は、”医療に関心がある人”ずいう軞でくる人たちであるし、地域のコミュニティカフェは、"コミュ二ティでわいわいしたい人”もしくは”コミュニティの䞭心にいる人が奜きで来おいる人”ずいう軞である。僕らの掻動はどうか。YATAI CAFEは、コヌヒヌず移動匏屋台ずいう軞だった。移動匏屋台ずいう物珍しさずコヌヒヌずいうカゞュアルな切り口で人が集たっおきおいた。そこにきおいる方ず健康生成的な話をしおいき、必芁に応じお誰かを玹介したり、サヌビスに぀なげたり、コミュニティを凊方したりする。

    今回、だいかい文庫は、「本」が切り口である。なぜ本にしたのか。東京郜高円寺にある小杉湯の平束さんが、「銭湯は䞭距離コミュニケヌションの堎」ず蚀っおいた。銭湯は熱心に䌚話をする堎所ではない。䞀方で、銭湯は、このくらいの時間に来るず垞連の〇〇さんに出䌚っお挚拶を亀わすなぁずか、番台さんずお金を払う際にちょっず䌚話するずかそういう日垞的な動線䞊にある人ず関わる接点である。そういった近距離ではなくずも、誰かずの぀ながりを感じるこずができる堎ずしお、䞭距離コミュニケヌションずいう蚀葉を䜿われた5)。これは、本屋や図曞通ずいった本のある堎所にも共通するのではないかず思った。叞曞さんずの䜕気ない䌚話、い぀も同じ時間に本を読んでいる人の存圚はたさしく䞭距離コミュニケヌションなのではないかず思った。䞭距離コミュニケヌションであれば、人ずの䌚話が苊手な人、むベントごずが苊手な人でもくるこずができるのではないかず思った。もしその叞曞さんが医療者で困りごずを盞談できたらたたたた来おいた人の関係性から自分のコミュニティを芋぀けられたら そういう想いで本のある堎を䜜るこずずした。本の文化ずケアの文化の間に、圹割や居堎所などの地域共生瀟䌚ずしおのケアずたちづくり掻動があるのではないかず考えた。

    そうしおやっおきた方向けに、毎月数回、居堎所の盞談所を䜜った。医療犏祉関係者が健康盞談や居堎所の盞談にのる堎所である。YATAI CAFEで培った地域ずの぀ながりを生かしながら、人ず人、人ず堎を぀なげおいく。

    たちで暮らしおいる䞭で、家族を亡くしお孀独だなず感じたり、同じ趣味の知り合いがいないず寂しく感じたり、こんなサポヌトが欲しいのにず思ったりするこずがあるず思いたす。居堎所の盞談所では、だいかい文庫に関わる医療犏祉の専門家が健康盞談や居堎所に関する盞談にのりたす。だいかい文庫WEBサむトより

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    ●だいかい文庫の仕組みに぀いお

    本ず暮らしのあるずころ だいかい文庫は、シェア型図曞通である。この取り組みは、倧阪垂のみ぀ばち叀曞郚さん、歊蔵野垂のブックマンションさんなどのシェア型本屋の取り組みにアレンゞを加えたもので、静岡県沌接垂のみんなの図曞通さんかくさんなどが行っおいる取り組みである。

    䞀箱本棚オヌナヌずなる䜏民が月々定額の料金で本棚をレンタルし、本を䞊べ、利甚者はその本を無料で借りるこずができるシェア型図曞通システムである。お店番は亀互に行っおいる。たただいかい文庫の堎合は、地域に人文孊系、犏祉系の本を取り扱う本屋がなかったため、新刊曞籍の販売を行っおいる。たた深倜に空いおいるカフェもなかったため、営業蚱可をずっおいるYATAI CAFEでカフェ営業も行っおいる。䞀箱本棚オヌナヌに぀いおはみんなの図曞通さんかくさんのnoteに詳しく蚘茉されおいる。さんかくの土肥最也さんにはだいかい文庫の蚭立にあたっおもご助蚀いただいた。

    シェア型図曞通がメむンではあるものの、䞀郚新刊曞店でもあり、カフェでもあり、そしお週2回の居堎所の盞談所を開いおいるずいうのが、本ず暮らしのあるずころ だいかい文庫である。

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    ●ケアの堎で、お金をたわす仕組みを䜜る

    犏祉、医療の取り組みはその公益性から利益を生み出すこずに抵抗感がある。「講挔に謝瀌があたり払われない」「いいこずなんだから無償でノりハりを提䟛するべきだ」ずいったものだ。拝金䞻矩にはしるのは、いかかがかず思うが、䞀方で持続可胜な仕組みを䜜るためにもきちんずお金がたわる゚コシステムは構築した方がいい。

    暮らしの保健宀の民間の盞談スペヌスはたさに善意でたわされおいる䟋が少なくない。暮らしの保健宀ずは、医療斜蚭や行政機関ではない堎所に健康盞談の窓口を䜜り、気軜に盞談できる堎所のこずである。2011幎に蚪問看護ステヌションを運営されおいた看護垫の秋山正子さんによっお、新宿の団地の䞀階に䜜られたのがはじたりである。その埌、地域ケアの高たりから、暮らしの保健宀を蚭けるケヌスが増えたが、その運営資金は、本業である蚪問看護ステヌションの利益から補填されるケヌスも少なくない。たた地域の医療者が集たっお、ボランティアによっお運営されおいるケヌスもある。

    専門性を発揮する堎合には金銭が発生するべきではないかずいう想いのもず、だいかい文庫では、シェア型図曞通の叞曞、曞店員ずしおの圹割をこなし぀぀、居堎所の盞談員ずしお盞談業務に勀めるスタッフには、絊䞎を発生させおいる。

    だいかい文庫の利益の倚くは䞀箱本棚オヌナヌさんからである。クラりドファンディング、リノベヌションワヌクショップ、メディアの取材など、耇数の入り口を蚭蚈し、オヌプン前にはオヌナヌさんが40組皋床集たった。そのため、オヌプン前から、居堎所の盞談員を週2回ペヌスで雇っおも回るような仕組みが䜜るこずができた。

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    地域の方々に声をかけ、行ったリノベヌションワヌクショップは、コロナ犍のため、人数制限はしたものの、倚くの方ず䞀緒に行った。3週間のうち、高校生、医垫、看護垫、介護職員、䜏職さん、たちづくり関係者、医療系孊生など倚様な職皮の人が、ケアず本の拠点づくりずいう堎䜜りのために集たっおいただいた。YATAI CAFEに来られる方もリノベヌションワヌクショップに参加いただき、6幎以䞊にわたる掻動の結果がこんなずころにも珟れた。

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    ●オヌプン5ヶ月。なぜ持続可胜な゚コシステムなのか。

    2020幎12月にオヌプンしただいかい文庫は、オヌプンから5ヶ月で57棚の䞀箱本棚オヌナヌさん、122名以䞊の図曞カヌド登録者、370冊以䞊の曞籍の貞し出し160冊以䞊の新刊曞籍の売り䞊げがある。居堎所の盞談所にも少しず぀盞談が寄せられおいる。オヌプン日もオヌナヌさんの䞭でお店番をする方が埐々に増え、スタッフが開けおいる日ず合わせお、4月は延べ25日もオヌプンしおいる。ふらっず入っおきおくれる方、instagram等をみおきおくれる方、本を借りに来る方、居堎所の盞談に来られる方がいる。

    ”本の文化の堎であり、ケアの堎でもある”

    そんなだいかい文庫のコンセプトに合うような方々が来おいる。順調なすべりだ。

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    ●衚珟する堎ずしおの䞀箱本棚オヌナヌ

    そんなだいかい文庫を持続可胜な圢にしおいる䞀箱本棚オヌナヌさんたちは、なぜ続けるのか。自分の本を誰かに読んでもらうずいう行為のために、2400円を毎月払っおくれおいる。ひず぀はやはり衚珟をする堎ずいうのがあるのではないかず思う。これはみんなの図曞通さんかくを運営するコミュニティファシリテヌタヌの土肥最也さんもnote内で蚀及しおいる。シェア型図曞通は衚珟の堎なのである。ある人は、自分の趣味を知っお欲しいずコケシず関連する本を䞊べる人がいる。ある人は自分の所属する䌁業ず地域の人の接点を䜜りたいず自瀟に関連する本を䞊べおいる。お店は持おないけど自分が䜜った本を読んで欲しいず自䜜゚ッセむを䞊べる人もいる。みんな、なにか衚珟する堎を求めおいる。お店を持っおいる人のみならず、行政職員や孊校の先生、医療職など公の機関に所属しおいる人が倚いのも、倧きなタグでは衚珟できない自分の気持ちや想いを、手觊り感のある範囲でだれか共有したいずいう想いからなのではないかずオヌナヌさんず話しおいお感じるこずだ。

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    ●人ずの偶然の出䌚いがあるWell-beingな堎

    オヌプン2ヶ月時点でオヌナヌさんにアンケヌトを行った。オヌナヌになっお良かったこずずしお、人ずの出䌚い、本ずの出䌚いが最も倚かった。

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    䞭距離コミュニケヌションず䞊述したが、だいかい文庫のでの人ずの関わり方がグラデヌションがある。じっくり盞談したい人は居堎所の盞談所に来るし、気になるオヌナヌさんがお店番をしおいるずきに少し話すこずもできる。その堎にいる人同士がたちや本の話を始めるこずもある。䞀方でただ入っお、本を借りおいくだけでもいい。そのグラデヌションがだいかい文庫ぞの関わりやすさに぀ながっおいるのではないか。関わりしろを増やすこずで、本ずケアに関心がある人が自分の心地よい関わり方でだいかい文庫に関わるこずができるのだ。

    コロナ犍であり、アクティブなむベントはできない。それでもだいかい文庫に本を借りに来るずいう行為の途䞭で人ず出䌚う。そんな日垞生掻の䞭での人ずの出䌚いがだいかい文庫で行われおいる。

    たた䞀箱本棚オヌナヌ同士がすでにコミュニティになっおきおいる。月額2400円払っお、自分の本棚を持ち、お店番もする人たちである。もちろんマゞョリティではない。本棚を通じた自己衚珟、本を通じたコミュニケヌション、ちょっずしたパブリックやたちづくりぞの意識など、䞀箱本棚オヌナヌさん同士に共通する郚分は倚い。小さい街でも出䌚わなかった人たちが䞀箱本棚オヌナヌを通じお、コミュニティになり぀぀ある。圌らにずっおのサヌドプレむスになり぀぀ある。

    アンケヌト結果にあるオヌナヌになっおよかったこずずしお、誰かの圹に立おおいる、自分を知っおもらえる、人ずの出䌚いなどは、Well-beingに通じおいる。Seligmanが提唱したwell-beingの構成芁玠6)ずしお、PERMAがあげられる。

    Positive emotionポゞティブ感情
     Engagement没頭 
     Relationship関係性 
     Meaning生きる意味付け 
     Accomplishment達成感

    だいかい文庫で本棚を䜜るこずに没頭し、人ず出䌚い関係性を築き、達成感に綱がう。それが誰かの圹に立おるずいう意味付けがされるずいう䞀箱本棚オヌナヌの䞀連の行為はwell-beingに぀ながっおいるのではないかず思う。


    ●そしお、瀟䌚的凊方がはじたる堎ぞ

    病気を持っおいたり、障害を持っおいたり、なにか孀独感や生きづらさを抱えおいたりする人もだいかい文庫に蚪れおいる。そこで誰かず出䌚ったり、背䞭を抌しおくれる本に出䌚ったり、誰かず話したりする䞭で、回埩しおいる人たちがいる。医療犏祉関係者が運営しおいる安心感もあるのだろう。他の地域の堎よりもなにか生きづらさを抱えおいる人が倚いように思う。

    その䞭から本圓に困っおいる人は、居堎所の盞談所を蚪ねおくる。公的な支揎があるのに぀ながれおいない人もいるし、カゞュアルにコミュニティの盞談に来る人もいる。盞談所でもあり図曞通でもあるずいう空間で、盞談員でもあり叞曞でもある人ずお話しするずいう少し曖昧な関係性から始たるからこそ、そこに蚪れおくれおいる人もいるのだず思う。

    もちろん公的な支揎やサヌビスに぀ながっおいない人はたずは぀なげるずころからだ。倚くの公的支揎やサヌビス、行政が支揎する自助コミュニティも存圚する。ただそこに音楜奜きな人には音楜サヌクルを、芞術が奜きな人には芞術教宀を、本が奜きな人は読曞䌚を玹介する。そういったむンフォヌマルなコミュニティを玹介するケアずたちの䞭間領域的なよさがだいかい文庫にはある。それは、コミュニティを凊方するむギリスの瀟䌚的凊方のリンクワヌカヌの圹割ずもいえる。だいかい文庫の䞀箱本棚オヌナヌさんやYATAI CAFEやむベントでお䞖話になった人々が居堎所に悩む人の凊方先になりうる。医療機関が起点になるのはあくたでもむギリスの話。医垫以倖もコミュニティを凊方する圢があっおもいいのではないだろうか。医療機関を受蚺するのは抵抗感があっおも、「本屋なら行ける」「映画通なら行ける」ずいう人もいるだろう。そんなだいかい文庫を起点ずしお、地域党䜓のステヌクホルダヌを巻き蟌んだ瀟䌚的凊方のモデルを䜜っおいければいいず思っおいる。

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    ●たちに飛び出しおいく医療犏祉関係者ぞ

    シェア型図曞通の運営たでしなくおも、屋台を匕いおたちに飛び出すだけでもいい、自分の家の前にベンチを眮いおみお座った人ず話しおみるのもいい。そういった医垫ヌ患者関係ではない関係性から始たる地域ケアの圢があるのではないろうか。地域共生瀟䌚の䞀助ずしお、たちぞ飛び出し、小芏暡倚機胜な公共空間を䜜ったり、手䌝ったりする人が増えおいくず少しず぀瀟䌚はよくなっおいくのではないかず考えおいる。たちぞ飛び出す医療埓事者の皆さんには、西智匘先生ず藀岡聡子さんず曞いたこちらの匊曞がはじめの䞀歩ずしおおすすめ。少し高いですが、読んでみお欲しい。寺山修叞は、「曞を捚およ町ぞ出よう」ず蚀った。今回は、この曞を持っお、街に出おみおほしい。


    ●だいかい文庫ずの関わり方

    ここたで読んでいただいお、だいかい文庫に関わっおみたいず思った方ぞ。

    オヌナヌになる
    だいかい文庫では、珟圚、䞀箱本棚オヌナヌを募集しおいたす。本棚に぀いおは、珟圚ほがいっぱいの状況ではありたすが、角の本箱はただいく぀か空きがありたす。それでもよければ、以䞋のサむトよりお申し蟌みいただければ幞いです。

    寄付する
    皆様からの寄付があれば、よりだいかい文庫の掻動から発展させ、瀟䌚的凊方の実珟のため、掻動できるず考えおいたす。遠方で本棚は蚭眮できないけど、僕たちに近いずころでだいかい文庫の発展を芋届けたいずいう想いを持っおいただいおいる方ず仲間になっお、ケアするたちを䞀緒に䜜っおいければ嬉しいです。よろしくお願いしたす。

    芖察する
    本ず暮らしのあるずころだいかい文庫では、芖察察応を受け入れおいたす。3名以䞊で1人3000円で承っおおりたす。運営方法やケアずの接点の䜜り方、関わり方等を含めお、お話ししおおりたすので、ご垌望の方は日時を明蚘の䞊、info@carekura.comたでご連絡ください。


    ●参考文献

    1)厚生劎働省地域共生瀟䌚のポヌタルサむト2021-04.URL<https://www.mhlw.go.jp/kyouseisyakaiportal/>
    2)Julianna Holt-Luntad et al. Social Relationships and Mortality Risk: A Meta-analytic ReviewPlos medicine2010
    3)饗庭䌞郜垂をたたむ花䌝瀟2015
    4)西智匘守本陜䞀藀岡聡子ケアずたちづくりずきどきアヌト䞭倖医孊瀟2020
    5)加藀優䞀平束䜑介街の銭湯からこれからの「ご近所」に぀いお考える遅いむンタヌネット
    6)Seligman, M. E. P. Flourish. New York, NY: Simon & Schuster2011


    守本陜䞀
    䞀般瀟団法人ケアず暮らしの線集瀟 代衚理事
    公立豊岡病院組合立出石医療センタヌ総合蚺療科医員
    1993幎、神奈川県生たれ、兵庫県出身。家庭医。孊生時代から医療者が屋台を匕いお街䞭を緎り歩くYATAI CAFE(モバむル屋台de健康カフェ)や地域蚺断ずいったケアずたちづくりに関する掻動を兵庫県䜆銬地域で行う。2020幎11月に、䞀般瀟団法人ケアず暮らしの線集瀟を蚭立。瀟䌚的凊方の拠点ずしお、商店街の空き店舗を改修し、シェア型図曞通、本ず暮らしのあるずころだいかい文庫をオヌプンし、運営しおいる。共著に「ケアずたちづくり、ずきどきアヌト(䞭倖医孊瀟)」「瀟䌚的凊方(孊芞出版瀟)」など。

    ★noteで蚘事にする他に、Twitterで぀ぶやいたりしおいたす。

    だいかい文庫、ただオヌプンしおいるだけなのだけど、病気を抱えた人、障害を持った人、生きづらさを抱えた人がよく来おいる気がする。

    吐露しやすいからなのか、医療者が営んでいるからなのか、本がそうさせおいるのか、建築がそうさせおいるのか、そこに集たる人の優しさなのか。 pic.twitter.com/sLUXH9iL9Y

    — 守本 陜䞀 (@lackooon) April 20, 2021


     
     
     
    総合蚺療・公衆衛生が専門の医垫。だいかい文庫、ケアず暮らしの線集瀟代衚理事。共著に「ケアずたちづくり、ずきどきアヌト」等。自治医倧卒。京郜芞術倧孊倧孊院修了。連絡はmorimon1254@gmail.comぞ。有料蚘事の販売・運営䞻䜓はケアず暮らしの線集瀟であり収益は同法人に垰属

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