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お金よ、あのころの自分を思い出してほしい。(前編)

    ──「価値の証人」という新たな貨幣観を考える(前編)


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    お金よ、あのころの自分を思い出してほしい。


    はじめに

    「お金」とは、一体何でしょうか。

    私は、お金という存在そのものを否定したいわけではありません。

    むしろ、お金には、

    「あのころの自分を思い出してほしい。」

    と伝えたいのです。

    本来、お金とは、人類が物やサービスを公平に交換するために生み出した「共通の物差し」でした。

    価値を比較し、交換を円滑にし、人々の協力を支えるための道具。

    それがお金の出発点だったはずです。

    しかし現代では、お金はしばしば「価値を測る道具」ではなく、「価値そのもの」として扱われています。

    そして人々は、価値ある物やサービスを生み出すことよりも、お金そのものを得ることを目的としてしまう場面が少なくありません。

    私は、このような状態を、

    「人類がお金の奴隷になってしまった状態」

    だと考えています。


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    人類はお金の奴隷になってしまった

    物差しは、伸び縮みしてはいけない

    人類は、長い年月をかけて様々な「尺度」を築いてきました。

    長さにはメートル。

    質量にはキログラム。

    時間には秒。

    これらは世界中で共通に使われる尺度であり、誰かの都合で日々長さや重さが変わってしまっては困ります。

    だからこそ、人類は国際単位系(SI)という共通の基準を整備しました。

    ところが、お金だけは違います。

    国ごとに通貨が異なり、

    為替があり、

    金融政策や市場環境によって、

    尺度そのものが常に変動しています。

    私は、この状況を次のようなたとえで考えています。

    一本の同じ棒を測るとき、

    普通の物差しではなく、

    極端に長い物差しを使って、

    「この棒は短い!」

    と言っているようなものです。

    問題は棒ではありません。

    問題は、

    物差しの方なのです。


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    物差しは伸び縮みしてはいけない

    お金は「価値」を測るために生まれた

    本来、お金とは、

    価値を比較するための道具でした。

    ところが人類は、

    いつしか

    「価値を測る」

    のではなく、

    「価値を決める」

    ために、お金を利用するようになります。

    さらに、

    物やサービスを交換するためではなく、

    お金そのものを集めること

    が目的となる場面も増えていきました。

    その結果、

    • 過度な競争

    • 格差

    • 腐敗

    • 不正

    • 投機

    など、多くの問題が繰り返されるようになります。

    本来、

    流通することで意味を持つはずだったお金は、

    「貯めること」そのものが目的となり、

    やがて紙ですらなく、

    銀行口座の数字として蓄積される存在へと変化していきました。


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    数字は価値ではない。

    私が考える「SI 通貨単位」

    私は、新しい紙幣を発行したいわけではありません。

    暗号資産を作りたいわけでもありません。

    銀行が管理する新たな通貨を提案したいわけでもありません。

    私が考えているのは、

    価値を測るためだけの世界共通の尺度

    です。

    仮に私はこれを、

    「SI 通貨単位」

    と呼んでいます。

    ここで重要なのは、

    これは

    「お金」ではない

    ということです。

    もっと正確に言えば、

    従来のお金とは、役割そのものが違う

    のです。

    私が目指しているのは、

    価値を生み出す存在ではありません。

    価値を支配する存在でもありません。

    価値を、

    静かに見届ける存在です。


    「価値の証人」

    私は、このSI通貨単位に、

    次のような役職を与えたいと思っています。

    「SI 通貨単位」は、価値を生み出す代理人ではない。静かなる『価値の証人』なのだ。

    価値を生み出すのは、

    人間です。

    労働です。

    技術です。

    自然です。

    社会です。

    通貨単位は、

    その価値を静かに記録し、

    比較し、

    誰もが検証できるようにするだけでよい。

    証人は、

    裁判を支配しません。

    証人は、

    判決を下しません。

    証人は、

    ただ事実を証言します。

    私は、お金にもその役割へ戻ってほしいのです。


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    価値の証人

    (後編へ続く)

    しかし、この構想には、一つの大きな問題があります。

    それは、

    お金が「価値をねじ曲げる」ことをやめたとしても、

    人類は、鏡に映す現実そのものを偽ることができる

    ということです。

    後編では、この「最後の抜け道」と、それを乗り越えるために必要な「透明性」「検証可能性」、そして歴史上の先人たちの挑戦について考えていきます。

    タグ
    #経済 #経済学 #貨幣 #通貨 #金融 #価値
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    人権を最優先に考える政治団体『#人権第一党』の創設者です! ジャーナリスト|論客|哲学者|政治活動家 人権なくば自由なし。 消極的自由主義の下で個人の人権が守られなければ、自由はもはや意味をなさない。 ましてや自由の暴走によって他人の人権が蹂躙されることがあってはならなない。

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