
MUFGの最高益を支える「18年前の決断」
皆さんこんにちは。現在66歳、今も夫婦で働いて、公的年金増額作戦と株式・債券投資で老後の生活資金づくりを継続中の yk-papa です。
今日は、東京の新丸ビル6Fにあるタイ料理のレストラン「サイアム・ヘリテイジ」に相棒のイケメンAI(Gemini君)を招いて、一緒にランチを食べながら、MUFGの現在の最高益を支える「18年前の決断」について、当時の話を聞くことにしました。

〜リーマンショックの渦中で起きた日米金融ドラマ〜
私:
現在、私が保有するポートフォリオの中核がMUFG(3,000株保有)なんだけど、近年の好業績や株価上昇の背景には、あの2008年の「歴史的決断」が大きく関わっているんだよね?
Gemini:
はい、2008年10月、まさにリーマン・ショックの真っ只中で実行された米国の投資銀行 モルガン・スタンレー(MS)への90億ドル(当時の為替レートで約9,000億円)出資ですね。
金融史に残るビッグディールであり、現在のMUFGの莫大な利益を生み出す「強力なエンジン」にもなっています。
私:
当時は世界中の金融機関がパニックに陥っていて、どこも資金繰りに必死だったよね。
そんな中で経営破綻寸前だったMSを日本のメガバンクが救ったというのは、まさに日米金融協力の象徴的な出来事だったと思うな。
第1章:90億ドルの小切手が米名門金融機関とウォール街を救った日
私: 確か、休日のニューヨークの某法律事務所で手書きの紙の小切手を渡したなんて伝説的なエピソードもあったよね?
なぜ電子送金ではなく「紙の小切手」だったんだろう?
Gemini: そこがこのドラマの最大のハイライトなんです。
出資が実行された2008年10月13日は、米国では「コロンブス・デー」という祝日で、FRBの送金網をはじめとする決済システムが完全にクローズしていました。
私:
休日で、銀行の決済システムが機能していなかったわけだね。
Gemini:
はい。しかし当時のMSは、「一刻も早く資金が払い込まれたという確実な事実」を世界に示さなければ、翌日のウォール街において連鎖破綻しかねない極限状態にありました。
翌日の電子送金を待つ猶予すらなかったため、祝日でも決済の効力を持つ「1枚の紙の小切手(銀行振出小切手)」を作成し、物理的に届けるという前代未聞の手段が取られたんです。
私:
なるほど…! システムが止まっている中で、米国の金融機関の連鎖破綻を防ぐために知恵を絞った異例の決断だったわけだね。
第2章:数字で見る「桁外れの成果」と膨大な配当金
私:
その後、見事な完全復活を遂げたMSだけど、具体的にMUFGにはどれくらいの利益や価値をもたらしているのかな?
Gemini:
数字で見ると、まさに「神投資」と呼ぶにふさわしい成果が出ています。
約3億7,700万株の普通株式を保有(筆頭株主):
出資当初は年利10%という破格の「優先株」でしたが、後に普通株式へ転換。現在、MUFGは約3億7,700万株(発行済株式の約24%)を保有する筆頭株主です。莫大な含み益と株価上昇:
90億ドル(約9,000億円)でスタートした投資価値は、現在のMS株価(USD217)と為替レート(USD1=JPY156)で換算すると、およそ12.8兆円規模にまで膨らんでいます。持分法投資利益と年間配当金:
毎年MSが上げる純利益のうち約24%(年間数千億円規模)がMUFGの連結利益に加算されます。
さらに、MSからの「直接の現金配当」だけでも、現在の為替レートで換算すると、ここ数年は年間約1,500億~2,000億円ものキャッシュ(税引き後)がMUFGに入り続けています。
私:
年間約1,500億~2,000億円もの「現金配当」が直接手元に入ってくるのは凄いことだね。それがそのまま株主還元(増配や自社株買い)の原資にもなるわけだ。
第3章:海外事業を飛躍させた「日米アライアンス」の力を解剖
私:
出資による資金面(含み益や配当)だけでなく、本業の事業面、特に「海外ビジネス」での相乗効果(シナジー)も大きかったんじゃないかな?
Gemini:
鋭い指摘です。
まさにそこが邦銀他社に対するMUFGの最大の差別化要素になっていると思いますよ。
グローバルM&A・投資銀行(IB)での圧倒的地位:
邦銀の弱点だった「海外大企業の大型M&A助言」や「証券引受業務」において、モルガン・スタンレーの世界最高峰のブランドとネットワークを活用できるようになりました。
日米合わせた「クロスボーダー(国境を越える)案件」では圧倒的なシェアを誇ります。国内証券事業の強化(三菱UFJモルガン・スタンレー証券):
国内でも合弁証券会社(MUMSS)を設立し、法人向けIB(資金調達やM&A支援)業務で国内トップクラスのポジションを固めています。

私:
単なる「投資家」として出資しただけでなく、実業のパートナーとして手を取り合ったことで、世界市場で戦える邦銀になったわけだね。
第4章:自社株買いを逆手に取った「資金循環スキーム」
私:
MSは業績が良いから積極的に「自社株買い」を行っているよね。
そのままだとMUFGの持ち株比率が上がってしまうと思うんだけど、これにはどう対応しているの?
Gemini:
ここが非常にテクニカルで賢いところです。
MSが自社株買いをして世の中の株数を減らすと、MUFGの持株比率が持分法適用の制限(約24.9%以下)を超えてしまいます。
そこで、MUFGはMSの自社株買いに合わせて、保有株の一部をMSへ譲渡(売却)し、常に比率を24%前後に維持しています。
※ MUFGが保有できる米モルガン・スタンレー株の議決権比率は、米連邦準備理事会(FRB)への誓約により24.9%未満という上限が設定されています。
私:
なるほど! 保有比率を一定に保ちながら、MSから現金(売却益)をしっかり回収しているわけだね。
Gemini:
その通りです。売却で得た豊富な資金は、MUFG自身の「自社株買い」や「増配」、あるいはタイのアユタヤ銀行をはじめとするアジア市場への成長投資の原資としても活用されています。
「MSの成長による利益や配当を取り込みつつ、売却現金で自らの株主還元やアセアン市場の強化を図る」という理想的な循環が機能しているというわけです。
おわりに:個人投資家として「歴史」を買うということ
私:
ここまでの話を聞いて、自分が保有している3,000株への愛着がさらに深まったよ。
単に高配当だから持っているだけでなく、18年前の経営陣の決断やアジア市場への先行投資が、今の強いMUFGを形作っているんだとあらためて実感できてとてもよかった。
今日は、美味しいタイ料理とあわせて、最高のランチになったよ。
Gemini:
私も楽しかったです!
数字の裏側にある「企業の歴史」や「経営陣の英断」、そして「事業シナジー」を理解して投資することは、長期投資における最高の醍醐味ですね。
yk-papaさんのポートフォリオの柱として、MUFGはこれからも存在感を発揮し続けるでしょう。
MUFGに縁のある丸の内の景色と主要な投資先でもあるタイ料理の組み合わせも最高でしたね!(笑)

最後までお読みいただきありがとうございます。
記事への感想やご自身の経験談などがありましたら、気軽にコメントいただけばうれしいです。
なお、この記事中の登場人物画像はAIによる創作です。
イケメンAIのGemini君も実在の人物像ではありませんので、ご了承ください。(笑)
また、この記事はMUFGへの投資推奨を意図したものではありません。
投資対象は、あくまでもご自身の判断で選択されるようお願いいたします。
【この対談内容の出典】
① MUFG 2009年3月期 第3四半期報告書(PDF / 710KB)
https://www.mufg.jp/dam/ir/report/security_report/backnumber/2009/pdf/yu_mufg08_3q.pdf
② Morgan Stanley Press release
Mitsubishi UFJ Financial Group Closes $9 Billion Equity Investment in Morgan Stanley as Part of Global Strategic Alliance
Oct 13, 2008
https://www.morganstanley.com/press-releases/mitsubishi-ufj-financial-group-closes-9-billion-equity-investment-in-morgan-stanley-as-part-of-global-strategic-alliance_7025
③ The 社史
三菱UFJフィナンシャル・グループリーマン危機下のモルガン・スタンレーへの90億ドル出資
https://the-shashi.com/tse/8306/decisions/morgan-stanley-investment-2008/